煩悩の十二国記*二冊目*
- 1 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 22:36 ID:xuGNhdH+
- 前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029553806/
SS書庫
ttp://red.ribbon.to/~giraffe/
関連スレ
【王様】801十二国記2巻目【麒麟】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1040834568/
その他関連スレへはここから↓
「2ch・小野不由美シリーズ過去ログ置き場」ページ
http://members.tripod.co.jp/juunikokuki/
- 2 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 22:40 ID:9z6qP05q
- たまには2げっととかいってミル。
- 3 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 22:45 ID:DnTeam55
- SSとか書けないけど、今度は沈んで欲しくないのでカキコ。
- 4 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 22:53 ID:RDVk2Ypa
- 新スレおめでとうございますー。
1さん乙!
- 5 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 23:02 ID:dSSXlXrm
- 乙!
どうか沈みませんように。
- 6 名前:倉庫番 ◆TF7RgxzPS. :03/01/07 23:06 ID:1aDWySPW
- >1乙。
今度こそは即死しないように地鎮祭でもやるか?
(ハン板の奴しか知らんけど)
- 7 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 23:11 ID:PsNPFw0F
- 「二冊目」か、イイね。
>1乙カレー。
- 8 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 23:15 ID:yC9P4cmo
- 1乙〜。
沈まぬように祈念カキコ。
- 9 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 23:16 ID:i38oAkgR
- >6
ちょっとあなたw
- 10 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 00:28 ID:HUFE6P0s
- >>9
む、漏れ的には(ry
- 11 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 00:55 ID:FFFI3BnP
- >9-10
ワラタ
- 12 名前:504 :03/01/08 01:51 ID:7uh1oQ0H
- 1乙かれです〜
いつの間にやら沈んでたようですな。
- 13 名前:4@(;´Д`)前スレ257 :03/01/08 01:59 ID:nl6zxjFI
- 書きかけですが、賑やかしにSS貼り付けていきまつ。
前スレで話題にのぼった景麒×蓬莱バージョン陽子でつ。
えー、ゴカーンものです。らぶは欠片もないです。
苦手な方はご注意を。
- 14 名前:12@504でした :03/01/08 01:59 ID:7uh1oQ0H
- ↑前スレのコテハンのままやったわ・・・まあいいか。
沈まぬようちょっと小話を。
- 15 名前:ゴカーン物にて注意! :03/01/08 02:00 ID:nl6zxjFI
- その少女を見たとき、またか、と景麒は絶望した。
蓬莱の見慣れぬ服を着て、怯えた表情でこちらを見ている少女には、王足るべき覇気も思慮深さも感
じられなかった。
だが、それでも王気は彼女に宿っていた。
彼女が王だ。それは動かしようのない天の理だ。
景麒は少女の足を取り、膝をついた。
「御前を離れず忠誠を誓うと誓約する」
だが、少女は契約を受けようとはしなかった。追っ手があると、危険があると何度も諭し、事実、敵
の攻撃で建物が破壊されているにも関わらず。
景麒は苛立った。
「命が惜しくないのですか。――許す、とおっしゃい」
「い、いやっ」
赤みを帯びた長い黒髪を乱し首を横に振る少女に、青ざめた顔の女が重なる。――玉座に怯え、自分
の運命から目を背け、逃げようとした先代の王。
「台輔!」
なおも詰め寄ろうとしたとき、使令が緊張した声を上げた。そのせっぱ詰まった様子に、いよいよ敵
が近づいてきたことを感じ取り、景麒は焦りを深くした。
――手段を選んではいられない。
「班渠、ここは任せる。驃騎、この方を」
「御意」
景麒の影から使令たちが姿を現す。少女が息を呑んだのがわかった。それに構わず、景麒は芥瑚に抱
かれて飛んだ。驃騎が少女を抱え、後に続く。
「いやああああああああ!」
少女の悲痛な声も、今の景麒をさらに苛立たせるものでしかなかった。事態を把握しようとせず、人
の言を受け入れようとせず、感情に任せて泣き叫ぶだけの、愚かな少女。
しかし、それでも彼女が王なのだ。
- 16 名前:12@504でした :03/01/08 02:01 ID:7uh1oQ0H
- と思ったが、前スレ257さんのを待ちます
- 17 名前:ゴカーン物にて注意! :03/01/08 02:01 ID:nl6zxjFI
- 「芥瑚、止まれ」
いくつもの山と海を越えて、ようやく追っ手の気配を感じなくなったところで、景麒は女怪に命じて
地面に降り立った。
そこは海にほど近く、四角い建物の建ち並ぶ一角だった。周囲に人の気配もないことを確かめて、景
麒は少女を振り返る。
少女も今は驃騎から降ろされて、息も絶え絶えに地面にうずくまっていた。
景麒はその姿を冷たく見下した。
まいたとはいえ、いつまた敵が迫ってくるかわからない。一刻も早く、彼女をあちらへ――本来の世
界へと、連れていかなければならない。
だが、いかに王といえども契約前は只人だ。このままでは呉剛門を潜ることはできない。無理に渡す
ことができないわけではないが、無事にあちらにたどり着く可能性が極端に低くなる。
王を失うかも知れない、そんな危険を冒すわけにはいかなかった。
景麒は少女に近づき、その前に再び跪いた。
「御前を離れず、勅命に背かず、忠誠を誓うと誓約する」
のろのろと少女は顔を上げた。
「なんなの……?」
「契約を。でなければ、あなたをあちらへお渡しできない」
「……いや」
「まだそのような愚かなことを」
「いや!」
少女は突然大声を上げた。
「勝手なことばっかり! 契約って何なの!? こんな倉庫街なんかにあたしを連れてきて……変なこと
に巻きこまないで! 家に帰して!!」
――どこまで愚かなのだ、この方は!
