涙の景麒君日記〜蓬山編〜
2587さん

○月×日
こんどのしょう山でも、王さまは、みつかりませんでした。
しかたがないので、いずみに、水あびにいきました。
ぼくが、水あびをしてあがってくると、女せんたちが、みんなでからだをふいてくれます。
でも、おちんちんだけは、でりけえとなので、ぬのできずをつけてはいけないといって、お口できれいにしてくれます。

きょうは、あたらしい女せんの人が、きれいにしてくれました。
とてもいっしょけんめいにしてくれたので、ぼくは、なんだか、気もちがよくなってしまいました。
そうしたら、おちんちんが大きくなって、おしっこみたいなものが出てしまいました。
そうしたら、みんなとてもよろこびました。
みんなが、よろこんでくれたし、ぼくも気もちがよかったので、よかったです。

▲月○日
今度の昇山者の中にも、王はいませんでした。
僕はけい国の人たちのことを考えると、早く王が出てくるといいなと思います。でも、ほう山をいつかはなれる日が来るのかと思うと、少し辛いです。

夕べは共寝の女仙は一人だけでした。
僕のお気に入りの、胸の大きい子です。
その子の体は、どこをさわっても柔らかくてすべすべしていて気持ちがいいんです。
女仙たちはたいてい、僕が何をしてもいやがりません。
胸の大きい子は、僕がおっぱいを吸いたいというと乳首を口にふくませてくれて、おっぱいを吸っている間ずっと髪をなでてくれるんです。

でも、夕べはちょっと様子がちがっていた。
おっぱいを吸わせながら、僕の手をとって、その子のあしの間にさわらせたんです。
そこはとても温かくて湿っぽかった。
僕がそこをさわっていると、その子は僕のおちんちんをさわってきました。僕のおちんちんをゆっくり握ったり、そっとこすったりしました。
そうするとおちんちんが大きくなるのを知っているくせに、わざとそうするんです。
僕がおちんちんを大きくしてなんだかハアハア言っていたら、その子は大きくなったおちんちんをその子のあしの間にはさみました。

そのあとのことはよく覚えていません。
気がついたら、僕はその子の上に乗っていて、おちんちんがどこだかよくわからないけど、とてもぴったりした熱いところにはまっていました。
その子が僕に動いてというので、なんとなくお尻をふるようにしたら、その子は変な声を出すし、おちんちんがとても熱くて、痛くて気持ちがいいようになって、僕は射精してしまいました。
僕はびっくりしたけど、その子が僕を抱きしめて、とてもよかったと言ったのでほっとしました。
そのあと、もう一度しました。
そのせいかも知れないけど、今日はなんだかぼうっとしています。

■月◇日
夏至の昇山は嫌いだ。
暑いし、疲れる。
3日間進香に出たけど、今回も王気は見つけられなかった。
あとは女仙たちに任せて、紫香宮でひたすら涼む。
午後になってあまりに暑いので、泉で水浴びをすることにした。
今日、進香の係から外れた女仙が3人、付き添ってくる。

みんなで泉に入った。暴れると水が濁るので良くないとは判っていても、薄ものをまとった女仙と水の中で戯れるのはやめられない。
あがって、木陰の草地に座り、それぞれに濡れた着物を脱がせてやる。
本当は濡れた布がぴったりはりついた乳房や、恥毛が透けて見えるところを楽しむのも好きなのだが、女仙達が許してくれない。みんな時間がないと言って、急かせてくるのだ。
脱がせながら乳房を弄ったり、あそこを指で擦ったりしてやると、みんなどんどん顔が上気してくる。
僕は最初から裸だから、女仙たちもあちこちさわってくる。
女仙によって好きな場所があって、僕の乳首を吸ったり、陰茎をいじったり、口を吸ってきたり、いろいろだ。
最後は大抵僕が仰向けになって、一人は陰茎の上に跨り、一人は口の上に股を開いて座り、もうひとりは僕の指であそこを愛撫されることになる。人数が多いときは、女仙同士で愛撫しあっていることもある。
進香の係も含めて、どうやらみんなで順番を決めているらしく、同じ女仙が続けてくることはない。

