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■ しょーとすとーりぃ

銭湯で


 女の子が入ってきたのは、俺が白濁したお湯で満たされる湯船に体を沈めた、その時だった。
 ドキッとした。
 銭湯の男湯に女の子が入ることは珍しい話ではない。だが、わずかにふくらんだ胸元も、微妙にくびれた腰つきも、ツルリとした股間も隠そうとしないその女の子は、どう見てもS学G年生くらいの年齢に思えた。
 父親と一緒に入るにしては、少し大きすぎる年齢だ。
 それどころか、彼女は俺を見るなり、小さな笑みすらこぼしている。
 俺はあわてて視線を逸らした。
 まずい、と思った。
 なにしろ彼女を目にした瞬間から、股間のモノが固くなっていたのだ。お湯が白濁しているおかげでバレにくいのが不幸中の幸いだが、このままだと長湯を強いられることになりそうだ。少なくとも、彼女があがるまで湯から出るわけには……
「見たでしょ」
 不意に近くから声が響いた。
 ハッとした。
 彼女だ。あの女の子が、まっすぐ湯船までやってきたのだ。
「いいよ。見ても」
「……大人をからかうもんじゃないよ」
 俺は精一杯の理性を総動員して、顔を背けたまま目を閉ざし、そう答えていた。
 だが、彼女は聞いていなかった。
「見たいんでしょ、ここ」
「き――」
 聞いてるのか――と尋ねようとした俺は、つい彼女を見てしまった。
 絶句した。
 彼女はお湯に足を入れつつ、浴槽の縁に腰掛け、膝を開いていたのだ。しかも、両手で柔らかそうな秘肉を左右に広げている。ゆがみの片鱗すらない一本筋の陰部はぱっくりと左右に開かれ、サーモンピンクの秘肉をあらわにしている。
 距離にして1メートルと離れていない。
 絶句した俺は、見開いた目で彼女の秘肉を凝視してしまった。
「ほら、やっぱり」
 彼女は大人びた笑みを浮かべつつ、右の人差し指で、ぷくっ、と盛り上がったところをなで始めた。そこが陰芽なのだと気付いた時には、ゾクゾクッとしたものが背筋をかけのぼった。
 彼女はペロッと唇を舐めた。
 人差し指が下へとズレていき、今度は窪んだところを揉み始めた。
 彼女の呼吸が荒くなっているのがわかった。
 俺の呼吸も荒くなっていた。
 彼女の陰部を凝視したまま、湯の中でペニスを握りしめ、しごきはじめる。
「……くすっ」
 彼女は妖艶とさえいえる笑みを浮かべると、つぷっ、と指を窪みに差し込んだ。
 軽く抜き、ふたたび差し込む。
 ぬぷっ、と第二関節まで入り込んだ。
「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」
 左手で秘肉を左右に広げつつ、右の人差し指を出し入れを、俺に見せつけてくる。
――ちゅぷちゅぷちゅぷちゅぷ
 湯の音とは違う音は聞こえだした。
 湯とは違う透明な滴が、彼女の指を伝い、揺れる水面へと落ちていく。
「お兄さんもオナニーしてるの?」
 彼女は指の出し入れを続けながら尋ねてきた。
 俺はうなずいた。
「見せて。お兄さんのオナニー」
 一瞬戸惑ったが、俺はその場でザバッと立ち上がった。
 激しく怒張したペニスを見せつけるようにしごき続ける。
 彼女は目を見開き、コクッと生唾を飲み込んだ。
「見るの初めて?」
 俺は珍妙なことを尋ねていた。
「ううん……でも、そうなってるの、ネットでしか見たことない……」
「ネットで?」
「うん……いつもネットで、エッチなビデオとか写真とかを探して、それでオナニーしてるの。でも、だんだん我慢できなくなって……お兄さん、精液出ちゃう?」
「イクってこと?」
「うん」
「もう少し、かな」
「見せて、出してるとこ……あたしにかかってもいいから……」
 一瞬、俺は彼女に顔射している光景を思い描いた。
 刺激的すぎる妄想だった。
「あ゛っ、う゛っ――!!」
 我慢などできるはずがない。俺は妄想だけで、射精してしまった。
 彼女は驚いた表情をしている。
 その頬を、どぷっ、と勢いよく吐き出された精液が汚した。
 頬だけではない。しっとりと濡れた桜色の唇も、ようやく成長しだした胸元も、俺の白濁した欲望で汚していった。本当にS学生の少女に精液をぶっかけているという事実が、普段のオナニーでは味わえない興奮と快感を生み出している。そのせいだろう、俺は自分でも信じられないほど大量の精液を彼女にぶちまけていた。
「すごぉい……」
 彼女は頬にかかった精液を左手で軽く拭い、指先でこすりあわせてから、ペロッと軽く舐めた。
「本当に苦くて生臭いんだ……」
「ご、ごめん……」
 俺はわけもなく謝っていた。
 だが、彼女は笑みすら浮かべながら、首を軽く左右にふった。
「ううん。すっごく興奮するの。おいしくないけど……でも、ゾクゾクする……」
 彼女は手についた精液を舐め始めた。
 ぴちゃ、ぴちゃ、とネコが毛繕いでもするかのように、赤く小さな舌を出してなめとっていく。そんな光景を見せつけられた俺のモノは、出したばかりだというのに、それまで以上に固く反り返ってしまった。
「……くすっ」
 彼女は笑った。
 ガラガラガラ――と引き戸が開き、老人たちが入ってきたのは、その直後のことだ。
 俺はあわてて浴槽の中に座り込んだ。
 彼女もあわてて浴槽にチャポンと入る。
 しばらくお互い、湯船の中で顔を伏せたままジッと老人たちの反応をうかがった。
 どうやら気付いていないらしい。
 俺が顔をあげると、ちょうど同じタイミングで顔をあげた彼女と視線があった。
 自然と、互いに小さく笑いあった。


個人的に今ひとつなので唐突に終わってみる
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