「・・・・・・」




起きたらなくなってた。
頭を叩いても、毛布を捲ってお尻を見るも・・・何処にも
猫(耳や尻尾)だったという形跡が消えていた。


しかし、恥ずかしすぎる情事に私は思わず頭を抱えた。



「(・・・・・・死にたい・・・・・・)」



いくら猫で、マタタビに弱いとはいえ・・・アレはない。

猫はマタタビに弱い。
アレを与えたときの猫の異常行動は半端ないと
何かの本で読んだことがある。

ていうか、蔵がポケットにマタタビを持ち歩いているというのが不思議だ。
植物図鑑なら分かるが・・・野良猫がいくら好きとはいえ・・・何故マタタビを持ち歩く!?




「今すぐ今日の記憶を消したい」


「消さんでえぇんとちゃうん?」


「うわぁ!?く、蔵っ・・・起きてたの!?」




私のボソッと呟いた言葉に、隣に居た蔵がすぐに拾う。
コイツ・・・いつの間にっ。





「もう、めっちゃ可愛かったわあの。にゃあとか啼くがとkゴホッ!?


「それ以上喋るな変態」




あまりの恥ずかしさに私は蔵の顔をベッドに沈めた。



しかし・・・いつの間に猫耳と尻尾が消えるなんて・・・医学的にも有り得ないだろう。




「ちゅうか、猫耳と尻尾消えたんか?」


「おかげさまで。でもこんな短時間で消えるもの?・・・まぁ一日の半分はアレで過ごしたけど」


「んー・・・もう少し持続が必要やな」


「は?・・・何の話?」



すると蔵が奇怪な事を口にする。






「青学の凶器・・・乾汁の開発者。乾クンって知ってるやろ?」


「あぁ、あの逆行眼鏡」


「彼から、猫化にするクスリ貰てん」


「は?・・・ちょっ、ちょっと待って!・・・それいつ仕込んだお前」


「昨日。俺とお茶してるとき・・・、トイレに立ったやろ?その隙に飲み物にチョコッとな。
味がヤバイ言うから・・・飲み物の味変わってないか心配やったけど。自分帰って来た後
普通に飲んでたし、コレは大成功っちゅうことで」



蔵はベッドに沈みながら笑う。



「元に戻る方法は何なのかなぁ、お兄さん」


「エッチするだけ。終わって寝たら・・・はい、元通り〜っちゅうわけや。
いや〜しかし、マタタビは偶然やったな。あ、昨日ウチの猫のエクスタちゃんと
遊んでてなぁ・・・そのままポケットの中にマタタビ入れたままやってん。
ねこじゃらし効かんから、どうやろうなぁ〜って思たら、小物よりもあぁいうのがえぇねんな。
まぁねこじゃらしよりもマタタビのほうが猫は大好きやからな。
ウチのエクスタちゃんもねこじゃらしよりも、マタタビの方が好きやねん。
エクスタちゃんは結構えり好みするんやけど、まぁお嬢様は小物よりも質やんなぁ」





そう言いながら蔵はケラケラと笑う。


そう・・・そうですか・・・へぇ・・・。





「んー・・・猫耳メイドさんな見たかったわ〜。あ、自分のお母ちゃん写真撮って」



「るけど、あげないわよ、
このど変態が!!!





そう言って私は彼にたっぷり、お灸を据えたのだった。




(「猫耳メイドさんの写真」「あげないって言ってるでしょ!」「ほな、今からしてぇな」「ふざけんな!!」)
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