「あ、あの銀さん・・・な、何を」






軽く口付けを交わし、呼吸を整えていると
銀さんは体を滑らせて、私のズボンのベルトを緩め始めた。


互いの体のイイトコロを教えあう、なんて言ったけれど
正直私はいつも銀さんの愛撫やら何やらに感じっぱなしだから
何処がイイ、とかよく分からなかったりする。






「んー?エッチな事が無知なチャンに銀さんが
男は一番何処が感じるか教えてあげようと思ってんだよ。おめぇが女に戻った時してもらおうと思ってな」


「分かりますけど・・・ぁ、あの、ソコは・・・・っ」









銀さんが手を伸ばしているのは、私の股に付いてしまった・・・雄としてのモノ。


そして先ほど酷いまでに言い争っていた部分にもなる。
銀さん曰く、自分のより大きいからムカつく・・・と言っていたし
ましてやそれをどうするのか、なんてあまり想像もしたくなかった。









「だーいじょうぶだって。ハイ、チャンのチンコ、こんにちはーっと」


「へ、変な事言いながら出さないで下さいよ!!」









しかし私が抵抗したところで、銀さんがソレをやめるわけもなく
逆にこの人を煽る要素しかないのだから意味が無い。

恥ずかしい言葉を言われながら、改めて見てしまった自分の股に付いてしまったモノ。


言われてみれば・・・銀さんのより、大きいのかもしれない。







「ったく・・・ムカつくデカさしやがって。俺のよりもデカイとか何なのお前?
男のプライドズタボロにするつもりですかコノヤロー?」


「し、知りませんよ!!私にそんな事言われても困ります・・・っ!!」


「まぁいいよ。ていうか、・・・覚えとけよ。男は女にこうやられると感じちゃうんだぜ」


「ちょっ、ぎ、銀さん何し・・・んっぅ!?」








すると、銀さんは私のアレをいきなり口に咥え、まるで棒アイスをしゃぶるように舐め始めた。

あまりに突然のことで頭の中はパニック。
しかし、体の方はその行為にしっかりと感じていた。


舌が、当たるたびに・・・熱を持ち、何かが中で暴れ回る。

背筋に電撃のようなものが走り
腰が砕け落ちそうになる。





「銀、さ・・・や、やめっ・・・ぁ・・・だめぇ」



「っは・・・気持ちイイだろ。男って好きな女にチンコ舐められたら、もう超ーっヤバイワケ。
興奮するわ、ガンガンに硬くなるわでさぁ。さっさとナカ挿れて女をアンアン喘がせたいワケなのよ。
ココとかかるーく噛んじゃったりされたさぁ〜」


