作者:504さん > 801-803>820-822

赤楽○年のある日突然陽子が蝕に巻き込まれ蓬莱に流され、親元で学校に通いつつ、迎えを待ってるという設定でお読み下さい
(←無茶苦茶…コレをまともに文章にすると長いので…)
でもやっぱし無駄に長い…



今度も始まりは、海の香りだった。
振り向くまでもない、懐かしい気配。
「見つけた……お探し申し上げました」あの時と同じ言葉に陽子は笑った。
教室中が異様ないでたちの男をぽかんと見つめている中、景麒は陽子の足元に膝をつく。
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申し上げる」
陽子の足の甲に額をあてて、相変わらずの憮然とした表情で言う。
「――許す。遅いぞ、景麒。一週間も何してたんだ?」
頭を垂れたままの景麒に、もう一度誓約し直したのは謝罪のつもりなのか、と陽子はまたくすくす笑う。
「月が満ちるのを待っていたのです」
「んーまあ、いいかあ。それより、場所変えようか」
放課後だったのは幸いだが、この異常な状態に皆固まってしまっている。
景麒に手を引かれるまま教室を出ると、ようやく硬直が解けた生徒達が騒ぎ出していた。
「駆け落ちのようですね」
涼しい顔で言う景麒に、陽子は蓬莱にいるせいで濃い茶色になっている目を丸くした。
「――け、景麒でも洒落た冗談言うんだな…もしかして今回の蝕はそのせいなのか?」
「いいえ、ただの自然現象でしょう」
やはり景麒は景麒、生真面目な顔で律儀に返事を返す。
とりあえず人目がなくて鍵が掛かる所と言えば自然と限られてしまう。
景麒と体育館倉庫とは恐ろしく違和感があるが、一先ずよしとしてそこに隠れる。
「で、すぐに帰るのか?」
「…いえ、それが…その…」
言いよどむ景麒の顔を陽子は覗き込む。陽子の視線に決心したように話し出す。
「この世界は本来私がいていい場所ではありません。胎果であられる主上とは違い、この姿を保つだけで途方も無い労力と気力が必要なのです。ですから、この世界で確固たる存在を保つ為に、その…主上と、その、交わる必要があるのです」
あちらへ帰る力が無いのです、と言う景麒に陽子はあっさり頷く。
「なーんだ、そんな事かあ」
「…あの…主上…失礼ですが意味を分かっておいでで?」
「知らない。何のこと?」
朗らかに言われて景麒はしばし思案する。
「…秘め事の事です……」
それでも分からず小首を傾げる陽子に、元々説明が苦手な景麒は更に考え込む。
ふと思いついて陽子の頬に手を添え、そのままゆっくりと顔を近づける。息がかかる程近づいても、きょとんと見ているだけで陽子は動かない。
充分避けられる間を取ってから唇を重ね、今は黒に近い色になっている髪をそっと撫でながら唇を割って口内に舌を滑り込ませる。それでも陽子は抵抗しないので、そのまま陽子の舌を絡めとる。
「分かりましたか?」
しばらくして唇を離すと景麒は言う。
「……うん、なんとなく分かった…でも景麒だからいいよ」
陽子の言葉に景麒は滅多にお目にかかる事の出来ない微笑を浮かべると、常世の基準ではかなりの薄着の陽子を抱き締める。初めて会った時もたしか同じような服を着ていた。
「皆同じ服を着ているのですね」
「ああ、これは制服なんだ。この学校はセーラー服なんだけど、久々だから懐かしいな」
「肌を出しすぎているのではありませんか?」
剥き出しの足に手を走らせながら景麒は言う。くすぐったさに陽子は身を捩る。
景麒は耳朶を甘噛みしながらスカーフを外し、衣を脱がせようとする。
だが常世とは衣服のつくりがあまりにも違う為、どう脱がせていいのか分からない。
色々な所を引っ張っている内に、小気味いい音を立てて主上のいう「せーらーふく」が破けてしまった。
「主上、申し訳ありません。衣が…」
すまなそうに謝る景麒。
「いいよ、もう着ないし」
陽子は言って自分から景麒を抱き締める。
景麒はやはり仕組みが分からない為、破れ目を広げながら脱がせるしかなく、結局「せーらーふく」を引き裂く形となってしまう。
肌が外気に晒され、陽子は軽く身震いする。
押し倒された背中はマットのお陰で痛くはない。
蓬莱での陽子の肌は白く、鎖骨の辺りを撫でている景麒の手と大差なかった。
まだ夏の名残で外はやや暑いが、この体育館倉庫内は空気がひんやりとしていた。
高い位置にある窓から漏れてくる光で、陽子の儚げな身体のラインが露わになる。
