幼廉麟日記
△月×日
女仙たちがすごいケンカをしている。
ケンカのはじまりは、えっちのことをなんて言うか、
ってことだった。
漣と才はとくにチガウらしくて、すごいはりあってる。
わたしが「えっち」ってにっきに書くのも、もんだいに
なってる。
「えっち」は80年前に才から登仙してきた女仙が
おしえてくれたんだけど、漣しゅっしんの女仙は
「漣では『えっち』なんて言いません!!」だって。
とりあえず、黄海に遊びに行くことにする。
きぶんが乗らなくて、黄海で、ひざをすりむいたので宮にもどる。
みんななかよくしたらいいと思う。
夜おそいのでねむい。獣形にもどっちゃいそう。
いっつも、ねると転変しちゃう。
大きくなると、人の形のままねむれるようになるんだって。
いつも枕元でえっちなお話をきかせてくれる女仙が
今日はいない。
また、えっちなお話を聞かせてもらえますように。
女怪が手をつないでくれた。おやすみなさい。