「はぁあ?が学校でイジメられてないかって?」
「そうなんですよ。何か聞いてませんか?」
出動後。
部屋に居た時のの振る舞いや行動などが気になり
僕は同じ場所に居合わせたブルーローズさんにそのことを話し始めた。
「べ、別にイジメにあってるとか・・・そんな事知らないわよ。クラス違うんだから」
「そう、ですよね」
確かに話を聞けば、とブルーローズさんのクラスは違う。
ブルーローズさんが彼女のクラスでの出来事など知るわけがないんだ。
結局は収穫なしか、と溜息を零す。
「何?何かあったの?私、今日補習だったからに会ってないのよ」
「そうでしたか。何だか今日・・・落ち込んでいたようで。朝は元気だったんですよ。
でもさっき会ったらやけに元気がなくて。突然抱きしめて欲しいなんて言うから。
最初は抱きしめて欲しい、とか言われて幸せでしたけど・・・いつもの彼女らしくない行動だったので
そこら辺気になってしまって」
「一瞬腹立つ言葉が聞こえたようだけど、聞き流しておくわ。別に、アンタが気にするようなことないんじゃない?」
「ですが」
「学校のことだし、アンタが首突っ込むもんじゃないわよ。の問題なんだから」
それを言われて、僕は黙りこんだ。
確かに学校の問題は本人の問題。
此処で僕が下手に手を出すような真似をしてしまえば
確実にに何か言われてしまいそうな気がしてならない。
ああ見えても、芯の強い子だ。
自分の問題は自分で解決する、と言って僕に手を出すなと言ってくるに違いないだろう。
「明日」
「え?」
「明日、それとなくに聞いてみるから」
「ブルーローズさん。・・・・ありがとうございます」
「じゃ、私帰るから」とブルーローズさんはそう言い残し其処を去っていった。
「どうしたよバニー?」
「え?ああ、いえ、何でも」
僕の異変に気づいたのか虎徹さんが話しかけてくる。
保護者代わりをしているこの人に
彼女のことを話してしまえば、よりいっそう状況を悪化させていくような気がしてならない。
僕は上手い事言葉を濁して、回避する。
がこんな状況ならば、誕生日楽しく祝える場合じゃないような気がする。
31日までに収拾がつくだろうか。
31日までに彼女に笑顔が戻っているだろうか。
それだけが心配で、何だか居てもたってもいられない感じで居た。
What is done by night appears by day.
(”隠すより現れる“隠されると余計興味を引いてしまうのに)