「あの・・・何ですか、急に」



「な、何って・・・土下座」






部屋に入って、お互い向き合うような形で座るなり
俺は頭を畳に擦り付けるように下げた。

つまり、土下座だ。







「意味が分かりません」


「あ、謝ってんだ・・・昨日のこと。ホント、ゴメン」


「・・・・・・」







謝罪の言葉を零すと目の前のは黙る。

俺はというと、沈黙を打ち破るような言葉を空っぽの頭の中から探しだす。








「そ、そのな・・・寝てるお前にイタズラしたのは謝る。俺が悪かったし、おめぇから
ビンタされて、部屋から放り出されるのも当たり前なことだし・・・。
でも、言い訳もさせてくれ。ホント・・・1ヶ月お預け状態食らわされてて、我慢できなかったんだ。
さ、最初は我慢して寝ようとした。でも、寝てるお前見てたら・・・俺の、俺の・・・」









ジョイスティックが我慢できず、のナカで爆発したかったんだ!








なんて言えば、確実にビンタ2発目が飛んでくるに違いない。

此処は言葉を選ばなければいけないと分かっていながらも
中々こういう時に限っていい言葉が見つからない。

下手を踏んでしまえば、目の前の女は気分を更に悪くさせ
関係をも悪化させてしまうことに成りかねない。さいあく・・・破局も。






避けたいぃいい!!!

避けたいぞ、それだけはぁぁあ!!


こんな美人で可愛い年下彼女手放したら、俺の一生はなくなったも同然になるぅうぅ!!




働けぇえ!!俺の脳みそ!!

動けぇえ!!俺の思考回路!!


何かいい言葉見つけて目の前のを納得させろ!!








「銀さん」








自分から言葉を発する前に、目の前のから俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
しかし、頭を上げる訳にはいかない。

反省していないと思われちゃ困るからだ。


コレでも反省している。後悔している。


いくら好き合っていると言えど
大好きな女を無防備な形で半ば襲ってしまったのだから。








「頭、上げて下さい」



「いや、あの、でもな」



「銀さんの顔を見て、私は話がしたいんです。頭上げて下さい」








今の俺は多分の言われた通りの事をしなければならない。
悪いのは100パー俺。

此処で向こうの気分を害してしまえば、元も子もない状態に陥る。


俺は畳に擦り付けていた頭を上げ、を見た。




顔を合わせたは、怒っているのかと思った。

もしくは無表情のまま冷たい目で俺を蔑んでいるのかと思った。



でも、それは「俺の予想」であって、現実目の前の女は――――――。










「其処までして、謝らなくていいんです」








呆れた表情ながらも、苦笑を浮かべていた。







「でも、でもさ・・・俺が悪ぃんだし・・・おめぇ怒らせたのも俺だし」


「だからって似合わない土下座なんてしなくていいんですよ。主人公が見っともない。
昨日のアレは、ビックリして・・・思わず頬、引っ叩いちゃったし。
顔が見れなかったのは・・・なんて言うか、引っ叩いたこと申し訳なくって怒ってるふりしてただけなんです。
それに元はといえば1ヶ月も銀さんを放ったらかしてた私が悪いんで、銀さんが謝る必要ないんですよ」









目の前のは苦笑を浮かべながら、言葉を零す。



そんな中、ふと先ほどの長谷川さんの話を思い出した。
















『この前ちゃんに会った時なんだけどさぁ、相当疲れた顔してたんだよ。
それで、なんかあったの?って聞いたら幕府から頼まれた仕事を3週間真選組が請け負うことになってたらしく
その仕事が俺と会った日にようやく終わったんだと。でも、そっちの仕事の方にかかりっきりで
始末書やら報告書やらが山のように屯所に置いてあったらしい』



『それをが処理してたってわけか?』



『近藤さん達主要隊長は頼まれた仕事の続行で屯所をあと1週間は空ける事になってな。
誰が処理するかって言ったら自分しか居ないって言って、ほぼ隊長格並の仕事をあの子はやってたらしい。
ちゃん言ってたよ。”私は大好きな人に守られた。だから私も大好きな人を、大好きな人の居る街を守りたい。
例え長く会えなくなったとしても“ってね。
まさか1ヶ月も銀さんを放ったらかしてたなんて今知ったけどな。でも、アンタは幸せもんだよ。
大事にしてやんねぇとな、ああいう良い子』










あんなマダオに言われなくても、大事にしてる方だ。

いや、大事にされてたのは俺の方だ。



会えないだの何だのと言って、グズグズ言ってた俺とは裏腹で
は会いたくても会えない状況で、会おうという気持ちを押し殺していた。



大好きな人−俺−を、大好きな人−俺−の居る街を・・・守らなきゃいけないという一心で。





俺は正座を崩し、胡座をかき、頭を伏せて髪を掻き乱した。







「ゴメンなマジで」



「え?い、いえ・・・私だって色々と悪かったわけですし」



「あー!!ちくしょう!!ホント、本当にゴメンな。銀さん不甲斐なくてゴメンな。
ダメな大人でホントゴメン。ワガママばっかり言う彼氏でホントゴメン」



「あ、謝らないでください銀さん。大人の貴方だって誰かに甘えたい時があります。
私なんか銀さんからすればクソガキの分類になっちゃいますけど、私くらいは貴方を甘やかしてあげたいです。
新八に男の背を向け育て、神楽に保護者代理としての教育をする。
貴方は不甲斐なくなんかありません。ダメな大人でも私には立派でカッコイイ彼氏さんですよ」





「あっ、ご、ごめんなさい・・・調子に乗ったこと言っちゃって」






顔を上げての顔を見ると、アイツは顔を赤らめて目を泳がせていた。
あまりにも恥ずかしくなったのか正座をしていたが慌てて立ち上がる。






「ご、ご飯作ってたんだった。か、神楽もそろそろ散歩から戻ってくる頃ですし」



「ちょい待ち」



「!!」






動き出そうとしたの手を俺は握り、動きを止めた。







「ぎ、銀さん・・・あ、あのっ」



チャン。ダメ大人の今日最後のワガママ聞いてくれる?
聞いてくれたらもうワガママ言わないし、飯作って帰ってもいいから、300円あげるから」



「300円って・・・あの、それで何ですか?」



「・・・・・一発イカせてくんね?銀さんの息子おっきしちゃった」



「へ!?」







俺の発言にの顔は真っ赤に染まる。


ヒデェ話がを前にした俺の股間センサーはガンガンに
反応しまくって謝る裏で何とか鎮めていた。

しかし、の発言やら先ほどの長谷川さんの言葉を思い出したら
拍車をかけるような形になってしまい、萎えていた息子が立ち上がってしまった。







「で、でも神楽が・・・っ」



「すぐ終わらせる。マジでマッハで終わらせる。もう1人じゃ抜けねぇんだよ。
ナニしたって息子は発射してくれねぇんだよ。ゴメンなーホント、銀さんダメな大人マダオで。
本当なら息子を怒って鎮めてやりたいさね。あ、でも、んなことしたら使いもんにならねぇか。
いや、そうじゃなくてな!せっかくと仲直り出来たのに、んなみっともねぇ事になるなんてよぉ。
銀さんもバカなら、銀さんの息子もバカだわ。ホント、揃いもそろって」






言葉を続けようとした、目の前にボトリと落ちた帯。

顔を段々と上に上げると帯を解き、さらに紐を解いていたの姿が目に飛び込んできた。
しかも、肌襦袢の紐も解かれ昨晩想像してた半脱ぎ状態目前。


そんな半脱ぎ状態目前の格好で、が俺の目の前に座る。






「え?・・・チャン?」



「い、1ヶ月も放ったらかしてたんです。昨日だって、本当は私・・・銀さんを待ってて」



「え!?」






更に息子を興奮させるような一言に声が裏返る。









「でも、あの・・・疲れて、私・・・寝ちゃってて。本当は、銀さんが・・・きゃっ!?」








言葉を遮るようにを自分の元へと引き寄せ、抱きしめた。
首に顔を近付け、嗅覚でイイ女の匂いを体中に染み込ませる。







「ぎ、銀さん・・・く、くすぐったい」



「久々にこういう近い距離での匂い嗅ぐんだよ、いいじゃーん別にぃー。あーたまんねぇイイ匂い」



「銀さん・・・ウフフ、くすぐったいですから」



「くすぐったい、じゃなくて感じちゃう〜の間違いだろ?でも、今からもっと
感じちゃう〜って銀さん、チャン言わせちゃうんだからなー。オラ、寝転べ。ついでにパンツ脱いで脚も開け」


「・・・は、はぃ」





そう言うと、は履いていたあの大人っぽいパンツを脱いで
仰向けに寝転んだ。

しかし、脚は開かず肌襦袢の裾で隠す。

俺はに覆いかぶさる形で組み敷く。






「おーい、脚開けっつったろ?誰が隠してイイって言ったよ?何此処まで来て恥ずかしがってんだよコノヤロー」



「やっ、だ、だって・・・銀さん」



「ハイハイ。今更が嫌がっても銀さん挿れちゃうからね?挿れちゃった後でイヤとか言わないでね?
もう息子は銀さんのパンツの中で暴れん坊将軍なんだから」



「そ、そんなこと・・・言いません」



「え?」





いつもなら「待って下さい」と言葉が出てくるはず。
それなのに出てきた言葉はいつもと違う。


すると、の手が湿布の貼ってある頬に触れた。
肌に感じるのは薬品の冷たさなのに、何処か温かみを感じた。









「イヤだなんて、言いません。ただ、今は・・・早く、としか言葉が見つかりません」



「っ!!」









おいぃいいいぃいい!!!!


