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■ しょーとすとーりぃ

お姉ちゃんとボク


 初めて裏ビデオを見た時は「うげー」なんて思った。でも、最近はそのことばかり考えてる。原因は――姉ちゃんだ。
 ボクの姉ちゃんは超有名進学校に通う○校生。
 どちらかといえば無口で暗いけど、頭はすっごくいい。そのせいでいつも、
「お姉ちゃんを見習いなさい!」
 なんて母さんに言われる。
 でも、本当にそれでいいの?――なんて聞き返したい気分でいっぱいだ。
 だって、姉ちゃんはボクに“ヨクジョウ”しているんだ。
 ボクは風呂を出る時、いつもブリーフ一枚だけで家の中を歩き回るんだけど、
「風邪ひくじゃない」
 と小言を言う母さんの向こうでは、いつも姉ちゃんが頬を赤らめながらボクの下半身を凝視している。ものすごい熱心に。時々、遠目にもわかるくらい、コクンと生唾を飲み込みながら。
 姉ちゃんはボクに“ヨクジョウ”している。
 間違いない。
 もっとも、そんなボク自身も、“ヨクジョウ”する姉ちゃんのことを考えるだけでアソコが固くなって、“セイエキ”が出るまで覚えたての“ジイ”をしてしまう。つまり、ボクも姉ちゃんに“ヨクジョウ”しているということだ。
 だからボクは考えた。
 そして、母さんが親戚のおばあちゃんの家に用事で出かけた夜、ボクは考え続けたある計画を実行に移すことにした。


