マンションまで車を走らせ、ようやく駐車場に車を止め
僕は大きなため息を零した。


まさか・・・サマンサおばさんの言っていた女の子がだったとは。


最初から名前を聞いておけばよかったと
後々後悔した。







「とりあえず部屋に戻ろう。・・・着きましたよ、降りてください」






後悔するよりも、次のことを考えなければ。

助手席に座っているにマンションに着いたことを告げ、僕はシートベルトを外す。
しかしが動かない。

ふと、隣を見ると――――――。








・・・寝てる」






が小さく寝息を立て眠っていた。
相当疲れたのだろう。

僕が混乱している中で、色々と知恵を絞ってくれたのだから
多分僕より彼女のほうが倍疲れているに違いない。

そういえば、車を走らせている間も首が人形のように揺れていた。


僕はひとまず、彼女のシートベルトを解除させ
肩に手を置いて揺すり起こす。






・・・起きてください」



「んぅ・・・ぁれ?バニー?」



「マンションに着きましたよ。よっぽど疲れてたんですね、荷物は僕が持ってきますから
降りて先に部屋に戻っててください」



「ぅ・・・ぅん」





起こすもの目はまだ半分は閉じたまま。

彼女は目を擦らせ、車から降り覚束ない足取りでエレベーターに向かい、先に部屋へと上がって行った。
僕も運転席から降りて後部座席に置いた荷物を持ち
が乗ったエレベーターが戻ってくるのを待った。