昇山があるたびに、必ず何人かの女仙はいなくなる。
昇山者について山を下りて行くのだ。
僕は引き留めたりはしない。
僕だっていつかは出て行かなければならないのだし、新しい女仙を知るのも楽しいものだ。

しかし、これで何回目の昇山だろう。
慶という国には、本当に王に足る人物がいるのだろうか。
昔には蓬山からでもそれと判るほどの王気を備えた傑物がいて、麒麟自らが国に赴いて王を迎えたこともあったらしいが、今、そんな気配は感じられない。
いつまでこんな生活が続くのだろう。いやじゃないけど。


■月▽日
今日も泉で女仙たちと睦み合い、その後袍衫を着させているところへ、何の前触れもなしに
碧霞玄君玉葉様がお見えになった。
幸い女仙たちはもう身繕いを済ませていたし、僕が女仙に着付けをさせるのはいつものことだから、玉葉様もとがめ立てはなさらなかったが。あのお方のことだ。僕たちが何をしていたかなどお見通しだろう。

夕方、紫蓮宮で女仙たちが集められて玄君にお説教をくらっていた。
僕は呼ばれなかったが、勿論僕の耳にも届くことは計算済みだ。
なんでも、みんなが僕を慶にやりたくなくて、甘やかして「ぱらさいとしんぐる」とかにしてしまっている、という話だった。
昇山者が来るのを待っているのではなくて、自分から王を探しに行くように言え、と。
急にこんな話が出てきたのは、以前あった触で泰果が流されたことも関係しているに違いない。
いずれにせよ祭りが終わったことを僕は悟った。
玉葉様がそうおっしゃるのなら、それは玉京の意志。他に道はないのだ。



その夜、常夜灯ひとつ残してもう寝ようかというときに、玉葉様が僕の臥室を訪れた。
叱られたばかりで、女仙は一緒にいなかったのでバツの悪い思いはしなくて済んだ。
それに玉葉様は、髪を下ろしてゆるく束ね、薄ものひとつをまとった姿だった。
「景麒、そなたが本当に蓬山を下りて王を探しに行く準備ができているかどうか、妾は確かめねばならぬ。
中途半端な技を身につけた麒麟が王を補佐し遂げられず、傾国のきっかけとなる例もある。
今宵この場で妾の身体を遣い、御身が成獣である証を立ててみりゃれ」


普段は近寄りがたい威厳をまとっている玉葉様が、今夜は抗えない色香を発散している。
器量よしの女の子につけられるという、『玉葉』という字の元になったと言われるその美しさ。
僕は引き寄せられるように玉葉様を抱きしめた。
子供の頃から知っているからずっと大きい人だと思っていたけど、こうしてみると僕の方が頭ひとつ背が高い。
顔を傾けて朱い唇に唇を重ねる。柔らかくてふっくらしていて弾力のあるそれを、何度も吸った。
そうしながら薄ものの上から背中や腰をゆっくりと撫でまわし、身体の線を確かめる。
なだらかな曲線で形作られた、肉置きの豊かな引き締まった身体をしていた。
抱きたい。
玉葉様が軽く僕を押しのけようとするのを、より力を入れて抱きすくめた。
ふいに玉葉様の緊張が解けて、僕の背中に手を回してきた。その機を逃さず口の中に舌を押し入れる。口中を蹂躙するように愛撫し、玉葉様の舌を絡め取った。
絡め取ったのはいいが、玉葉様、ものすごく舌使いがうまい。ここで負けずに張り切ると却ってまずいと思い、口の方は玉葉様にまかせて身体を愛撫する。
玉葉様は僕のことをどう扱っていいか迷っているみたいだ。小さい頃から見ていると、今口を吸い合っている相手がどれくらい成長してるかなんて判らないんだろうな。
そうやって口づけを繰り返すうちに二人の息が上がってきた。
僕の唇から逃れ、玉葉様が苦しげに息をついたところを、そのまま牀榻に押し倒す。