「ひゃあっ!!」






口を離して、喋り出したかと思ったら
今度は先端の方を軽く歯を立てて噛み付かれた。


でも、痛みはなく・・・甘い刺激だけが其処には来る。







「男って先っぽ噛まれたら、それだけで軽くはイッちゃいそうになるんだわ。
あと裏とか舐められたらもうゾクゾクする」



「あっ、あぁん・・・ぎ、銀さっ・・・んぅ、ぁ・・・ぁあ」







甘い刺激が与えられ続けながら、器用に舌も動き回り
体はもう快楽に従順になり、堕ちていく。







「んっ・・・の超うめぇ。ていうか、性別逆転しててもこういうのはうめぇんだな・・・もっと出せや」


「出せって・・・そんな、あっ!!あぁあん!!ぎ、銀さぁあん!!だめぇえ!!」









熱の塊から、溢れ出る体液を啜り出す卑猥な音が
和室に響き渡る。

もちろん、それだけじゃなく手が口の動きに便乗するかのように
上下に擦られて、今までに感じたことのない刺激が襲いかかってきていた。


そして、熱が中で暴れ回り・・・外に出ようとしている。







「ぎ、銀さん・・・な、何か・・・あっ、あぁ・・・で、出ちゃぅ」



「出そうなら、出せよ。全部飲んでやっから」








そう言いながら銀さんは更に舌を動かし、手を動かし・・・私の熱を高めていく。
これ以上そんな事をされてしまえば――――――。









「んっ・・・あ、ぁぁああんん!!」








達してしまう。


抵抗も何も虚しく、私は銀さんの口の中に
暴れまわっていた熱を吐き出してしまった。

かの人を心配して、謝罪の言葉を投げかけたいのに
初めてされた行為に私は畳に体を預けるように後ろに倒れてしまった。

熱のせいで目が霞んで見えなくなっていたが
ぼんやりと、視界に銀さんの姿が見えた。

顔がゆっくりと落ちてきて、目にたまった涙を唇と舌先で拭われる。







「やっぱり男になってもは可愛いな」



「ぎ、んさん」



「おめぇがそんなに可愛いから、すーぐ欲しくなっちゃうんだわ俺。
見てみろよ俺のココ・・・マジでヤバイんだって」






そう言いながら銀さんは自分の履いていたズボンを
下着ごと下ろした。

股と下着の間、粘着質な糸が引いていた。







「エッチなヨダレが出まくって、のチンコ欲しがってんだよ。つーわけで、挿れていい?」



「銀さん・・・いい、ですよ」



「なら遠慮無く・・・いただきまーす」







ズボンを下着ごと脱ぎ捨て、銀さんは倒れている私の体の上に馬乗りになり
反り立っているモノを自分のナカに挿れようと、腰を降ろし始めた。



が。









「うわっ!?・・・い、痛ぇてえ!!」


「ぎ、銀さん!?だ、大丈夫ですか!?」





挿れようとした途端の出来事だった。

先端を触れさせ、ナカへと入れ込もうとしていたが
多分処女独特の痛みがかの人の体に襲いかかってきたのだろう。


いくら体を何度重ねている、からといって今は性別が逆転している。



慣れない体に、初めて来る激痛が走って当然だ。



つまり、私は童貞・・・銀さんは処女、のようなものになっているのだから。






「ちょっと!!処女ってこんなに痛いの!?
は毎回こんな痛い思いして俺にチンコ突っ込まれてたの!?」



「毎回っていうか・・・痛いのは、最初だけですよ。慣れたら」



「痛くなくなんのか?」



「慣れたらの、話です」






私がそう言うと「ふぅーん」と銀さんがなにやら納得した様子だった。
そして、ゆっくりとナカへと熱を入り込ませていく。

しかし、やはり痛いのか銀さんの眉が歪んでいる。








「い・・・痛ぇ・・・」


「銀さん、無理しないで下さい。ホラ、深呼吸して」


「あぁ?んなもんする必要」


「貴方だって、最初私とした時言ってくれたじゃないですか。深呼吸しろって。
少しは痛みがなくなるから言ってるんです。あの時の貴方が私に言ってくれたように」









もう、覚えていないかもしれない。


初めて私が銀さんに抱かれた時だって、そうだった。


処女の私には痛みしかなく、ただ強がって我慢ばかりしていた。
だけど・・・銀さんはそんな私に優しく「深呼吸しろ」と促してくれたおかげで
痛みはいつの間にか消えて、彼だけを感じる体へと生まれ変わった。



すると、私の言葉が効いたのか
銀さんはゆっくりと呼吸をし始める。








「そうです。ゆっくり息をして・・・慌てず、ゆっくり腰を下ろして。下手に急ぐと痛いですから」


「んっ・・・あっ・・・・・・んんっ」







呼吸を繰り返し、腰が段々と落ちてくる。

銀さんの顔もいつもは意地悪な表情で余裕たっぷりのくせに
今回ばかりは眉を歪め、息が上がり頬が赤く染まっていた。

そんな、いつもと違うあの人の表情に私の心は高ぶっていく。


繋がり合う場所も、気持ちとシンクロしているのか
互いの体液が絡まり合いながらも、卑猥な音を奏で
銀さんのナカに私のモノは飲み込まれていく。






「ぎ、銀さん。女になってもこういう事の飲み込みは早いですね」


「・・・ったりめぇだろ。ついでに、俺よりデケェのチンコも全部飲み込んでやるよ。
ちゃんと見とけよ・・・おめぇにもいずれしてもらうかんな」


「え!?す、するんですか!?わ、私そんなの・・・っ」








銀さんの口から出てきた言葉に私は驚きを隠せなかった。

いずれしてもらう・・・って事はつまり
銀さんが私にしてくれた過程のことを、私が元に戻ったら銀さんにしてあげるという事になる。







「なーに抜かしてんだよ。してもらうに決まってんだろ?そのために教えこんでるんじゃねぇか」


「で、出来ませんよ!!銀さんの、ア、アアアレを舐めるにせよ、馬乗りになって挿れるなんて・・・っ」


「挿れるだけ、じゃなくてちゃんと腰振れよ。こ〜んな風に」


「ふぇ?・・・あ!・・・ぎ、銀さん・・・ま、待ってぇ!!」







話を中断するかのように、いきなり銀さんは
腰を上下に動かし始めた。

互いの一部が擦れ合わさり、快楽の底へと誘われていく。

しかも銀さんのナカが私のモノを締め付けたり、離したりの繰り返しで
時々食いちぎられそうなくらいかの人のナカは私を離そうとしない。


もう何がなんだか分からず、頭の中がぐちゃぐちゃ。







「ぎ、銀さ・・・っ、あ・・・んくっ・・・ま、待って・・・激し・・・っ」


「あ?激しいだぁ?・・ッハ・・・激しくしねぇと・・・男は感じちゃくれねぇよ。
おめぇも・・・んっ・・・俺の上に、乗っかって・・・こんくらい、動けるように・・・ならねぇとな。
そんなんじゃ・・・俺は、イカせれねぇぞ」








