使令小話番外編 ゴルァ!ヽ(`Д´)ノ陽子編
作者134さん


視線を感じる。

陽子は朝議の間へと向かっていた。背後に控えるのは宰輔景麒。
仮にも王たる自分に、こんな妙な視線を送ってくるとしたら景麒しかいない。
くるりと勢いよく振り返り、陽子は彼と目線を合わせた。

「‥‥‥‥何なんだ、さっきから。用でもあるのか」
「いえ、何も」
「嘘つけ。何だ、その物欲しそうな顔は!」
「そんな顔に見えますか」
「いや、そんな顔にしか見えないんだが‥‥‥」

とりあえず律儀に突っ込みつつ、陽子は腕組みをして景麒を軽く睨む。

「言いたいことがあるなら、ちゃんと言え。お前がいつもそうだから、私も苦労するんだ」

そう言ってしまってから、これでは角が立つかなと陽子は少し後悔する。
が、その予想に反して、景麒は怒りもしなければ嫌味も言わなかった。それどころか笑っている。
といっても所詮景麒だから、見ていて気持ちのいい笑みではない。どう見ても何か良からぬことを企んでいると
しか思えない、いっそ憎々しいまでに不敵な笑顔だった。

「言って宜しいのですか?」


陽子はとてつもなく嫌な予感がした。言わせていいのか、聞いてしまっていいのか、と本能が鋭く警鐘を鳴らす。
だが、軽々しくその言を撤回するのは王として褒められた言動ではない。
覚悟を決めて、陽子は相手を促した。

「許す。言ってみろ」

すると、景麒は笑みを深めて言い放つ。

「今宵、お傍に参ります‥‥昨夜以上に可愛がって差し上げますよ。縛られるのも、実はお好きでしょう?」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


「ば、ばかッ!この、変態ーーーーッ!!!」

思わずポカンとし、次いで真っ赤な顔で陽子は下僕を怒鳴りつけた。


おわり

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