あおいうさぎ

406 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:20:37 ID:2x7SPGXR
 秋も深まってきたある金曜日の夜、土見稟は恋人である魔界の姫君、ネリネの住む屋敷を訪れた。
門を抜け、広い庭へ続く道を歩いている稟の耳に、豪快な笑い声とそれに続く鈍い音−あえて例えるならば、椅子か何かで頭部を殴打するような−が聞こえてきた。
他にも雷のような閃光と何かを蹴ったかのような音の後に聞こえてくる、男性の苦しそうな、それでいてどこか嬉しそうな呻き声。
どこか軽薄さを感じさせるような女性の声と共に、これまたどこか嬉しそうな男性の呻き声。空を見上げれば、何故かロープが乱舞していた。
愛しい主の名を叫ぶ勇者王、ていうか変態執事の声…
(………えっ!?)
あたりをきょろきょろ見渡し、それ以降聞こえない声に心底ほっとする稟。
どうやら最後のは幻聴だったようだ。
とまあそのような騒ぎを聞き流し、稟は痛む頭を揉み解しながら深い溜息をつき、視界を塞ぐように存在する天幕をめくり上げた。

「………うわぁい、地獄絵図」
「…稟…来た…」

血の海に沈む巨漢と血に濡れた椅子を片手に、笑顔で返り血を拭う神族の美少女。
金魚のように口をパクパクと動かし悶絶する長身の男性とその側で林檎を綺麗にウサギの形に剥いている、メイド服の魔族の女性。
ロープでぐるぐるに巻かれエビフライのようになっている眼鏡の少年とそれに馬乗りになり舌なめずりをしているヘテロクロミアの貧乳少女と隣でおろおろしている亜麻色の髪の美少女。
それらを眺めてケタケタ笑っている&瞳を輝かせている−真っ赤な顔をした美少女二人
引き攣った笑顔の稟に、すぐ側にいたプリムラが団子をぱくつきながら無表情に手に持ったススキを振っていた。
ススキには細長い紙が結び付けられ、そこには妙に達筆な字でこう書かれていた。

〜熱烈歓迎!! 月見ぱぁてぃへようこそ!!〜


407 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:21:28 ID:2x7SPGXR
 事の発端は今朝、いつものように通学の途についていた一行の前に神王、魔王の両王が現れ

「月見をしようじゃないか!!」
「月見をしよ〜ぜ!!」

とのたまった事だった。
両王の宴会の誘い=騒動という公式が頭の中で既に成り立っている稟としてはできれば断りたかったのだが、いつもの如く二人に押しきられてしまった。
隣で期待に瞳を輝かせている少女達の圧力に負けた、というのも多分にあったのだが。
少女達とすれば愛しい人と共に美しい月を眺め語り合う、というロマンチックな月見のイメージが思考を支配したのだろう。
悟りの領域に達しているのはどうやら稟だけだったようだ。
そうして開催されたこの月見パーティーだったが、稟は途中参加という形になっ斧 Bp> 理由は簡単。パーティーの事が学園内の親衛隊に知れ渡ったからだ。

「学園内どころか日本中、いや世界中合わせても上位にランキングするであろう美少女達と月見!? 羨ましい! とても羨ましい!! そして妬ましい!!」 
「月の光の下でいちゃいちゃするつもりだろ!? 乳繰り合うのか!? チョメチョメする気か!? キーーーーーーーーーー!!」
「正式に彼女を作った後も変わらず他の子達を侍らせて酒池肉林ですか!? ハーレムですか!? そうですか!」
「神は死んだ!!」
「あんたは一体、なんなんだ〜〜〜〜!!」
「絶望した!! 夢も希望もないこの世の中に絶望した!!!」
「貴様を殺して俺も死ぬ〜〜〜〜!!」