クスクスと笑いながら銀さんは腰を動かし、私を見下ろす。

最初は可愛かったのに
結局こういう事に関しての銀さんは飲み込みが凄まじく早く
あっさりと主導権を奪われてしまった。


こうなった以上・・・私は、この人には何したって勝てない。



勝てないけれど・・・少しくらい、抗いたい。




私は震える手で、銀さんの腰を掴んで
その動きに合わせるようにその手を動かした。







「んぁ!!・・・ちょっ・・・ッ・・・ん、や・・・やめろっ・・・はぁ・・・ぁ・・・動きを、あ、合わせるな・・・ッ!」







手を動かした途端、銀さんは慌て
そして顔を赤くして、色っぽい声混じりに抵抗し始めた。








「い、いくら・・・あっ・・・ぎ、銀さんの頼みでも・・・んぅ・・・き、聞けませんっ」



「マ、マジ・・・ぁ・・・やめろって・・・んんっ・・・動かされると・・・ぁっ・・・ヤバイんだって・・・!!」



「銀さん・・・感じてるん、ですか?」



「ッ!!」






その一言を言い放った瞬間、銀さんの顔は真っ赤に染まった。

何故だろうか。

その表情を見てしまったから、たまらなく愛おしくなる。







「バ、バカッ!!ち、違ぇ・・・あっ・・・、もうやめろって!!」



「口では嫌がってるのに、銀さん・・・腰つきエロいです」



「俺の、腰つきがエロいのは・・・っあ・・・おめぇが・・・一番、知ってるじゃ・・・ねぇか」



「アハハ・・・そう、でしたね」







時々漏れる甘い声に熱が上がり、また弾けそうになる。

銀さんの腰の動きに、自分の手の動きを合わせ・・・互いの気持ちを快楽の底へと沈めていく。






「銀さん・・・私、もぅ・・・変に、なりそう・・・ッ」


「イキてぇなら・・・イケよ。おめぇの・・・せいで、俺もイキそう」


「あっ・・・あ・・・ぎ、銀さんッ・・・も、もぅ・・・出ちゃっ」


「出せよ。銀子さんのナカに・・・チャンのあっつーいのちょうだい」







煽られて、動きが止まらない。


部屋中に甘い互いの吐息と、絡み合う体液だけの音が響き渡る。

耳が音で犯され、体はひっくり返ってても結局全部銀さんに主導権を握られ一方的に犯されてる形。



でも、無知すぎる私にはこれで丁度いいのかもしれない。








「銀さん・・・もっ・・・あっ・・・――――ぁあぁあ!!」


「ちょっ、・・・んぅ、くっ・・・!!」








結局・・・先に達したのは、私。

それに続くように銀さんも眉を歪め達した。


慣れない体での性行為に私の体力は一気にゼロに近い所まで落とされた。











「はぁ・・・はぁ・・・ぁ・・・銀、さん」





すると、銀さんの体が前に倒れ
私の前髪を撫でながら目や頬に優しく唇を何度も落とす。

愛らしいリップ音が聞こえるけれど、恥ずかしくはなく
むしろその音は今の私には心地よいものだった。







「イクの早すぎだよ、おめぇ」


「す、すいません」


「慣れねぇ体とはいえ、まぁ頑張ったほうだがな。つーかソレ言うなら俺もだな」






ニコニコと笑いながら銀さんは頬を擦り寄らせる。






「とりあえず、元に戻ったら」




「?」



「やれよ、今までの全部」



「え!?い、嫌ですよ!!なんでそうなるんですか!!」







終わった後の会話が甘いものかと思ったら
酷いことに、元に戻ったら今までの事をやれ、という銀さんからのお達しが飛んできた。

もちろん、私は思いっきり抵抗する。





「おいおい。何のために俺が体張って教えてやったと思ってんだぁ?
エッチな事に無知なお前のためを思って、俺は頑張ったのにさぁ〜そりゃねぇぜ


「ま、まさか・・・そういう目的で誘ったんですか!?互いの体教え合おうとか言ってたのに・・・ッ」


「女の体なんて銀さん、最初っから知ってるし意味ねぇもん。伊達にAV見てたりしてねぇよ。
あ、ちなみにAVに出てる女は大体俺の脳内じゃに変換されてるからね。たまーにアレを
脳みそでに変換してからさオカズにして抜くのが」


「ぎ、銀さんのエッチ!!アンタ女になっても中身エロおやじじゃないですか!!」


「元々男だから何言われても痛くも痒くもねぇよ。つーか男は大体エッチで変態なんですぅー。
あーんまお痛な事言うと―――――」







すると、銀さんが私の顔に自分のを近付ける。

その真紅の瞳からは獣にも似た鋭い眼差しを感じる。










根こそぎ、テメェの精液搾り取っぞ


「やめてください!!」









真剣な表情をしているのに、口から出てきた言葉は
普通では考えられない言葉の羅列ばかり。

本当に、性別がひっくり返っても・・・私は、私で・・・銀さんは、銀さんだった。



ただ、一つ分かるのは
男になっても、ハジメテを捧げたのは銀さん、ということだった。




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