何言っちゃってるのこの子ぉぉおぉ!!

早くって、そりゃあ早くだよ!!銀さんの息子も早くって言ってパンツの中で大暴れだよ!!
むしろの言葉で暴れん坊将軍がパンツの中で放送終了15分前の活劇始めちゃいそうですよ!!


ちくしょー・・・喧嘩なんて二度とするもんか!!


喧嘩して仲直りした後のエッチって激しく燃える、なんて
何かのエロ本で見たことあるけど、嘘クセェと思ったがホント・・・そういう本のネタも案外舐めちゃいけねぇな。




吉原炎上篇ならぬ、かぶき町万事屋炎上篇だコノヤロォォオォ!!








よぉ・・・おねだりなんて、おめぇ何処で覚えてきたんだよ。むしろ早くだけじゃ分かんねぇよ」



「えっ、や、やぁあ!!」







隠していた裾を捲り、脚を大きく広げさせた。

その間に体を入れてズボンのファスナーを下ろし、パンツの中から
暴れん坊将軍と化した息子を掴んで、のナカへと続く入り口へと付けた。

久々に感じる雄の存在に、の体は一瞬ビクつく。





「ぁ・・・銀、さ」


「次は、もうちょっと分かりやすく銀さんにおねだりしなさい。
早くだけじゃなくて・・・早く挿れて下さいって言え。それか可愛く挿れてぇえ、でも可。じゃねぇと次から挿れてやんねぇからな。
今回はが可愛いから特別大サービスで挿れてやるよ、むしろ挿れさせてもらいまーす」


「えっ、あ、ぁあああ!!」







入り口に付けていた雄を一気にナカへと挿れた。
寝ていて勝手に進めていた時とは比べ物にならないほどの甘い声が部屋に響く。

やっぱり寝ている時よりも起きている時のほうが感度は最高。

グイグイと体を押し進め、のナカへと入る。


久々に感じる圧迫感に呼吸の仕方を忘れちまいそうだ。






「やっ、あっ・・・ぎ、銀さぁ・・・やぁあ」


「イヤじゃ、ねぇよアホ・・・ッ、イイの、間違いだろうが」


「だっ、だってぇえ・・・あ、銀さんの、熱くて・・・おっきぃ・・・!」


が俺を、興奮させるからだろうが・・・っ。
誰のせいで・・・こう、なってんだよ!!身の程しれ・・・クソガキ!!」








そう言っての腰を掴んで、激しく律動を始める。

肌はぶつかり合う音を出し
繋がりあった場所からはお互いの体液が溢れ出ながら卑猥な音を奏でていた。






「ぁああんん!!だ、だめぇえ・・・動いちゃ、いやぁあ!!」



「動くよー動いちゃうよー・・・銀さん、もう暴れん坊将軍化しちゃってるから
の恥骨砕くくらい動きまくって暴れまくってやんよ!!
オラ、喘げ・・・銀さんのだーい好きなちゃんのあまーい声聞かせろ」


「ふぁ、ああっ、ぁん、あ、あん!!そんな、激しくはっ・・・壊れちゃうぅう!!」



「壊しゃ、しねぇよ・・・っ、大事に、大事に愛してやらぁ」






覆いかぶさり、俺はを抱きしめ一旦動きを止める。
先ほどまでのイイ女の香りは、色香を増して更に何かイイ匂いになっていた。

スンスン、と鼻で息をするとその香りが体中に染み渡っていく。




「ぎ、銀さん」


「なーに?今、チャンのイイ匂い嗅いでる途中なんですけどぉ」


「何か、当たって、ます」


「そらぁ当たってるだろうよ。のナカのいっちばーん深いトコに俺のチンコの先っぽが」


「そ、そうじゃなくて!!何か、脚の・・・太もも辺りに」


「太もも?・・・あー・・・コレな」





に言われて俺は
懐に忍ばせておいたモノを取り出し目の前に出した。





「ホイ」



「え?」



「おめぇにやる。ちったぁ女らしくかんざしの一つくらい持ってろ」






の目の前に出したのは、新八から「何か買え」という
お金から調達してきた玉かんざし。

赤塗りされた上に、金彩の桜が散りばめられており
其処に一匹の蝶が舞っていた。


街行く女どもを見て、ふと「そういえばがかんざし差してるの見たことねぇな」と思い
長谷川さんと話を終えた後俺は飲み屋で馴染みになった親父がやってる小物屋に足を運び
今手に持っているかんざしを買ったのだった。