そうして始まった一対百数十の鬼ごっこ(勿論鬼が百数十)は、舞台を光陽町全域にまで広げて稟の昼休みから放課後までの時間を奪っていった。
結局キレたネリネの攻撃魔法で親衛隊の大半が吹き飛ばされ、保健室送りにされた時点で騒動は終了されたが、稟が午後の授業をサボった事を紅女史が見逃すはずが無く、放課後補習を受ける事となった。
補習を終わらせ帰宅すると、パーティーの始まる時間になっていた。
だが長時間鬼ごっこを続けていた稟は汗と泥に塗れていたため、風呂に入ってから参加することにした。
少女達は稟の到着を待つつもりだったのだが、酒とご馳走を前にした神王が我慢できずつまみ食いを始め、便乗した魔王、樹、麻弓らの行動により、なし崩し的に宴会が始まってしまった。


408 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:23:19 ID:2x7SPGXR
「あ、稟くんだ〜! 稟く〜ん!」
「稟さま、お待ちしてました」
「稟くん、ごめんなさい。待ってるつもりだったんですが…」
「は〜ろ〜、稟ちゃん。お先〜〜〜」

稟の姿を見つけたシア、ネリネ、楓、亜沙が嬉しそうに駆け寄ってくる。プリムラは相変わらず団子を頬張りながらも、稟の服の裾をしっかりと掴んでいた。
稟は苦笑しながらプリムラの頭をぽんぽんと撫で、少女達に挨拶を返した。

「ごめんね〜。うちのお父さんが我慢できずにつまみ食い始めちゃって…」
「いや、構わないよ。…っていうかシア、ほっぺたに返り血ついてるぞ」

申し訳なさそうに謝るシアだったが、その表情と頬の返り血が物凄くアンバランスでシュールだった。
稟がハンカチでその血をふき取ってあげるとシアはぽっと頬を染め、恥ずかしそうに視線を逸らした。
そのシーンだけを見ればとても可愛らしくドキッとするのだが、稟のハンカチに滲む血とシアの背景と化している肉塊(?)がやっぱりシュールだった。

「…で、あいつらは何でこんな所でまであんなことしてるんだ?」
「……樹くんが何時ものように…」

エビフライ樹と女王様麻弓の図を指差し問う稟に苦笑する楓。
稟も楓の一言の説明だけで察したらしい。麻弓の手にロープの他に少し大きめの団子(おそらく魔王お手製)が握られている事から想像するに、
『見てごらん、麻弓! この団子君の胸と同じくらいの大きさだよ!』
とか
『せめて麻弓の胸もこれくらいあったら良かったのにねえ』
みたいなことを口にしたんだろう。
麻弓は表面上は樹に笑いかけているが、微妙に口元は引き攣っていた。

「何気に団子握る手に力入ってるよな…。団子小さくなってき……あ、潰れた」

麻弓の胸が団子と同じ運命を辿らないように稟は小さく祈った。
シアの背景の肉塊に。祈りは届くだろーか?

409 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:24:08 ID:2x7SPGXR
「稟ちゃん稟ちゃん! 駆け付け三杯だよ? 駆け付け三杯!!」
「亜沙先輩…。すっかり出来上がってますね…」
「全然酔ってないよ、ボク! うん、全然大丈夫!」
「酔っ払いはみんなそう言うんです」
「む〜〜。顔に出てるだけで酔ってなんかいないのにぃ」

真っ赤な顔で杯を勧めてくる亜沙に溜息をつく稟。そんな稟の様子に亜沙は不満げに頬を膨らます。
が、何かを閃いたらしく、悪戯っぽく笑って稟にしなだれかかってきた。

「そうなの〜。ボク、酔っちゃったみたい〜。稟ちゃ〜ん、介抱して〜? ムネが苦しいからブラウスのボタン外して欲しいの〜!」
「……んなっ!?」
「稟ちゃ〜ん、はやくぅ〜」

亜沙の計略に嵌ったことに気付いた稟だったが時既に遅し。亜沙は稟の手を自分の胸元に手繰り寄せてボタンを外させようとしている。
真っ赤になった稟が抵抗しようとするものの、亜沙の潤んだ瞳に力を入れて突き放す事が出来ない。
はっと視線を感じて振り向くと、シアと楓が羨ましそうにこちらを眺めていた。プリムラは相変わらず団子をもぐもぐしている。
亜沙の胸元のボタンが外れようとしたその時、天の助けが入った。

