「ちゃん、どないしたん?顔真っ赤やで?」
「え?・・・あぁ・・・そ、そう?」
「風邪か?あんま無理すんなや」
「あ、ありがとう。風邪とかじゃ・・・ない、からっ・・・」
授業をまともに受けるのだけでも
こんなに苦しいなんて。
風邪?
いいえ、違います。
ただの我慢比べ。
もちろん、相手は恋人の白石蔵ノ介・・・彼とです。
何の我慢比べというと・・・。
朝のことだった。
今日はお父さん達の迎えの関係で
魁さんは車を出せないというので、私が電車で通って
学校近くで自転車に乗ってやってくる蔵と遭遇。
最初は気軽に話していたが、何を思ったか。
『なぁ、ゲームせぇへん?』
『は?』
突然何を言い出すコイツは?と思うと
彼はおもむろに、水筒を出して―――。
『コレに媚薬を入れてる』
『は?アンタ何考えてんの?』
『まぁ最後まで聞き。コレを俺とが飲んで、媚薬の効果に勝った方が何でも言う事きく』
『効果に負けたら?・・・ていうか、どこで決まるのよその勝ち負けの判断は?』
『まぁせやなぁ。我慢しきれず、求めたほうが負けや。どうや?やってみぃひん、我慢比べ?』
私が勝てばこいつに一週間禁欲させれる。
というのでその勝負に乗っかり、私はドリンクを飲んで蔵もそれを飲んだ。
最初は何ともなかったが、今は体中に媚薬の効果が回り始めて
椅子に座ってるのだけでもやっとだし
正直、触れられるのも勘弁してほしい。
コレをもう、3時間と続けている。
そろそろ向こうが断念するかと思っていたが
案外私の考えてる事が分かっているのか・・・観念してくれないみたいだ。
だが、私もフラフラしてどうすることもできない。
体が・・・・・言う事を聞かない。
「おい、どないした?」
「え?・・・あぁ、いえ・・・そのっ・・・」
すると、いつもなら前を向いて授業を聞いている私に
不信感を抱いた担当教師が声を掛けてきた。
「ん?何やお前、顔真っ赤やぞ?どっか具合でも悪いんか?」
「いえ、あの・・・そのっ・・・」
言えるわけないでしょ!
2組の白石君と我慢比べ・・・とか(いや普通に言うヤツなんて居ないわよ)。
私は顔を俯かせ、どうにかその場を切り抜けようと
頭をフル回転させるも、体を媚薬が侵食してうまいこと、言葉が出てこない。
「ホンマに大丈夫かお前?」
「あ、あのっ・・・その・・・大、丈夫・・・っ」
嘘です!
もう全然大丈夫じゃありません!!!
正直、この熱治まれ!って言うけどうまいことそれが
体に伝われば良いのにいかないのが本気で悲しいもの。
すると、担当教師の手が私に伸びてくる。
やだやだ。
やだ、触らないで・・・!
触らないで・・・触らない・・・・・・っ。
プツン!
ガタッ!!
「っ!?!?」
「ちゃん!?」
「ど、どないしたっ!?」
「保健室、行ってきます!」
私は突然立ち上がる。
私の突然の行動に、担当教師はおろかユウジや小春ちゃんまでも驚く。
そして、私はその一言だけを残し
教室を退散、ポケットに丁度入れていた携帯を取り出し
震える指で蔵にメールを打つ。
「・・・も・・・む、無理っ・・・」
簡単にそれだけを打ち込んで、送信すると
モノの数秒でメールが飛んできた。もちろん、蔵からだった。
受信ボックスに入ったメールを見ると―――――。
『校舎裏に居る。こっちおいでや』
とだけ書いてあった。
私はすぐさま携帯を閉じて、蔵の居る校舎裏へと駆けた。
靴を履いて、校舎裏に向かうと
壁に寄りかかって息の上がった蔵を見つけた。
私の足音に気づいたのかこちらを見る。
「よぉやっと、来たな」