♥ ♥ ♥


「姉ちゃん、俺も入るから」
 脱衣所に入るなり、ボクはそう宣言した。浴室からはシャワーの音に紛れ、ガタガタッという慌てて何かを転がした音が響いてきた。
 慌てた理由はわかっている。
 姉ちゃんは“ジイ”をしていた。こっそり脱衣所のドアを開けるだけで、裏ビデオと同じ種類の声が聞こえてきたんだから間違いない。
 ボクは手早く服を脱ぎ捨て、浴室のドアを開いた。
――ガチャッ
 頭にタオルを巻き付けた姉ちゃんは、風呂用の椅子に腰掛け、ボクに背を向けていた。シャワーは胸元に握りしめているみたい。シャァァァァというシャワーの音と湯気が浴室中を埋めつくしている。
「姉ちゃん、シャワーは?」
「……」
 姉ちゃんはボクに背を向けたまま、お湯が出っぱなしのシャワーを差し出してきた。
「ちょっとどいて」
 シャワーノズルを受け取ったボクは、わざと浴槽と姉ちゃんの間に割り込みながら、姉ちゃんの前――鏡と蛇口の前――に出て行った。浴槽に逃げようとした姉ちゃんはタイミングを失い、両手で胸元と股間を隠しつつ座り続けている。
 ボクは立ったままシャワーを全身に浴びた。
 湯滴が姉ちゃんに飛び散っていると思うけど、そんなのかまうものか。
 ボクはシャワーを止め、しゃがみこんだ。
 浴室はそんなに大きくないけど、ボクと姉ちゃんぐらいならぶつかることなく、縦に並んで座ることだってできる。でも、ボクはわざと姉ちゃんにぶつかりながらスポンジにボディーソープをつけた。
 ボクの太股に姉ちゃんの膝があたった。
 姉ちゃんはビクッと震え、後ろに下がった。
 ボクは気にせずしゃがみこんだまま、適当に上半身にだけスポンジをあてた。
 それから鏡の前の棚にスポンジを置き、シャンプーを手に溜める。
 大急ぎで短めのボクの髪にシャンプーをつけ、シャカシャカとおもいっきり泡立てていきながら立ち上がる。
 もちろん、ボクは体を姉ちゃんの方に向けた。
 案の定、薄目をあけていると、姉ちゃんは一瞬だけ湯船に逃げようとしたけど、すぐに目を見開いてボクの股間を見つめてきた。
 ボクは“ボッキ”していた。
 ピンと反り返ったボクのアソコは、お腹にひっつき、ピクッ、ピクッと動いていた。
 姉ちゃんはボクの顔をチラッと見て、シャンプー中で目を閉じている――実際には薄目を開けてるけどね――ことを確認してから、またボクの股間をジッと見つめ始めた。
「フゥ……フゥ……フゥ……フゥ……」
 姉ちゃんの荒い息が聞こえてくる。
 ボクはちょっとだけ腰を前に突き出してみた。
 姉ちゃんは少しずつボクに近づいてきた。
 薄目なのでよくわからないけど、胸を隠す左手が動いているような気がする。それにモジャモジャの股間を隠そうとしている右手も動いているようだ。よくよく耳をそばたててみると、クチュッ、プチュッという変な音も聞こえてくる。
 ボクは頭が痛くなるまでシャカシャカとシャンプーを続けた。
 姉ちゃんが近づいてくる。
 ジッとボクのアソコを見つめたまま、ドンドン近づいてくる。
 もの凄く近づいたところで、ボクは生唾を飲み込んだ。上半身についたボディーソープを広げるふりをしつつ、ソロソロと右手を降ろしていく。姉ちゃんは逃げない。ボクが、アソコの根元を掴んでも姉ちゃんは逃げなかった。
 ボクはもう一度生唾を飲み込んだ。
 心臓がバクバクいってる。
 これで逃げなかったら、姉ちゃんは――と思いながら、ボクはグッと、アソコを倒し、先端を姉ちゃんに向けた。
 先端に姉ちゃんの熱い吐息がかかった。
「んっ……」
 それだけでピリピリきた。思わずギュッと目を閉ざした。
 おそるおそる、薄目をあけてみる。
 姉ちゃんは逃げていない。
 顔といわず耳まで真っ赤にしているけど、どこか眠そうな感じに目を細めていた。
 ボクはちょっとだけ前に踏み出し、腰をさらに突き出した。
 先端が姉ちゃんに触れた。
 さらに突き出した。
 ヌルッとアソコが姉ちゃんの口の中に入っていった。
「ううっ!」
 我慢できなくなって、ボクは姉ちゃんの頭を抱え込みながら前屈みになった。
 すごい。
 すごい、すごい、すごい!
 “ネンマク”と“ネンマク”がこすれる感覚が最高に気持ちいいって、何かのHな本に書いてきた記憶がある。それは本当だ。姉ちゃんの口の中の“ネンマク”は、ボクのアソコの“ネンマク”とピチャッ、ムチュッて感じにこすれている。その感覚が、すごい。もう、すごいとしか言えないぐらい、すごい。
「んっ……」
 姉ちゃんは小さくうめくと、ボクの腰に左腕を巻き付けてきた。
 同時に、姉ちゃんの舌がボクのアソコにからみついてきた。
「あっ――うっ――ね、姉ちゃん――――」
 ボクがうめくと、姉ちゃんは顔を前後に動かしながらキューッとボクのアソコを吸い始めた。
 お尻から背中を通って頭の先までビリビリが走った。
 でも、それで終わりじゃない。
 姉ちゃんはボクの皮をむいた。先の敏感なところの全てが姉ちゃんの口の“ネンマク”とこすれた。そこにツバでベトベトになっている舌がまとわりつき……
「あっ、だ、ダメ、出る、出ちゃうよ、出る、出る、出る!」
 ボクは“シャセイ”した。
 全身がしびれた。
 頭の中が真っ白になった。
 そんなボクのアソコを、姉ちゃんはさらに強くキューッと吸った。
 アソコから始まって体の全てが姉ちゃんに吸われてい感覚。
 もう、何も考えられない。
 “ジイ”の時は数秒で終わる“シャセイ”が、何分も何十分も続いている感じも……
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
 気が付くとボクは座り込んでいた。
 顔をあげると、姉ちゃんは正座しながら目を閉ざし、両手で口を覆い隠しながら、もごもごと口の中で何かをしていた。
 それからコクンッと喉が動く。
 ボクの息が落ち着いてきた頃、姉ちゃんはゆっくり、目を開いた。
「……気持ちよかった?」
 姉ちゃんが尋ねてきた。
 ボクは壊れたオモチャのようにコクコクと何度もうなずいた。
「他の女の子に、こういうこと、しちゃダメよ?」
 姉ちゃんは微笑みながら、そう告げてきた。


♥ ♥ ♥


 こうしてボクは“ジイ”をしなくなった。なにしろ毎日、姉ちゃんが“フェラチオ”をしてくれるのだ。
 ただ、どうしても“セックス”はさせてくれない。
「……どうしても?」
「ダーメ。初めては未来の旦那様のためにとっておくの」
「え〜っ、やろうよぉ」
 その時、姉ちゃんはこう尋ねてきた。
「アナルセックスって……知ってる?」

おわり
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