「ままままあ!!!」

その声に固まる一同。声のするほうを見れば、そこにいたのは妄想の国からやってきた女帝。金色の髪と同じくらい瞳を輝かせているカレハがいた。

「亜沙ちゃん、大胆ですわ〜。ご自分から稟さんの手を導いて……!」

完全に故郷の妄想の国へと帰ってしまったカレハを前にしてようやくフリーズのとけた一同はとりあえず佇まいを直した。
亜沙は稟から離れて服装を投!@とシアは自分でも気付かない内に口に咥えてしまっていた指を離し、プリムラは新しい団子に取り掛かった。

「…この状態のカレハを元に戻すのはかなり厳しいわね〜」
「……自業自得という気がしますけど…」

半眼の稟の言葉に亜沙は明後日の方向を向いた。


410 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:24:56 ID:2x7SPGXR
「………んっ…」
少し重い頭を振って稟は目を覚ました。辺りを見渡すと洋風の豪奢な家具の数々に魔王邸のリビングだと気付いた。
ふかふかの大きなソファーに寝かされていたらしい。
「そっか。眠っちまってたのか…」
あの後再生した神王、魔王、そして樹に囲まれ、しこたま飲まされ潰れてしまったらしい。
壁掛け時計を見ると十一時を回っていた。

「一時間くらい寝てたみたいだな…」

窓から外を伺うと、庭から喧騒の声が聞こえる事も無かった。どうやら宴会はお開きになったらしい。
やはり両王の宴会の誘い=騒動という公式は当たっている、と庭のあちこちに残る騒動の跡に苦笑する。
だが稟はそれらの騒動が楽しくないかと問われれば躊躇いながらも楽しいと答えてしまう。たとえ普段は平穏無事な人生が何より、と公言していても。
神王や魔王もそんな稟の心を知っているからこそ強引にでも稟を誘うのかもしれない。
だからこれからもこんなお祭り騒ぎは続きそうである。
嬉しいのか困っているのか自分でも判らず、稟はただ苦笑した。

 そういえば、と稟は少し気になる事があったことを思い出した。
それはネリネのことだ。
今日の騒ぎの中でほとんどネリネと会話していないのだ。何度か交わした会話も、ネリネはどこか上の空だった。亜沙とのやり取りの最中も特に目立った反応を見せなかった。普段のネリネなら不安げで泣きそうな表情を浮`稟を見つめてくるはずなのだが…。
(恋人失格だな、俺…)
恋人の異変に気を回せなかった自分に軽くイラつく。
そんな時、リビングにある人影が入ってきた。


411 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:25:43 ID:2x7SPGXR
「おや、稟ちゃん。起きたのかい?」
「…おじさん?」

人影はこの屋敷の主であり魔界を統べる魔王フォーベシィその人だった。

「案外早かったねぇ。もう少し眠っているだろうと思っていたんだが…」
「おじさん、他の皆は…?」
「もう皆帰っているよ。稟ちゃんは酔いつぶれたみたいだし、起こすのも可哀想ということでうちで寝かせておいたんだよ」
「すいません。ご迷惑かけて…」
「いやいや、いいんだよ。私達も少し勧めすぎてしまったからねぇ。……あの後ママに随分怒られてしまったよ…」

急にしょんぼりするフォーベシィ。魔王の威厳なんて微塵も感じられないその姿に呆れつつ苦笑する。

「ところで稟ちゃん。実はネリネちゃんが稟ちゃんに大切な話があるそうなんだよ」
「ネリネが…?」

つい先ほどまで気にしていたネリネの話題がでて内心ドキリとする稟。

「特に体調に問題がないようならネリネちゃんに会ってあげてくれないかい?」
「わかりました」
「ありがとう。ネリネちゃんは自室にいるからね」

魔王の言葉に従いネリネの自室に向う稟。
(話って一体…? まさか俺のことが嫌いになったとか、他に好きな奴ができたとか言うんじゃ…!?)
先ほどの宴会でのやり取りから嫌な考えばかりが頭に浮かび上がり顔面を蒼白にする稟。
ネリネの部屋に向かう足も段々重くなってくる。頭は混乱し始め正常な判断が下せない。
だが遂に到着してしまった部屋の扉の前で、稟は深呼吸を一つすると、恐る恐るその扉をノックした。

