「・・・待ってください、その・・・いけませんっ」
「大丈夫大丈夫」
何処が大丈夫なものか。
正直なところ、僕自身大丈夫でも何でもない。
キスで本当にやめるつもりだった。
そのつもりだったのに、がまるで暴走列車のように事を進めていく。
下へと体を滑らせ、ベルトへと手が伸びる。
その手を僕は何としてでも止めようと試みた。
「・・・ダメなものはダメです!」
「バニー触っちゃダメ。私に触ったらアニエスさんから電話掛かってきちゃう」
「・・・ッ」
”触れたらアニエスさんからの着信が入る“
その一言を言われてしまえば僕としてはどうすることもできない。
やっと感じれたの体温。でもそれは抱きしめたり、唇を触れ合わせるだけで良かった。
それ以上の事をしてしまえば今まで抑えてきたモノが剥ぎ取られ
を壊れるまで求めてしまう。
だから、先に進まぬよう・・・獣を抑えていた・・・つもりだ。
それだと言うのにこの子は・・・。
「着信があってもいいんです・・・頼みますから、やめてください」
「・・・嫌」
「、僕の言う事を」
「聞けない。だって・・・だって、こんなに近くに居るのに・・・どうしてダメなの?
どうして、触れちゃいけないの?どうして、同じ体温を感じちゃいけないの?」
「」
目の前で顔を伏せて訴えるの姿に拒否の言葉を失った。
「バニーがダメって言っても、私はバニーにもっと触れていたい。
バニーをもっともっと・・・感じていたいよ。だからお願いバニー・・・ダメだなんて言わないで」
今にも泣きそうな声で訴えられたら、ダメだなんて言えなくなる。
僕はため息を零し口を開いた。
「正直・・・今までセーブされていた分があります。だから、僕自身何を仕出かすか分かりません。
君の”触れてはダメ“という願いも聞けない事だって有り得ます。眠らせていた獣が暴れて、止められない場合だって」
今の今まで、セーブされていた分がある。
あの日と同じように酷いまでにを求める事だってないとは限らない。
触れてはダメ・・・というの願いすら聞けないことだって。
何とか、欲望という獣を抑え込んで眠らせていたから・・・でも、コイツは一度を欲すれば止まらない、止められない。
欲望が満たされるまで・・・ずっと、を壊れるまで食い続ける。
「それでもいいと言うのなら」
「私は、それでもいいよ」
「」
そう答えたは、下に滑らせていた体を起こし膝で立ち
僕を抱きしめた。顔に彼女の胸が当たり、心臓の鼓動が優しく耳に入ってくる。
「それでもいいの。貴方を感じる時間があれば」
「・・・・分かりました。では、思う存分・・・僕に触れてください」
「バニー・・・・・・うん」
今一度キスをして、君が触れてきた罪を一緒に背負おうじゃないか。
「・・・んっ・・・ふぅ・・・んん・・・」
「そう・・・歯は立てず、ゆっくりと・・・舌で舐めてください」
僕が触れるのはタブー。
じゃあがする事なんて限られている。
高まった、昂ぶりを舐める行為。
一体が、こんな行為を何処で覚えてきたのか問いつめたいところだが
それよりも目線の下でぎこちなく、僕のを優しく舐めている彼女の姿。
目の当たりにしている時点で驚いているのだが、紛れもなくこれは現実。
その姿を目にするだけで、背筋に電撃が走っていく。
しかし上から見るの姿は生唾を飲み込むほど・・・ソソられる。
心臓が高鳴り、昂ぶりが更に熱を帯び徐々に硬さを増していく。
「んぅ・・・バニィ・・・」
「・・・咥えながら喋るのは、やめてください」
「ぁ・・・ご、ごめん・・・」
咥えたまま喋ろうとしたに僕はやめるよう促すと
彼女はすぐさま口を離した。
さっきの状態のまま喋られては、僕としても恥ずかしいことこの上ない。
汗ばんだ前髪を掻きあげ一旦はズボンの中に熱の塊を直し
目の前で座り込み、口に付いた白濁色の液を拭うを見る。
「君は一体、こんなの何処で覚えてきたんですか?」
「お、女の子はいつだって勉強するの」
「こういう勉強は学校じゃ教えてもらわないでしょ?」
「教えて、もらわないけど・・・バニーに気持ちヨクなってほしいって思うから・・・その、勉強するの」
は顔を赤らめながら言う。
多分彼女にこんな入れ知恵をしたのは彼女の周囲の友達だろう。
は自分からじゃこんな事覚えようとはしない。
しかし、もで僕に愛されたいと努力をしている姿に胸が躍った。
「じゃあ。勉強の成果、とやら・・・見せてください」
「へ?」
「僕に気持ちヨクなってほしい勉強をしたんでしょ?」
もっと、僕を煽ってみせて。
そして、僕をもっと夢中にして。
君に触れることの出来ない僕を、満たしてください。
僕はに触れそうで触れない距離まで近付く。
間近で見た彼女の表情は、林檎のように赤く染まっていた。
「僕は君に触れることが出来ません。だから、がリードしてください」
「え?・・・で、でもっ・・・」
「分からないのなら、僕がどうするか教えてあげますよ。それこそ、手取り足取り、とね」
本当はに触れたくて触れたくてたまらない。
だけど、僕から触れてしまえば確実に妨害音が鳴り響くのは明白。
でも、が僕に触れてくれるだけで音が邪魔をしたりしない。
邪魔さえなければ・・・もう、此処は二人だけの世界になる。
「それで、バニーは・・・気持ちヨク、なる?」
「えぇ。それに僕はに触れられただけで、天にも昇るくらいですよ」
「フフフ・・・ヘンなの」
は僕の言葉にクスクスと笑った。
でも事実・・・そんなところだ。
に触れただけで、をこの体で感じるだけで・・・僕の気持ちは天へと舞い上がる程。
ほんの少しのキスでさえも、僕の体は溶けてしまうくらい・・・を愛しているのだ。
「では・・・丁度いい距離ですし、キスしましょう」
「ぅん」
促すと、は一旦僕の唇に触れ指でなぞる。
先程僕が彼女にしていたことを、きっと真似をしているのだろう。
同じ仕草でもがするだけで
僕の心は弾み、唇に触れてくる指ですら口に含んでしまいたい。
「バニーの唇、柔らかいね」
「ほどじゃありませんよ」
「そうなの?」
「えぇ。君のは柔らかくてマシュマロみたいです」
顔を近付けると、から触れてきた。
首に腕が回り、離れていた距離がグッと近付く。
「んっ・・・んぅ、バニィ・・・ッ」
口端から零れる吐息交じりの色っぽい声。
それを耳に入れるだけで、収めた下のモノは熱をもう一度帯びていく。
触れ合っていた唇同士が離れ、唾液の糸が
繋がりの名残を見せた。
「はぁ・・・バニー・・・」
「では。僕に背を向けるようにして座ってください」
「え?何、するの?」
「いいですから。ホラ早く」
キスを終え、に僕に背を向け座るよう指示をする。
は困惑しながらも、僕に背を向けるような体勢になり座った。
座ったのが分かると僕は彼女を後ろから抱きしめるように
腰に腕を回し、手を組んだ。
「バニー・・・ねぇ、何するの?」
「僕からでは君の体に触れることは出来ません。だから、が触れて欲しいところに
僕の手を誘導させてください」
「ぅ、ぅん」
組んでいた手を離し、の手が僕の手に重なってきた。
誘導しやすいように手の力を抜き、彼女の好きなようにさせる。
僕の手を握り、ゆっくりとそれを服の中に入れる。
久々に触れるの体。
温かく、それでいて柔らかい・・・いつも感じていた体温。
しかし少しの体温の違いなのか、僕の手での体に触れただけで
彼女の体が少し震えたように思えた。
僕の手がゆっくりと上がっていき、彼女の体の一番柔らかい部分に触れる。
其処は・・・そう、胸。
「ぁん・・・バニーッ」
「の胸、唇と同じで相変わらず柔らかいですね。ココもこんなにして」
胸にまで誘導された手でやんわりと揉み
指で突起した部分を摘み、弱く・・・でも時に強く捏(こ)ねる。
「あっ!・・・ぁん・・・バニーッ・・・其処は・・・んぅ・・・ダメぇ・・・」
「ココが何なんです?はココを触って欲しくて、僕の手を持ってきたんでしょ?
