部屋に入ってきた瞬間
すぐに分かった―――不思議な香の香りがした。
服から、髪から、体から。
の体に、香の独特の香りが纏わりついていた。
しかも、それは私も嗅いだこのある匂いだった。
「あっ・・・ああ、あのっ!ランスさん、何を!?」
「何って・・・お仕置きに決まってます。私は有言実行者なので」
ウツギ博士の研究所から戻ってきたの腕を
引っ張り、自分の部屋へと連れてき
彼女を後ろから抱きしめた。
近くでも分かる。
これはあの街の・・・・・・あの男の、香。
「酷いですね・・・」
「え?」
「やはり、3年前・・・・・私のモノにしておくべきでした」
「ランスさ・・・あっ、やぁ」
私はを抱きしめながら
服越しに優しく彼女の胸を手で包み、揉む。
「やっ・・・やぁ、ランスさ・・・やめて、くださ」
「マツバには一つも抵抗しないで、私には抵抗するなんて・・・そんなの許しませんよ、」
「ランス、さ・・・あっ、んぅう」
「胸も、3年前は小さかったのに・・・急に大きくなりましたね」
3年前。
助けてもらって、一緒に過ごした日々は
体もこんなに魅力的なものではなかった。
むしろ、欲情するほどのものじゃない。
だが、3年の月日は
彼女の体に大きな変化を与えた。
茶色のロングヘアーに
スラリと伸びた、足。
そして、薄い桃色の唇と手で少し収まるくらいの胸。
惹かれない男はいなかっただろう。
「ランスさん・・・だ、だめぇ」
「何がですか?胸を揉んでるだけですよ・・・もしかして、感じてるんですか?」
「ち、違っ・・・んぅ!」
少し力を込めて揉むと、の顔が真っ赤に染まる。
3年前はこんな顔見たことないのに。
「マツバに開発されすぎですよ、」
「か、開発って・・・あ、ふぅ・・・んっ」
「そんな意味も知らないで、あの男に体を委ねてたんですか?イケナイ子ですね、君は」
そう言いながら、私は手は胸を揉み
口で、舌での耳を攻め立てる。
耳が弱いのは3年前から知ってた。
「ランス、さん・・・あ、あのっ・・・もぅ」
「もうやめて欲しいんですか?そうですね・・・じゃあ、やめてあげましょう」
「え?ホントに」
「仕上げをしてからですけどね」
「は?・・・えっ、きゃっ!?」
そう言って私は、をベッドに押し倒した。
は倒される拍子に、被っていた帽子が脱げ
ベッドの外、床に落ちた。
「ラ、ランスさん・・・し、仕上げって・・・」
「仕上げは仕上げです。自分がどれだけイケナイ子になってしまったか実感しなさい」
「えっ、あっ・・・や、やだぁ!ランスさん、やめてくださぃ!!」
私はの足を広げ、下着越し
彼女の蕾にと触れ、ソコをゆっくり擦り上げる。
「あっ・・・あぁあんっ・・・や、やぁ、やだぁぁ・・・あっ、あふぅ」
「濡れてきましたね、。普通なら濡れないはずなんですけどね・・・どうしてでしょうか?」
「・・・あっ・・・やっ、ランスさん・・・やめっ、やめてっくださ・・・あぁあっ」
「マツバにはそんな抵抗の言葉、一つも言わないくせに・・・私には言うんですか?酷いですよ、」
そう言って、私はの下着から
指を離し、彼女を見た。
顔が真っ赤に染まり、息も荒い。
まったく、育つのはいいが・・・こうも魅力的な女性になられたら本気で困る。
特に理性という部分を働かせるのは、容易ではない。
他の部分と違って、一度手離したら最後
心は野獣に食われ、獣と化す。
「」
「ラ、ランスさ・・・ぅっ」
「君は無防備すぎるんですよ。そういうところが、男を惑わし」
「えっ!?あっ・・・や、やぁあ!」
私は彼女の足を広げ、その間に自分の体を挟ませた。
「やだっ・・・やだぁ!ランスさん、やだぁ!!」
「大丈夫ですよ、挿れたりしません。挿れるフリをするだけですから。
ただ、ちょっと擦り合わせるので少々痛みは生じますけどね、そこは我慢してください」
私はズボンのファスナーを降ろし
下着越し、自分の昂ぶりと彼女の蕾を擦れ合わせた。
「あっ・・・あぁっ、ぃ、痛っ・・・ランスさ・・・あ、ああっ・・・ぃたぃ!」
「我慢してくださいと言ったはずですよ。挿れないだけでもいいと思いなさい」
「んっ・・・んぅう!・・・あっ、あぁあっ・・・ランスさん・・・っぅ・・・あふっ、ああっ」
「痛みはないみたいですね。ちょっと激しくしますよ」
「えっ?・・・あっ、ああっ・・・あ、はぁ・・・あぁあっ・・・!!」
腰を動かして、擦り上げるスピードを加速させた。
ホント、挿入しないだけでも
いいと思ってください。
他の男にその体を委ねている君が
本当は憎たらしくてたまらないんですよ。
メチャクチャに犯してしまいたいくらいなんですよ。
それでも、それでも・・・君にそんなことが出来ないのは――――。
「・・・、好きですよ・・・っ」
「あっ、ああっ・・・ランスさん・・・もっ・・・ぃっ・・・・・んっ、んぅう!」
「・・・・・・好きです、好きですよ・・・・・大好きです」
「ランスさ・・・あっ・・・ああっ・・・もぅ・・・だめぇっ!!・・・んぅ!?―――あぁぁあっ!!!」
そう言って、は甲高い声をあげ絶頂を迎えた。
下着には彼女のナカから零れた愛液が
布地に滲んでいた。
私は息を整えながら、彼女の頬にキスをする。
「私を怒らせたらこうなるんですよ、」
「ご、ごめん・・・なさい」
「人を好きになるのは別に構いません。ただ、君を好きな男はマツバだけじゃないというのは理解しておいたほうがいいでしょう」
「・・・は、はぃ」
「先にお風呂に入りなさい。その体でずっと居るのは気持ち悪いでしょうから」
私が彼女の前髪を優しく撫で
離れると、はベッドから起き上がる。
私も乱れた着衣を整えた。
「これで私のこと、嫌いになったのでしたらいつでも言ってください。出て行く準備くらいはしますから」
「え?・・・あっ、いや・・・どうして?」
の言葉に私は、目を見開かせた。
だが、すぐに目を元に戻す。
「普通なら、嫌いになるところですよ。好きでもない男にこんなことをされたら」
「で、でも・・・私、ランスさんのこと・・・・・・嫌いじゃない、です」
「」
あぁ、もう・・・君がそうやって優しく言うから―――。
「君の気持ちに付け入るんですよ」
「え?あの・・・何、か?」
「いいえ。とにかく、お風呂に入りなさい」
「は、はい」
そう言っては
パタパタとバスルームへと走っていった。
私はため息を一つ零し、髪を掻き上げる。
「まったく・・・・・・これじゃあ、理性がいくつあっても足りない」
あの体に触れたのは、初めてだった。
3年前に感じた感触よりも、さらに温かさと優しさを感じた。
「今度、こんなことがあったら・・・・・・もう私は自分を抑えるつもりはないですから、覚悟してくださいね」
次、こんなことが起こった時は
もう自分を止める自信はない。
だって、もう君が欲しくてたまらないのだから。
待ち人のお仕置きタイム
(君を好きなのはアイツだけじゃないって理解はしてください)