「ぎ、銀さん・・・それ」



「昨日寝込み襲った詫びの品。後で渡すつもりだったけど、今付けてやるよ」



「え、あ・・・はい」








そう言って、束ねたれたの髪に買ってきたかんざしを差した。






「ん、かっわいいねぇチャン。可愛さ、美人共に5割増しってトコかなぁ?」


「かんざし付けただけでそんな割増しませんよ」


「いーや、割増してるって。銀さんを釘付けにして、骨抜きにして、メロメロにしちゃうくらい・・・にな」


「ふぇ?あっ、い、いやぁあ!!あっ、ぎ、銀さん・・・急に、動いちゃ・・・あぁあん!!」







一旦止めていた腰の動きを再開させ、が甲高い声で喘ぎ始めた。
口から零れ、俺の耳を犯すの嬌声に性欲が留まるところを知らず湧き上がってくる。






「あーもう、お前さぁ・・・可愛いすぎなんだよ、コノヤローッ」



「ぁん・・・あ、ぁああっ・・・銀さぁあん・・・激しっ・・・ぁあ・・・あ、ああ・・・っ」



「っ、やっべ・・・、今日・・・俺、イクの早ぇかも・・・っ」



「ふぇ?え?・・・ぎ、銀さ・・・っあ、ぁん!」






出したり挿れたり、抜いたり引いたりを繰り返すあまり
いつもより、今日の俺はイクのが早いような気がしていた。



早漏か?


歳か?



なんて、アホな事を考えたがぶっちゃけ全部違う。
歳なのは分かるけど、早漏ではないし、そういう歳じゃない。


久々に見るのエロい姿に、我慢していた息子が発射寸前。
しかも昨日も結局抜くに抜けなかったし、の色々な姿を間近に見ていたから
早く出ちまうのを煽るのは容易い。






・・・やっ、やべぇ・・・ッ・・・マジ今日、ホント・・・ゴメンッ」


「あっ、あぁあん・・・銀さ・・・ぁ、もっ・・・いい、からぁ・・・だ、出して、ください・・・っ」


「ったく・・・おめぇは・・・」







出してください、なんて言うなよ。


普段言わねぇくせに、こういう時に限って言うから
息子も爆発発射寸前になるし、俺の性欲だって尽き果てることがねぇんだぞ。



分かって言ってるのか・・・・いや、むしろ自覚してねぇだろう。



多分俺もコイツも、我慢の限界っつーのが来てたんだろう。
まぁ俺の場合は1週間もしないうちに我慢の限界は迎えていたけどな。







「おい。だったら・・・お望み通り、てめぇのナカに1ヶ月分の、超濃厚なの出してやる。
熱くて超濃厚だから気絶すんなよ」







俺がそう言うとは何度も首を縦に動かした。
もうイク寸前で言葉も出るに出ないのだろう。

あーあ・・・ホント、そういうのも可愛いヤツだ。







「あっ、ああっ・・・ぎ、銀さぁ・・・銀さぁあん!!あっ、ぁん、ああっ」



「何度も、呼ぶな・・・っ、聞こえてるっつーの!」



「も、もぅ・・・だ、だめぇえ・・・!!ぎ、銀さん・・・イッちゃ、イッちゃう・・・ッ」



「ざんねーん・・・先に・・・銀さんが、イッキまーす・・・っ、くッ、ッ!!」



「ひゃあっ、ああっ――あぁぁぁああぁああんん!!」








自分でも分かるくらい、出た・・・しかもかなり。



何度も動きまくって、最後の最後イク寸前。
のナカの締め付けに抗うように思いっきり奥に突っ込んでやった。
逃げるの体ごと抱きしめて、ナカに出した。

それで1ヶ月ぶりに、抜けた。



いい具合にのナカに大サービスの放出祭りしたのはいい。

そして頭の中が恐ろしいくらい清々しいのはいい。

息子も大いに喜んでいるのはいい。





だが――――――。







、気絶したし」






受け止めた側のは、熱と大量のモノに体が耐え切れなかったのか
そのまま気絶してしまった。

息子の我慢も溜め込むもんじゃねぇな、と心の中で呟きながらを見る。


幼気(いたいけ)な表情で眠る、−俺の女−。

汗で額にまとわり付いた髪を手で撫で、其処に唇を落とし自分のを付け――――。





「ホント、色々と駄目な大人でゴメンな」





そんな事を呟いた。





寝た子を起こした罪滅ぼし。
(結局こういう形で仲直り) inserted by FC2 system

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