今更ダメなんて言わないでください」
「ぁあっ・・・あっ・・・そんな、触っちゃ・・・ッ」
胸全体を揉みながら、その合間に突起に触れ捏ねる。
それだけの刺激でも
今のには強いのか体を震わせながら甘い声を上げて啼く。
その姿を後ろからではあるが、見ているだけで
こちらの息が上がっていく。
だが、コレだけの愛撫で満足させるほど・・・僕は彼女の体に熱は残していない。
「・・・胸だけで、いいんですか?」
「んぅ・・・バニィ・・・」
敢えて、一番触れて欲しい場所へと言葉で誘導をする。
その意味がには分かったのか
彼女は潤んだ瞳をさせ、僕を見上げた。
思わずその瞼に唇を落としてやりたいが、そんなことをしてしまえば
妨害電波を受信した機械物が鳴り響く羽目になり
お互い追々面倒な処理をしなければならない。
こんなオイシイ場面で”お預け“なんて僕はゴメンだ。
もちろん、もだと思っている。
「・・・胸だけで、終わりですか?」
追い討ちをかけるように言葉を放つ。
すると、胸に触れていた手を腹から、段々と下がっていく。
ゆっくりとした動きが、体中の体温を上がり
早く・・・早く、と言わんばかりに心臓は高鳴りを続ける。
腹を通り、僕の誘導される手は遂にのスカートの中に。
そして下着越し・・・僕の指が彼女の蕾に――――触れた。
「・・・っあぁ!!」
指先が、布越し・・・触れただけでは先程よりも甲高い声を上げた。
しかも先程の胸だけの愛撫だけで
下着はの愛液でじっとりと濡れ、下着としての役割を半ば失っていた。
僕は指をやんわりと下着の上から動かしながら
の耳元で、吐息交じり甘く囁く。
「ココをこんなに濡らして・・・そんなに触って欲しかったんですか?」
「ぁ・・・いゃ・・・そんな・・・んンっ・・・違っ・・・」
下着越し・・・蕾に触れながら
の耳元で囁く。
そんな僕の行為に熱っぽい息を上げながら、体をくねらせる。
久々に感じる快楽に
彼女の体が少し拒否をしていることが伺える。
しかし、それも久方ぶりに見るものだから可愛いものだ。
下着越しで、蕾を押したり
また布と擦れ合わせたりとして、愛液を滴らせる。
本当は其処から滴り落ちる蜜すら、飲み干してやりたいのに・・・出来ないのが惜しいところだ。
「ぁっ・・・あぁん・・・んぅ・・・」
「可愛いですよ、。えぇ、とても愛らしい」
「バニー・・・ぁん、もぅ・・・ナ、ナカも・・・っ」
すると、布越しに感じる愛撫じゃ足りなくなったのか
は僕の手をナカへと誘導していく。
潤んだ場所に当たる、僕の指。
ナカに入れなくても絡んでくる彼女の愛液。
ようやく辿り着いた先に、僕は笑みを浮かべ・・・・・・。
「イイ子ですね。ココまでちゃんと誘導できた君に、ご褒美をあげましょうか」
入口に触れていた指を、一気に2本ナカへと挿(い)れ
不規則に動かし掻き乱す。
「ひゃぁあっ!!あっ・・・バニィ・・・!!あ、あぁン!!そんなっ・・・ぁん!!」
「こうやってして欲しかったくせに・・・」
卑猥な水音と、甘美なまでの啼き声が部屋中に響く。
それだけで収めていた僕の昂ぶりが段々と熱を持ち
を感じたいのか、服から盛り上がっていく。
こういうところで自分はなんて素直なんだ、と・・・思わず失笑。
「あっ・・・ぁああっ・・・もっ・・・バニーッ・・・ふぁっ、ぁあっ・・・ダメぇ!!」
「イッていいですよ・・・僕ちゃんと見ててあげますから」
指を2本から3本へと増やし、更に指を動かしの体を最高潮まで高めていく。
ナカへと入れた指に絡んでくる愛液。
知らず知らずにもう片方の手にもの手が重なり、胸にと誘導され
柔らかな感触を与えていた。
そして、僕は気付かれないように
ナカに入れている指とは別の指で、秘部を捏ねた途端・・・―――――。
「ぅあ・・・あっ・・・――――あぁあぁああ!!」
は果てた。
僕を背もたれにはぐったりとする。
下着のナカに入れていた指を彼女の手ごと抜き取り、指に絡みついた愛液を舐め取る。
未だ絶頂を迎え体を痙攣させるの顔を横から覗き込む。
頬は赤く火照り、口はだらしなく開かれ
その端からは快楽により涎が滴り落ちていた。
「久々のの蜜・・・甘くて美味しかったですよ。本当はもっと味わいたいのに出来ないのが歯痒いです」
「はぁ・・・はぁ・・・バ、バニィ・・・んっ・・・あ・・・はぁ・・・」
「。そろそろ、僕のココを・・・君で満足させてください」
