Separation

午前3時。
空座町は眠りについていた。
それぞれの人生を歩むそれぞれの人々も同様に。
そして例外に漏れず、寝静まっている黒崎家の一室で、少女が少年の枕元で呟いた。
「お別れだ、一護」

そう呟く少女の声は今にも消え入りそうで、瞳は悲しみで曇っている。
しかしその悲しい言葉を少年は聞くことはなかった。

瞼を閉じ、夢を見る少年の顔を見て、少女の決意は名残惜しげに固まっていく。

いつからだっただろう、
こんなに愛しく思えたのは。
いつだっただろう、
互いを理解しあい、喜び、涙したのは。

いつかは来ると覚悟していた時が、

目の前にある。

力も元に戻り、此処にいる存在理由はない。
──逆らう事など出来ない──
私は去るしかない。

少女はライター状の物を取り出し、枕元にそっと置いた。

記憶置換──使うかどうかはお前に委ねよう、
─私にソレは使えない。

涙が頬を伝い落ち、シーツに円状のしみをつくる。
少女は少年に口を寄せ、そっと触れるだけのキスをした。

「さよなら……」

別れを告げて、少女は小さな蝶になる。
小さな小さな黒揚羽に。

わずかな窓の隙間を潜り抜け少女の揚羽は高く舞う。
誰もいない町を見下ろし、闇に紛れながら高く高く舞い、そして小さく小さくなっていった。





さよなら、世界で一番愛しいヒト───

どうか幸せに…

<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>

BLEACH SS第一弾。
ファンなら一度は描いてみたいネタbP!!(当社比)
どうしようルキアさんがちょうちょになってしまいました!!
矛盾が沢山発生です。
義骸はどこ行ったのさとか、そもそも蝶なんかに変われるんかいとか。(←コレ痛い)
ツッコミなしだと嬉しいです。
ちなみにタイトルは翻訳サイトで離別って検索したら出てきたヤツなんですけど…
使い方はコレであってるんでしょうかね?


ご意見、ご感想、苦情はメール又はBBSにどうぞv
ゴーイングmy wayな苦情は強制却下☆

水城

Back

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル