夜。私は携帯電話を握り締め部屋をウロウロと動き回っていた。

理由は分かりきっている。
バニーからの電話を待っているのだ。


アニエスさんは今日は仕事で帰ってこない。
だから、たくさん・・・バニーと電話が出来る。









「バニー・・・電話、してくれる・・・よね」






私は携帯を見つめ呟いた。

先程までHERO TVが生放送されてて、そこにバニーとタイガーさんの姿が映っていた。



もちろん大手柄の捕り物劇。2人にはたくさんのポイントが加算されていた。
そして今は事件は解決されテレビは普通の番組へと切り替わった。

バニーは今頃何をしてるんだろうと思いながら待つ。
事後処理で遅いのかもしれないし、ヒーロースーツのメンテナンスとか。
色々考えたら、頭の中がぐちゃぐちゃになりすぎていた。






「・・・バニー・・・」





私は思わず腕を抱えた。

久しぶりに感じた彼の熱。



抱きしめられたときに気づいたバニーの腕の震え。
そして辛そうな声で放たれた言葉。








、ごめんなさい。寂しい思いを、悲しい思いをさせてしまって。本当はこのまま攫いたい。
僕の気持ちは・・・張り裂けそうなんです。君の居ない生活で、僕の心は痛いんです』











「攫って・・・欲しかったのに・・・」





本当は、あの時・・・あのまま攫って欲しかった。
抱きしめて、離して欲しくなかった。


それなのに、神様は・・・酷い。










--------------PRRRRRRR・・・!!!







突然、手に握っていた携帯が鳴り出した。
私は驚きながらもすぐさまその電話を取る。








「も・・・もしもし、バニー?」



『電話遅くなってすいません。色々と時間が掛かってしまって』







電話の向こうから聞こえてきたのは、紛れもなくバニーの声。
彼の声が聞こえてきた瞬間、私は今まで不安だって気持ちが一気に和らいでいく。




「大丈夫。テレビ観てた・・・今日もカッコよかったよバニー」


『あ、テレビ観ててくれたんですか?ありがとうございます。犯人を捕まえるのに少し時間が掛かってしまって。
それでマンションに戻ってくるのが遅くなったんです。すいません、こんなに待たせてしまって』


