「お風呂、頂きました」
「おう」
「おかえり、バニー」
僕がバスルームから戻ると、2人は楽しげにタブレットでオセロをしていた。
「ほら、オセロをしてないで寝ますよ。明日は早い便で向こうに戻るんですから」
「はーい」
「この勝負は帰ってからだな」
「負けませんよ〜」
僕がそう促すと、はタブレットをバックにと直しに向かう。
「さて、どう振り分けましょうか?」
「私、簡易ベッドでいいよ?」
『流石に男二人でダブルは嫌だ(です)』
「だ、だよね。ごめんなさい」
セミダブルベッドで男二人で寝るなんて、ありえない話だ。
冗談でも言っていいことと、悪いことがある。
「じゃあ、俺簡易ベッドで寝るわ。ベッドはバニーと、お前ら2人が使え」
「え?で、でもタイガーさんも疲れてるし、いくら簡易ベッドでも寝心地良くないと思います」
「僕としては個人的意見を押し付けるようですが、と寝れればそれでいいです」
「バニー、今ワガママ言ってる場合じゃないよ〜」
「なら君はどうしたいんですか?」
「え?」
あまりにも愚図るに僕は敢えて問いかけた。
「僕と寝るか、虎徹さんと寝るか。流石にセミダブルのベッドで3人は窮屈すぎるので・・・選択肢は2つになります」
「わ、私は・・・」
「まぁ、が俺と寝たいっていうなら・・・俺は別にそれでも構わねぇよ?バニーが許してくれるならいいけどな」
「僕としてはと寝たいですよ。マンションでも一緒のベッドに寝てますし、君が隣で寝てくれたら僕も安心して眠れます」
「わ、私・・・っ」
どっちと寝る?
(やってきた究極の選択。さぁ、貴女はどっちと寝ますか?)