----------------ギシッ、ギ、ギ、ギシギシッ!!
「あっ!!・・・やぁ・・・バニーッ、ふぁあっ」
「・・・ココ、気持ちイイですか?」
「ぁああぁん!!・・・やっ、そこぉ・・・ぁあ、だめぇえ!!」
「のダメってイイってことですよね」
マンションに帰る事をせず、僕とは高級ホテルへと入り
其処の一室を借りてすぐさま情事を始めた。
靴や服は床に脱ぎ散らかして
ベッドの上でもうお互いの体を求め始めた。
キスはたっぷりしたくせに、愛撫はそこそこで
僕は焦らされて待たされた分が長すぎたのか、すぐさまゴムをつけてのナカに入りこんだ。
いつもの正常位でのナカに深く深く入り込み腰を動かす。
「やっ・・・あっ、バニーッ・・・激しっ、ひぁあっ!!」
「激しいですか?いつもと、同じくらいですよ」
「うそぉ!・・・あぁん・・・あっ、あぁあ・・・っ」
「相変わらず可愛く啼くんですねは。とても可愛い」
可愛いと囁けば、のナカが僕の昂ぶりを緩く締め付ける。
その反応を体で感じるたびに、彼女を愛おしく想えた。
電話でしか聞けなかったの声。
直に抱きしめたのはもう随分と前の事。
今日姿を見つけて抱きしめたとき、体の小ささに連れ去りたいという疚しい気持ちだけが過ぎっていた。
僕は腰の動きを一旦止め、組み敷いているを見る。
目はすでに蕩けて、涙が流れている。
その姿を入れるだけでまた欲しくなってしまう。
「はっ・・・あ・・・。最初から、飛ばしすぎですかね?」
「も、バニィ・・・私・・・頭、真っ白になっちゃうぅ」
「だってとこういうことするのが久々なんですよ?セーブしろと言われても難しい話です」
今更自分を抑えるなんて出来るわけがない。
目の前にが居るのなら・・・彼女を求めずにはいられない。
離れていた時間が長かったんだ。空いた時間は、たっぷりと補わなくては。
「は僕と、こういうことしたくなかったんですか?」
「そ・・・そうわけじゃ、ない、けど」
「じゃあいいじゃないですか。今夜は寝かせないと決めたので、たっぷり愛し合いましょう。
それに僕と2人っきりになりたくて・・・攫ってほしいなんてお願いをしたんでしょう?」
「・・・・っ」
僕の言葉には顔を真っ赤に染めた。
ようするに図星か。
僕が攫おうとする前にが同じようなことを望んでいたので
嬉しかった。まぁ、高いところが苦手な彼女をあの高さから連れ出したのは
さすがにやりすぎたな、と反省すべきところではある。
「でも僕も君の事、攫いたかったので気持ち的には一緒です」
「バニー」
「だから」
「ぇ?・・・あっ、あぁあっ!!待っ・・・ぁあん・・・バニー、急に動いちゃ、やぁあ!!」
言おうとした言葉を止めて、僕はまず腰を動かし律動を再開する。
それまで止んでいた音がまた部屋中に響き渡り始めた。
「だから、嬉しいんですよ。君とまた体を重ねることが出来て」
「ぁン!あっ、あぁ・・・バニー、バニーッ!!わ、私も・・・んぅ、あっ、うれ、しいッ」
「もそう思っててくれてるみたいで、もっと嬉しくなっちゃいましたよ」
思っていたこと、考えていたことがやっぱり一緒だった。
離れた生活では何も感じることが出来なかったのに、今一緒の空間に居て
体を重ね合わせているだけでこんなに嬉しいことはない。
何も感じ取ることの出来なかった生活に、ようやく温かなものを感じ取れた。
「バニーッ・・・バニー、も、もう・・・あっ!!」
「イキそう、ですか?」
昂ぶりを打ち付けていると、が絶頂を迎えそうな言葉を放つ。
尋ねれば確実に頷いてそれは返ってくる。
あぁもうその反応ですら愛しくてたまらない。
「僕もイキそうです。一緒にイキましょうか」
「んぅ・・・あ・・・一緒、一緒がいいっ!!バニーと一緒じゃなきゃ・・・あ、ああっ、やだぁあ!」
「。あんまり可愛いこと言わないでください」
歯止めが利かなくなるから。