笑みを浮かべて、私を迎える彼。
息が上がってて凄く色っぽい。
寄りかかる立ち姿でさえも鼓動が早まっていき
私はすぐさま彼の元に駆け、抱きつく。
「来るの遅いで、。俺1時間前から待ってたんやけど」
「アンタと、違って・・・私は・・・我慢、できるのよ・・・」
「そうなんや?・・・んで、何か用か?」
笑みを零しながら、蔵は私に言う。
知ってるくせに。
分かってるくせに。
アンタだって、アンタだって――――。
「蔵」
「何や?」
「・・・もう・・・だめ・・・、・・・」
「・・・シテ」
「・・・えぇで」
瞬間、私を壁へと押し付けてキスの雨が降ってきた。
軽く始まるわけもなく
いきなりディープな口付け。
「んっ・・・あっ・・・はぅっ・・・んぅ・・・はぁっ・・・んぅう!」
唾液を、舌を絡め合わせ、拒むどころか逆に受け入れてしまう自分が居る。
恥ずかしいとは今は思わずそれ欲しさに
彼の首に自分の腕を絡めた。
だけど、蔵の唇が私の唇から離れた。
「あっ・・・ぃやぁ・・・キ、スッ」
「アホ、キスだけで感じまくってどないすんねん。出来たらコッチで感じまくったらえぇやん」
「ぇ?・・・あっ、やぁっ・・・蔵っ」
すると、蔵は私のスカートの中に手を入れて
下着を無理矢理下げ、そのまま指を挿入し、ナカを激しく掻き乱していく。
「ひゃっ!?・・・あっ・・・あぁあんっ・・・く、くらぁあ!」
「ヌルヌルして・・・めっちゃ濡れてるで、。たった3時間でえっちな体になってしもたな、自分」
「うるさ・・・はあっ・・・あっ・・・んぅう・・・やだっ・・・そんな、しないでっ・・・!」
「こうされる、の好きやろ?今日は特に俺の指、離してくれへんやんか・・・お嬢様、インラン」
「ち、違っ・・・あっ!・・・クスリが・・・っひゃぁあっ!」
性感帯に蔵の指が掠めると、思わず自分でも驚くほどの
声が出てしまい、口を塞ぐもナカを蠢く指がそれに気づいたのか
激しく動き回る。
だが、指が突然ナカから引き抜かれた。
喪失感でまたしてもヘンな声が出る。
「ぁああっ!!・・・やっ・・・蔵っ・・・指、抜いちゃ・・・っ」
「我慢してたのは、自分だけと思いなや。言うたやろ?・・・俺は1時間前から此処に居ったって。
その意味今教えたるわ」
すると、いきなり体を持ち上げられ背中を壁に押し付けられる。
私は無意識に蔵の首に腕を回す。
顔が近い・・・蔵も、息が上がってる。
ふと、下・・・そう、自分の秘部あたりに何か当っている。
しかも・・・生温かい。
やだ・・・もしかして、これ・・・蔵の。
「っ・・・く、蔵ぁ・・・っ」
「俺がどうして1時間も前から此処に居ったか分かるか?教室居ったら
の事ばっかり考えて、興奮しっぱなし。せやから、教室抜けて授業サボってたんや。
どうせ、自分も痺れ切らして俺に何かしらのコンタクトは取ってくるとは思てたけど・・・遅すぎるで」
「だっ・・・だってぇ・・・」
我慢比べでしょ?
我慢するのが勝負なんでしょ?
何て、今の私にはそれを口にするほどの余裕はない。
「遅すぎた罰や。せめて、俺と同じくらいに来てほしかったもんや」
「えっ、あっ・・・――――あぁあぁああっ!!」
途端、蔵の猛った昂りが私のナカへと入って来た。
いつもよりもそれは熱を帯び、私のナカへと侵入し犯していく。
「んんーっ・・・えぇ、感じや。ナカ、めっちゃヌルヌルしての奥まで行けるわ・・・ホラ」
「ひゃぁああ!!あっ、ああぁっ・・・奥、奥は・・・やだぁあ」
「奥はやだ?・・・嘘やな。奥に入れば入るほど・・・えぇ声で啼くのはどこのお嬢様や?
ん、・・・言うてみ?」
「あぁっ、く、蔵ッ・・・奥は・・・奥来ちゃ、だめぇえ!!」
最奥へと蔵の昂りが入り込んで
私のナカは彼を締めつけて、いく。
口では拒むのに、体が素直に彼を求めていたのか悦んでいるのが分かる。
それが蔵には分かるのか
楽しそうにクスクスと笑い声が聞こえる。
「悦んでるの、分かってんねんで。しゃあないなぁ、そのお口から気持ちえぇって言わせたるわ。
まぁ今なら何が何でも言うやろうけどな」
瞬間、激しく抜き差しがされる。
卑猥すぎる音がそこらじゅうに響き渡る。
「やぁあっ!!・・・あっ、あぁあっ・・・蔵ッ・・・く、らぁあ・・・あぅっ、ああっ」
「ホレ・・・えぇんやろ、?・・・気持ちえぇんとちゃうん?ん?」
「やっやだぁ・・・こんなっ・・・激しく・・・しちゃっ・・・あぁぅ・・・んぅう・・・」
「素直に言いや。気持ちえぇんか?」
激しく揺さぶられ体は犯され、卑猥な音は聞こえてそれらは耳を犯す。
媚薬の効果で、体全身が敏感に反応してしまう。
「ちゃん・・・ホレ・・・どんなん?気持ちえぇのん?」
「あっ・・・気持ち、ぃい・・・気持ちイイの蔵ぁ・・・もっと、もっとしてぇ!」
「もっと?例えば、こない風に?」
先ほどとは違う速さで体を揺さぶられ
昂りを抜き差しされる。
入ったかと思うと、すぐに引き抜かれ
収縮していくナカは速さの定まらない彼の昂りに快感を覚えて行く。
「あぁあん!!・・・蔵ッ・・・あっ・・・激しっ・・・感じちゃぅ・・・こんな・・・あぁあっ・・・あぁん、気持ちいぃ!」
「俺も気持ちえぇで。何や、媚薬サマサマやんな。こない感じまくってる見るの初めてやな。
ちょっと気合入りそ・・・気持ち良すぎて、意識吹っ飛ばすんやないで」
「えっ?・・・ひゃぁああ!!・・・あぁあっ、蔵・・・蔵、やっ・・・そんな激しいっ!や、やらぁあっ!」
「おぉ、呂律がうまく行かんめっちゃ可愛えぇ。もっと聞かせてぇな」
「ひゃぁあっ!や、やらぁっ・・・蔵ぁ・・・らめっ・・・あぅん!・・・激しく、しちゃ・・・らめぇええ!!」
「可愛えぇわ。そない言葉遣いされるとゾクゾクするわ、もっと言うて」
突如として、快楽により呂律がうまく行かなくなった私に対して
蔵がそれを欲しがり始め、腰を激しく動かし私を犯し
呂律のうまく行かない言葉遣いを放つ私を見る。
「や、やらぁっ・・・あふっ・・・んぅうっ・・・蔵ッ・・・らめっ・・・あぅうっ!!」
「普段もこない可愛かったらえぇねんけど。まぁは普段も可愛えぇからえぇか」
「バカッ・・・バカ蔵ぁあっ・・・あっあぁうう・・・!」
「はいはい。可愛えぇのは分かったから、黙って俺だけ感じといてやお嬢様」
耳元で囁かれる。
それだけでも、今の私には自分に快楽を与える材料にしかならない。
口から零れるのは、彼の喜ぶ呂律の回らない言葉。
秘部から溢れるのは、彼を感じる愛の雫。
きっと、地面にはボタボタと卑猥な水達が零れ落ちてるに違いないだろう。
「蔵ッ・・・く、らぁあ・・・も、もっ・・・私、イくっ・・・イッちゃ・・・っ」
「俺も限界。・・・・・・出すで」
「は、やくっ!・・・早く、してっ!!蔵が、蔵が欲しいのぉ!!」
「ホンマ、今日はえらい・・・インラン、やな・・・・・・っん!?」
「あっ・・・あぁん・・・―――あぁぁあああぁああ!!」
蔵の昂りをきつく締め付け、彼の昂りから
白濁の液が私のナカで爆ぜてそれを受け止めた私は果てた。
一気に力が抜け、私は蔵に抱きつく。
体が痙攣しているが、熱が治まらない。
まるで泡(あぶく)のように、治まった熱が蘇ってくる。
抱きつくのを止め、蔵の顔を見る。
向こうも息が上がっているが、ナカに入っている昂りは
私と同じように熱をまだ持っている。
「」
「く、蔵ぁ」
「やめるか?それとも―――」
「まだ、してほしいか?」
不敵に微笑まれた表情に、心が締め付けられる。
もう、我慢とかそんなもの・・・。
「もっと、シテ」
「お嬢様の気が済むまで」
そう言って、熱い口付けからまた卑猥な戯れが始まるのだった。
(止める事の出来ない、危険な女神の秘薬)