「え?・・・あっ」
僕が何を言いたいのか、分かったのか
はぐったりとさせていた体を起こし、下を見る。
服越しだが・・・完全に、盛り上がっている。
それを見たは一気に顔を赤らめ茹でダコ状態。
「・・・っ」
「が悪いんですよ。煽るわ啼くわの連続・・・僕のココが興奮して当然です」
「ご、ごめん」
「だから、ね・・・早くください」
早く、僕に、君をちょうだい。
どれだけ我慢していたと思っているんだ。
元に戻った生活だったのに、結局は妨害電波のせいで離ればなれのような生活に逆戻り。
セーブされていた生活に見えた一途の光。
君に触れられただけで、体中の熱は暴れ回るばかり。
正直此処まで抑え込んでいた自分を我ながら褒めてやりたいくらいだ。
「どう、すれば、いい?」
「乗ってください・・・馬乗り、分かりますよね?」
その先を問いかけられ、僕は答えを出す。
僕の声には頷き
濡れて使い物にならなくなった下着を脱いだ。
僕も一度収めていたモノを外へと出した。
出てきた昂ぶったモノをは初めて目にするかのように見る。
まぁ無理もないだろう。
いつも彼女が目を閉じているときに、コレをナカへと挿れているのだから。
「・・・あんまり見ないでください、恥ずかしいです」
「えっ!?あ・・・ご、ごめん!!でも・・・だって・・・コレ、入るの?」
「入りますよ。試してみてください・・・ちゃんと、最後まで君のナカは僕のを飲み込んでくれますから」
僕の言葉には躊躇いがちに腹の辺りに乗ってきた。
下着も何もつけていない素肌が
乗っかり、愛液が黒のインナーにシミを作る。
「・・・其処はお腹です」
「わ、分かってるよ!・・・ぅ・・・」
「大丈夫ですよ。力を抜いて、ゆっくりと入ってください」
「ホントに入るの?」
「入りますよ」
急かしているつもりは無いのだが
僕としては早くのナカに入りたくて感じたい。
それが今、熱の塊として目に分かるように出ている。
は後ろを見ながら徐々に体を浮かせ、後退していく。
そしてようやく、彼女の蕾の入り口と僕の熱の先端が触れ合うところまで来た。
此処を越えたら・・・すぐ広がる先は――――。
「、ゆっくりと腰を下ろしてください」
「んっ、あ・・・バニー・・・ッ」
熱が溶け合う、快楽の園。
が腰を落とし、昂ぶりがナカへと入りこみ
イヤラシイ音が繋がりを盛り立てていく。
「ふぁ・・・あっ・・・あぁあ・・・バ、バニィ・・・」
「・・・力を、抜いて・・・僕が入れません」
「む、無理だよぉ・・・んぅ、入らな・・・っ」
目を閉じて涙を零しながら荒々しい呼吸を繰り返す。
「・・・目を、開けて」
「ふぇ・・・あっ・・・バニー・・・ッ」
目を閉じていたの目を開かせ、視線を合わせる。
そして僕が手を差し出すとそれが触れたいというサインだと分かったのか
彼女が手を重ねてきた。
握りつぶしてしまいそうなほどの小さい手、愛しくて離し難い。
「ゆっくり、深呼吸をしてください」
「バニー」
「大丈夫です。僕が手を握ってますから」
優しく促すとゆっくりと呼吸をする音が聞こえる。
強張っていた体がほぐれ始めたのか、ナカの締め付けが緩くなり
腰が段々と落ち、徐々に僕の熱の塊がのナカに飲み込まれていく。
力が入りそうになっても、呼吸を続けるよう指示し
ようやく最奥にと熱源が到達した。
「バ、バニィ・・・入った、の?」
「えぇ・・・ちゃんと、全部飲み込んでくれました。言いましたよね、ちゃんと入る、と」
「ぅん」
「では、そろそろ・・・」
「え?・・・きゃっ!?」
僕は起き上がり、逆にを床にと押し倒した。
あまりに突然の事で彼女自身驚きを隠せていない模様。
「バ、バニー?」
「今日は我慢しようと抑えていたんですが・・・無理みたいです」
「え?」
「すいません。君の言いつけを守らなかった僕を許してください」
そう告げ、彼女の腰を掴んで激しく抜き差しを始める。
「やっ・・・あああっ、あ・・・だ、だめぇええ!!ダメ、バニーッ・・・こんな・・・したら・・・ッ」
「知ってます。でも、もう我慢できないんです」
「あっ・・・あぁあん・・・バニー・・・やめっ・・・ぁあっ・・・ぁん!!」
生々しく絡み合う音と甘い声が部屋中に響き渡る。
そして、その音を切り裂くかのように・・・―――――。
-------------PRRRRRRRRRR・・・・・・!!!
