ある少女の反乱 (楓×複数男性)

41 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:27:25 ID:9PEFo120
ここにひとつの資料がある。
いまはもう誰も知らない資料が。
今から語るのは、その資料についての誰も知らない物語である。


その日バーベナ学園は地獄と化した。

「彼ら」にとってのターゲット、及びその周辺人物がほぼ揃った時刻を見計らい、
ひとつの異変が起きる。

42 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:28:36 ID:9PEFo120

まずはこの映像を見てもらおう。

まるで地震のように揺れる大地。遠くに見えるのはツララか何かを逆さにしたかのような、金色の塔。
これは光陽市周辺の地域で撮影された映像である。
この塔は全部で五つ、バーベナ学園を中心とした五角形を描くように現れた。
五角形と言うのは正しくでは無いだろう。むしろ「南を頂点とした五紡星」つまり逆五紡星を描くようにだ。
この塔が何でできていたのか、そしてどこで作られた或いは発掘されたのか、それらは今でも不明である。
しかしその効果は明確であった。

なぜならこの塔の「効果」により光陽市では大混乱が巻き起こったのである。
それは、「五紡星内の区域での魔法及び錬金術の発動の封印」であった。
なにしろ「開門」以降、人界に広まった魔法・錬金術はそれまでの技術を一掃し、
ソレを基にした技術がほとんどであったのだから。

まず交通機関及び連絡機器がストップし、五紡星の中と外をつなぐのは徒歩のみとなった。
先ほどの映像は、『塔』の有効範囲外で撮影されたものである。


43 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:29:36 ID:9PEFo120



しかしこの有効範囲内で動く乗用車が存在した。
「開門」以前には普通に使用されていた、ただガソリンを消費して動く車である。
何台ものソレらは結界の消えたバーベナ学園の正門を塞ぐように荒々しく停止すると、
中から多数の黒ずくめの男たちを吐き出した。
これまた珍しいことにその男たちの持っていたものは「開門」以前で使われていた火薬式の銃火器であった。
この事から後の世で「三世界合同クーデター」と呼ばれる事になる
この事件は綿密に練られた計画だったことが伺える。

そして「塔」の出現より約一時間後、光陽市全域にある電波が発されることになる。
この電波はテレビの周波数と同一で、やはり「開門」以前のアンテナ式テレビで受信・視聴することができた。
その電波の内容とは、実際に見てもらったほうが早いだろう。



44 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:30:21 ID:9PEFo120

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「・・・・・・・・・・」

初めてその『音』がした時、一体どれだけの人がそれがうめき声にも等しいヒトの声だと気付けただろう。
画面に映るのはボロボロの、元はバーベナ学園の制服であっただろう衣服ともいえない布を身につけた、
虚ろな目をした少女と、その少女に覆いかぶさる男の姿だった。
場所はおそらくバーベナ学園の教室のうちのいづれかであろう。
椅子や机をどけて作られた空間に、よく見れば少女と男を囲むようにさらに何人もの男たちが輪を作っていた。
少女の肌や髪には、おそらく周囲の男たちのものであろう白濁液がべっとりと付着し、
少女に覆いかぶさっていた男が動きを止め、さらに少女にかけられた白濁液がその量を増す。
しかしソレに対し少女は何の反応も示さず、ただ

「・・・・・・・・・」

時折聞き取れないほどのうめき声を上げるだけであった。
だから、誰にも―――急遽設置された対策本部でこの映像を見せられた神王・魔王両名にすら―――分からなかっただろう。
少女のあげる声は、「凛くん」と、その少女の愛しいヒトを呼ぶ声であることを。
そして少女の虚ろな瞳には、そのヒトの最後が焼きついていることを。

コトを終えた男はその少女―――資料によれば「芙蓉 楓」と言う名前らしい――――からどき、別の男と交代する。
にちゃにちゃ、と粘液にまみれた性器同士がこすれる音をBGMに、一人の男―――耳の形状から判断するに神族―――
が画面の前に現れ、

「ユーストマに告ぐ。貴様は王権を破棄しろ。さもなくば―――――」

画面後方で銃声が響き、それきり少女の声はしなくなった。

「―――――次は貴様の娘の映像を流すことになる。」

簡潔にそれだけ言うと、もう一人の男―――こちらは魔族―――に交代し、
その男も今度はフォーベシィに対し同様の宣告をすると、映像は途絶えた。電波自体切られたらしい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


45 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:31:14 ID:9PEFo120


当時の神王・魔王であった両名が半狂乱になったのは言うまでも無い。
しかし、魔法・錬金術が使用不能な環境での戦闘など、神界・魔界の誇る特殊部隊ですら想定外であり、
ここまで用意周到な部隊相手には返り討ちに合うのは目に見えていた。

この事件、持久戦に持ち込まれるかと思われたが、唐突且つ想定外の形で解決を見ることとなる。
しかしそれは同時に大規模な混乱を世にもたらすこととなった。

現在、人界における地図上に「光陽市」は存在しない。
光陽市があった場所は現在、巨大なクレーターの中心に慰霊碑が建てられた状態で放置されている。

「ソレ」が起きた後、遺された神界・魔界の上層部の調査により原因究明が行われ、ひとつの結論が出た。
当時バーベナ学園には神界・魔界の合同研究の実験体3号が在籍しており、何らかの影響で「プリムラ」と呼ばれる
ぞの実験体が魔力を暴走させて光陽市の消滅へとつながったのではないのか、と言うことだった。
幸か不幸か、「塔」の影響により消滅の規模は多大に抑えられてはいたが。


深刻な事態に陥ったのはその魔力の暴走に、神王・魔王及び彼らの側近が巻き込まれたためである。



46 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:31:54 ID:9PEFo120


クーデターを起こした部隊の所属も明らかにできず、
そしてもはや神界・魔界の王族の血は途絶えたと思われたそのとき、「彼女」は現れた。

故・神王の娘、リシアンサスの双子の妹でありながら、
母親である魔王の妹の、魔族としての血を濃く受け継いでしまったがため、
神王とその側近以外に存在すら知られず幽閉されていたのだと言う。

そして「彼女」は神王・魔王の双方の血を受け継いでいることにより神界・魔界をまとめ上げ、
その力により人界をも支配するに至り、現在の平和な統一世界が築かれたのである。

「三世界合同クーデター」より数年、「彼女」はその手腕を発揮し、三世界をまとめ上げ続けている。
この日も人界の某所に作らせた王宮の執務室で一人黙々と三世界から寄せられる書類を片付けていた。
と、最後の書類を片付け、席を立つ。
向かうのは戸棚、そこには隠された秘密の通路があった。
そこを通り彼女は地下室に向かう。
そこには、「あの日」魔力の暴走に巻きまハDんだはずの少女たちの姿があった。
さすがに「彼女」の姉の姿は無いが、うつろな目をして鎖につながれた彼女たちは「彼女」の姉の周りに居たもの達である。
「ここ」に連れて来られた当初は今のような状態ではなく、「彼女」に抵抗したものであったが、
一人の例外も無く徐々に精神を蝕まれていった。

「だって、「あのヒト」に比べて、私には何も与えられなかったんだもの。
――――「あのヒト」から奪ってでも手に入れなければ、今も私は「あのヒト」の内側で孤独に晒されていたに違いないわ」

そう、「クーデター」も。そしてその事件そのものを消し飛ばした魔力の暴走も。
すべては彼女が仕組んだのであった。
「彼女」は笑う。それは楽しそうに。



そして世界は闇に包まれた。


「ある少女の反乱〜B(バーベナ)の悲劇〜」了


47 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:33:45 ID:9PEFo120
本編終了〜〜〜〜

少ないっつか、エロほぼ無し_| ̄|○

んで追加〜

48 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:34:42 ID:9PEFo120


特典映像




どこからか――おそらくは他の生徒達と共に押し込められていた教室から――二人の少女が連れてこられる。
少女達は二人ともその顔を涙に濡らしていた。彼女達が居た教室には、今も土見凛の遺体が放置されている。
芙蓉楓がどこかへ連れて行かれるとき、抵抗した彼を、男達は無造作に射殺したのだ。

「いやぁ!!凛くん・・・・・いやあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
b": A達が倒れた彼を見て泣き叫ぶ楓を連れて行った後、彼にはまだ息があったが、
魔法も使えない状態では手の施しようが無かった。
彼女達はただ彼が死に逝くのを見届けるしかなかったのだ。




49 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:35:57 ID:9PEFo120



「カエ・・・・・ちゃん・・・・・?」

二人のうち、赤毛の神族の少女が呆然としながら呟く。
彼女――シリアンサス――の視線の先には虚ろな目をして身動き一つせず横たわる芙蓉楓の姿があった。
身に纏っているものはボロきれと化した制服で、全裸と言ってもいいほどで。
そして全身には大量の白濁液を浴びていた。
どうやら生きてはいるらしいが、死ぬよりもひどい目にあったのは明らかだった。
そんな楓を見て、二人の少女は頭では状況を分かってはいるものの、意識がソレの理解を拒んでいる状態に陥っていた。
だから、何人もの男達が自分達を取り囲むように集まってくるのに気付いていなかった。
そして、

「・・・・いやっ!」

取り囲んでいた内の数人がシアに近づき、そのまま彼女を押し倒して服を剥いでいく。

「おいおい。大事な人質だぞ、丁重に扱え」

ビデオカメラを持った男の隣に立っていた、リーダー格らしき神族の男がシアに群がる男達をたしなめる。

つまり。彼も知らなかったのだ。自分達が利用されていたと言うことに。
そして、この計画の最後を。


50 :ジゼルヅグドゥ ◆5QXHO4/GJY :2006/02/14(火) 01:36:36 ID:9PEFo120

そうこうするうちにシアも全裸にされてしまい、先に順番が決められていたのだろう。
魔族の男が数人がかりで床に押さえつけられた彼女にのしかかっていく。

「やめっ!ぐぎっ・・・・・・・ぎ!!・・・・・・あああああああああぁぁぁぁ!!!!!!!」

悪魔に純潔を散らされる神の娘。
彼女の秘所はまったく濡れていなかったが、代わりに溢れてきたおびただしいほどの破瓜の血で真っ赤に濡れていき、
彼女は喉も裂けよとばかりに断末魔のような聞くに堪えない絶叫を上げ続ける。

ネリネは二人の男に両手を掴まれた状態でその光景を見せ付けられていた。
おそらくは見張りに立つ人員を考えてのことだろう。
そしてそれは、シアが終われば次は彼女の番だと言うことか。

カメラに写されていく映像の中、シアに肉棒をつきたてている男は腰をふるスピードを上げ、

「いやぁ!!!やめてやめてやめてぇ!!!中だけは駄目ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

彼の様子に気付いた彼女の悲痛な叫びを意に介さず溢れんばかりの欲望を彼女の子宮に叩き付けたのだった。

おもわず目を背けるネリネだったが、もう一人のリーダー格と思われる魔族の男に髪を掴まれ、
無理やり顔をシアの方に向けられる。
彼らの視線の先でシアは、今度は別の男(人族)の肉棒を騎乗位でつき立てられた上に、
神族の男によって後ろの穴まで貫かれていた。


神族、人族そして魔族。三種族の男達に犯さ続けた彼女の精神は先の芙蓉楓と同じように崩壊し、
永遠に晴れぬ漆黒の闇に堕ちたのだった。


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