景麒の感情が沸騰した。しかし、表情はあくまでも冴え冴えと冷たく、陽子を見据える。
「……では、どうしても嫌だと?」
「そうよ! わけのわからないことはもうたくさん! あたしは……っ」
突然景麒に腕を掴まれ、少女は怯えて口をつぐんだ。
「な、なにを……」
「お言葉がいただけないのであれば、体の交わりにて契約をするまで」
- 18 名前:(;´Д`)4 :03/01/08 02:05 ID:nl6zxjFI
- 以上でつ。
ほんのさわりだけで、しかも契約に勝手な設定こじつけてスマソ。
>前スレ504さん
被っちゃってすみません。終わりましたのでどうぞー。
- 19 名前:12@前スレヘボ504 :03/01/08 02:14 ID:7uh1oQ0H
- 蓬莱バージョン・ゴカーンものイイ!(;´Д`)
続き期待しとります!その設定ナイスでつ。
新スレでいきなり百合、しかも自分もさわりだけですが、即死防止の為一応。
陽子×蘭玉でつ。
- 20 名前:12@前スレヘボ504 :03/01/08 02:15 ID:7uh1oQ0H
- 陽子×蘭玉
蘭玉が夕餉の支度をしていると、血糊のついた服を着替えた陽子が厨房に入ってきた。
蘭玉の襦裙を着ている為少年と見間違える事はないが、それでもやはりその相貌は凛々しく、
中性的な所があった。
「――大丈夫か?私が代わろうか?」
「ううん、大丈夫よ。何かしていた方が気が紛れるし…」
微かに頬を赤くして蘭玉は言う。鮮やかな剣技で自分達を救ってくれた陽子を初めて見た時から、
ずっとこの奇妙な感じは続いていた。
陽子は頷くと、泣き疲れて寝ている桂桂の元へ向かう。蘭玉は潤んだ瞳で陽子の背を見送った。
床についても寝付けず、知らず知らずのうちに蘭玉の足は陽子のいる客間へと向いていた。
人の気配に陽子は薄く目を開ける。
「――誰だ?」
低くよく通る声に蘭玉はおずおずと部屋に入る。蘭玉の姿を認め、陽子は軽く息を吐く。
「どうした、眠れないのか?――無理もないか。本当に、すまない」
「陽子が謝る必要なんてないって言ったじゃない……」
そう言いながら蘭玉は、明かりを灯した陽子の傍に歩み寄る。
すらりとした肢体は蘭玉よりも高く、紅の髪が艶やかに肩にかかっている。
- 21 名前:12@前スレヘボ504 :03/01/08 02:15 ID:7uh1oQ0H
- 「蘭玉、泣きたければ無理する事はない」
優しく声をかけると、蘭玉は熱を帯びたような瞳で陽子を見る。
慰めようと髪を撫でてやると、蘭玉は突然陽子の胸に縋り付いてきた。
「蘭玉…大丈夫だ、好きなだけ泣いていいから……」
背をなだめる様にさすってやると、蘭玉はきつく陽子にしがみつく。
しばらく陽子の胸に頬を摺り寄せていた蘭玉だったが、唐突に顔を上げると、じっと陽子の瞳を見つめる。
「蘭玉?どうし――」
言い終わる前に、陽子の唇は甘く柔らかいもので塞がれた。
いつの間にか軽く背伸びした蘭玉が陽子の首に腕を回し、唇を押し当てていた。
突然の事に陽子は驚いたが、仲間を失って悲しみにくれる蘭玉を無下に扱う事も出来ず、
どうしたらいいのか分からない。
(女の子相手なら、このキスはノーカウントだよね……)思わず蓬莱の感覚で考えてしまう陽子。
やっと唇を離した蘭玉が、すがる様な目で陽子を見る。
「陽子…私の事、きらい…?変な子だと思ってる……?」
涙をためた瞳に、陽子は言葉に詰まる。
- 22 名前:12@前スレヘボ504 :03/01/08 02:18 ID:7uh1oQ0H
- スンマセン・・・ほんとさわりだけです。
前スレ257さん、自分もかぶっちゃってすみませんです。
- 23 名前:(;´Д`)4@二五七 :03/01/08 02:36 ID:nl6zxjFI
- スレまたがってしまって、数字コテだと混乱しそうなので、ハンドルつけて
みますた。257を漢字にしただけですが(゚∀゚)
>前スレ507さん
陽子×蘭玉キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
キスはノーカウントだとしても、その先まで逝っちゃった場合、
はたしてノーカウントなんでしょうか(w
続き、楽しみにしてますー!
- 24 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 03:43 ID:E4EDpPZz
- なんか即死判定とかあるそうなので無駄にレス消費してみよう。
- 25 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 03:52 ID:WBUX0sZY
- なんか申し訳ない気もするけど、無駄レス二弾。
- 26 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 16:45 ID:8oHZjmVU
- 即死判定って、どのくらいレスがついてれば回避できるの?
と、「すとれす」第三弾を希望しながら質問。
- 27 名前:二五七 :03/01/08 19:11 ID:7QWXbzca
- >26さん
24とか聞いたこともあるんですが、27ぐらいレスがついてた場合でも
落ちたという話も聞いたことがあるので、何とも……。
「すとれす」キボーンしてくださってアリガトでつ。
今のところ続きは考えてないのでつが、ネタが思いついたらまた書くかも
知れませんですー。その時はよろしくお願いいたします。
また賑やかしにできてるところまで置いてゆきまつ。
苦手な方はすみませぬ。
- 28 名前:ゴカーン物にて注意! :03/01/08 19:12 ID:7QWXbzca
- >15、>17の続き
少女は言葉の意味を計りかねたように、一瞬ぽかんとして、それから狂ったように暴れ出した。
「い、や……いや、いや、いやぁぁぁ!」
少女の抵抗を、流れる涙を、景麒は一切無視した。何よりもまず、契約をすませることが急務だった。
「冗祐」
景麒の影から、賓満が姿を見せた。地面から半分だけ現れた赤い目をした男の顔に、少女は大きく目を見開く。
その顔がするりと地中を抜け出し、ゼリー状の体が自分へと近づくと、パニックはより一層深まった。
「な、なに!? いやっ、やめて……こないでっ!」
逃げようと腰を浮かすが、景麒に腕を取られて動けない。
「いや、いやーーーーーーーーーっ!」
冗祐を寄せつけまいと、涙を散らし、髪を振り乱して、少女は自由になる片腕を振り回す。
無駄な抵抗だ、と景麒は思う。
少女の姿はいっそ滑稽ですらあり、景麒の心をますます冷えさせた。
冗祐が少女の後ろに回り、首筋に取り憑いた。
ゼリー状の体が襟元から侵入し、少女と一体化していく。
「ひゃ、あ……」
少女がぶるりと体を震わせた。ぱたぱたと涙が地面に落ちる。
「いや……気持ち悪い…………」
冗祐が完全に少女に取り憑いたのを確認して、景麒は腕を放した。解放されたと思ったのだろう、一
瞬、少女が安堵の表情を見せる。だが、すぐにその顔は驚愕に歪んだ。
「なに……?」
少女の手がゆっくりと上がって、衣服の襟元にかかる。
「いや、勝手に……あたしじゃない、こんな……」
- 29 名前:ゴカーン物にて注意! :03/01/08 19:14 ID:7QWXbzca
- 少女は怯えながらも、跪いたままの景麒を睨みつけてきた。
「あ、あたしにいったい何をしたの? あの化け物は何なの!?」
少女が問う間にも、両手は上着を探っている。冗祐が衣服を解く術を探しているのだ。
異世界の衣服は、景麒の常識からすれば下着姿にも等しいものだったが、やはり術を知らねば簡単に
は脱げぬ物らしい。
「冗祐、裂け」
景麒の命令に、少女の手が襟元にかかった。そして、そのまま左右に引きちぎる。
普段の自分ではあり得ぬ力に、少女は呆然と目を見開いた。それから白い下着を晒している自分の姿
に気づいて悲鳴を上げる。
しかし、少女の手はその下着も無造作に掴み、力任せに引っ張った。留め金が壊れて、少女の肌を打つ。
「あつっ……」
少女の白い肌に赤い筋が刻まれる。景麒は手を伸ばして少女の肩を抱くと、そこに舌を這わせた。
よーやく次回からエロ突入です。前置き長くてスマソ。
せめて陽子を気持ちよくさせてあげたいんだが、景麒にそれができるだろうか……
- 30 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 21:26 ID:FFFI3BnP
- >二五七氏
相変わらずのグッジョブ!!
続きもガンガレ。
- 31 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 22:22 ID:89hgcrp+
- >29
初対面でいきなりゴカーンか。失道まっしぐらだな。
で、気持ち良くさせるとか考えずに、鬼畜一直線の方が良くない?
- 32 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 00:05 ID:tfdR+jnb
- いや、慈悲の生き物なのだからせめて気持ちよくしてあげて欲しい。
鬼畜はいやん。
- 33 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 00:07 ID:Gitkkjum
- でも景麒だからね…(タメイキ
- 34 名前:供麒×珠晶 :03/01/09 00:16 ID:YFLb+VgW
- 落ち防止にひとついきます(w
シチュエーションはある少女小説をパロってます。
「沓をとって来てちょうだい」
いつものように主人に命令されて、
供麒は玉座に腰掛ける少女の沓を、まるで宝玉を抱えるようにして戻って来た。
そして愛らしい小さな主人の右足を手に取り沓を履かせて、そっとその足の甲に触れるように口づける。
主人はそれを興味のないような表情で一瞬だけ視界の端に捉えて、眼を閉じた。
供麒の唇は主人の足を少しずつ上へと移動する。
そのゆったりした襦裙の上を頬擦りするようにして、
細い脚に、華奢な腰に、柔らかな胸に頬を、唇を押しあてる。
絹越しに感じるかすかな温もりと、甘いまでの芳香に酔いそうになりながら
唇は上昇を続け、やがて主人の頸筋に辿り着いた。
「くすぐったいわ」
そんなふうに言って喉の奥で微笑う主人の声をよそに
供麒はその唇を肌の露出した部分にあてた。
青白い額に、ふっくりと盛り上がった瞼に、白桃のような頬に、まっすぐに伸びた鼻梁に口づけて。
そしてその珊瑚色の朱唇に自らの唇を押しあてようとした瞬間に叱咤の声を浴びた。
「そこは駄目」
言って主人はその白い手で供麒の唇を塞ぐ。
この百年近く、その朱唇に触れることだけが叶わなかった。
だからその場所こそが、供麒の憧れそのものだ。
優しい労いの言葉も、
口汚い罵りの言葉も、
全てその愛らしい珊瑚色の朱唇から発せられる。
自らの唇に宛てられたその小さな手をとり、その甲に口づけて放した。
主人の高慢な微笑みが視界を満たして、供麒はそっと溜息をついた。
- 35 名前:倉庫番 ◆TF7RgxzPS. :03/01/10 22:58 ID:qKgVW+Ei
- まる2日ちかくレスがないのにスレが落ちてない。
地鎮祭が効いてるのか? よくわからない。
とりあえず、続きに期待age!
- 36 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 23:38 ID:8pJjmxOm
- あげ。景×陽つづき気になりますー
- 37 名前:二五七 :03/01/12 00:29 ID:/59lTUR8
- 鬼畜話まだできず……手が遅くてスミマセンー(;´Д`)
連休中には何とか。
即死判定(スレができてから一日以内に、ある程度のレス数がないと
dat落ち)は免れたようですねー。
ここをくぐり抜けられれば、この板は比較的規制が緩いので、
そんなにすぐにスレ落ちはしないと思うでつ。
>36さん
供麒と珠晶好きでつー! タンビな感じが(・∀・)イイ!
- 38 名前:山崎渉 :03/01/12 07:35 ID:V/7KqTmb
- (^^)
- 39 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 09:22 ID:Atq4xuX3
- >34
パクリ元のネタは禁止かもしれませんが・・・
供麒が革命家ってちょっと・・・・な気がしました( ̄□ ̄;)
- 40 名前:おくれた :03/01/12 21:46 ID:BftmLXTa
- ああそうか>>9は(ry
- 41 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/13 21:41 ID:+/tvvryu
- 二五七さん期待sage
楽しみにしておりますが、ご無理はさならず〜
- 42 名前:二五七 :03/01/14 05:26 ID:wFeIpMOK
- すみません、まだ終わってません……。
また、できているところまで貼り付けて逝きまつ。
「や、いやぁ……」
肌に感じる男の唇を、少女は首を振って拒絶する。たが、その手は景麒の体を抱きしめていた。
自由にならない体に、少女は涙をこぼす。
「ひどい……こんなのって――っ!?」
少女がひっと喉を鳴らした。彼女の右手が、景麒の体を滑って下肢へと降りたのだ。
細い指が、布の上から熱い高ぶりをなで上げる。
「ゃ……っ」
男のモノなど触るのは初めてなのだろう、少女は弱々しい悲鳴を上げる。しかし、そのの手は長袍の
合わせを潜り、下衣をはいで景麒自身に直接触れてきた。
「……っ」
景麒はわずかに身体を震わせた。少女の手がゆっくりと景麒自身をしごき上げる。
「あ、あ……いやぁ……」
眉を寄せ、少女は嫌悪感をあらわにする。その表情とは裏腹に、白い指は淫らに景麒にまとわりつき、
的確な刺激を与えてくる。
どこか倒錯めいた状況は、景麒の冷え切った心に欲望の灯をともした。
自分のしていることが信じられないというように、瞠目している少女を引き寄せ、唇を奪う。
きつく閉じようとする口唇を、顎を押さえて開かせて、舌を滑り込ませた。怯えて逃げる少女の舌を
絡め取り、きつく吸い上げる。
存分に柔らかな唇を味わいながら、景麒の手は少女の胸を愛撫する。まだ青いかと思われた膨らみは、
意外な弾力を返してきた。
「ん、んんっ、ん――」
少女の瞳からまた涙が溢れる。だが、その体が少しずつ火照りだしていることに、景麒は気づいていた。
先端を指で挟んで擦ると、少女の顎が跳ね上がった。
「ぁっ……やめ、て……っ」
離れた唇はそのままに、景麒の舌は首筋を辿っていく。拒絶の声に、微かではあるが喘ぎが混じり始
める。胸の先端に唇がたどり着いたときには、紅く色づいたそこは完全に立ち上がっていた。
「はっ……くっ、ぁっ」
舌先で転がせば、唇を戦慄かせて喘ぎを漏らす。
- 43 名前:ゴカーン物にて注意! :03/01/14 05:31 ID:wFeIpMOK
- 少女自身も、もう自分の体の変化に気づいているようだった。
「ん……ぁ、いやあ、どうして……」
ポロポロと涙をこぼしながら悲しげに首を振る。しかし、その声の中の拒絶の響きは弱くなっていた。
景麒は少女の下肢へと手を伸ばした。厚手の裙のような服――それにしては短かったが――の裾をま
くり上げて、秘所を覆う布に手をかける。
その途端、少女はまたも激しい抵抗を示した。
「いやっ! やめて……お願い、お願いだから」
どれほどに哀願されても、景麒は止めるつもりはなかった。憐憫を感じないわけではない。だがそん
な感情も、大儀の前には些細なこととして切り捨てた。――切り捨てられる、と……そう考えてしまう
のが景麒だった。
「いやああああああっ」
白い布を一気に引き下ろす。完全に冗祐の支配下にある体は、簡単に膝を開いて、景麒の前に秘所を
晒した。少女が目を閉じて顔を背ける。
>42に注意書きするの忘れました……
間違って読んでしまった方がいらしたらすみません!
>15、>17、>28-29の続きです。
- 44 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/15 23:04 ID:848iO0WD
- 二五七さんキタ−−−−!
いつもながら、ツボつきまくりで(;´Д`)ハアハア
- 45 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/16 04:10 ID:opG8VM5L
- ひぇ〜、何てことを…。
でも確かに景麒って、必要ならこんな事もできそうな感じがするなあ。
薄情者とは思わないけど、妙に理性が勝ってるし。
時々見せる天然ボケがなければ、結構ヤな奴かも(いや好きなんだけど)。
- 46 名前:山崎渉 :03/01/17 07:28 ID:XaPRb46c
- (^^;
- 47 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 20:26 ID:JIN+ljVA
- 期待ほっしゅ
- 48 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/18 13:28 ID:0RYYFetB
- 二五七さん相変わらずのグッジョブでつ(;´Д`)
司令使用プレイ(・∀・)イイ!
ところで憑依している冗祐にも感覚はあるのだろうか・・・(w
- 49 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/18 13:57 ID:OjIDn6+l
- エッチ
http://66.40.59.93/xxxpink/
- 50 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/18 14:03 ID:6M13ho+K
- http://kanaharap.tripod.co.jp/happy.html
http://basan7.tripod.co.jp/basan.html
- 51 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/18 14:34 ID:6M13ho+K
http://www.I-nori.jp/index.asp?Dairiten=d0000321
- 52 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 00:18 ID:Kve72Cl6
- age
- 53 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 22:04 ID:JE3Ex2mV
- 陽子×蘭玉 続き気になる!!
- 54 名前:p0406-ip01kokuryo.gunma.ocn.ne.jp :03/01/21 00:21 ID:JJ3PMU5j
- あげてみたり・・・
- 55 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/21 01:47 ID:mkk+pp3M
- 溜めてたビデオ見て感動した!!
あの偉そうなガキが馬車に轢かれる、今までの不幸が報われず、理不尽に不幸に無残に
暴力によって殺される身も蓋も無さ!
今まで偉そうに喋ってた奇麗事も、努力も、苦労も現実の前には無力・・・。
民放じゃ無理かなあ。
- 56 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/21 20:58 ID:mqRYj8kQ
- 陽子×鈴を見たい(*´Д`)ハァハァ
- 57 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/22 01:45 ID:S8WPxGfW
- >>55
ごめん正直小泉首相の貴乃花優勝コメント思い出した。
- 58 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 02:08 ID:fMErbrCX
- いまさらだけど、保管所読んできた。
ハァハァ。
- 59 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/25 02:25 ID:tMVydn/u
- さっきスレが落ちる夢を見てしまった。
ガクガクブルブル。
なのでホシュ。
- 60 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/27 00:52 ID:4LDfYMJw
- 保守sage
- 61 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/27 02:32 ID:UyZJPk4S
- 保守sage
- 62 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/28 00:01 ID:fwG45qe3
- ぐはー! つ、つづきをぉぉぉぉぉ!!!
- 63 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/28 06:46 ID:FoLy7jVi
- 奇形左翼の女得男卑のフェミファシズム社会で日本は社会崩壊します。
- 64 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/28 07:18 ID:B/xLotRs
- 景麒情欲の女王卑猥のエロティシズム社会でこのスレは保守します。
- 65 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/28 09:05 ID:ikDxnhfh
- >64
ワロタ。
ヤマダくーん、64に座布団一枚!(・∀・)つ□
- 66 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/30 09:43 ID:SRMt/T+K
- 最近、寂しいですね。ココ。
ああ、蘭玉タン・・・ 。゚・(ノД`)・゚・。
- 67 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/31 00:08 ID:DNl/yJF8
- 蘭玉タンが死んだとき、圭圭はいいから蘭玉を!とか思った私はサイテーですか?
男として当然ですか?
- 68 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/31 01:12 ID:G8OjMbQ3
- とりあえず圭圭が助かったことを喜んだ女ですが。
ショタの自覚はあります…。
- 69 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/31 15:56 ID:IjFbgIsU
- >67 激しく同意!!!圭圭はいいからとにかく蘭玉には助かってもらいたかった・・・(泣)
- 70 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/31 21:38 ID:B7S6g6tS
- あの感じなら、頃す前に丘すと思うのだけど。
密室に乱入した暴漢3人だし
- 71 名前:67 :03/01/31 23:49 ID:t0ohSQ2f
- ヤッちゃうと玉璽を隠すのが難しいので、ストーリー展開上無理があるよね……
- 72 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/01 11:49 ID:mRIpgD06
- 犯されながらも必死で玉璽を守る蘭玉……萌え(;´Д`)ハァハァ
- 73 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/02 00:39 ID:rSxZkI+7
- >71
敷き布団の下に隠せば良いのでは?
まあ、陽子が玉璽に気付く展開に無理が出てくるかもしれないが。
そこはSS書きさんの腕の見せ所?
- 74 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/02 00:44 ID:Bpvlzxpf
- レイープに布団は敷かないでしょ
- 75 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/02 05:26 ID:3SdwtSWw
- 布団を使わないからこそ、布団に隠してもバレないよな。
家捜しを防ごうと自ら服を半脱ぎし暴漢を誘う蘭玉たん(;´Д`) ハァハァ
- 76 名前:73 :03/02/02 23:29 ID:wkrbpwj1
- アニメでは(陽子の?)布団の上で殺されてたよね?
アニメの話だと思ってたから、そう書いたんだけど……違うの?
- 77 名前:74 :03/02/03 23:46 ID:BCI/vRAz
- >73
>アニメの話だと思ってたから
スマソ。アニメ見てないからわからんかった。
原作では床に倒れてた気がするのだが違ったっけ?
今手元にないので確認できないけど。
- 78 名前:こういうのってアリでしょうか・・・ :03/02/04 01:47 ID:VxKC+pd9
- 静かな金波宮の夜更け。
薄暗闇に小さな呼び声が響いた。
「班渠、いるか?いたら、ちょっと出てきて」
御意、と短く返答があり、次いで床から大きな犬のような獣が現れる。
その獣に、寝台に腰掛けた女王は笑顔を向け、そして・・・
「ここ」
「・・・・・は?」
思わず間の抜けた返答を返すと、女王はいっそう笑い、寝台をぽんぽんと叩いてみせた。
「ここに来て。一緒に寝よう?」
「・・・・・・主上」
「いいじゃないか。冬だぞ?寒いんだ」
いいなあ班渠は毛皮があって・・・などとのんきに呟く女王をよそに、班渠は湧き上がる寒気を
感じていた。
こんなことが自分の(直属の)主に知れたら、どうなるか知れたものではない。
しかし、女王の満面の笑顔に逆らえぬのもまた事実で。
「・・・・・・・・御意」
これも使令の勤めか。
結局、班渠は抱き枕兼湯たんぽの役を引き受けざるを得なかったのだが。
それでも彼は、陽子に「何があっても主上がとりなして下さいますね?」ときっちり確認するのを
忘れなかった。
- 79 名前:班渠好きだ :03/02/04 01:48 ID:VxKC+pd9
- 陽子が寝返りをうつ。班渠はそれに合わせて微妙に身体を移動させねばならなかった。思った以上に
気を遣う仕事(?)だ。
もう何度目か、数えるのも嫌になった頃。
まどろみ中の陽子が、また寝返りを打った。班渠が彼女に向かい合うように寄り添った、その時。
緩んだ夜着の胸元に、鮮やかな赤。かなりの数だ。
昨晩景麒が刻んだものに違いない。
もっとも、人と妖魔、その種としての隔たりは大きい。班渠も特には欲情しない。
しかし、夜目にも鮮やかなそれは人の営みならではのもの。獣のそれには有り得ないものだ。
彼はふと悪戯心を起こした。
その赤い痕に、舌を這わせる。
「・・・・・あッ」
なかなか可愛らしい声だ。昨晩さんざん啼かされた、その残り火だろうか。台輔はこれに魅入られ
たのか、と班渠は思った。なかなか楽しい悪戯だ。
身じろぎする陽子に構わず、舌を進める。胸元が大きくはだけ、可愛らしい蕾をそっと舌がかすめ
た(無論、わざとだが)。
「あ、や、ああッ、んッ」
「主上、御身に何か御座いましたか。何やら奇妙な痕が・・・」
「ひあ、あッ・・・な、何でもないッ・・・ああッ」
何でもないわけはない。しかし、だからといって真相を明かせるわけもない。
まったく知らぬが仏とはよく言ったもので、その真相とやらが始めから終わりまでそっくり、床下
に潜む班渠に筒抜けであることなど、陽子は知るよしもなかった。赤い痕の秘密を隠そうと、それ
だけで頭がいっぱいらしい。
- 80 名前:しかもまだ続いてるし :03/02/04 01:49 ID:VxKC+pd9
- 「痣でしょうか?お怪我をなさったので?」
「そ、そうなんだ。だから・・・あぁ!」
では、これは治療です・・・と呟いて、班渠は更に舌を滑らせた。
陽子が身悶えて、絹の夜着がさらに乱れる。褐色の肌の半ば以上が露出して、獣の視界に晒された。
痕が胸元に多いのは、昨晩それだけ景麒がそこを愛したということだろう。
(あの台輔が、か・・・・・)
予王時代を思い返して妙にセンチメンタルな気分を感じつつも、班渠はさらに陽子にのしかかる。
もちろん、爪はひっこめて(彼はさりげなく、ついさっき、少ーしばかり裂け目を作ってしまった
敷布を気にしていた)。
責めてくる舌の勢いが、思考に引きずられてやや鈍る。その隙にようやく息をついて、班渠の下から
陽子が焦ったように小さく叫んだ。
「は、班渠。お前が、その、心配してくれるのは嬉しい。でも、大したことじゃないからッ!」
「そうは思えません。ご覧下さい、こんなに赤く・・・放置するなど、危険なのでは?」
「んぁッ!ひ、ああッ・・・や、やめてぇ・・・・」
班渠のやや固めの毛皮が、陽子の肌とこすれあう。ふと目を閉じてみると、奇妙な背徳の感が
脳裏をかすめた。昨晩感じた、景麒のさらさらした金の髪の感触とあまりに違っていて、なんだか
別の男に抱かれているような気がしてしまう。
しかも、どうやら自分が濡れはじめているらしいことに気づいて、夜着を引き寄せ身体を包もうと
したが、哀れ、夜着は班渠の爪に引っかかって破れ(狙って爪を出すあたり、相当の食わせ者だが)
使い物にならず。
班渠の悪戯はその後しばらく続いたのだった。
- 81 名前:ようやく終わりでつ。 :03/02/04 01:52 ID:VxKC+pd9
- ちなみに、次の日の夜。
「主上!いったい、どういうおつもりか」
「いいだろ何だって!と、とにかく!あんなふうに痕をつけるなッッッ!!!」
「また勝手なことを・・・聞く耳など持ちません」
「やぁ、ああッ・・・け、景麒、ずるい・・・」
お前のせいで・・・と言いかけて、八つ当たりだと(本当か?)言葉を引っ込めた陽子は、床下で
今日も班渠(というか使令たち)が秘め事の一部始終を傍観していることを知らない。
・・・ああ、なんてアフォなネタなんだろう。でも班渠が好きなんですYo!
- 82 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 02:04 ID:UBgUl4pL
- 浅野の奴、童貞捨てそこないおって・・・もっと近くから2,3発撃てばよいものを・・・。
- 83 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 06:00 ID:DB7Cv/vO
- >>78-81
わははははは、ウケまくりました。班渠って結構イイ性格してるよね。
- 84 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 08:35 ID:zAyufVm5
- >>78-81
暖かい感じがするのは、やはり班渠の人柄のせい?
>予王時代を思い出して妙にセンチメンタルな気分になりながらも
ここ、泣ける。
- 85 名前:67 :03/02/04 10:23 ID:Bda3NyWl
- >>73,74
アニメ:
玉璽を見つける→寝台の上に逃げる→殺される
小説:
逃げる途中で後ろから斬られる→寝台の棚に手を付き、棚もろとも床に→転がり落ちた玉璽を隠す→殺される
という違いがあるようです。小説では誘うもなにも、逃げる途中で斬られてますね。やるならテレビ版に準拠かな。
>>78-81
相変わらず使令に見られてることに気付かない陽子がイイ!
>>82
というかいい加減浅野ウザいんですけど。スタッフはあいつをどこへ持っていく気なんだろう……。
- 86 名前:78 :03/02/04 11:39 ID:lnQIdwJi
- >>78-81
自分なりにヤバイネタかも?と自覚はしてたので、皆様に
容認(・・・ですよね?)していただけて一安心でつ。
実はあのラストからさらに続けて景麒×陽子やろうと思ったけど、本番書いたこと
ないので断念゚・(ノД`)・゚・
しかし、エロの難しさが嫌というほど解った・・・歴代の偉大なる職人さん方、マジで
尊敬します。
- 87 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 12:04 ID:v23jGDa7
- 班渠×陽子イイ!!そしてワラタ。
ほのぼのとしてて、和みました。
- 88 名前:78でつが :03/02/04 13:43 ID:lnQIdwJi
- >>78-81の番外編(しかし相変わらずエロ度は極低。ちょっとした小話でつ)
投下しても い い で つ か ?
それとも、エロエロでなければダメだろうか・・・
- 89 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 13:57 ID:sk2rASbK
- >88
ぜひおながいしまつ。
- 90 名前:84 :03/02/04 14:42 ID:23nOMFam
- 78さん引用が不正確ですみません。
小話投下はぜひ。
- 91 名前:78でつ。 :03/02/04 19:24 ID:NDoSpiB4
- では、小話(の割には長いけど)投下しまつ。ヘボ確実ですがお許しのほど・・・
>>78-81の続き・・・というか、番外編「班渠の悪戯・翌日編」です。>>81参照でお願いしまつ。
ほんとはこっちを本編にしたかったのに、エロの難しさと文章力の無さに負けて挫折・・・(つД`)
濃厚なのはムリだと解ったので変わりにラヴに逃げました(TдT)。しかも、ギャグを目指していた頃の
余韻が残ってたりして、何か分類不能な話に(泣)。それでも我慢してあげるyo!という方以外はスルー
していただければ幸いでつ。
- 92 名前:その壱 :03/02/04 19:25 ID:NDoSpiB4
- ・・・・・わからない。
陽子の私室を訪れた景麒は、彼女と隣り合って寝台に腰を下ろしつつも困惑していた。
先程から陽子はやけに赤面している。
(いったい、どうなさったのか)
真意を測りかねて瞳を覗き込むと、ますます顔を赤くして陽子が目線を逸らした。
その様子に初めての夜を思い起こし、景麒は少しだけ笑う。無性に愛しかった。
(ようやく慣れていただけたかと思ったのだが・・・)
いまや寝間でそんな思考ができるほどに成長(?)した景麒。結局、彼は幸せなのだ。
床下では芥瑚が「台輔・・・ようございました・・・」などと呟いている。使令たちの存在自体は
認識しつつも、景麒もその思考までは読めない。彼らが床下やそこらで、嬉しく感慨深く主たちの
ささやかな幸せぶりを見守っていることなど、景麒もやはり知るよしもないのだった。
彼の思考は続く。
(最近無体をしただろうか?しかし、自覚はないのだが・・・いや、主上があのようにお可愛らしい
からだ。そうだ、それがいけない・・・)
- 93 名前:その弐 :03/02/04 19:26 ID:NDoSpiB4
- 「景麒、聞いてるのか?」
いらついた様子の叱責に、景麒は慌てて(妄想から)意識を引き戻す。
「いいか、景麒。お前が、その・・・したいというなら、応じる。ただし、あれだけはナシだ!!!」
「・・・・・あれ、とは?」
まさか、前戯だけで本番はお預けとか?!
(そ、それは困る!!!)
思わず景麒は陽子を怒鳴りつけていた。
「主上!いったい、どういうおつもりか」
「いいだろ何だって!と、とにかく!あんなふうに痕をつけるなッッッ!!!」
「・・・・は?痕?」
なんだ、そういうことか。良かった・・・と安心しかけてふと気づく。
景麒としては見えるようなところに残しているつもりはない。何が気に障ったのだろう?
恥ずかしがっているのかとも思ったが、それを言うなら、それこそもっと恥ずかしいことを
痕をつけまくった後にはしているではないか。
「とにかく!困るんだ、つけないでくれ!」
- 94 名前:78でつ。いったん中断・・・ :03/02/04 19:28 ID:NDoSpiB4
- まだ続きまつ。
が、今からちょっと用事があって手が放せないので、続きはもう少し待ってください・・・
ぶつ切りでスマソ。
- 95 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 20:58 ID:SJvs12lT
- >92 カイコ(・∀・)イイ!
- 96 名前:再来78でつ :03/02/04 22:35 ID:NDoSpiB4
- 用事オワタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
>>92-93の続きを今から投下しまつ。
- 97 名前:その参 :03/02/04 22:37 ID:NDoSpiB4
- 「・・・主上・・・・・」
明らかに挙動不審な陽子に、景麒は小さく溜息をつく。そのあからさまな態度に陽子はむっとした。
半身のこの性癖にも慣れたつもりだったが、それでも腹が立つものは立つ。陽子とて、事情が話せる
ならば苦労はしない。
こうなったら、最後の手段(と本人だけが信じている)だ。
陽子はびしっと景麒を指差した。
「溜息をつくな景麒ッ!とにかく痕をつけるのは禁止だ!もし、これからつけたりしたら・・・」
「つけたりしたら?どうなるのです?」
「うっ・・・そ、その余裕も今のうちだぞ!よく聞けよ。もし、痕つけたら、もう、二度としな・・・んんッ」
通告は最後まで続かなかった。
景麒が、不敵に笑って陽子の唇を強引に封じたのである。
彼はもがく肩を引き寄せて、紅の髪に指を滑り込ませた。重ねた唇と絡まり合う舌に、身体がじんわりと
熱くなる。
・・・・どうやら今のところ景麒の方が優勢らしい。
「また勝手なことを・・・聞く耳など持ちません」
「・・は・・・ぁ・・・ッ」
- 98 名前:その四 :03/02/04 22:40 ID:NDoSpiB4
- 慣れた舌技に翻弄され脱力した身体が、縋りつくようにしなだれかかってくる。抱き寄せていた肩に
軽く力を込めて、景麒は陽子を褥に引き倒した。
襟元を押し開き、細い肩に唇を落とす。そのまま胸元に、その夜初めての華を刻んだ。
身体の線を景麒の指につつ、となぞられて、泣きたいくらいに感じて。すぐにも熱く濡れてきそうな
身体を持て余す。敷布をぎゅっと握りしめ、陽子は身体を震わせて喘いだ。
絡めた指は互いに熱を孕んでいて、涙が零れそうになる。
「やぁ、ああッ・・・け、景麒、ずるい・・・」
「聞く耳などないと、申し上げました」
「なッ・・!お、お前のせいで・・・ッ・・・あ、あッ・・んぅ」
「もうお黙りなさい。まったく、仕方のない方だ・・・」
一つ、また一つと新たな華が刻まれてゆく。
それはとても神聖な、熱と想いと安らぎを分かち合う時間。
《終わり》
きっとこんな感じだろうな・・・という妄想番外編・・・エロくできず欝(つД`)でも胸に痕つける
のってすごくモエー(;´Д`)
続けて本番書いてみたいが難しいでつね(TдT)どうしよ?ダレカツヅケテクレー
ああ・・・素敵に濃厚なエロ描写に憧れまつ。
- 99 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/05 10:56 ID:b92vYp7n
- 78さんイイ!
なんかあったかい感じがこう、いいなあ・・・
自分も小ネタを・・・初夜かな?
「主上・・・?」
「・・・・・・何だ」
「もう一度するのはお辛いですか?」
「・・・それは確認する必要のあることなのか?」
「そう思いますが」
「でも、聞いたってするんだろう?」
「それはそうですがしかし・・・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・景麒?」
「・・・・・・」
「あの、そうじゃなくて・・・あの」
「・・・・・・」
「・・・辛くは、ない。・・・・・・だから・・・」
「・・・・・・・・・・・・主上っ」
「景麒?!あっ・・・ちょっ・・・景麒っ!」
ニゲヨウ
- 100 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/05 14:14 ID:aupw/050
- 100かな?
- 101 名前:99 :03/02/05 21:18 ID:i/lf/WBj
- 超意味不明ですみません。
ふと浮かんだ疑問を素で言ってる陽子と、習慣になってるセリフで言い返してから
この文脈で「ええ、主上が辛いとおっしゃってもやりますが何か」って意味になるのに
気づいて固まる景麒です。
そんで赤面しながら2回目欲しがって場を救う陽子です。
風の万里の台詞がはまったのがうれしくて、脊髄反射で書いてしまいました。
寝覚めが悪いので解説させてください。
いつもたのしくROMしてるので、どうか叩かないで下さい。
- 102 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/05 22:00 ID:vA88Cz/0
- 78さんの書いた初夜編が読みたい。
- 103 名前:78 :03/02/06 00:42 ID:RNErgUzU
- >>99さん
叩くなんてとんでもないです!萌えをありがとうでつ。自分の書いたものには
どうしてもハァハァしづらいので(妄想段階ではハァハァできるのに、文章化するとあま
りのヘボさに萎え)ヨイモノを拝ませてもらいましたyo!
>>102さん
初夜編は今のところ妄想止まりでつ。文章化したいと思わないでもないのです
が、何せボキャブラリーが貧弱でして・・・何度もssを書くとそれがバレそう
なので(「あー、こんな台詞前にもあったような・・・」みたいな)躊躇して
おりまつ。どれもこれもおんなじような話になりそうで・・・(汗)。
・・・っていうか、需要は本当にあるのか?需要があるなら供給すべきか・・・
- 104 名前:67 :03/02/06 01:43 ID:t3s20S40
- 最近はここの小説の投下が滞りがちなので、需要は非常に高いです(笑
- 105 名前:73 :03/02/06 23:12 ID:BnxLOcy1
- 遅レスですが
>74さん
こちらこそ勝手な思いこみで言葉を省略してスマソです。
>67さん
調べてくれてありがとさんクスです。
自分も調べようとしたのですが、ビデオは消しちゃったし
小説は見つからないしで困っていたので助かりました。
- 106 名前:age :03/02/07 21:01 ID:daOsz2m/
- age
- 107 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/07 21:05 ID:6NrCrAr4
- ( ´∀`)/< 先生!!こんなのを見つけました。
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz06.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz05.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz01.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz02.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz03.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz04.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz07.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz08.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz09.html
http://muryou.gasuki.com/moe/jaz10.html
- 108 名前:78 :03/02/08 19:48 ID:qrwbBmMW
- >104
やはり需要はありますか・・・なら、ヘボですが供給します(笑
書きかけなので今すぐには無理ですが。一応初夜編です。しかし、どういうわけかやたら悲壮感漂う内容に
なってきて欝(つД`)。それでもここの皆様は許して下さるでしょうか?一応ラヴだとは思いますが、ダメ?
どうも過去の皆様のレスを鑑みるに、私の作風は「温かくてほのぼの」に分類されるみたいですが、それを
裏切るのはマズーなんだろうか。
その上、投下するたびに「ヘボすぎなんだよゴルァ!でも供給が少ないから許してやるよ」とか絶対思われて
そう・・・と不安になるのはやっぱり自信がないからなんだろうな(つД`)。文章力と自信が欲しい・・・
しかし、自分だけが投下するのはサビシイでつ(つД`)同士求ム!共に投下しましょうYo!なんだか、一人芝居
してるみたいで落ち着かないのでつ・・・
- 109 名前:age :03/02/09 02:29 ID:9v0U0TZb
- >78
78さんの作品はヘボじゃないでつ!
「初夜編」も、漏れは期待してまつ!!
78さん!うまくはいえませんが頑張ってください。
恥ずかしながらも漏れもネタが浮かび上がってきたから、それでちょいと一つ
書こうかと…。でもこんな適当な妄想が文章になるのか。
…あー!漏れも文才がほしい!!!
- 110 名前:感涙にむせぶ78 :03/02/09 19:04 ID:29qEZDRV
- >>109さん
ありがとう御座います。感謝感激雨あられでつ(つД`)。
初夜編も、今度こそ寸止めじゃなくハジメカラオワリマデちゃんと書きますYo!
完成した折には、僭越ながら、皆様の中でも特に読みたいと言ってくださった102さんと
そして109さんに捧げさせていただきまつ(笑
P.S.同士ハケーン!嬉しいです!!!(つД`)。
共に投下できる日を、首を長くして待っておりまつ(笑
- 111 名前:どうも109です :03/02/11 00:12 ID:clH8mO2G
- ええっと、ただ今景麒×陽子で一つ書いています。
内容は…蜂蜜ぷれぃ…?(←ヲイ)
まとめて投下する計画なので、多分明日くらいには恐れ多くも、と、投下を…
そして78さん!
初夜編、もう小躍りしながら待ってます(笑
ああ〜なんという幸せぇ〜
- 112 名前:風邪気味(つД`)の78 :03/02/11 15:29 ID:bgByFEpj
- 景麒×陽子初夜編、完成!投下しに参りました。
前半が暗くて悲壮感が漂っているので、そういう雰囲気が苦手な方はスルーでお願いしまつ。
宣言通り、最初に見たいと言って下さった102さんと、温かい励ましを下さった109さんに捧げます。
もちろん、拒否権も有りでつ(笑
- 113 名前:その一 :03/02/11 15:30 ID:bgByFEpj
「‥‥‥‥主上」
景麒が腕の中の少女にそっと、気づかうように呟いた。
房室は既に薄暗く、雲間からこぼれる月明かりだけが二人を照らしている。
「景麒、ごめん。どうしたらいいか‥‥‥わからないんだ」
景麒がどういう気持ちで、何のためにここに来たのか、もう予想はついている。
そんな彼を、拒みたくはないのだけれど。
「‥‥‥怖いのですね?躊躇っておられるのですね、受け入れることを」
「‥‥‥‥‥‥ッ」
しかもこの国では罪悪なのだ、自分たちが今にも踏み込もうとしている領域は。
おそらく思うところは同じなのだろう。陽子がぎゅっとすがりついてきた。
その身体を抱きしめ返して、景麒は言葉を探す。
「‥‥‥形があれば、よろしいか」
「‥‥‥‥形?」
「そう、形。‥‥‥貴女が拒む。にもかかわらず、私が無理に求めた‥‥‥そういう形です」
罪は自分だけが引き受けるから、と。
少女は息を飲み、しかし、受諾も拒否もしなかった。無言のまま、いっそう強く青年にしがみつく。
溜息をついて、景麒は陽子をその腕から解放した。
陽子は一瞬、驚いたように彼を見つめ、それから二歩後ずさる。寝台に腰を落として、俯いた。
「私は情けない‥‥‥こうして食い下がってまで、想いを遂げようとしているのだから」
自嘲気味に呟くと、一拍置いて景麒は歩を進めた。
先の陽子とは逆に、彼は二歩進み、そのまま寝台に膝を埋める。ぎし、と音がした。
寝台に上がってきた景麒は、さらに後ずさる陽子をたちまち壁際まで追い詰める。
- 114 名前:その二 :03/02/11 15:30 ID:bgByFEpj
陽子は赤面して顔を背けたが、景麒の長い指は、すぐさま陽子の顎を捉えた。
唇が重なる。
「‥‥‥ん、んぅ‥‥‥ッ」
陽子が苦しげに身体をよじった。
その唇を解放し、次いで景麒は手をかけて一枚、また一枚と彼女の衣を剥がしていく。
またたくまに生まれたままの姿にされ、陽子は恥じらって目線を泳がせた。
その間に一瞬重なった視線を逃れるように逸らし、苦しげに景麒が言葉を吐いた。
「まこと私を拒まれるのであれば、どうか勅命を以ってお願いいたします。今ならまだ、間に合います
ゆえ‥‥‥」
本当か?と自嘲的な思いに突き当たる。
そう言った彼自身、その言葉を疑っていた。拒まれた時、己は本当に彼女の意志を尊重できるのだろう
か、と。
言いようのない苦しさに瞼をぎゅっと閉じた時、小さな衝撃を感じて景麒は我に返った。
陽子が景麒の袖端を掴んでいたのである。
「‥‥‥主上‥‥‥‥‥‥」
「いいよ‥‥‥景麒」
え、と呟く景麒の頬に、小さくて柔らかな陽子の掌が触れた。
「‥‥‥‥ッ」
「お前一人のせいになんて、決してしないから」
誰かの罪を負わせて、一人満たされようとは思わない。
「‥‥‥主上‥‥‥ッ」
- 115 名前:その三 :03/02/11 15:33 ID:bgByFEpj
- 胸がじわりと熱くなる。
「だから‥‥‥して?」
二人はしばし見つめあい、そのあと同時に微笑んだ。
まるで、今にも壊れてしまいそうな顔で。
「はい、主上‥‥‥これより後、何があろうとも、私は貴女とともに」
「‥うん‥‥」
「貴女のお側に。私は貴女のものです‥‥‥」
また微笑んで、景麒も自らの衣を脱ぎ落とす。再び陽子に覆いかぶさると、胸元に唇を落とした。
わずかに汗ばむ肌を丹念に舌で辿り、終いに両の蕾を唇に含む。
「ああ‥‥‥ッ!‥‥んぅ‥‥」
陽子がしがみついてくる。小さな爪が食い込んで、景麒の肌に赤い筋を描いた。
「あ‥‥‥ごめん‥‥‥」
わずかとはいえ、滲む血に陽子は景麒の身を案じた。安心させるように景麒が言葉を返す。
「どうかお気になさらず‥‥‥名誉の負傷ですから」
「や、やだ何それ‥‥あぁッ」
思わず赤面する陽子に構わず、景麒は彼女の身体を辿ってゆく。
じんわりと濡れかけた秘所へ達すると、そこを長い指で優しくまさぐった。
「あ、ああ、あッ」
- 116 名前:その四 :03/02/11 15:35 ID:bgByFEpj
- 卑猥な音が室内に響き、あまりの羞恥に陽子はたまらず顔を覆う。
「あッ、景麒‥‥ッ、や、そ、そこはだめぇ‥‥‥ッ」
「感じやすくていらっしゃいますね、主上。では‥‥‥」
愛撫にますます濡れてくるそこを嬉しそうに鑑賞し、可愛くてたまらないというように熱っぽく囁くと
景麒はそこに指を差し入れる。
指で中を探り、その動きに合わせて切なげに啼く陽子をひたすら愛した。
「や、あ、も、もう‥‥」
支えてくれるものを求めて、陽子が景麒にすがりつく。大丈夫だ、というように景麒は陽子の肩に唇を
落としてやった。
「さあ、主上‥‥」
私もともにおりますから、と呟き、景麒は指を巡らし大きく膣を掻き回した。
陽子の身体がぐっと仰け反る。
「あ、あ、あぁッ‥‥‥あああああーーーーーッ」
高い悲鳴とともに、陽子の身体が崩れる。
未知の高みへと昇らされた彼女は、未だ戸惑いつつも、快楽に溺れ、喘いだ。敷布を鷲掴んで、荒い
呼吸を何度も繰り返す。
景麒は先ほど脱ぎ落とした自分の衣で、陽子の汗を拭いてやった。
そして、耳元でそっと囁く。
「‥‥落ち着かれたか?」
「うん‥‥‥‥」
陽子は微妙に視線を泳がせ、結局景麒にその焦点を合わさぬまま頷いた。
その細い顎を捕えて、景麒は陽子の目線を自分へと向けさせる。
- 117 名前:その五 :03/02/11 15:36 ID:bgByFEpj
- 射抜くような強い光をその瞳に湛えて、景麒は厳かに彼女に告げた。
「貴女の全てを、私にください。そして、お教えくださいませ。貴女に触れられる者は、ただ一人
この私だけだと」
そして、陽子の細腰を抱き直し、額に軽く唇で触れた。
ぎゅっと強くすがりついて、陽子が笑う。先と同じ、泣きそうな笑顔。
そんな彼女を、景麒は愛しいと思った。その視線に気づき、陽子が小さくこくり、とうなずく。
景麒は胸がかっと燃えるように熱くなるのを感じた。
「‥‥主上、ご無礼を‥‥‥!」
気持ちがはやり、彼は一気に自身を収める。
容赦なく奥まで貫かれ、どうにも激しすぎるその侵攻に初めての身体は悲鳴を上げた。
「あああああッッッ!!!け、景麒、痛‥‥‥ッ」
「主上‥‥‥」
身体に走る激痛に、陽子が呻く。
だが、こればかりはどうにもしようがないものだ。なだめるように、景麒は汗で濡れて張り付く髪を
掻き分けてやった。
しかし、それでも陽子の苦悶は続く。
「や、やだ、そんなに、痛く、しないで‥‥‥ッ」
必死の懇願に、さしもの景麒も動きを止めた。
彼の腕に、陽子の細い腕が絡まる。
景麒は瞠目し、それから申しわけありませんと詫びて、陽子を抱き直した。
「力を抜いて。そう、そうです‥‥」
- 118 名前:その六 :03/02/11 15:36 ID:bgByFEpj
- ゆっくりと呼吸をさせて、陽子を落ち着かせる。
それから、至極ゆっくりと動き出した。
それでもやはり痛いのだろう、陽子が表情を歪める。だが、景麒としてもこれ以上の譲歩は出来そうに
ない。せめて、と髪をそっと撫でながら景麒は陽子の頬にくちづける。すると、まるで彼を許すという
かのように、陽子も景麒の裸の胸にくちづけてきた。
その必死な様子に景麒は苦笑する。
心の中で許しを請い、景麒は少しだけ、強く突き入れてみた。
「ああッ!!!あ、はぁ‥‥んッ‥あ、あぁッ」
陽子が可愛らしく啼いて、景麒を誘う。
腰を動かしながら、景麒は陽子の身体に赤い痕を刻んでいった。
徐々に高まる快感に、二人は耽溺する。
「あ、あ、あんッ」
激しい快感が体中を走りぬけていく。
涙がこぼれだして止まらない。
全ての思考は遥か彼方へと追いやられ、二人を結び合わせるのは奥底の本能だけ。
陽子の中がきゅっと締まり、景麒は果てが近いことを悟った。
「あ、や、あぁ‥‥あぁあああああーーーーーッ!!!」
景麒が小さく呻き、陽子の中に熱くたぎる精を注ぎ込んだ。
そのまま二人して寝台に倒れこみ、最後の力で互いの身体に腕を回す。
そして、きつく、きつく抱きしめあった。
「主上‥‥私の主上‥‥‥」
「‥‥け、いき‥‥‥ッ」
そう、これからずっと、離れることのないように━━━━━━━━━━━━
- 119 名前:その七 :03/02/11 15:37 ID:bgByFEpj
- 未だ半分まどろんでいるような陽子を腕に抱きながら、寒くないように、と景麒は掛け布をぐいっと
引っ張り上げた。
その動作で目が覚めかけたらしい陽子が、彼を見上げてくる。
「‥‥ん、景麒ー‥‥‥‥」
「申しわけない、お起こしするつもりは」
別に〜、と首を振るその表情はぼんやりしている。
はたして、わかっているのか、いないのか。
「まだ休まれた方がよろしい。お辛いでしょう」
「んー‥‥」
景麒は、寝惚けたようなその口調に苦笑する。
陽子は小さな欠伸を漏らし、素直に彼の腕枕に頭を預けた━━━━━━ついでに置き土産の一言を残して。
「‥‥ん。私も、景麒のものだよ‥‥」
「‥‥‥‥主上?!」
一瞬硬直したあと、景麒が世にも幸せそうに微笑んで眠りについたのは言うまでもない。
- 120 名前:78 :03/02/11 15:38 ID:bgByFEpj
- 以上、景麒×陽子初夜編でした。お目汚しスマソ。
なんかやたらと悲壮感漂ってますが、でも自分の初夜イメージはこんな感じなのでつ。他の国なら
まだしも、慶だし‥‥‥でも、悲壮なままでは嫌なので最後は甘オチで逃げ(笑
109さんの蜂蜜プレイに期待しつつ、去りまつ。
ちなみに現在、バレンタインものを書くか否か(書いたとしても、多分エロ僅少の小話‥‥)考え中。
そんな私はチョコレート好き(笑
- 121 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/11 16:42 ID:XPLtqHzk
- >109サンご苦労様です。
やっぱり愛のあるエロは、いい物です。
- 122 名前:どうも109です :03/02/11 16:51 ID:UtgFg+rt
- な…78さぁぁぁぁん!!!
お目汚しだなんて滅相もございません。景麒×陽子初夜編イイ!です。
あまりの幸せにもう天国にいきそうな勢いでございまふ。
甘い悲壮感がもうたまりません…
漏れの身の程知らずの景麒×陽子はなぜか無駄に長い…でふ。
こんなの投下していいのかと思いながらも完成に向かって書いてますので
今しばらくおまちを…
- 123 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/11 21:41 ID:JXHGV0i1
- >>121
78氏の間違いでは?
愛あるエロ(以下略)にはドウイ。
>>122
109氏ガンガレ!楽しみです〜。
長い方が長く楽しめて良いですよ!
- 124 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/11 23:03 ID:G+8J8rUr
- 供主従の初夜なんか需要はあるのかな・・・
触発されて書き始めたのはいいけど、完成するかどうかは未定なのだが。
出来上がるまで気長に待っていただけるのならがんがってみますが。
- 125 名前:78でつ。バレンタインネタに萌え中・・・ :03/02/11 23:23 ID:JXHGV0i1
- >>122の109さん
「甘い悲壮感」?!本当ですか109さん!
目指したものがまさしくそれだったので嬉しいでつ(笑
109さんの作品投下も楽しみにしてますので、頑張ってください!
>>124さん
それは是非とも見てみたいです。投下を切に希望しまつ(笑
私も書いてみたいんですが難しそうなので断念(つД`)。
- 126 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/11 23:50 ID:J+MN/XdZ
- >供主従の初夜
激しく読みたい!是非!
- 127 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/12 15:59 ID:YbJU6o+X
- どさくさに紛れて陽子×泰麒を希望してみる・・・
- 128 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/12 16:18 ID:lbS4y0AK
- ■男性は特別扱いされていないのだろうか
http://www.mainichi.co.jp/women/action/view/200301-03/0114.html
欧米には、女性が極端に少ない分野で意識的に増やす政策を、罰則付きで設けている国がある。
「米」では憲法でアファーマティブアクションが禁止されているわけですが。
差別主義者のフェミファシストがのさばる毎 日 新 聞 は フェミファシズムに汚染された糞 だ
- 129 名前: