「ただいま。、帰りましたよ」
時間が空いたので僕は軽い買い物を済ませ
マンションに戻ってきた。
今日はも学校が休みだし、部屋に居ることは確実のはずなのに
玄関から声を掛けても返事が無かった。
僕はすぐさま部屋に入りリビングに行くと――――。
「おやおや」
グレーのベッドシーツに包まったまま、日の光を浴びて眠っていた。
僕はテーブルに荷物を置いて、に近づく。
「、こんな所で寝てたら風邪引きますよ?」
揺すり起こすもは熟睡して、起きようとしない。
学校も忙しかっただろうし、それに・・・――――。
「昨晩もまた、無理させてしまいましたからね」
僕はをシーツごと抱き上げて、そのまま寝室へと連れて行く。
昨日の夜も酷いまでにを求めてしまった。
キスをして終わるはずが、一度唇を重ねてしまえばそれだけじゃ歯止めが利かなくなる。
気づいたら、何度も唇を重ね・・・体を、心を求めてしまう。
寝室に着き、僕はすぐさまシーツも敷いていないベッドにをゆっくり下ろした。
ベッドの軋む音に起きるのではないかと思ったが
深く夢の世界に入り込んでいるのか、起きる気配すらない。
ホッとため息を零して、カーテンの開かれた窓の外を見る。
温かい陽射しが部屋に差しこんで、気持ちを和らげていく。
の隣に腰掛け、髪に触れ、頬に触れ、ゆっくりと・・・唇を重ねる。
太陽の香りが、の全身から香ってくる。
「こんなに早く帰ってきたのに、君が起きないんじゃつまらないですよ」
だから、ね・・・早く・・・・。
「起きてください。そして僕にいっぱい甘えてください」
その目を開けて、僕を見て。
その声で、僕の名前を呼んで。
太陽の陽射しをたっぷり受けたそのあたたかさで、また僕を包み込んでください。
陽当リ 恋 日々 共ニ良好ナリ
(今日も陽射しと、僕らの関係は良好状態)