「ネリネ? 俺だけど…」
「…はい。開いています…」

躊躇いがちな稟の言葉と同じようなネリネの声、しかも普段なら稟が来訪を告げると自ら扉を開けてくれるネリネであるのに、今日は違っていることに不安は否がおうに高まってくる。

「じゃ、じゃあ、は、入るな…?」

どもりまくりながら扉を開く稟。
次の瞬間、稟の思考と身体は完全に動きを止めた。

「…稟さま……」
「……………………………………」
「稟さま…?」
「……………………………………」
「稟さま? どうかされましたか?」

ぽかんと口を開けたまま微動だにしない稟を心配げに見つめるネリネ。
自分を見つめるネリネの視線にようやく正気を取り戻した稟がうめくように呟く。

「……ネリネ、そ、その格好は…?」
「は、はい…。人間界の女性がお月見の時に大切な方と二人でいる時に着用する服だとお父様が…」

顔を真っ赤に染め、恥ずかしそうに身体をもじもじさせるネリネ。
すらりと伸びた脚を覆う網タイツ
お尻にちょこんとついた球状の白い尻尾
両手首にボタンのついたカフス
豊満な胸元を大きく露出した黒のレオタード
首元には蝶ネクタイ
そして青い髪の上でぴょこぴょこゆれる長い耳をかたどったヘアバンド
真っ暗な部屋の中、窓から差し込む月の光に照らされたネリネは、所謂バニーガールの格好だった。


412 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:27:00 ID:2x7SPGXR
「あ、あの…似合いませんか…?」

黙り込んでいた稟に不安を覚えたのか上目づかいにおずおずと尋ねるネリネ。
潤んだ瞳で見つめられた瞬間稟の中の理性は崩壊した。
稟は無言のままネリネの小柄な身体を抱きしめ、柔らかな唇を奪った。

「ん……」

最初は驚いていたネリネだったが、すぐに嬉しそうに瞳を閉じ、稟を受け入れた。
お互いの温もりを確かめ合うように強く抱き合い何度も何度も口付ける。

「あむ……んぅ……んっ、ぅん……ふぁっ!」

しばらくして名残惜しげに唇を離す二人。
潤んだ瞳を向けてくるネリネに優しく微笑む稟。

「似合ってるよ、ネリネ。似合いすぎてて我慢できなくなっちまった」
「あ、ありがとうございます。…稟さまがそう言ってくださってよかった…。パーティの時この格好をする事を考えててちょっと恥ずかしかったんです……」
「そっか、それでパーティでは上の空だったのか。…俺はてっきりネリネに嫌われたのかと思ったよ」
「そんな!? 私が稟さまを嫌いになることなんか絶対にありません!」

ネリネの必死な様子に、再び稟のなかでネリネへの思いが満ち溢れ、再度唇を合わせる。
稟の舌がネリネの口腔に侵入し、ネリネの舌と絡み合う。

「はぁ…あむっ…んんぅ…あんっ…あぅん」

ネリネの身体から力が抜け、稟にしなだれかかってくる。
愛しさがどんどん募り、夢中になってネリネを貪りつづける稟。

「ん…稟さま……稟さまぁ……」
「ネリネ……」

抱き合ったまま、稟はネリネをベットに導き、そっと横たえる。
窓から差し込む月の光がベットの上のネリネを淡く照らし、バニー服に包まれたネリネの白い肌を鮮やかに浮かび上がらせていた。
神秘的とも思える月の光とそれに照らされるバニー姿のネリネ、というアンバランスさがどうしようもなく扇情的で稟はどんどん昂ぶってきていた。
すぐにでも襲い掛かりネリネをめちゃくちゃにしたい、と暴れそうになる自分を必死に抑え、稟はネリネの髪をそっと梳き、宝物に触れるかのように優しく愛撫を始めた。