荷物を持って部屋に戻ると、リビングの床にが寝転がっている。
やはり相当疲れていたんだろう。

僕はテーブルに荷物を置いて、寝室へ向かい
毛布を持ってに掛けてあげた。


しかし・・・こうも、気持ちよさそうに眠られると―――――。






「僕まで眠くなってきた」





まぁ取材を放り出して、サマンサおばさんの家に向かい
仕舞いには混乱して、演技して・・・と、半ば考えればハード。

それに、おばさんにの事を話さなければいけないと思ってなかなか眠れなかったのもある。

ハプニングとはいえ、どうにかとおばさんを会わせることが出来た。
今後の事を考えなければならないが。






「僕も一眠りしよう」





が眠っているのを見ると僕まで眠くなってきた。

とりあえず疲れた体をまずは休めることが良いと思った僕は
メガネを外してテーブルの上に置き、の隣に体を転ばせた。






・・・おやすみなさい」





の体を引き寄せ抱きしめながら、僕は眠りに就いたのだった。









「・・・・・んっ」




ふと、目が覚める。
部屋の明かりが点いてて目を開けたとき眩しかった。

床に転ばせていた体を起こすと、のかけた毛布が僕の体に掛かっていた。

辺りを見回すとテーブルに置いていた荷物もなくなり
の姿もない。

僕は立ち上がり、テーブルに置いたメガネをかけてを探す。
するとキッチンから包丁の音が聞こえる。

キッチンに向かうとがテキパキと動き回っている。
どうやら夕食の準備をしているのだろう。
僕は気づかれないように、の背後に近づき・・・――――。







「探しましたよ



「きゃっ!?、バ、バニーッ!びっくりするじゃない!」






後ろから抱きしめた。







「びっくりしたのはこっちです。突然居なくなってるんですから」



「だ、だって・・・ご飯作らなきゃ。バニー、いつ出動が分かんないでしょ?
お腹空いてたらダメじゃない」










の気遣いがあまりにも嬉しすぎて、僕は彼女の肩に顔を埋めた。







「ちょっ、ちょっとバニー・・・動けないよ〜。ご、ご飯が」



が僕のご飯ですから、いいんです」



「私が、ちょっ、ご飯じゃないでしょうが!!」



「いいえ、が僕のご飯ですよ」





僕はそう言いながら、の服の中に自分の手を入れ
胸のほうへと進めた。







「ちょっ、バ、バニーッ・・・私、料理・・・っ、ぁん」



「危ないですからね、とりあえず・・・手を止めてください」



「どっちが危ないのよ!!・・・バニィ・・・あっ、やぁ・・・っ」





の手が止まり、僕のほうに体が寄りかかってくる。

上着を半分上げて
ブラジャー越しに触っていた胸を直に触れる。





「あっ・・・ゃ・・・バニィ・・・ぁん・・・」



・・・可愛いですね。このまま此処でしちゃいましょうか」



「や、やだぁ・・・ご飯、作る・・・んぅ・・・ぁっあ・・・」



「だから、僕のご飯はで十分補えますから・・・・ほら、もうこんなに胸だけで感じて」








胸を優しく揉みあげ、敏感になった突起の部分に触れる。






「ぁん!・・・バニー・・・あっ、あぁん・・・っ」



「ほら、もうこんなに感じてる。次は何処触ってほしいですか?の好きなところ触ってあげますよ」






耳元で低く囁くと、の体が震えた。
その一つ一つの動きですら愛しくて、たまらない。






、ほら・・・ちゃんと言ってください。何処を触ってほしいんです?」



「んゃあ・・・わ、ゎたし・・・」



「何処ですか?」



「ゎ、私・・・っ」







何処に触れてほしいと何度も問いかけると、は震える手で
下へ下へと手を持っていく。


口で伝えれないから、動きで伝えようとする。


まったく、可愛いにも程がありすぎる。







・・・何処ですか?僕に教えて下さい」



「バ、バニー・・・ぁ、私・・・あの・・・ココを」












――――♪〜♪♪





またしても空気を読まない出動要請のコール。

の服の中から手を出して、彼女の体を支えている左手で
コールに出る。






「・・・はい」


『ボンジュールヒーロー・・・って何不機嫌な声出してんのよ』


「別に」






コールに出たときの僕の声は思いっきり不服な声。

不機嫌な声?
えぇ、思いっきり不機嫌ですよ・・・何でこうも良い時に邪魔ばかり・・・っ。






『それよりも、出動よ!さっさと来て』



「分かりました。今から行きますから」






そう言ってコールを切って、を見下ろす。
も顔をほのかに赤らめながら僕を見上げていた。






「というわけです」



「もう、だからご飯」



「僕のご飯はで十分だと言ったはずです」



「ちゃんとしたご飯を食べなさい。アニエスさんやタイガーさんを待たせてないで行きなさいよ。その前に離して」



「はいはい」





寄りかかっていたの体を、立ち上がらせ
僕はため息を零した。


目の前のは腰に手を当てて、僕を見る。






「ホラ、早く行く」



「分かってますけど」



「ご飯は準備してるから」



「じゃあも準備しておいてくださいね」



「早く行かないと切り刻むわよ?」






が笑顔で包丁を僕に向けてきた。
これ以上のセリフは危険だと思い、僕は「じゃ、い、行ってきます」と言い残し
部屋を去り、出動へと向かったのだった。



















どぉぉおぉおん!!!






『これはバーナビー!!目にも止まらぬ速さで、他のヒーローをも圧倒し犯人グループを逮捕!!
相棒のワイルド・タイガーとの連携プレイはさすがといったところでしょうか』







出動して、手早く犯人グループを逮捕した。
僕と虎徹さんでそれらを警察に明け渡す。

そして僕はすぐさま会社用のバイクにまたがる。





「おい、バニー何処行く?」


「何処って・・・帰るに決まってるじゃないですか」


「お前・・・どうした?知り合いの人との話し合い、うまく行かなかったのか?」





ふと、虎徹さんの言葉で思い出した。
そういえば・・・何か忘れてると思っていたら・・・・。







「忘れてました」


「は?」


「いえ、そのことを忘れてたんです・・・虎徹さんに言われるまで」


「おいおい」





だって、との時間を邪魔された腹立たしさが
脳内を占拠していたから、サマンサおばさんの件をすっかりと忘れていた。







「で、話し合いは上手くいったのか?」



「上手くいった、というか・・・僕もまだよく分からないです」



「はぁ?」



「とにかく、僕は帰ります。色々と置き去りしてきたものが多いので」






特にとの時間を置き去りにしてきているから、帰りたい。







「そう、か。なら早く帰ったほうがいいな」



「えぇ。すいません、何だか虎徹さんに任せっきりで」



「いいよ。とにかく帰ってと話し合え」



「はい。では、失礼します」






そう、虎徹さんに別れを告げて僕はその場を去っていった。
さて・・・帰ってからやることは、山積みだ。




Save up for a rainy day.
(意味は”備えあれば憂いなし“いざという時のために、まずは準備をすることが大切) inserted by FC2 system

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