「んっ・・・・」


「おはようございます、


「んぅ・・・バニー?」


「えぇ僕ですよ」





目が覚めた。

すると横にバニーが私に腕枕をしながら微笑みかけてきた。
私は眠い目を擦る。





「今、何時?」


「まだ夜中かと。すいません


「え?」





突然バニーが私に謝ってきた。
いきなり謝られて、眠っていた脳内が回転を始めた。

彼が謝る理由に思い当たる節があるから。






「その・・・きっと多分、君はアニエスさんと約束してたんですよね。僕に関わるなと」



「・・・ぅん」



「それだというのに、僕は・・・約束を破らせてしまった。君はアニエスさんの言葉を守っていたのに」



「そ、そんなことないよ・・・!」










私はすぐさま彼の言葉を否定した。







「違うよバニー。確かに、私・・・アニエスさんと約束した。バニーに近づくなって。
でも・・・でも・・・私、自分から約束を破ったの。大事な言いつけだった・・・守らなきゃいけないって。
だけど、バニーと離れてて・・・毎日辛くて・・・もっとずっと、側に居たいって・・・だから、だから・・・っ」







溢れる思いに涙が止まらなくなった。


バニーは悪くない。

本当に悪いのはこの私。


アニエスさんの言いつけを自分から破ったのだから
バニーは何も悪くない。


離れて、画面越しから見るバニーの姿に・・・毎日心が締め付けられるくらい苦しい思いをしていた。







「バニーは悪くないよ。バニーは・・・悪くない。だからお願い謝らないで」







「貴方と離れるくらいなら、約束破ってもいい・・・バニーの、側に居たい」



「僕だって、同じ気持ちです」






私がそう言うとバニーは私を抱きしめてくれた。

数秒抱き合い、彼と目が合う。

エメラルドグリーンの瞳が私を見つめている。







「バニー」


「はい?」


「キス、して」


「・・・・いいですよ」









キスをして欲しいとお願いすると、バニーは笑みを浮かべ
唇を触れさせてきた。

最初は軽く、でも・・・段々と唇を、舌を、唾液を絡め合わせる。







「んっ・・・はぁ・・・バニーッ・・・」


・・・好きです」





キスだけ、と思っていたのに
徐々にキスだけの行為が激しさを増していく。

唇だけのキスに留まらず
首や鎖骨・・・胸へと行き、手までもがそれに便乗するかのように動き出す。


ゴツゴツとした彼の手が・・・私の体をまさぐっていく。







「ゃ・・・あ・・・バニィ・・・ぁん」



・・・ダメだ・・・君を欲しいあまり、止まらない」






胸に吸い付くように、キスを繰り返し

手は腰を撫でながら、ゆっくりと下肢へと行く。


体の体温が徐々に上がっていき・・・息も熱っぽいものに変わっていく。


さっきまで、あんなに求め合ったのに。



すると、バニーの熱の塊が私のナカに入り込んでくる。




熱い。






「ふぁ・・・あぁあっ・・・バニーッ!」



・・・もっと、もっと君をこの体で感じたいっ」






体だけでも溶かされていくのに、そんなこと言われたら余計・・・頭が真っ白になりそう。




結局、アレだけ求めあったのに
また私はバニーにコレでもかというくらい・・・愛された。
















朝になり、私は広いベッドの上で座り込んでいた。

腰が痛い・・・でも、頭の中は幸せすぎて今にも飛んでいきそうな勢い。
ふと、窓ガラス越しの自分の姿を見る・・・。


体のあちこちに、赤い斑点・・・バニーに愛された証拠。



今更恥ずかしいとは思わず、逆に言えば嬉しい気持ちでいっぱいだった。






、起きてたんですか?」



「バニー・・・おはよう」





すると、シャワーを浴びて戻ってきたバニーに私は朝の挨拶をした。
私が起きていたのがびっくりしたのか、彼はアンダーウェアの状態で私の横に座り
頬にそっと触れてきた。






「起きてて大丈夫ですか?体、大丈夫ですか?」



「うん。ちょっと腰痛いだけだから平気だよ」



「すいません、歯止めが利かなくて」



「いいよバニー」





私は頬に触れてきた彼の手に自分の手をそっとその手に重ねた。








「貴方と離れて暮らすより、貴方の愛を受けて暮らしたほうが私は幸せだから」







「ねぇ、バニーのお家に帰りたい。・・・・・・ダメ?」






帰りたい。

彼の家に、彼の側に、帰りたいよ。


これ以上、離れて暮らすのなんて・・・・・・出来ない。




私がそう言うと、バニーは一瞬驚いた表情をしたが
すぐさま首をゆっくりと横に振った。





「あの家は、僕の帰る場所で・・・君も帰る場所なんですよ



「バニー」



「あそこに君が居て、それが・・・僕の帰る場所になります。君が居ないあの部屋はただの箱にしかすぎません」



「帰って、いいの?」



「もちろんですよ。帰りましょう」



「でも・・・」






不安に私は顔を伏せた。

アニエスさんの事が頭を過ぎったからだ。
すると、バニーが私の体を抱きしめてくれた・・・力強く、壊れるくらいに。





「アニエスさんは僕が必ず説得します」


「バニー」


「これ以上、君と離れた生活は・・・耐えられないですから」


「・・・ぅん」






そう抱きしめあって誓ったのだった。








タクシーに乗り、バニーのマンションまで帰る。

マンションを久々に見上げる私。
「本当に戻ってきてしまった」と思いながら、バニーが横に立ち
手を握ってくれた。






「バニー・・・いいの?」


「もちろんですよ。とりあえず着替えましょうか?君の衣服はまだ残ってますから」


「ぅん」





そう言ってマンションに入ろうとしていた。














「バーナビー、





すると、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。

振り返ると・・・――――――。










「朝帰りなんて、どういうことかしら?」








アニエスさんが険悪な表情で立っていた。
私は約束を破った申し訳なさに怯えていると、バニーが肩を抱いて引き寄せてくれた。







・・・帰るわよ」



「・・・・・・」







「ゎ、私・・・っ」



「此処で立ち話もなんですから、部屋に入りませんか?」






私が話そうとしたらバニーがアニエスさんに言い放つ。







がこの格好ですし、僕も着替えたいので。それにこんなところで口論だと
何かと人目につくでしょう?・・・どうですか?」




「・・・分かったわ。中で話し合いましょう」






部屋で話し合うことが決まり、私達は無言のまま部屋に行くことになった。

戻っているときも・・・バニーは私の手を離さないでいてくれた。

この手をずっと離さないで欲しい・・・バニーの側に居たい。そう、私は心の中で願っていた。


Keep
(もう私と彼を離さないでください)
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