「うぅん。大丈夫だよバニー・・・そんなに謝らないで」






嬉しくて、涙が溢れてきた。


バニーの声に私は溢れてくる涙を手で拭っていた。






。泣いてるんですか?』


「え?・・・・う、うん・・・ごめんね。バニーとまた話せて・・・嬉しくて・・・」









電話、掛かってこないと思っていた。

またしばらくバニーの声が聞けないと思っていた。

だけど、また聞けて私は嬉しくて・・・涙を零していた。







『すいません、



「え?バ、バニー・・・謝らなくていいって。私が勝手に泣いちゃってるだけだから」






すると電話元のバニーが謝ってきた。
私が泣いたりしているから、電話の向こうのバニーに気を遣わせてしまった。






『僕が・・・しっかりしてないせいでもありますし。ましてや、未成年の君に触れてしまった僕の罪は・・・重いです』



「バニー!バニー、落ち込まないで!!バニーだけのせいじゃないから!!」





落ち込むバニーを私は一生懸命慰めた。






「バニー・・・落ち込まないで。貴方だけのせいじゃないよ」



『でも・・・ッ』



「貴方に触れて欲しいと思ったのは私も同じだったし。私達のしてる事って
お互いの同意の上で・・・してる事だから・・・バニーだけのせいじゃないよ」














バニーに触れて欲しいと望んだのは私だし、私に触れたいと望んだのはバニー。



お互いの気持ちが重なったから・・・私と彼は、1つになることが出来た。

だから、バニーだけを咎めることなんてできない。







「大丈夫よバニー。私も頑張るし、バニーが頑張ればアニエスさんもきっと許してくれるよ」




・・・・そうですね。君の言うとおりですよね、ありがとうございます』






落ち込んでいたバニーの声に少し明るさが戻って、私は一安心した。







『ねぇ、



「ん?何バニー」






安心したのかバニーの声のトーンが少し下がった。
その声色の変化に私の心臓が動いたが、何とか平静を装う。







『アニエスさん・・・今日は帰ってこないんですか?』



「え?帰ってこないよ」



『じゃあ、今はが部屋に1人っきりってことですよね?』



「う、うん。名、何なのバニー?私が1人でいちゃだめなの?」





バニーの質問に私は疑問に思っていた。
アニエスさんは帰ってこないし、部屋には私1人。バニーはどうしてそんな質問をしてきたのか分からなかった。







『いえ、好都合かと思いまして』



「え?どういう意味?」






何が好都合なのだ?と思っていると――――――。











『ちょっと・・電話越しで、君の感じている声が聞きたくなって』



「・・・・・・え?」








私の思考回路が一瞬止まった。
電話越しで・・・・私の感じる声を聞く?それって・・・。








?・・・、大丈夫ですか?』



「なっ!?・・・何考えてんのよエロ兎っ!!そ、そんな恥ずかしいことできるわけないでしょ!!」







電話元のバニーに私は顔を真っ赤にして強く言い放った。
出来るわけない。そんな・・・そんな、1人で・・・するなんて。






「で、出来ないよ・・・そんなっ・・・恥ずかしい」



『僕がちゃんとどうするか教えますから。、お願いです』



「で・・・でもぉ・・・」



『今回だけですから、ね、



「・・・・・・っ」






普段はこんな甘えた声出さないくせに、こんな時に限って
甘え上手というか、無意識な甘え方をしてくるから手に負えない。

私は顔を真っ赤にさせながら小さくため息を零した。







「こ・・・・今回だけだよ」



『分かってます』



「ど、どうすればいいの?した事ないから、わかんないよ」





やり方なんて知りもしないし、ましてやこんな事すら生まれてこの方した事ありません。
私は困りながら電話元のバニーに問いかけた。







『僕がいつも君にしているようにすればいいんです。繋がる前に、いつもしてあげてるでしょ?』



「ア、アレをするの?」



『えぇ』







即答したわよこの兎。何が「えぇ」よ。

こっちはいつも恥ずかしい思いをしているのに、更に私に恥ずかしい思いをさせるなんて。


恥ずかしいと思いながらも私は座り込んで
下着を下ろし電話を持った逆の手でソコに触れた。





「・・・・んっ!!」



『触りましたか?』



「さっ・・・触ったよ。次は・・・どう、するの?」



『指をまず2本・・・ナカに挿れてください。ゆっくり、力を抜きながら』







私はバニーに言われたとおりに、ゆっくりと体の力を抜きながら指を中に挿れる。






「ふあぁ・・・っ・・・あっ・・・バニィ・・・」



『指はナカに入りましたか?』



「は、ぃ・・・入ったよ・・・。あっ・・・はぁ・・・んぅ」



『じゃあ動かしてみましょうか。、指をゆっくりでいいんでナカで動かしてください。慌てずゆっくり』






バニーの声に私は顔を赤らめ恥ずかしいと思いながらも
指をゆっくりとナカで動かす。

動かすたびに、濡れた音が下肢から聞こえてくる。恥ずかしい。






「あっ・・・バ、バニーッ・・・やだ・・・音が・・・っ」



『下の口がどうやらお喋りを始めたようですね。こっちまで聞こえてきてますよ』



「えっ・・・あっ・・・や、やだぁ・・・バニー・・・き、聞かないでぇ・・・」







こんなイヤラしい音が、バニーの耳に聞こえてる?