テーブルに置いてあるの携帯が鳴り響く。
僕は首を動かし忙しく鳴り続ける携帯を見ていた。
いつもなら、やめて大人しくその着信に出る。
だが、それはいつもなら・・・の話。
首をの元へと向き直らせ、笑みを浮かべる。
「バ、バニー・・・で、んわ鳴って」
「電話?そんなもの鳴ってます?」
「バニー!?」
「電話なんて、鳴ってませんよ」
鳴っている・・・けれど・・・知らないフリをすればいい。
繋がりを呼び続ける音は聞こえるけれど
それは僕にとっては痛々しい機械音ではなく、愛しいの声でしかない。
「バニー、電話に出ないと」
「電話なんて鳴ってませんよ」
「でも・・・っ」
「電話なんて・・・鳴ってません」
強い眼差しで訴えれば、君が言葉を失い事くらい僕には分かる。
君から触れられるだけじゃ僕は足りない。
僕も君に触れて、繋がって、同じ熱を感じる・・・それでようやく満たされる。
だから、もう・・・―――――。
「僕らの邪魔はさせない」
「バニー」
「感じてください、。僕を、その体で・・・たくさん、たくさん感じて」
電話が鳴り続ける一方。
僕はその音に負けじと腰を動かし、自分の耳の中にの甘い啼き声だけを入れる。
「バニーッ・・・あっ、ああぁっ!!・・・バニー、やめっ・・・ぁあっ、ンンッ!!」
「やめて、なんて言葉はいりませんよ。やめてじゃなくて、もっと、の間違いじゃないんですか?」
「あっ・・・ぁあん・・・ふっ、ん・・・んんっ・・・・バニー・・・あ、ソコ・・・いやぁあ!!」
「ココ?・・・フフ、君の好きなトコですよ。ほら、ココ」
の性感帯に触れ、腰を動かす。
それだけでナカは僕を締め付け、性欲を掻き立てていく。
抜き差しを繰り返すたびに、擦れあいが起きて快楽の中へと誘われる。
「あっ、ああっ・・・だめぇ・・・激しっ・・・んっあ、はっ・・・あぁん・・・!!バーナビー・・・あ、ぁあ!」
「激しいですか?・・・おかしい、ですね・・・いつも通りだと、僕は思ってるんですけど」
「ぅそ・・・あ、いやぁあっ・・・あっん・・・ンっ、ふぁ・・・はぁ、ああっ・・・!」
「・・・、とても・・・とても可愛いですよ」
体を深くふかくのナカへと入り込ませ繋がる。
もう、電話の音も聞こえないくらい・・・互いを求め没頭する。
「あっ・・・・・・もう、ナカに・・・ッ」
「えっ?あ、やっ・・・ま、待って!!」
「待てだなんて・・・もう僕には出来ません」
もう待てない。
僕はもう、十分すぎるくらい待った。
君に触れることも、君を求めることも・・・君に関すること全部に対して
自分に”待った“をかけていた。
だからもう・・・・・・・。
「待てない。・・・君のナカを、僕で満たして欲しいんです・・・」
「んっあ・・・あっああ・・・―――あぁぁああぁあ!!!」
溜まりに溜めた欲望を全部のナカへと注ぎ込んだ。
それを受け止めた彼女は果て、吐き出した僕もまた同じ。
は床でぐったりとし
僕はそんな彼女の頬に触れ、唇を重ねる。
甘く蕩け、重ねあったのを唇で確かめるかのように。
「んは・・・あっ・・・バーナビー・・・んぅ・・・」
「・・・もっと、僕に・・・」
君を愛してしまった罪を・・・背負わせてください。
繋がりを断ち切る機械音が鳴り響く中
神に背いた罪作りな僕らは繋がっていた・・・そう、体も心も一つに。
罪作りな青年−Adam−
(君を愛することが罪と言うなら僕は幾らでも背負うつもりだ)