陽子の胸をぴったり覆っている白い布を取ろうとするが、またしても上手くいかない。
どうやら背中の金属片でとまっているらしい事に気づき苦労して外す。
白い乳房に舌先を這わせて丹念に舐め、頂を口に含んで強く吸う。
「…あっ…や、あ…っ…」
可愛らしい喘ぎを漏らす陽子の両の乳房をしばらく手の平で揉みほぐすと、スカートをたくし上げる。
「…プリーツが皺になっちゃう…」
無意識の内に長年の習慣が出てしまう陽子の言葉を真面目に取り、そっと脱がせて下着も取り去る。
ぴったり閉じられた陽子の両足を開かせると、暗褐色の繁みを指の腹で軽くさする。
秘裂を割って舌の先端を入れて動かすと、景麒の唾液とは違う透明な液が溢れ出す。
「…あああっ…あ…だめ…」
太腿を伝って流れ落ちる液を景麒は唇で掬うと、今度は指を差し入れる。
花芯はすでに充分濡れてしっとりと温かく、それ程抵抗はなく指を飲み込んでいく。
膣内を軽く掻き混ぜると、それに答えるように花びらが収縮する。
「あっ、やあああっ…っ…なにか…へん、…」
「…主上?大丈夫ですか?」
「……んっ…平気、だから……」
指を増やして擦り上げると、陽子は切なげな声を上げて身体を強張らせる。
指を抜き差ししながら陰唇の上の突起を舌で突付くと、堪らず陽子は腰を浮かす。
一番敏感な所を責められ、快感に身を震わせながら陽子は歓声を上げ続ける。
「はぁ…ん、あぁっ…あっあっ…っ…」
陽子の反応に導かれるまま突起を強く舐めて責め立てると、突然身体を反らして景麒の鬣を鷲掴みにする。蜜口から大量の液を溢れさせ陽子は達してしまう。
「あ……うぅん…」
熱を帯びた、とろんとした瞳で景麒を見る。
焦点が合うと突然身を起こして、すでに硬くなっている景麒のものを服の上から触れる。
「…しゅ、主上……」
戸惑う景麒に陽子は言う。
「私の家は厳しかったから、雑誌とかテレビとかもあんまり見られなくて、いつも雑誌は学校で友達のを見てたんだけどね」
「はあ……」
てれびとは何の事だと思いながらも相槌を打つ。
「それ読んでた時に、こうすると気持ちいいって書いてあったんだけど、ほんと?」
そっと撫でながら、とんでもない事をさらりと言う陽子。
「…そ…それは…そ、そんなものお読みにならないで下さい!」
慌てて言う景麒の言葉を肯定と取り、陽子は景麒の官服をめくり上げる。
「やってあげる」
言って景麒自身の先端に柔らかい唇を押し当てる。飴でも舐めるかのように口に含んで舌を動かす陽子。
「…っしゅじょう…」
快感に堪らず呻く景麒を陽子はちらりと見ると、手で軽く揉みながら全体を舐め上げる。小さな手を添えて更に強く景麒自身を吸うと、唇を離す。
「……気持ちよくなった?」
赤い舌でちろちろ唇の端を舐めながら言う。
ものを知らないが故の大胆な行動に戸惑いながらも、今度は景麒が陽子を押し倒す。
もう充分に濡れている秘所に景麒自身をあてがうが、液に滑って蜜口を悪戯に刺激する。
ゆっくりと押し入ってきたが一度達しているので、思っていた程の痛みはなく陽子は安堵する。
陽子が大丈夫な様なので、景麒は思い切って一気に腰を進める。
「…ああああっ、…やああっ…あぅ…」
「主上…大丈夫ですか?」
悲鳴を上げた陽子を気遣うが、陽子は乱れた髪をかき上げながら頷く。
腰を突き上げ、徐々にその動きが早くなってくると、陽子は最初の痛みも忘れて無意識のうちに自分でも腰をくねらせる。
「あ、ああんっ……け、いき…はぁ…っ」
きつく締め上げる陽子の蜜壷に自分自身を叩きつけ、激しく突き上げる。
「…しゅ、じょうの中は、本当に…いい、ですよ…」
動くたびに卑猥な音が響き、花芯を中心に広がる快楽に陽子は今度は自分で意識して腰を動かす。
すでに太腿はお互いの流す液で、ぐっしょりと濡れている。
「はぁあんっ、う…んっ、ああああああっっ……!!」
快楽の波が高まり、銜え込んだ景麒のものをきつく締め上げて陽子は身体を震わせる。
陽子の奥がきつく絡みつき、景麒も程なくして欲望を吐き出す。
「…ああ……」まだ身体を繋げたまま陽子は身体の力を抜く。
「主上?大丈夫ですか?」心配そうに聞く景麒に、陽子は柔らかく微笑んだ。



――――その後、慶国金波宮―――――


「ねえ、景麒、これも雑誌で読んだ事があるんだけど…」
試してあげようか、と無邪気に言われ景麒は蓬莱人の感覚について大いに悩む事になる。


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