共に果てるため、僕は腰をさらに激しく動かし
に愛を打ち付けた。
「あっ・・・あ、ああ・・・バニーッ・・・ひゃっ、ぁん・・・あっ」
「・・・僕・・・も、もう・・・・っ、んっ、ぁ・・・そんなに、締め付けては・・・っ」
「ぁ・・・ああっ・・・―――あぁああぁあ!!」
は僕のをキツク締め付け果てて
同じようにそれに耐え切れず僕もゴムの中で欲望を吐き出した。
ゴムの中に吐き出した後
僕はすぐさまのナカから出る。
抜いたときに甘い嬌声が上がった。突然の喪失感にの甘く啼く声が時々好きだったりする。
僕は笑みを浮かべ呼吸を整えているの頬を撫でる。
ふと目線を落せば、のナカへと続く入り口が痙攣を起こして
愛液を垂らしながらまるで何かの生き物のようにヒクついている。
昂ぶりに付けたゴムを僕は外し、それをベッドの外に捨てた。
さて、お楽しみはこれからだ。
僕はベッドのヘッドボードに置いてある、あるモノに手を伸ばしを取った。
「バ、バニー・・・そ、それ・・・何?」
まだ果てた後でくったりしたが
虚ろな眼差しであるモノを手にした僕を見つめる。
「これですか?今から使うものです」
「ぇ?」
「どういう風に使うかというと」
あるモノのキャップを取り外し、手のひらで作った皿の上に落し入れ
少し手に馴染ませた後の蕾やナカへと入れ、さらに指を動かしナカに馴染ませていく。
「ひゃぁあ!!あっ、あぁあ・・・っ、バニィ、やっ、あん・・・あっ、冷たっ、ンッ!」
「冷たかったですねすいません。てっきり常温性のものかと思ったんですが」
「ぁン・・・あ、ああ・・・な、ぁあ、何コレェ・・・あ、もぅ・・・冷たいよぉ!!ぬるぬるしてやだぁあ!!」
「ローションですよ。こういうことに使うんです。最近じゃ人肌に近い温度のものもあるんですけど
まだまだと言ったところですしょう・・・高級なくせに小物はケチなホテルですねまったく」
「ロー・・・ションって・・・あぁん・・・あっ、や、ぁん・・・バニィ、ぬるぬるするぅ・・・ヘンだよぉ」
そう、僕がベッドボードから取ったのはローションだ。
手に落し入れた瞬間に気づいたが冷たい。
今まで繋がっていて、熱気を帯びていたの体に
ローションの冷たさは急激な冷えだった。
しかしナカに入れて馴染ませていくと、逆にその粘着性に彼女の体が
少し嫌がっているのかくねらせて抵抗している。
「何で・・・ローション・・・ふぁあっ・・・あっ、此処・・・ホテルじゃ・・・っ、んんっ!」
「えぇホテルですよ。でも、ホテルはホテルでも、普通のホテルじゃないですから」
「へ?」
「ゴールドステージだって、こういうホテルはあります。ただ外観や名前を豪華な作りで
誤魔化しているだけなんですよ・・・実際、此処は」
言葉を止めて、の耳元に近づき――――――。
「ラブホテル、なんですから」
「っ!!」
小さく囁くと、は顔だけじゃなく耳までも真っ赤にさせた。
そう、今僕とが居るのはゴールドステージにあるとあるラブホテル。
外観や名前からしてゴールドステージ的な豪華な装いではあるが
そんなものただの誤魔化しにしか過ぎない。
実際のところ、此処は恋人達が営みに使う場所である。
「気づきませんでしたか?」
「き、き、気づくわけないでしょ!!こんな豪華なラブホテルどこにあるのよ!!」
「今、現時点で僕と君が居る場所はラブホテルの一室です。ちなみにバスルームはもちろんスモークガラスですよ。
あとでお風呂一緒に入ります?」
「い、いいよ別に」
「まぁスモークガラスで覗き放題ですからね・・・僕の体見るのはいいですけど、欲情しないでくださいね」
「し、しないわよバカ兎っ!」
にホテルの説明をしていると、どうやら現実に戻りつつある。
ちょっとは回復しただろうと思い
をそろそろ快楽の海に戻して溺れさせてやろうか。
いや、溺れるのは僕のほう、か。
「さて、雑談はこの辺りにしておいて・・・・そろそろ、本番行きましょうか」
「え?本、番って・・・あっ、やぁ」
僕はを起き上がらせ、対面座位の体勢にする。
ローションでたっぷり潤いを取り戻したの蕾に
コンドームも付けていない昂ぶりを入り口に触れさせ、擦り合わせる。
「バ、バニー、待って、コンドーム・・・ッ」
すると、熱の塊に何も付いていないことが分かったのか
は顔を真っ赤にさせ付けるよう言葉を曖昧に紡いでいた。
「そんなものいりませんよ。薬、ちゃんと飲んでるんでしょ?」
「で、でもっ・・・」
「ローションを付けているから怖いんですね。大丈夫ですよ。
僕はいつも優しく君を愛してあげてるじゃないですか・・・こんな風にっ」
そう言って僕は生の熱の塊のままのナカへと入り込んだ。
「ふ・・・あっ!あっやあぁあ!!・・・いきなり奥までぇ・・・そんな・・・っ」
「んっ・・・・一気に奥まで入っちゃいましたね」
ローションのおかげもあってか、のナカに入った途端
そのまま最奥へと突き上がっていった。
あまりにいきなりのことでは甲高い声を上げて啼いた。
最奥に来たからには、もう後のやることは決まっている。
「、行きますよ。意識飛ばさないようにしてくださいね」
「やっ、あっ、待ってバニーッ」
「今更待てだなんて、やめてください」
そんな抵抗の言葉なんていらない。
欲しいのは――――――――君の甘い啼き声と僕を求める言葉だけ。
それらが欲しいから・・・・僕は君に貪欲になる。
「いゃッ・・・・や、あっあ!ひっ、ぁああ・・・あん!」
「・・・あぁ、凄い・・・イイ、ですよ」
の腰を掴んで、そのまま自分の熱を打ちつける。
ローションで滑りがいいのか生み出される熱は先程感じたときよりも
数倍と体中に伝わってきている。
目の前のは目を閉じて、僕の愛を体全体で感じている。
その姿を見るだけで僕の欲望は留まるところを知らなくなっていく。
「・・・目を開けて、下を見てください」
「ぇ?・・・あっ、ぃ、いやぁあ!!やっ、バ、バーナビーッ・・・や、やだぁあ!!こんな、こんなのっ」
閉じている目を開けるよう促すと、は正直に目を開けた。
しかし目線を落として、それが自分の視界に入った途端彼女は
僕の名前をちゃんと呼びながら顔を赤らめた。
「何で嫌がるんです?僕と君はココで繋がってるんですよ?」
そう、が何を見たのか。
僕と繋がっている部分を見て顔を赤らめあのような言葉を言い放ったのだ。
「1つになってるのにそういう態度はいけませんよ」
「で、でもぉ・・・っ、ん、ぁあ!やっ、恥ずかしいっ、恥ずかしいよぉお!!」
「恥ずかしくなんかありません。繋がって1つになってるんですから恥ずかしがる必要はありません」
「んっ・・・ふっ!・・・やぁ・・・バーナビーッ・・・ん、うぁっ・・・あぁ・・・っ!!」
「恥ずかしがらないで、僕をありのまま感じてください」
にそう言って、熱の塊を激しく打ちつけた。
滑りが良くなり最奥へと熱は当たる。
出し入れを繰り返すたびに、のナカは収縮をして僕の欲をさらに掻き立ててくる。
欲を掻き立てられるから、求めることをやめたくない。
「・・・、とっても可愛いですよ」
「バーナビーッ・・・ひ、ひどぃっ・・・うぁ・・・やさしくっあ、って・・・んぁあ・・・い、いったのにぃい・・・っ!!」
「優しくしてる、つもりではあるんですけどね。でも、多分」
腰の動きが激しいのか、がそう訴えてきた。
僕はの耳元に近づき――――。
「を目の前にしてると優しくできないみたいですね、僕は」
「んっぅ・・・はぁ・・・バーナビーッ」
優しく囁くと、のナカで僕の昂ぶりが緩く締め付けられた。
ほら、そういう反応がイケナイ。
そういうのが僕をイケナイ道へと連れて行くんだ。
「もう・・・・がそうやって僕のを締め付けるから優しくできなんですよ」
「え?ぁん!ぁああっ、も、ちょっ・・・あぁん・・・ゆっくりっ、ゆっくりしてぇえ!!