413 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:28:36 ID:2x7SPGXR
「よく考えればネリネってこんな格好してなくてもうさぎさんみたいだよな。耳は長いし…」

と魔族特有の長い耳に顔を寄せ囁き、甘噛みする。
それだけでネリネは全身をびくんびくんと震わせる。

「ひゃんっ!? …ぁんっ! り、稟さま……ひんっ! く、くすぐったい…です…!」
「瞳は赤いし……。肌は…こんなにも白いし…」

耳、目元、頬、首筋、と確認するかのようにネリネの肌に口づけていく稟。

「…ゃぁぁっ! はぁぁ…あぁっ…あんっ! そ、そうです…。私は…うさぎさんなんです…。
稟さまの…声が聴こえないと、切なくなっちゃう…稟さまがいないと…んっ
…淋しすぎて…死んでしまう、うさぎなんですぅっ。…だからっ、稟さまが…、稟さまで…暖めて欲しい…です」
「あ、クリティカルだ、それ……」
 
ネリネの言葉にキた稟はバニーの前をめくり、ネリネの豊かな胸を露出させた。
ぶるんと震え現れる、稟の手より遥かに大きな美しい乳房。小さな桃色の突起の先端はツンと立っており、稟の愛撫を待ちわびていた。
何度見ても飽きないその美巨乳に我慢などできるはずも無く、稟は乳房をこねまわすように揉み、乳首にむしゃぶりついた。

「あぁっ! んぅ! はぁんっ! んくぅっ! は、ぁぁっ!」

稟の両手で揉まれるたびにいやらしく形を変えるネリネの双乳。
たっぷりとした量感をたたえるそれらは、柔らかであるのに張りがあり、心地よい感触を稟の掌に与える。
固く尖った桃色の突起を吸うと、どこかほんのり甘く感じた。
先端を舌で転がす度に響く、天使の鐘と称される美しい声が奏でる悦びの旋律。
ネリネの身体に浮かび始める汗と石鹸、そしてもう既に濡れているのか、下腹部の方から僅かに女性の匂いがした。
稟は五感全てでネリネを感じ、さらにネリネを激しく攻めたてた。

「はぁんっ! り、んさまぁっ! も、もうダメ、ですぅっ! わ、私、もう…」

稟の愛撫に息も絶え絶えになるネリネ。
そんなネリネの様子に稟は今まで以上に強く乳首を吸いたて、同時にもう片方の乳首を強めに摘んだ。

「ひんっ! ひゃ、あ……あああぁぁぁぁ!!」

ネリネは身体をぴんと弓なりに身体を反らすと、びくびくと痙攣し達してしまった。 


414 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:29:26 ID:2x7SPGXR
「ネリネ、うつ伏せになってお尻こっちに向けて」
「…はぁ、はぁ、はぁ……はい…」

息を切らせながらも稟の指示に従いうつ伏せになるネリネ。
身体に上手く力が入らないのか小振りな尻が力なく揺れ、うさぎの尻尾がワンテンポ遅れてふりふり揺れる。その様が何とも言えず扇情的で稟はごくりと唾を飲み込み、その手を伸ばした。

「あぁ…稟さま…。はぁぁ、んんぅっ」

ネリネの尻とタイツに包まれた内ももを両手で撫で上げ、秘裂をなぞる度にうさぎの尻尾が跳ね上がる。
バニー服の上からでもわかるほどにネリネの秘所は濡れており、稟はレオタードをずらしてネリネの割れ目を覗き込んだ。
きれいなピンク色をしたそこは透き通った蜜を溢れさせ、稟を待ちわびているようだった。
吸い寄せられるように顔を近づけ、秘所から溢れ出てくる蜜を舐め始める稟。

「あぅっ! あぁ! あんっ! わ、私、変に、変になっちゃい、ますっっ!」

稟の舌で舐められ、ウサ耳のついた頭を振り、眉根を寄せて押し寄せる快楽に抵抗しようとするネリネ。そんなネリネを見て稟はさらに攻めの手を強めた。
包皮に包まれた最も敏感な突起を剥き出し、少し強めに吸い上げ、舌で転がす。