そう思ったら恥ずかしくなる。
でも、恥ずかしくなる度に体は興奮しているのかナカから溢れてくる
体液が指に絡んで、動きに加勢していく。






『聞かないでと言われても・・・聞こえてしまうから、仕方ないですよ』




「や・・・やだっ・・・恥ずかしいよぉ・・・バニー・・・あっ、んぅ・・・」




『ナカ、すごくトロトロしてるんじゃないですか?君の指にたくさん絡んで』



「あっ・・・やぁん!ひぁ・・・バニー・・・ど、どうして、分かるの?ぁン・・・こんな・・・っ」



の事で僕が分からないとでも?の事なら知ってますよ、体の隅々・・・感じるところ全部』






見えてないのに・・・声だけしか聞こえてないのに
後ろからバニーに抱きしめられながら、してると思っちゃう。

そう考えるだけでも、体は、ナカは熱くなって体液を増して行く。







『少し・・・動きを早めて、出し入れしてみてください。ゆっくりから、段々と緩急をつけて』






バニーの声に言われるがまま、私は指を動かす。
先程よりも音は大きく耳に響いてくる。






「ふっあ・・・あっ・・・バニーッ・・・ぁん・・・やぁあ!・・・ヘ、ヘンになっちゃうぅ!!」



のナカ・・・凄くトロトロしてますね。そんなに蜜を零したら勿体無いですよ。零さないでください』



「やだっ・・・あぁっ・・・バニー、見なっ、見ないでぇえ!!」








見えてるわけがないのに、見られているようで恥ずかしくなる。


指も「抜かなきゃ」と頭では分かっているのに・・・体が考えていることと
相反してナカから指を抜こうとしない。

むしろその逆で動きを早めていってしまう・・・もっと、もっとと強請るように。






「あっ・・・・ぁあん!バニー・・・もっ、ぁン・・・だめっ、だめぇえ!!」


『イキそうなんですか?いいですよ・・・もっと指を動かして、イッていいんですよ
僕、ちゃんと見てますから。のイイ顔・・・見せてください』







見てない・・・見えてないのに。

バニーが目の前に居て・・・私を・・・見てる。

ダメ・・・恥ずかしい・・・見ないで。と心の中で叫んでも・・・体は動きを止めない。






「あっ・・あぁん!バニーッ・・・あ、はぁ・・・んぅ・・・もっ・・・出ちゃ・・・っ」



『いいですよ。たくさん出して、イッてください・・・



「はぁっ・・・あっ・・・あぁ・・・バニィ・・・んっ、あ・・――――ああぁああ!!」





体がビクビクと震え、ナカからたくさんの体液を出してしまった。
指をゆっくりとナカから抜けば、粘着質な液体が付いている。

何だか頭の中が溶けてボーっとする。






大丈夫ですか?』


「・・・ぅ、ぅん・・・なん、とか」





ごめんなさい・・・嘘ついた。


大丈夫どころか頭がボーっとして思考回路が一部ショートしてます。
それでも徐々にショートしていた部分が繋ぎ合わさり、元に戻っていく。





『今は我慢してくださいね。今度はちゃんと僕を感じさせてあげますから』



「ぅ、ぅん」



『それまで我慢してくださいね』





思考回路の一部がようやく全部復活して
ため息を零した。





「バ、バニー・・・・もうこんなこと言わないでね」



『はい。じゃあ、また・・・連絡入れます。もちろんメールも返しますね』



「うん。無理、しないでね」



『えぇ。では・・・おやすみなさい



「おやすみ」





長いようで短かった電話がようやく終わった。


今でも体が変な気分で・・・フワフワしている。
まるで何だか初めてバニーとエッチしちゃった気分みたい。








「とりあえず・・・掃除して、寝なきゃ。明日も学校だし」







1人、部屋で呟いて私は後処理を済ませお風呂へと向かった。


浴室の鏡の前に立って自分を見る。
まだ少し、顔が赤い。











『今度はちゃんと僕を感じさせてあげますからね』







鏡越しに映ったバニーの姿が映る。

その姿を目にした瞬間、私は再び赤面した。
ダメだ・・・私、ついにバニーの幻覚まで見えるようになっちゃった、と
顔を赤らめながらため息を零した。






どうやら、あの兎は私の心に
途轍もない爆弾を落として行ったのだった。


Bomb
(心に爆弾を落として、焼き尽くした) inserted by FC2 system

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