ああっ、だめぇえ!!頭が、真っ白に・・・っな、ぁあん!!」
優しくできないのは、君が僕の欲を掻き立てるから。
僕の精液やの愛液が絡まり合い、ベッドへと零れ落ちシミを作る。
ベッドが軋むたび、整えられていたシーツは皺を寄せ台無しになっていく。
どれほど・・・・どれほど君を欲していたことか。
どれほどこのときを待っていたことだろうか。
毎日毎日、考えるのはの事ばかりで
早くこの繋がりを感じたかった。
「・・・・もう、これ以上は我慢が出来ない!もっと、もっと君を僕に感じさせてほしい。
君も僕をもっと・・・もっと感じて。骨の髄まで・・・僕を愛して、満たして」
「ふぁあっ!!あっ・・・ぁあ・・・バーナビーッ!!・・・やっ、ら、らめぇ!!あ、あぁあっ!!」
「何処がダメなんです?全部、気持ちイイクセに・・・っ、イケナイ子ですねは」
「あぁあん!!こんなっ・・・あっ、ああ・・・お腹ッ、響くぅ!!
バーナビー、お腹に響いて、あぁっ、息が・・・出来ないよぉお!!はぁ、ああっ、ぁあん」
「息出来ないほどだなんて・・・僕も息ができないくらい、を感じすぎて・・・息する余裕がないですよ」
呼吸すらままならないほど、を感じたい僕がいる。
離れていた生活で足りないものが・・・・という存在だけが足りなくて
それが今満たされつつあるから、もう何も考える余裕すらない。
頭の中にあるのは、愛しいの事だけ。
「・・・・もう、君のナカを、僕で満たしてあげたい・・・っ」
「ゎ、私も・・・バーナビーッ・・・バーナビーの全部、欲しいよぉ・・・お願いっ・・・いっぱいに、いっぱいにしてぇ!!」
「いっぱいに、してあげますよ・・・えぇ、今すぐに」
もう、考えていることはお互いのことだけ。
お互いの気持ちを満たすことだけしか、今の僕らの頭にはない。
僕はを求めて。
は僕を求めて。
気持ちが、体が、1つに重なり合ったとき・・・・満たされる要素が揃う。
「・・・・・・愛してる、愛してます」
「バーナビーッ、私も・・・愛してるっ」
「んっ、あ・・・、ナカに出しますよ」
「欲しいっ・・・バーナビーの全部欲しいからぁ・・・あっ、ああっ、ナカに・・・早くぅ!!」
「すぐに・・・っ、ぁ・・・・・・ッ!!」
「あっ、バーナビーッ・・・んっ、あぁぁあああ!!!」
心臓の鼓動が聞こえてきたと共に、僕とは果てた。
白濁の欲望をのナカに吐き出し、今でもまだ彼女のナカに流れ込んでいく。
もそれを受け止め体が痙攣をしている。
蕩けた表情でが僕を見つめる。
口がだらしなく開きっぱなしで、可愛らしい舌が僕にキスを強請っているかのように誘っている。
お望みどおりにその口を塞ぎ、舌を絡め唾液を混ぜて唇を離す。
唾液の糸が名残惜しく繋がりを主張してる。
「」
「バーナビー」
「愛してます。君の心も、体も、全部」
「私も・・・・愛してるよ」
愛の言葉を互いに囁き、再びベッドに沈んだ。
やっと、この体が満たされた。
そう、君という愛しい存在が僕の元に戻り、重なり合ってゆくから。
Satisfied
(君を感じるだけで僕のこの体、気持ちは満たされる)