「あああぁっっ!!」

一際大きな声で鳴くネリネ。身体は既に力を無くしており、ベットに倒れこむように格好になっていた。だがお尻は高く突き上げられ、さらなる快楽を求めているようだった。

「り、稟さまぁ。…もう…もうこれ以上我慢できないです……。稟さまを、稟さまをくださいぃ…」


415 :あおいうさぎ :2006/05/09(火) 12:30:37 ID:2x7SPGXR
涙ながらに懇願するネリネに稟も頷いた。既に稟のモノは痛いほどに隆起し、窮屈そうにズボンを押し上げていた。
手早く服を脱いだ稟はうつ伏せのネリネに覆い被さるようにして挿入を開始した。
充分すぎるほど濡れそぼっていたネリネの秘所は何の抵抗も無く稟を受け入れた。

「あああ……っ」
「くぁっ! キュウキュウ締め付けてくるっ!」

歓喜に打ち震えるネリネと顔を顰める稟。ネリネの熱く狭い膣内で、ヒダの一本一本が稟のモノを吸い付き、擦っていく。もの凄い快感に早くも射精感がこみ上げてくる。
(少しでも長くネリネの中で……!)
そう頭では考えているのに体はちっとも言う事を聞かず、激しく腰を突き動かし始めた。


「っく! ネリネっ! 気持ちいいかっ!?」
「あんっ! ああっ!! いいっ! 気持ちいいですっ! 稟さまっ! 稟さまっっっ!!」

ぶるんぶるんと豊乳を揺らし、激しい稟の攻めにむせび泣くネリネ。自分の名を呼び乱れる少女に深い愛情を感じ、稟はネリネの大きく開いた白い背中にキスの雨を降らせ、同時に下腹部に手を回し、クリトリスを摘んでこねくり回す。

「ああぁっ!? ダメっ! もうダメですっ!! 稟さまぁっ! 稟…さまの…お顔がぁっ…見たいですっ! お願いっ!」

あまりの快感に不安を感じ始めたらしいネリネの嘆願に、稟は残された理性を総動員させてなんとか身体の動きを一旦止め、正常位の体制に持ち直した。
ネリネは稟と視線を合わせることで安心したのか僅かに微笑んだ。稟も同じように微笑み返すと、自分の思いが少しでも伝われば、とネリネへの想いを込めてキスをした。

「ンぅ……。稟さまぁ…好き……好きです……愛しています…。……私には稟さまだけです…」

感極まったのか泣き始めるネリネ。稟はネリネの瞼に浮かんだ涙をそっとキスで拭い、繋がったままネリネを抱きしめる。
ネリネはとても幸せそうに稟に頬擦りし、しばらく見詰め合った後、小さく頷いた。

「稟さま、きて下さい…」
「うん…」

ネリネの言葉に頷くと、稟は再び抽送を開始した。
大きな胸を揉みしだき、乳首を吸いたて、激しく腰を動かす。

「あんっ!! あんっ!! あっ! ああんっ!!」
「ネリネ、ネリネっ!! 俺、もうっ!!」
「はいっ! 私も! あんっ! 私も、もうっ! ぁあっ!」

共に絶頂が近い事を知った稟はラストスパートに入った。 
がむしゃらにネリネを突く稟。眉根を寄せおとがいを反らし、快感を受け入れるネリネ。

「ああっ!! あぁんっ!! 稟さまぁっ! んぅっ!! んんっ! 稟さまぁっ!! んあぁっ! あ、あ、あああぁぁっっっ!!!」 
「ネリネっ!! くぅゥッ!!」

絶叫するネリネ。それと同時にその秘所がこれまで以上に稟のモノを締め付け、稟は大量の白濁液をネリネの中へと注ぎ込んだ。

「稟さまぁ…」
「ネリネ…」

身体から一切の力を失い放心するネリネ。
稟も同じようにベットに倒れこむと、愛しい少女を抱き寄せた。
二人はどちらからともなく微笑みあい、眠りについた。



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