男体化陽子×祥瓊
5989さん

(注:陽子が男体化(?)している、祥瓊×陽子です。)


 胎果は、蓬莱では暮らしに支障がないよう、姿が変わるのだという。
いわば、変装のために肉の皮をかぶっているような物だと説明を受けた事もある。
陽子の母の一族は、大体女系であり、そのため、そういう風な皮がかぶせられたのだろうか。

「…何はともあれ…困った物だな…」
朝一番に、陽子はため息をつく。
未だ、男の体に慣れないのだ。
普段はいい。
懐達という民の感情にも沿うし、ただでさえ年若いという事で侮られがちなのだ。
これで女の体のままだったらと思うと、ぞっとする事もある。
しかし、自らの男の性を様々と思い知らされるとき、とても困ってしまうのだ。
吐き出すことが出来ない。いや、自らのそれに触れる事も躊躇ってしまう。
「陽子、もうそろそろ起きないと。」
「うわ!祥瓊!?」
いきなり入ってきた女史に、慌てて自らの体を隠す。
「陽子…??…あ、もしかして」
「うわわ、よ、よせ、祥瓊!」
抵抗もむなしく布団を剥ぎ取られてしまうと、もはやそれは隠しようがない。
「しょ、しょうがないじゃないか…男の生理という物らしいから…」
しどろもどろにイイワケする陽子に、祥瓊はついくすくすと笑ってしまう。
「そうよ、別にいいじゃない、それくらい。私は気にしないわよ、別に。」
 気にして欲しい、と陽子は思う。
少なくとも、自分が女の体だったときは気にしたし、 今でも他人のそういうものは気にするとおもう。
「そうだ。私が処理してあげましょうか?それ。」
言うないなや、祥瓊は陽子のそれに手を伸ばす。


「やめ…っっ!ぁ」
静止が間に合わず、布越しに触れられてしまい、そこから全身に甘い快楽がにじむ。
「ふふ…、陽子、気持ちいい…?」
さすさすとさすられ、更にそこに血液が集まり、硬度がましてゆく。
「しょ…け…も、やめ…」
こちらに来てから意識してそこに触れずに来た為、陽子はなれない刺激になすすべもない。
「やめていいの?この状態でこれからご飯を食べたり、朝議に出たり、できるのかしら。」
祥瓊は返事を待たず、あいているほうの手で陽子の顎を持ち上げると、唇を合わせた。
「んふぅ…っ」
そのまま舌を進入させ、絡ませあう。
しばしの後、祥瓊の手を止めようとしていた手から力が抜ける。
手はその隙を逃さず、衣服の中に手をいれ、直接刺激を与え始まる。
「!!っんんっ」
流石に身じろいだ陽子だが、体の中心部を抑えられているため下手に動く事が出来ない。
祥瓊は口を離すと、二人の間に繋がった銀の糸をぺろりと舐めとった。
「そろそろ、限界が近いかしら?」
祥瓊はそうささやくと、徐にしゃがみ込み、陽子の雄を咥えた。
「ぁっ…!しょ…け……ああ!ダメ!!」
生暖かい蠢きに、陽子はとうとう自らの雄を開放してしまった。
「んっ……」
祥瓊はそれをごくりと飲み込み立ち上がると、
「さ、陽子…さっさと着替えてご飯食べに行きましょ?」
呆然としている陽子に、何事もない口調でそういうと、肩を叩いた。
「あ、…ああ…」
女史はなにか言いたそうな顔の陽子を尻目にさっさと支度を進めて行き、
部屋から送り出す寸前に、耳元でささやいた。
「次は私も楽しむから、今夜は覚悟しておいてね?」 
(終)


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