「通常運航するみたいで、何とかシュテルンビルトに帰れるそうです」



「そいつは良かったよ」



「まぁ流石に2日も足止めを食らうわけには行きませんからね」






次の日。

朝一番の便で僕たちはシュテルンビルトに戻れることが確認できた。
は嬉しそうに僕達のもとにやってきて、飛行機が通常運航することに伝えにやって来た。






「ホント、災難な日だったよ」


「もう外部の取材はこりごりですね」


「ロイズさんにさっき連絡入れたら、出来る限り外部の取材はお断りするってさ。
流石に今回1日だけど、街を空けたのは痛手だったし、アニエスさんからも怒られたんだってロイズさん」


「テレビに穴空けたようなもんだからなぁ」


「アニエスさんは仕事の鬼ですからね。視聴率が命のあの人からすれば、僕らの穴は大きかったことでしょう」


「とにかく、もうすぐ搭乗手続きだから私3人分手続きしてきますね」







そう言っては手続きのフロントへと足を走らせていった。








「とりあえず帰れそうで一安心だな」



「ですね」



「なんかさぁ」



「はい」



「意外に、楽しかったかもな・・・3人で1つの部屋に泊まる、とか」



「・・・偶然な事に、僕もそれは同意見です」



「でも、こりごりだな」



「二度目はないでしょう。あっても、次からは僕が抜かり無い手はずを整えます」





「タイガーさーん!バニー!・・・手続き終ったから搭乗ゲート行きますよ―!」



「おう!今行くぜ!」

「はい!今行きます!」





たまにはこんな日も有りかな。
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