豊かな玉葉様の身体の上にのしかかって頭を押さえ込み、更に唇を貪った。
その間に膝で脚を割り、太股を薄もの越しに玉葉様の股間にぴたりとあてがう。
玉葉様の接吻への応じ方が変わってきたのを確かめてから、唇で首筋から下を辿っていく。
薄ものの袷にそって口づけを与えながら胸をはだけさせると、玉葉様の見事な釣り鐘型の白い乳房がまろびでた。
「なんてきれいなんだろう」
本心からそう言いながら不躾な視線を走らせると、玉葉様が聞こえないくらいに小さな喘ぎを漏らした。
滑らかな丘の頂点の紅く染まっている部分にいちどずつ唇をかすらせる。そのあと、そこをわざと無視して腰の帯を解いた。
玉葉様の表情を確かめると、情欲に押し流されそうな部分と、まだまだ冷静な部分とが入り交じっている。
ここで一気に攻めるしかない。
片手を玉葉様の肩の下に入れて身体を押さえ、ふたたび唇を重ねる。その間に空いた方の手で帯を全部ほどいて前を全てはだけさせた。自分の夜着の帯も解き、片肌を脱ぐ。
そして初めて玉葉様と素肌を合わせた。

「お肌が冷えています、玉葉様。お寒いのですか?」
耳元に囁いて玉葉様の身体を覆い隠すように身体を重ねる。僕よりも一回り小さいけれど、胸や腰が豊かに張っている柔らかい身体。
「私があたためて差し上げます」
玉葉様が自分から袖を抜いて僕の背中に手を回してきた。僕も両袖を肩から落とすと、玉葉様の抱擁に応えた。
豊かで弾力のある乳房を押しつぶすように抱きしめ、唇を激しく貪る。
「けいき・・・」
玉葉様が切なげな声をあげた。
指先で確かめると脚の間のあの場所が熱く潤んでいるのがわかった。
僕は弾力のある滑らかな乳房に指を食い込ませ、絞り上げるように突き出させた頂点を口に含む。
「あぁっ、くぅ…」
甘い声をもらす玉葉様。
ここまで来たら、あとはもう僕のものだ。

事が終わって、その見事な肢体を隠そうともしないで横たわり、玉葉様は牀榻の上で胡座をかいた僕の鬣を気だるげに指で弄んでいる。
白い肌には僕のつけた紅い跡が、全身に花びらのように散っている。僕は思うさまに玉葉様の身体を味わい尽くした。
もちろん玉葉様にも随分攻められたけど。
「如何ですか、玉葉様。私は(いくらなんでも、玉葉様の前では自分のことを僕とは言わない)蓬山を下りて王を探しに行く資格を備えておりましょうか」
玉葉様は謎めいた読み取り難い表情で僕を見た。
「女仙たちがきちんと勤めを果たしていたようじゃな。
よかろう、景麒、慶国に下って、王気を頼りに王を探すがよい」
そしてものすごく色っぽい笑顔をこぼした。
「強い王を見つけることじゃ。そなたのその強さに負けないだけのものを持った王を。
でないと、その強さが傾国の元になりかねない」
最後の言葉は小さくて、僕には良く聞き取れなかった。

ともあれ、こうして僕は蓬山から下りることになった。


付記
◇月▼日
見つからない。
本当にこの国に王はいるのだろうか。
蓬山を下りて一週間が経つ。あちこちの町を探し歩いたが、これが王気だというものが見つけられない。
いささか参ったと思いながら、町外れに足を伸ばした。
そこで女の悲鳴が聞こえた。
とっさに使令を見にやらせると、数人のお付きを従えた身なりの良い娘が小物の妖魔に襲われているという。
班渠が姿を隠したままでこともなく妖魔を蹴散らし、僕は近寄って声をかけようとした。
恐怖にひきつり、地面に座り込んで涙を流している青ざめた娘。
一目でわかった。
なんてことだ。
この娘が、王だ。


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