煩悩の十二国記*三冊目*
- 1 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/06 19:35 ID:ER3fb9Oq
- 前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1041946583/l50
前々スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029553806/
SS書庫
ttp://red.ribbon.to/~giraffe/
関連スレ
【王様】801十二国記2巻目【麒麟】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1040834568/
その他関連スレへはここから↓
「2ch・小野不由美シリーズ過去ログ置き場」ページ
http://members.tripod.co.jp/juunikokuki/
- 2 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/06 19:40 ID:7REofZd1
- 大変恐縮ではありますが、わたくし 「ろ」 キーが>>2を頂戴いたしました。
┌───┐ >>1へ たまには押してください。
│_ U│ >>3へ 「¥」は「¥」キーではなく、わたくしを押してください。
│ │ >>4へ 「_」は「アンダースコア」といいます。名前を覚えておいてくださいね。
│\ ろ │ >>5へ 「\」は「逆スラッシュ」で、「/」は左隣にあります。
└───┘ >>6へ 「ろ」は「呂」が変化したとされています。
>>7へ 特に何もありません。
>>8へ ここまで読んでくださってありがとうございます。
- 3 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/06 19:40 ID:/FXZnEZF
- ごはんがおいしいなぁ
- 4 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/06 19:56 ID:oLI1jaIO
- >1
乙悦。
- 5 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/06 20:03 ID:2DOqWImt
- >>1
乙悦。too.
(>>4頂きました)
- 6 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/06 20:09 ID:G7ur9n2w
- 乙!
そういや、地鎮祭っているんだっけか?
- 7 名前:前スレ979でつ。 :03/06/06 20:10 ID:444XhXej
- >>1 乙彼&サンクスコ
- 8 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/06 22:50 ID:aM+NYh/d
- >1 乙です〜。
- 9 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 00:30 ID:Rl4z1Dln
- 今回も皆々様の素敵なSSを楽しみにしております。
ちゃんと自分でも投下します……。
- 10 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 01:01 ID:wxJ+QsyS
- >>1
乙。
これって即死防止の為にレスつけたほうがいいん?
- 11 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 09:00 ID:5M3i9ilI
- 即死はイヤ〜。なのでちょっと無駄レスつけてみる。
- 12 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 10:20 ID:KfEvlFWT
- 前スレはもう消化するだけ?
続きものでもこっち誘導つーことでオゲ?
- 13 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 10:52 ID:60EA9yIz
- そですよね。
どのぐらいのカキコを残せば即死せずにすむのか…?
SS一本分ぐらい?
頑張って無駄レス、つけてみる
- 14 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 11:18 ID:Yh/tRIK2
- 無駄レス…どのくらいやれば大丈夫かなー。
勿体無いけど、即死よりマシか…。
- 15 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 11:33 ID:VLz99iaI
- 即死はいややー!!
- 16 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 11:40 ID:KfEvlFWT
- 前スレ876タン(延×陽)続きまってまつ。ガンガッテー
- 17 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 12:39 ID:Cg5iA9lR
- 即死回避は1日で50レスくらいついてないと…
とどっかのスレで聞いた覚えがあるので協力しときます。
神!な皆様、がんがってくだされ。
- 18 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 12:44 ID:RTwQLeF9
- 続きまってます〜
- 19 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 15:13 ID:vyPjIUKW
- 新スレおめ。
祝いに鬼畜女王ガンガッテ書きたいと思いまつ…。
でも今は忙しいので、時間に余裕があったらでいい?
- 20 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 15:19 ID:vyPjIUKW
- 即死防止の為に無駄話を一発。
前から疑問に思ってたんだけど、
此処の住人さんて男女比どんなもんなんだろ?
いや、単純な興味なんだけどさ。
- 21 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 15:34 ID:q21FVJ7B
- なんとなく女が多いような気がする。
でもそれ以上に、アニメ効果も手伝ってここROMも入れるとすごく住人の数凄そうだ。
百人超えるんじゃないかな。
- 22 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 16:03 ID:ysjSmj5r
- >>17
30ってどこかで見たような。
- 23 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 16:34 ID:C/taGvDP
- 即死判定回避って、ほんと謎だよね。
いろんなスレでいろいろ聞くけど、誰もはっきりしたことは知らないようでもある。
- 24 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 18:49 ID:pNi0Mwrz
- 板によって違うとも聞いたことあるな>即死判定回避
エロパロ板は比較的即死しなかったようなしなかったような…
ところで、今気付いたのだが、>>1の「2ch・小野不由美シリーズ過去ログ置き場」
URL変わってるんだな。次スレ立てる時、誰か覚えておいてくれないか。
新URL
http://juunikokuki.hp.infoseek.co.jp/
- 25 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 21:06 ID:h6LfHUfl
- レス数50とか、60とか、30とか。
レス数でなく容量5以上だとか、10以上だとか。
スレが立って24時間以内に規定レス数or規定容量行かないと即死だとか、
スレが立ってから規定レス数or規定容量行かない間に24時間レスがないと即死だとか、
後者は24時間じゃなくて12時間だとか。
いろいろ言われております。エロパロ板は
スレが立ってから規定レス数or規定容量行かない間に24時間レスがないと即死
が、いちばん強力な説
とりあえずしばらくはマメにレスするが吉。
- 26 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 22:07 ID:uAKLV+tU
- 即死動向よりも、ssうp汁♪
- 27 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 22:49 ID:z/dtBx5I
- >>26
まず自分で書いて味噌
- 28 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 23:49 ID:uAKLV+tU
- 前スレの盛り上がりはすごかったから、大丈夫じゃないの?
- 29 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/07 23:54 ID:99hIAPGf
- 丁度半年で次のスレが立った! おめ!!
ここ1ヶ月(ぐらい?)進みが早いね。
人が来ないときに投下して、誰からも感想貰えてなかった人とかもいたもんな…
一時期の閑古鳥のような状況を考えると良いことだ。アニメ効果様々。
- 30 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 05:02 ID:poOkRjFB
- >>25
承知レス。
- 31 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 10:15 ID:e/vZeOhe
- 前スレ埋立て完了
- 32 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 11:18 ID:5QbLFtVD
- >31
お見事。
- 33 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 13:39 ID:PqNW3mqd
- >31
乙。つか、前スレの>985、不覚にもワロタ
- 34 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 14:26 ID:r1VyJebT
- 1000ヨカタよ! 乙!
陽子とケイキのやり取りも藁た。
- 35 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 21:38 ID:9AClqStP
- とりあえず即死はまぬがれたようだ
- 36 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 21:48 ID:KG720MDM
- やれやれ良かった良かった。
- 37 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/08 23:42 ID:U0fbMHuI
- ・・・・・・生きてる・・・・・・
- 38 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 00:30 ID:u5hTtKek
- すごいや!
前スレ埋め立てお見事!
- 39 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 01:52 ID:J6NPsMRX
- 前スレ見てキタ━(゚∀゚)━!!!!
面白かったよ。
- 40 名前:前スレ805 :03/06/09 02:39 ID:mcm9XcmN
- 前スレ805=940=956でつ。
ひっそり予告した通り、鬼畜女王様貼り付けるでつ。
まだ全部出来てないし、いつちゃんと上がるか不明で、内容的にもかなり中途半端でつ。
でも賑わし用として、取敢えず新スレ一発目に鬼畜女王様新編SS逝きまつ。
付き合って下さる気のある方、完成まで生温かい目で見守って下さい…。
※人物関係は前スレ陽×浩、景麒虐めの設定でつ。
- 41 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷1 :03/06/09 02:41 ID:mcm9XcmN
- 宵の浅い臥室に、二つの影があった。
一つは紅。もう一つは極薄の金色。――対比的な色彩で組み合わさる、慶の主従である。
主上、と求める声が、光源の少ない堂室に響いた。
榻(ながいす)にしどけなく身を凭せ掛け、陽子は膝頭に縋り付く下僕を冴えた瞳で見詰めている。普段は括って上げている髪が今は下ろされ、水分を吸って臙脂に染まっている。その後ろの背凭れには、水気を帯びた綿布が引っ掛けてある。
軽く上気した頬の瑞々しい艶めきや、寛げられた胸元や裾が、入浴の後だと云う事を物語っていた。
陽子の右手には、蒼い切子硝子の小さな高杯(たかつき)がある。杯の中で、葡萄酒色した丸実のものが、ころりと揺れた。
「…やれやれ。湯浴みから上がれば、待ってましたとばかりに現れやがって。偶にはゆっくりする時間くらい、与えてくれてもいいと思うが?」
「――不躾である事は重々承知。…しかし、御約束を頂きましたから」
確かにしたけどさ、と陽子は高杯を弄びながら呟く。
「せめて、駆け引きや雰囲気や。…そう云う趣向も踏んで欲しいものだな」
景麒は主人の不満を、異世界語で話されたような貌をしている。陽子はそれを見て溜め息を吐くと、
「…ま、朴念仁のお前にそれを望む事自体筋違いか。――しかし、それではあまりにもつまらん…」
と言って高杯の中から固体を一つ取り出して口に放り込んだ。軽く噛み砕いてから上を向いた景麒の顎に手を掛け、口移しでそれを与える。景麒は送られたものを飲み下しながら、主人の柔らかな舌を求めて唇を重ねた。
陽子が求めに応えると、景麒は更に深くを求めてくる。強く身体を引き寄せられた所為で、陽子の掌に在った高杯が転げ落ちて、中身が床に散らばった。
「…ああ、全く…。誰が片付けると思ってるんだ…」
叱り付けるようで、揶揄うような声で囁きながら、陽子は下僕と口付けを繰り返す。
そうやって何度目かに舌が交わった時、突然景麒の背がびくりと震えた。身体の芯から突き上げるような火照りと眩んでいく意識に、景麒は動揺する。
- 42 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷2 :03/06/09 02:45 ID:mcm9XcmN
- 「――…『来た』みたいだな…」
下僕の変化を見遣って、陽子は嗤う。
「…しゅ、主上?…一体、何を…っ?」
変調に取り乱しながら、景麒は目前の主人を見詰めた。驚愕に開かれる紫の瞳を、陽子は嗤って見返す。
「身体が可変しい?それはね、さっき与えたものの所為だろう。あれは少し前に、雁の御仁から『食べると面白い事になる』と言われて貰った代物だ。
要は、媚薬だな。…だが、自分で試す気にはなれなかったから、今まで取って置いたんだけど。まさか、こんなに速く効くとはね。…さて、効き目はどんなものかな…?」
呟きながら、陽子は下僕の服の下に手を滑り込ませた。軽い皮膚接触に、景麒は身体をびくつかせる。陽子はふためく下僕を制して、その衣を崩した。
なぞるように触れると、平素は低温気味の景麒の肌に熱が昇っている事が判る。自分の手より少し高めの体温を確かめながら、陽子は掌を胸から腹に下らせ、更にその下まで突き進ませた。
爪先が、既に屹立している局部を掠める。
「あっ!」
指先で軽く触れられただけで、景麒は昂ぶった声を上げた。――機敏さを増している事が、思考の鈍りつつある頭でも解った。
「…ふぅん。ちょっとは変わるみたいだな…」
好い標的を見付けた悪戯っ仔のような貌で、陽子は景麒に触れる。その一方で、乱した景麒の上着を広げて、白い胸を空に晒した。
陽子は、景麒の胸の上に小さく影を落とす突起にふっと軽く息を吹きかける。
「ぁうっ…!主上、御戯れを…!!」
「情けない声。偶には欲求を抑えようとか、そう云う努力をしてみろよ」
「そ、そんな…はぁう!!」
「う、ご、く、な。神秘の獣というなら、その証を見せてみろ。色情に狂っても、主人の命令が利けるな?」
「っ…これが、御命令、ですか…?」
「聴き返すな。一回で理解しろ」
低く言うと、陽子はそそり立った身体の先端を軽く捻った。
「ふあぁぁぁっ!!」
「喚くな、煩い。発情期の猫以下だな、お前は」
「んぅうっ…」
陽子が景麒を指で押し上げ、掌底で転がすように擦る度に、電撃が流れたかのように景麒の背が波打った。時に優しく、時に荒々しい刺激が緩急をつけて景麒を責め立てる。
- 43 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷3 :03/06/09 02:47 ID:mcm9XcmN
- 「あ、ぁ…っく…はぁ…っ」
嗜虐と慰撫に血流が乱され、景麒の吐息が荒がる。媚薬の所為で増長した敏感さに、これ以上に無いほどの興奮を引き起こされて、今にも快楽の頂点に昂騰してしまいそうな身体を、景麒は必死で抑える。
「ふ、ぅぅ…しゅじょお…」
硬さと熱を増すそれを、陽子は執拗に弄繰(いじく)った。昂揚に耐えながら押し寄せる快楽に酔い、愁眉を寄せる下僕の貌を、陽子は可笑しそうに眺める。不意打ちに、平たい胸に舌を這わせた。
「――ああっ!!しゅじょうっ!」
煽動に抑制が吹き飛んで、景麒は言い付けを破った。
「これ以上はもう…!!御許しを…ッッ」
乞いながら伸び上がって、景麒は陽子を榻の上に突き倒した。仰向けに倒なった主人の身体を圧して、弛んだ襟元から肌を啄ばむ。艶やかな肌に間近で触れると、花湯の香りに鼻腔を擽られた。
「戯け者が」
低く呟いて、陽子は下僕の首筋に歯を突き立てた。叱責と噛み付きの衝撃に、景麒の陽子を抑えつける力が一瞬緩まる。その隙に、陽子は身体を滑らせて椅上から脱し、立ち上がり様、うつ伏せに倒れ込んだ下僕の上に馬乗りに乗った。
「動くなという命を堂々と破ってくれたな?この淫縦め。…前々から不満に思うことがあった。――お前は自分の欲ばかり追い求めて、わたしを満足させる事が少ない」
もがく下僕を組み伏しながら、陽子は景麒の腕を掴み上げる。
「事を為すのに必死で、気の利いた台詞や洒落た仕草一つ出来ない拙さが、正直、癪に障る時がある。――丁度好い機会だから、それを身体で判らせてやろうか…?」
今度は動くなよ、と陽子は脅すような声で景麒に言った。
「逆らえば、金輪際、相手をしてやらん。哭こうが喚こうが、二度と触れる事を許さないからな。――それが厭なら、わたしの言う事を聴け。…返事は?」
「っぅ…はいぃ…」
暴走しかける欲求を、僅かに残った理性と冷静で抑えながら、景麒は主人の命に答える。
「ふ。聞こえてはいるようだな。…取敢えず、今まで鬱積していた分を晴らさせて貰う。――先ずは仕置きだ」
陽子は呟くと、景麒から腰紐を奪って、震える白い両腕を後ろ手に縛り上げた。
- 44 名前:前スレ805 :03/06/09 02:50 ID:mcm9XcmN
- 一応止めますが、こんなんOKでつか?
- 45 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 02:59 ID:OPVC7CYX
- 全然OKでございます!いたぶられ景麒に萌え萌えでつ
続きヘイ!щ(゚Д゚щ) カモーン
- 46 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 03:14 ID:5pqq6TFm
- 鬼畜女王様OKです、萌えです
続き激しく期待
- 47 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 04:46 ID:TxuPxb7/
- 真の女王様
ステキでつ!!
- 48 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 11:09 ID:qymNWhZE
- 陽子様ステキ!!見習いたい…
止めないでドンドンお願いしまつ
- 49 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 16:01 ID:DwNNBcpZ
- 鬼畜女王最高!
しかもこんなところで止められるとは、
景気だけでなくこっちも女王に放置プレイを受けているようです!(;´Д`)ハァハァ
- 50 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 18:38 ID:rwQPzDNk
- 虐ぶられる景麒萌えでつ(´Д`)ハァハァ
鬼畜女王も(゚∀゚)イイ!!
続き禿しくキボン
- 51 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 18:41 ID:LL8BNdF/
- 景麒がこれほど被虐キャラだったとは!
女王様と似合いすぎ
続きをお待ちしてまつ
- 52 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 19:29 ID:CZfMd9sW
- 女王様のお仕置きキタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!
- 53 名前:へたれ司書 :03/06/09 20:35 ID:rwhfUlb9
- 文字通りの某へたれです。
過去スレ2、収容しました。現行スレ(このスレ)の張替え完了。
ご指摘事項、作品UPはまた後ほど。
本当に色々とすいません。
- 54 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 20:42 ID:yI8k+88O
- 司書さん乙です
- 55 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 21:17 ID:LL8BNdF/
- 司書さま
乙悦。
前回の更新から3ヶ月足らずで2冊目が終わっちゃったんでつね。
大変でしょうが、よろしくおながいしまつ。
- 56 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/09 22:02 ID:wRdc7Lax
- 司書様乙で御座居ます。
これからも管理をおながいしまつ。
- 57 名前:前スレ805 :03/06/10 01:07 ID:TRZmYl4G
- 御声援感謝でつ。
皆さんの御期待に添えられるか判りませんが、ガンガって続き書きたいと思いまつ。
色々立てこんでるので、この先マターリペースになりまつ。
放置プレーになったら、御免なさい。
不肖の戯作ですが、続きをドウゾ↓。
- 58 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷4 :03/06/10 01:08 ID:TRZmYl4G
- 「何度言っても言う事を利けないような腕は要らん。手癖の悪さは、矯正せねばな」
ギュ、ときつく縛られて、景麒は幽かに声を上げる。
「痛い?――そりゃそうだろうな。でなければ、仕置きの意味が無い。――次は、この口だな」
陽子は言い、榻の背凭れに掛けてあった綿布を取って、景麒の口の中に押し込んだ。うめく下僕を無視して、その上から帯で猿轡(さるぐつわ)を嵌め、完全に口を封じる。
「言葉遊びも出来なければ、心を揺るがす弁明も紡げないような口は、在っても仕方が無い」
言い切って拘束を終えると、陽子は景麒から降りた。そして身体の向きを、半分だけ変えさせる。下肢を目下に晒させ、陽子はそれを掴んだ。
「――最後は堪え性の無い、コレだ」
呟きながら陽子は、空いた手で夜着の袂から深緑の髪紐を取り出した。そして躊躇う事無く、それを景麒に巻きつける。
「…この色を気に入っているんだからな、絶対に汚すなよ」
「んむっ?!――ん、ふうぅっ!!」
びし、と張って根本から登頂までを巻き込むようにしながらきつめに縛り付ける。圧迫に、景麒は身を捩らせた。
「諸悪の根源は此処だ。色欲を圧する方法を直に叩き込んでやる」
そう言って陽子はくつくつと嗤った。笑声の下で、服を乱されて縛られ、身を悶えさせる景麒の姿が、異様な淫靡さを醸し出している。
完全に自由の奪われた景麒を見下ろし、陽子は不敵に笑むと、臥台から薄い上掛けを取ってきて、ばさり、と景麒の上に投げ掛けた。
「これからわたしの言う事を、よく聴けよ。一度しか言わないからな」
視界が零になった景麒の耳に、主人の言葉がくぐもって届く。
「命令は簡単な事だ。『わたしが良いと言うまで、居ないものとして振舞え』。――声は勿論、動く事も許さん。…それが守れたら、褒美をくれてやってもいい。精々、耐え抜くんだな…」
身動(みじろ)ぎのしない上掛けを見遣って、陽子は忍び嗤う。「主上」と外から呼び声が掛かったのは、その時だった。
布の下で、景麒は意識を朦朧とさせながら、唐突に現れた声の主に眉を顰める。
陽子は動かぬ景麒に一瞥をくれると、「入れ」と言いらえながら、入り口に向かって足を踏み出した。
- 59 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷5 :03/06/10 01:10 ID:TRZmYl4G
言いらえに応じて、宵の臥室に冢宰が入ってきた。
「今宵は御招き頂きまして…」
堂室の入り口から静かな仕草で入ってきた浩瀚は、部屋主の姿を見遣って少し目を瞬いた。
余裕の微笑で向かってくる陽子を視界の端に捉え、その背景に目を配る。
仄昏い部屋、絨毯の上に転がる硝子の高杯、点々と床に散らばる果実に似た物体、――そして榻の上に掛けられた、人ほどの大きさで不自然に盛り上がる布。
「…先客が御在りでしたか」
「いや?そんなもの居ないよ」
陽子は微笑しながら浩瀚に近付くと、その首に腕を絡めた。
「それでは、この状態を何と申し上げたら宜しいか。――癇癪でも起こされたような有様ですよ」
「ん、まぁ、そうだな。少し蟲の居所が悪かったかもな」
「それはそれは恐ろしい…」
語尾は、唇を封じられて掻き消される。珍しく早急に触れたがってくる女王を相手にしながら、浩瀚はチラリと榻に、目を遣った。
「――…全く、大胆不敵と申されますか…。よもや、このままなさる御積もりですか?」
くすくす、と愉快そうな笑声が陽子の咽喉元から零れる。
「この部屋には、わたしとお前以外、『誰も居ない』よ?それなのに、一体何を躊躇うと言うんだ」
恐いのか、と陽子は揶揄うように囁いた。
「…ええ、まあ。あまり度胸の強い方ではありませんので」
「そういう謙遜の仕方は、嫌味にしか聴こえんな…」
囁いて、陽子は浩瀚に再び口付けた。
「――で、お前は如何したい?得体の知れない恐懼に気が引けるというなら、このまま引き返すか」
「――…まさか」
小声で答えると、浩瀚は陽子を抱き上げた。女王を両腕に抱きながら、思いの外軽々とした仕草で臥台に向かう。
「未来への怯懦より、目前の誘惑の方が強いようですよ…」
「ふふ。これしきの事を誘惑と言う?」
「貴女は意外と御自分の事を御分かりでない。玉座を辞された主上は、御自分で御思いの以上に、余程魅力的で在られる。――特にそのように着崩れた御姿ほど、艶めかしく蠱惑的なものは御座居ません」
- 60 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷6 :03/06/10 01:10 ID:TRZmYl4G
- 「…わたしの意思とは関わりないな」
「心にも無い事を。…澄まし貌で他人(ひと)を虜囚(とりこ)にするというのに、存じないと申されるか。…この手腕で、台補も陥落なされたのですか?」
浩瀚は懐中で艶やかに微笑む女王を柔らかな褥に下ろした。陽子は敷布の波に身体を委ね、誘う仕草で浩瀚の輪郭をなぞる。
「陥落も何も。あれは元々主人の命には逆らえんからな。――手応えが無かったぞ」
悪女の微笑が天蓋の下に満ちた。身体を重ねるように女王の上に乗りながら、浩瀚は問い掛ける。
「畏れ多い事を…。貴女は、台補を何と心得るのです?」
「…宰補、なら政治の片腕。景麒、なら…卑猥な愛玩奴隷(ペット)と言った所か。――まあ、どちらにしろ、愚かで可愛いわたしの下僕さ」
「――それが本音と?誠に恐ろしく、罪深い方だな、貴女は…」
「ふふ、その『恐ろしい女』がお前の仕える国の主だ」
失望したか、と陽子は妖しい光を湛える瞳で問うた。
「とんでもない。『仕え甲斐がある』と申し上げたでしょう?寧ろ、わたしは貴女のそう云う処に惹かれましたから、文句など言おう筈がありませんよ。――…さて、本当に宜しいのですね…?」
「何を?」
念を押すように訊かれた浩瀚の問い掛けに、陽子は真意を十割十分解り切った貌で訊き返した。
「…あくまで白を切り通されますか。まあ、それも宜しいでしょう。――この先、如何なっても、わたしは存じ上げませんよ…?」
「お前が案ずる事など何も無い。――そんな事より先に、わたしを満たしてくれるかな?」
明らかな徴発に、浩瀚は幽かに口の端を上げる。
「御命令とあらば、尽力致しましょう…」
応えて、浩瀚は最初から乱れた陽子の夜着に手を掛けた。肢体を堪能するように、首筋からゆっくりと襦袢を広げていく。
「…矢張り、貴女は美しい」
見蕩れるように、浩瀚は呟いた。陽子はそれに、軽い失笑を漏らす。
「…手が動いていないぞ…」
軽い叱咤に苦笑いすると、浩瀚は陽子の肌に唇を付けた。
- 61 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/10 10:04 ID:ZsDuNbY6
- しゅ、主上・・・これ以上は我慢が・・・(;´Д`)ハァハァ
- 62 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/10 16:08 ID:SbZP8U8C
- 鬼畜女王本領発揮ですね!!この先景麒が報われることはあるのでしょうか・・・。
しかしあまりの淫靡さに思わず (;´Д`)ハァハァ…
- 63 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/10 21:02 ID:mNySAG9S
- >>53
司書さま乙華麗でした
>>58
早く続けてください…そのままでは私たちが放置プレイされているよう
- 64 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/10 21:40 ID:60ZmqDM2
- >58タソ
神!!!
愛玩奴隷な景麒にハァハァさせて頂いてまつ(´Д`;)
は、早く続きを…!ハァハァ
- 65 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/10 22:10 ID:xYN82sdS
- ドゥーイ
今の景麒の状態を妄想するだけで…(;´Д`)ハァハァ
- 66 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷7 :03/06/11 01:18 ID:4e3iAzdL
景麒は布に隔たれた狭い空間で、主人が誰か――恐らく冢宰――を部屋に招き入れ、間合(まぐあ)っているらしい事を察した。
ぼそぼそという話し声はやがて、臥台の軋る音と甘い嬌声に変わり、室内を淫猥な彩(いろ)に染め上げていく。
景麒はその音を聴きながら、今まで以上に心と身体が乱れるのが判った。
――直ぐ近くで自分に最も近しい人物が、自分以外の他人と身体を重ねている。しかも、本来ならそれは、自分の立場だった。
焦燥と惜念、そして主人を寝盗られている、という嫉妬が景麒の胸に昇る。乱れた心が、朦朧として不安定な精神に揺さぶりを掛けた。
催淫を施された上に緊縛を受けた身体は、最早限界に近い。それに追い討ちを掛けるかのように、必要以上に淫らな声が景麒の鼓膜を貫いて、抑えがたい欲情を掻き乱した。
何よりも、他人の閨房を間近に臨んでいる、と云う事実に煽情される。僅かに残った理性や矜持を悉(ことごと)く粉砕され、景麒の精神は見る間に薄弱化していった。
現実と妄想が入り乱れ、景麒の視野の中に、冢宰と絡み合う主人の幻覚が過り始めた。その幻影は、景麒が視野を隔たれて隔離されている分、却って強い妄執を引き起し、嘗て無い淫情を呼び醒ます。
意識と呼応した身体の否応無い昂ぶりが、禁じられた身体を締め付け、景麒自らを更なる窮地に追い込んでいく。
それを嘲笑うかのように、布の外では危うい声と軋みが激しさを増す。――快楽の頂点に迫るその声に自らも煽られ、景麒は無意識の内に速まる呼吸と、緊縛に押さえ付けられる自身に苦しみ、密かに激しく悶えた。
束縛の痛苦と、聴姦の興奮と。呼吸は速まり、鼓動は爆発しそうな勢いで脈打っている。
昇り詰めて鋭さを増す快感に自我意識を掻き混ぜられて、景麒は身体を混沌に支配された。
一際高い声が宵を切り裂く。外の嬌劇が絶頂を迎えたその瞬間、景麒自身の興奮も天に突かされ、その衝撃で何もかもが吹き飛んだ。頭の中が真っ白で、何も理解する事が出来ない。
景麒は興奮の余波にどっぷりと浸かりきり、縛を振り切って己の欲情を吐き出した事にすら、気付いてはいなかった。
- 67 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷8 :03/06/11 01:28 ID:4e3iAzdL
浩瀚を自室に返した後、陽子は裸の上に夜着を軽く引っ掛けて、榻に放置した下僕の所まで足を運んだ。
勢いよく布を跳ね除け、その下にあるものを臨む。陽子の目下には、寸前の痴情劇に触発されて達してしまった哀れましくもふしだらな、下僕の姿があった。
緊縛を課していた景麒の身体と、ぐったりとして弛緩した表情に一瞥をくれ、陽子は嗤う。
「――汚すな、と命じたのにな」
陽子は呟き、白い液体で穢された髪紐を手に取った。わざと解け易い方法で結んでおいたそれは、するりと音を立てて景麒から外れる。陽子は髪紐を萌黄に染める白濁の物を指先に一掬いし、明白(あからさま)に嫌味な口調で言葉を吐いた。
「あーあ…、コレじゃあ使いものにならないなぁ。気に入っていたのに、如何してくれよう…」
呟きながら、指先の物を景麒の頬に擦(なす)り付ける。
「自分のした事が判っているか?その様子だと、それも理解していないようだな。――ほんっとうに抑制力の無い奴」
「ん…ふ、ぅぅ…」
景麒が苦しそうな呻き声を漏らすのを見て、陽子は笑みを止めると、「まだ『良い』と言っていない」と冷たい声でぴしゃりと言った。
「命令は守れず、自らを圧する事も出来ず、と。――表向きの姿が、宮中で『氷月佳人』と密かに美辞されるほどの人物だとは到底思えない。…本当に、この穢らわしい裏の本性を晒してやりたいな…」
陽子の独白に、景麒は目を見開く。陽子は悪どい微笑を浮かべながら、景麒の瞳が必死に何かを訴え掛けているのを見て、「でも、やめた」と独りごちた。
「『月』は裏の貌を絶対に見せないものだしね。それを眺められるのはわたしの特権。こんな面白い本性(もの)を衆目に晒すのは勿体無いな。――むざむざ愉しみを、磨り減らす事も無いだろう」
陽子は言うと、「もう、いいよ」と言って景麒に近付いた。
「命令を解いてやる。お前の自己統制力に、端から期待してなんて居なかったさ。お前の在って無きが如きの理性限界くらい、ちゃんと判っているからね」
景麒の口を封じる帯を外し、猿轡を取ってやると、景麒は脱力した貌でそれを吐いた。
「…元気が無いな」
にこりと嗤って陽子は言う。
「――ぎりぎりだったが、凡(おおよ)その命令は守れていたから、免責として褒美を与えてやろうと思ったけど、如何やらお前の方が、それに応えられそうに無いな…」
- 68 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷9 :03/06/11 01:30 ID:4e3iAzdL
- それじゃあ面白くないんだよ、と呟き、陽子は膝を折った。絨毯の上に転がっている蒼杯に手を伸ばし、中に残っていた丸薬を一つ取り出す。
「今の有様では、こちらの溜飲が下がらない。…折角面白くなってきたのだから、最後までちゃんと愉しませてくれ。…主人の希望に応えるのが、下僕としてのお前の使命だろう…?」
言いながら媚薬の実を口先に咥え、ぱきり、と音を立てて歯で割る。そして先刻したのと同じ手段で、陽子は傀儡化した下僕にそれを流し込んだ。
暫しの間を置いて、景麒の身体は再び熱に冒され始める。先刻よりも更に強い衝動が身体の奥から突き上げてきた。芯から込み上げる昂ぶりに、景麒は声を上げた。
「――っくふぁあ…ッ!!」
「…好い啼き声だ…」
うっとりと囁き、陽子は薬の作用と呪縛に自らの意志で動く事の出来ない景麒に空を向かせた。
「…話の続きだ。褒美が欲しいか?」
紫の瞳を潤ませ、声を擦れさせて景麒は言った。
「と、当然…。あ、与えられる物なら、ば、…全て、下賜(くだ)さい…。こ、このまま、棄て置かれる…なんて、あんまりです…」
「ふうん?そこまでいうなら、与えてやろう…」
但し、と陽子は付け加えた。
「お前は言い付けを一つ破った。その罰則を付けさせて貰うぞ」
そう言って、精液で汚れた髪紐をぴしりと張る。平たく薄い、帯状の髪紐を景麒の両目にあてがい、瞼を閉じさせて視野を塞いだ。
「何処に居ようとわたしを見付けられると云うのなら、目がある必要は無いもんな」
揶揄するように陽子は言った。
「代わりに両腕の禁を解いてやる。――欲しければ残りの感覚で探って御覧」
- 69 名前:前スレ805 :03/06/11 01:37 ID:4e3iAzdL
- 浩瀚とのエロを、故あって省略しました。
相手役を限定してしまうと、それ以外のキャラとの交渉が上手く思い浮かばんのですわ。
他の描写にまで手が回らない拙さで、正直すまんでつ…。
- 70 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/11 01:41 ID:HssGQseR
- 鬼畜女王様キタ━━━━。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:. ━━━━!!!
前スレ805士激しく乙!
浩瀚とのエロも惜しまれますがこの景麒だけでも激しく(;´Д`)ハァハァ
放置プレイを耐えた甲斐がありますた
- 71 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/11 01:44 ID:L5is9Pur
- 浩瀚と陽子のエロは、景麒と同じく妄想で補完しました(;´Д`)/lァ/lァ
- 72 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/11 01:48 ID:TKR/TTX2
- 浩瀚とのあんなことやこんなことがないとこが萌えでつ。
景麒タンの描写だけでもう(;´Д`)ハァハァ でつ。
- 73 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/11 02:47 ID:iqgwe2Pv
- >前スレ805タソ
早くも続きが!見にきてよかった。
こんな時間にハァハァ景麒への萌えが止まらんでつ…(´Д`;ハァハァ
聴覚と想像だけで達しちゃう景麒(゚∀゚)イイ!!
- 74 名前:あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 75 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷10 :03/06/12 01:31 ID:FeUr1Yuc
- 陽子がきつく縛り上げた景麒の両腕の縛を解くと、その下には薄っすらと赫い痕が残っていた。
拘束から脱し、自由になると同時に、景麒は傍らの気配に手を伸ばす。しかし、それが届く寸前にひらりと躱され、掴み掛けた景麒の右手は空しく宙(そら)を掻いた。
視えない視界の中に、主の気配が揺蕩(たゆた)うのが判った。その気を求めて、景麒は足を踏み出す。しかし、覚束無い足取りと間近に在った茶卓に進路を阻害されて、勢いよく地面に倒れ込んでしまった。
明らかな嘲笑が、堂室に響く。わらう膝を無理矢理起し、景麒は声と気配の方に立ち向かった。
「此処までおいで…」
揶揄う陽子の口調が空気を震わす。景麒はぐらつく意識で揺ら揺らと振れる気配を追いかけた。捕まえようと必死に伸ばす掌は、いつも寸手の処で虚に変わる。
景麒は思い通りにならない身体に苛立ち、とうとう自棄になって気配に飛び掛った。捨て身の構えが攻を奏したのか、空を斬る身体は、所望の物を辛うじて捕り入れる事が出来た。
足を縺れさせ、勢い余ってそのまま倒れ込む。何重にも重なった柔らかな衾褥が、重なって倒れた二人の身体を受け留めた。
押し重なった衝撃に、肌と肌が交わって温もりを直に伝える。確かな弾力を返してくる柔らかな感触に、焦燥に乾いた景麒の胸が燃え上がった。
もう絶対に逃さないよう、四肢で檻を為し、狭い空間に主人の身体を閉じ込める。
「…痛った…。もうちょっと優しく振舞えない?」
毒づくものの、陽子からは逃げる素振りが見当たらない。景麒は劣情に汗ばんだ掌で、その肢体を弄(まさぐ)った。
景麒の手の平が、陽子の身体を探るように、ぎこちなく夜着の上を滑る。なだらかな女体の隆起をなぞりながら中央に向かうと、不意に、指先が絹でない感触に行き着いた。
絹の質感とは確かに異なる、滑らかな肌の触感。夜着の合わせ目を見付けて、景麒は其処から中に指を滑り込ませた。
景麒は、指先に拡がる素肌の感触と曲線で、主人の身体の何処に触れているかを確かめる。焦る仕草で着物の合わせ目を見付け、引き割くように押し開いた。
- 76 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷11 :03/06/12 01:33 ID:FeUr1Yuc
- 目が視えない分、残りの感覚を使って必死に主人の身体を当たる。掌の下に拡がる肌の暖かさや柔らかさを、吸い付くような手つきで探り通した。しかし直ぐ様、手で触れ続けるだけでは厭き足らなくなる。
景麒は組み敷いた主人の身体に頬を擦り寄せ、舌を伸ばした。その肌を舌で丹念に舐め取りながら、主人の味を確かめていった。
肌と触れ合えば、その身体から昇る香りに鼻腔を擽られる。甘い匂いは、上がり花湯と、色場で発散された女の香りの混ざったもの。
魅惑の馨が、駆り立てられた衝動を突き動かす。
「…主上…っ」
景麒は興奮に昂ぶった声で、主人を呼んだ。
呼び声には返事が無く。ただ嗤う声が返ってくる。直下に触れ合っている所為で、振動として伝わる艶かしい声と、甘く乱れた吐息が景麒の鼓膜を揺さ振った。
主人の輪郭を撫ぜる内に、舌が丘陵の上に顔を出す突起に行き当たった。景麒は堪らず、それに喰らい付いて吸い上げる。
――この柔らかさが、この感触が、欲しくて欲しくて、欲しくて欲しくて仕方が無かった。
舌を尖らせて乳房をなぞると陽子の身体が、ぴくりと一瞬波打った。
「…んっ…ふふ…舌の使い方が、上手くなったんじゃないか…?」
妖艶に転がす笑声が、景麒の身体に振動で伝わる。陽子の冷たい指先が、景麒の背中を優しく撫で回すように滑っていく。焦らすように撫ぜられて、景麒の身体は益々興奮を覚えた。
「くぅ…っしゅじょお…!」
哀願の響きで、景麒は主人を求める。柔らかな乳房を掌で揉み上げながら、しきりに腰を摺り寄せて、結合の受諾を迫った。
「…馬鹿、焦るな…。時間はあるんだから、もっと愉しませろよ…」
言い返して、陽子は景麒の首筋を舌で舐め転がす。言葉とは裏腹に、性感帯を煽られて、景麒は背筋を戦慄(わなな)かせた。
「あぁ…っ!も、もう、これ以上…っ!しゅ、主上っ、御許しをぉ…っ!!」
「忍耐の無い奴だな…ッ」
- 77 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷12 :03/06/12 01:34 ID:FeUr1Yuc
- 舌を打って低く吐き棄て、陽子は緩く開いた肢を大きく動かした。不意を突いて、景麒を太腿の間に挟み込む。昂ぶりの治まらない分身をきつく締め上げられて、景麒は甲高く声を上げた。
「あうぁぁ…ッ!!」
「女(ひと)の希望に沿う事も出来やしない癖に、自分を満たす事ばかりに耽るのだから。――これなら浩瀚の方が余程マシだッ」
棘のある声で言いながら、陽子は膝を擦らせて景麒を刺激する。揉みしだくように嫐(なぶ)られて、景麒は声を迸らせた。
「はぁうッ!!も、申し訳、…ぁあッ!!」
「中まで許す価値も無い。お前なんか脚で充分だ!」
「っあああ!!主上、しょじょおぉ!!!」
陽子は、挟み込んで煽り立てた下肢の昂ぶりを、昂騰にぶつかる極限まで引き付け、唐突に脚を放す。
「!!」
達する寸前に放り出されて、景麒は行き場を奪われた快楽に戸惑った。
「如何した?逝きたいんだろ?ならばさっさと逝くがいい」
「しゅ、しゅじょおぅ…」
突き放した陽子の声色に、景麒は淫悦の消化不良に声を喘がせた。
「何だよ?此処まで高めて遣ったのに逝けないとでも言うか?足りないんだったら、自慰でも何でもすればいいだろう」
陽子は悪辣的な微笑を湛えて下僕を見遣る。
「それとも何か?それは矜持が邪魔して出来んと?淫獣の癖に、今更羞恥を思い出すか」
「そ、そのような訳では…」
瞳を隠された貌で必死に何かを求める仕草を見据え、じゃあ何だ、と陽子は言った。
「その口は飾りか?望みがあるならちゃんと言え。黙っていて考えが通じるならば、この世に言葉など要らんだろうが」
言い切って、放置されて居場所をなくした景麒を一撫でする。予告の無い撫和を受け、景麒は戦慄に震えた。
「――ぅう…つ、続き…」
荒く吐息を乱しながら、景麒は囁くような声で言った。
「つ、主上と続きがしたいんです…ッ」
消え入るような呟きに、陽子は鼻白んだ貌をする。
「は?聴こえない。はっきり言わなきゃ判らんなあ」
- 78 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷13 :03/06/12 01:36 ID:FeUr1Yuc
- 執拗な会話の虐待に、景麒は愁眉を寄せて貌を歪めさせる。陽子はその貌を見遣って、「先刻の続きか?」と悪鬼の微笑を浮かべて言った。
「――…お前には学習能力がないのか?ちゃんと何度も教えただろう。わたしとしたけりゃ、御願いしろよ。惨めに這いつくばって許しを乞えばいいだろう…!」
言葉で責め立てながら、陽子はギリギリを掠るような、微妙な接触で景麒を辱める。
「ふ、ひぁぁぁッ!!お、御願いします!先を…、温情を下賜(くだ)さいッ!!わたしに御身体を与えて下さいませ…!!」
懇願に辺り、陽子は口の端を上げる。
「――ふん。出来るじゃないか。ならば最初からそうしろよ」
吐き棄て、陽子は景麒を手に取る。ひんやりとした掌の感触に、景麒は大きく身体を引き攣らせた。陽子はその反応を愉しむように囁く。
「…知ってるか?女のカラダは男と違ってそう容易く極まらない。わたしはな、お前と交わってこの方、心の底から満足させられた事が殆んど無いだ。…だから課題だ。わたしがいいと云うまで絶対出すなよ。
――貌以外に大した長所のないお前も、一つくらいは、主人の望みに応えて漢(おとこ)をあげてみせろ」
「っう…は、はい…」
景麒が応えるのを見遣って、陽子は自らの胎の中に景麒を導いた。
「……う、くは…ッ」
忍び入ると同時に、熱く息衝く内壁が柔らかに景麒を迎え入れる。絡み付かれるだけで早くも達しそうな勢いを、景麒は必死で抑えた。
「…如何した?早く動けよ…」
脳天から快楽に蕩かされて陶然とする景麒の頬を軽く叩き、邪険そうに陽子は言った。
「…も、申し訳ありません…」
翳み掛かった頭で反射的に答えると、景麒はゆっくり動き始める。
呼吸に合わせ、加速度的に腰を突き動かしていくと、擦れ合った内部が蜜に満たされていった。
「…ん、ぁっ…!もっと!!もっと早くッ」
景麒の動きに合わせて陽子が腰を振る。命令に応えて景麒が動きを速めると、内部が更に息衝いて熱を灯した。強く絡まり合う身体が、景麒を淫楽の彼方に誘う。
「全然足りないッ!!もっと強く!!もっと奥まで入ってっ!!」
「は、はいぃ…ッ」
- 79 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷14 :03/06/12 01:38 ID:FeUr1Yuc
- 骨の髄まで色情に浸され、景麒の意識は疾うに臨界を超えている。主人の命令という抗えない力と己の肉欲の為すがままに、景麒は身体を突き動かした。
激しく動く分だけ、締まりがきつくなる。寄せては返すような重圧に巻き込まれ、奥に居るのに、もっと奥まで吸い込まれるような錯覚を覚える。景麒は、その目も眩むような快感に心の底から酔い痴れた。
「ぅ、ふぁ…っ、しゅじょう…ッ!!」
髪紐で為された目隠しの結び目が解けて首筋に落ちる。景麒の目前に朧げな視界が拡がった。久方ぶりに蘇った世界に飛び込んできた主人の髪色が、痛いほどに眩しい。ゆらりゆらりと揺れる紅が痴情を盛り上げ、景麒は興奮に打ち震えた。
「しゅ、しゅじょう…ッ!!もう…!!!」
景麒が弱音を吐くと、陽子は解けた目隠しの端を掴み、手綱を握る仕草で力任せに引っ張った。
「駄目!!まだッ!!」
「ふぁぁぁッ!!」
「まだまだ飽き足らないんだよ…っ」
上肢では騎獣のように動きを制御され、下肢では暴れろと言わんばかりに締め上げられる。
「ぁうあ!!そ、そんなに…ッ、そんなに締め…!!――ぅはぁあああっっ!」
矛盾と倒錯にギリギリの部分で抑制された衝動が爆発する。景麒は陽子の制止に応えられずに、熱く煮え滾る猥情の全てを噴出した。閉じ込め切れなかった部分が暴走して、白濁の物体が主人の貌にまで飛び散る。
陽子は軽く舌打ちすると、とろんとした白い液を手の甲で拭って、ぺろりとそれを舐め取った。
「…全く、身体の学習能力は知能以下だな。本当に忌々しいったら…」
景麒は荒く息をしながら、立腹する主人の機嫌を計った。
「も、申し訳…ないです…」
何処か泣きそうに眉を寄せる景麒の貌を見遣って、陽子は深く息を吐く。
「謝るだけならタダ。本当に悪いと思うなら、少しは身体で応えて見せろ。――正直、相手する気が殺がれる」
陽子の独白に、景麒は焦りを浮かべる。二度目の激昂に鈍磨した身体で力を振り絞り、主人の細腕に乞い縋った。
- 80 名前:鬼畜女王×愛玩奴隷15(ラスト) :03/06/12 01:39 ID:FeUr1Yuc
- 「ど、努力致します…。だから、どうか御見捨てにならないで下さい…!!」
切実に叫ぶその貌を暫く見詰め、陽子は軽く失笑した。
「…馬鹿だな」
囁いて、景麒の頬に手を触れる。
「見捨てたりなんかするものか。――愚かで卑しいからこそ、いとしいんだよ。…お前はこの世で最も厭しく愛しい、たった一人の半身だからな。望みとあらば、心行くまで愛してやる」
ふ、と軽く触れるだけの口付けを景麒の薄い唇に落し、陽子は悠然と微笑む。
「…少なくとも、わたしがお前に飽き果てる、その時まではな…」
陽子は二回目の入浴から上がり、新たな夜着に身を包んで臥室に戻った。
臥台では、体力を消耗しきった下僕が薄い寝息を立てて眠り込んでいる。熟睡する様子を察して、陽子は薄く笑んだ。
不意に、足の爪先が何かに当たる感じがした。何気に目を遣ると、其処に丸薬が落ちている。
点々と散らばるそれを拾って、陽子は溜め息を吐いた。
「…にしても、何て恐ろしい物なのだろう…」
――大半は下僕に流したものの、陽子も僅かに媚薬を服んだ。その所為か、普段より貪欲だったと他人事のように内省する。
たった少し摂取しただけだというのにな、と陽子は独りごちると、傍らに転がった高杯に手を伸ばして拾い上げた。
「…侮り難いな、本当に」
呟きと共に手を離す。禁断の実はころりと硝子の高杯の中に転がり落ちて、キン、と澄んだ音を立てた。
〈了〉
- 81 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 01:44 ID:aAALXOQr
- リアルタイウで鬼畜女王様キタ━━━━。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:. ━━━━!!!
激しく乙!激しく(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
- 82 名前:前スレ805 :03/06/12 01:53 ID:FeUr1Yuc
- 毎度お疲れ様でつ。
何とか終りますた。御目汚しで合掌でつが、御希望に沿えられたでしょうか?
こんな屈折しまくった虐待女王と超受け被虐下僕にして御免なさい。
男女役割完璧逆ですね。でも、『真夜中は別の貌』ってことで御愛嬌を。
「ヲイヲイ、こんな女王やったら国潰れるでぇ?」等の突っ込みも御座居ましょうが、それはスルーを(w。
各キャラ完璧に別人ですが、個人的に鬼畜女王書いててチョー楽しかったです(w。変態でゴメソ。
そいじゃこのへんでおいらは消えまつ。
他の職人様方の続き物を心待ちにしてるでつ。
あと、司書さま乙でつ。
- 83 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 02:36 ID:JQdERfIS
- 805さん、乙!乙!乙!乙!乙!乙!乙!乙!ハァハァハァハァ…
いや、ここまでされても失道しないところを見ると、
下僕はかなり満足しているとみますたw
しかし…早漏で獣なのか…景麒w 妙にイメージピッタリなのが藁
- 84 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 04:21 ID:Jfbpy98G
- お疲れ様でしたっ
景麒攻めより女王様攻めのほうがハァハァできることに気づいた
805さん!ありがとうございまつ
再度のご降臨を激しくお待ち申し上げまつ!
- 85 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 09:46 ID:32kN0yOq
- 陽子と楽俊のバカップルを書こうとしたら指と脳みそがつった・・・
漏れには書けそうもないです(ノд`)・゚・。
- 86 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 12:07 ID:9Pg5Mjkl
- 805さん、乙華麗!!
これを読んでたら
尚隆が陽子に媚薬を使って、
不意に動悸がした。
乳房が妙に張りつめている。
布に擦られて、襦の中で乳首が屹立したのが判る。
おかしい。
尚隆に異変を悟られないように、背を向けて窓の外を見るふりをする。
なんていうのを妄想したっす。
- 87 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 13:36 ID:R8o8AXrI
- >>86さん!寸止めはダメッス!(ノД`)・゚・
それを書くべし書くべし書くべし!!
- 88 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 13:32 ID:WVGmEkL3
- >85
ぜひぜひ楽俊×陽子お願いしまっす!
景麒×陽子と並ぶスタンダードカプなのに、なんでこんなに少ないのか。
チュウだけでもいいので書いてください〜。
- 89 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 14:21 ID:wZXza3oB
- 以前書いた自家発電楽俊のアナザーサイドでございます(ワラ
出来上がってみたら、エロ含有率0.5%ですた。スレ違いスマソ(・ω・`;)
「・・・楽しみにしてるよ」
くすくすと言う笑い声と一緒に銀の粒を小鳥に含ませる。
青い羽を数度撫でてやり、窓辺から雲海へと放つ。
空の青に小鳥が溶け込むまで見送り、陽子は軽く背伸びをした。
「よし、私も出かけるか・・・班渠」
卓の上に広げられている書面や筆を脇にまとめ、自分以外誰もいない部屋に声をかける。
(ここに)
姿をあらわさず気配だけを漂わせる。
「これから雁行く。連れてって欲しい」
陽子は部屋の隅の物入れから平民の男が着る着物を取り出す。
(いまから・・・ですか)
「そう、いまから」
着ている官服を脱ぎ捨て、粗末な着物に袖を通す。
(台輔はなんと・・・)
「ないしょ」
けろりと言い放ち、陽子はてきぱきと身支度を済ますと、水禺刀を卓からつかみあげ背中に結びつける。
- 90 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 14:22 ID:wZXza3oB
- 「大丈夫、なにかあればすぐ戻ってくるから。手紙も置いていくし」
(・・・御意)
気配がかすかにため息をついた。
誰にも見つからぬように金波宮を抜け出し、久しぶりに爽快感を味わって陽子は軽く伸びをした。
「これが知れたら台輔がどんなにお怒りになるか・・・」
「知らない。第一、景麒が悪いんだ。最近、朝議が終わったかと思えばろくに人の顔も見ないですぐ自室に戻るし、呼んだって来ないし」
「・・・台輔にも事情がおありなのですから・・・」
「それならそれで私にはっきり言えばいいじゃないか。具合が悪いなら悪いで言ってくれればこちらも無理はさせないようにするし。それとも私にいえないようなことなのか?」
(それは・・・)
よもや発情期だなどとこの歳若い女王に言えるわけもないし、麒麟が王に告げていないことを使令の自分が耳に入れていいものでもない。
「それに、桓たいもおかしいんだよ。最近仕合ってくれないし、顔見ても逃げるようにどこかに行ってしまうし」
(それはそうでしょうとも)
桓たいとて半獣である。
いくら理性で押さえつけたところで獣の性は押さえきれるはずもない。
どうせこの無邪気で無頓着な王は、気付くこともなく無防備に近寄っているのだろう。
景麒と桓たいにとっては、この上なく残酷な状態である。
(予王みたいになられても困るが、もう少しなんとか・・・)
班渠は口の中で言葉を噛み潰し、話題を変えようとした。
「ところで、突然に雁国に行くと言われましたが、延王にはどのようなご用事で?」
「いや、行くのは玄英宮じゃなくて、楽俊のいる大学だ」
- 91 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 14:23 ID:wZXza3oB
- 会うのはひさしぶりだと楽しげに語る陽子に、班渠は忠告しようとして思い直した。
どうせ、あのネズミの半獣なら襲うほどの度胸もないし、襲ったところでたいしたことにはなるまい、と。
いざとなったら自分が飛び込んでいけばよいことだし、少々痛い目にあったほう無知で周りを苦しめている王にとってはよい薬になるのでは・・・。
班渠は心の中でにやりと笑うと、一路雁国へと急ぐのであった。
人気のない大学の屋根の上に音もなく降り立つと、陽子は慣れた足取りで楽俊の部屋の窓へと歩み寄る。
すぐ声をかけようとして思いとどまる。
見慣れぬ人型でいる楽俊が新鮮で、一心に本を読んでいる後姿がたくましくて、意味もなく心臓が高鳴るのを感じた。
そう言えば、蓬莱では男の人をじっと見ることはなかったな、と、ぼんやりと思う。
両親からは男女間のことを話すのははしたない事だと教えられていたし、男性を見つめるなどはとんでもない話だった。
こちらにきてからは色々な事がありすぎて、男に囲まれた生活をしていても「男性」としては誰かを見つめたことはなかった。
(ああ、男の人なんだな・・・)
そよそよと流れる風に時も忘れて、自分より広い肩幅を眺めていた。
ふと、視野を青いものがよぎった。
自分が放った青鳥が、やっと到着したのだ。
青い小鳥は部屋の中で2、3度旋回すると部屋の主の机に降り立った。
楽俊が銀の粒を含ませるのが見て取れる。
どんな顔をして自分の手紙を聞いているのか気になって、少しだけ窓から顔を出して覗き込む。
楽俊は目を閉じて聞いているようで、こちらに気付く様子もない。
しばらくすると、なにやら楽俊がもぞもぞと身じろぎをはじめた。
- 92 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 14:25 ID:wZXza3oB
- 不審に思ってみていた陽子だが、しばらくしてやっと級友たちが教室の隅で人目もはばからず話していた男性の行動のひとつに思い当たった。
次第に動きに激しさを増してくるのを見て、陽子はそっと窓辺から離れた。
陽子は人差し指を口に当て、真っ赤な顔をして班渠にまたがった。
「え・・・と・・・やはり雁に来たんだから延王に一言ご挨拶しておいたほうがいいと思うんだ・・・」
消え入るような声でそうつぶやくのが精一杯のようだ。
御意、と班渠は音も立てずに中に舞う。
(このくらいで赤面するようじゃ先が思いやられる・・・)
台輔の女王への思慕を知っているが、欲望を押し込めて黙ってしまう台輔に、相手がこの調子の女王ではその思いが遂げられるのはずいぶん先になることだろう。
思いを告げるだけでその永劫の時が費やされてしまうのではないかと危惧するのは自分だけではあるまい。
台輔もいっそのこと発情期の勢いで押し倒してしまえばいいのに。
そんな物騒なことを考えながら、班渠は玄英宮に向けて虚空を駆けるのであった。
(終)
で、玄英宮ではやはり発情期の延麒が待ち構えてたりして・・・(;゚∀゚)
エロさも萌えもなんもないでつ(泣
漏れの頭の中には天然ぼけの陽子と襲う度胸もない楽俊しかいないらしい・・・(・ω・`;
- 93 名前:876 :03/06/13 16:27 ID:S6PNO4Q8
- 鬼畜陽子かっこいい。あんな風に書けるといいんですが。
自家発電さん(?)の陽子も可愛らしくていいですね〜、発情延麒いいかも。
んで。
(-_-;)PC逝きました・・・・しばらく書けそうにないです・・・
純情延王×陽子、もうしばしお待ち下さいませ・・・・(T_T)
- 94 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 16:55 ID:QEZJhRjS
- >前スレ805神
乙!ハァハァハァハァさせて頂きまつた。
また鬼畜女王×被虐受下僕書いてくだされ
90タソもがんがれ(w
発情期(;´Д`)モエー
新たなハァハァの予感…
- 95 名前:前スレ805 :03/06/13 17:07 ID:rg/EiVjK
- >>90タン
乙華麗。なんか微笑ましくてよし。
ちゅーか、班渠いいなぁ
>台輔もいっそのこと発情期の勢いで押し倒してしまえばいいのに。
にワロタ。
>>93
イキロ。
気長に待ってる。
- 96 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 17:07 ID:rg/EiVjK
- スマソ。食い残し
- 97 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 17:27 ID:hwGh8bt8
- >>89
前の楽俊陽子の続きですな
班渠がいい味だしてて良いですね
純情女王様も良。シンセンだ…
発情期六太×純情陽子キボンヌ
発情期熊×祥瓊か鈴とかな。激しいのキボン
- 98 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 19:17 ID:ZTpCU34u
- >>89
鬼畜女王様にも相当萌えたけど純情女王様にもかなり萌えますた(*´Д`)
かわいいなぁ陽子たん(*´Д`)
ここんとこネ申光臨続きで嬉しい限りです。
- 99 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 19:43 ID:64EmL5Ne
- >>89さん、乙!初々しい二人にまったりしました。
班渠の発情期を心配してしまった自分は終わってまつか...(;´Д`)
- 100 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 20:48 ID:pM6AiTai
- 100。このスレ最高!
- 101 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 22:02 ID:aMioCpUc
- >97(発情期六太×純情陽子)
プチ厨房的発情の六太とそれに気付かず保健室のお姉さんのごとく
悩みを聞いてあげようとして、押し倒される陽子・・・・・・・。
書いてみようかな・・・・・
- 102 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 22:56 ID:iWChjNVD
- >101
楽しみに待ってまつ
- 103 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 22:56 ID:WNKqCVlP
- >101 わーい。待ってるよー。
- 104 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/14 01:32 ID:PHsqFKa7
- 新スレ勃ってから一週間で100突破。
最短記録です(つっても比較は1、2、3の三枚間だけだが)。
- 105 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/14 03:51 ID:N6SAaonw
- >>101
お願いしまつ!
>>99
陽子が背中に跨った時点で班渠がハァハァ
わざと跳ねるように飛ぶがよろし。
- 106 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/14 13:06 ID:opn7SjvI
- 楽×陽(もしくは陽×楽)が少ないっちゅーんで少し考えてみた…らば。
くりくりと動く、愛らしい大きな瞳。感情が顕著に表れる耳と尻尾。
ふさふさした毛皮は、抱き竦めたら、とても心地が好かったことを良く覚えている。・・・その時は『慎みがない』と言われたけれど。
陽子の目前で、柔らかそうな毛並みが揺れる。
(ふわふわのクッションみたいな…)
そう思った瞬間、陽子は叫んだ。
「あああッ!!もう、辛抱堪らーーーん!!!」
楽俊は突然の絶叫と、次の瞬間に降りかかってきた振動に驚いた。
衝撃と共に、視界が反転する。瞬きして周囲を確認すると、自分が床に倒れこんでいる事が解る。そして、目前(というか自分の上)には、友人の顔。
(こ、これはまさか、『押し倒される』という状況でわっ?!)
動揺しながら楽俊は、短い手足をじたばたと動かしてもがいた。陽子はそんな事お構いなしに、楽俊を抑えつける。
「よ、ようこ?!」
「もう駄目だ!!抑えてきたけど、我慢出来ないッッ!!!!」
そう言って、陽子は楽俊の毛皮に顔を埋めた。
………なーんてギャグにしか出来ない。
(いや、むしろ自分がそうしたい)
…鬱だ。氏のう…(ノД`)゚・。
- 107 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/14 15:20 ID:WlFQw7K6
- 私もねずみさんにすりすりしたい・・・(;´д`)ハァハァ
- 108 名前:101 :03/06/14 23:48 ID:rVRrPd/T
- SS初心者101号
投下しマッス
- 109 名前:101:?????ラ????1 :03/06/14 23:50 ID:rVRrPd/T
- ?????ラ????
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- 110 名前:101 :03/06/14 23:52 ID:rVRrPd/T
- 文字化けが!?
なぜ(T△T)/
- 111 名前:あぼーん :あぼーん
- あぼーん
- 112 名前:101:?????ラ????1 :03/06/14 23:53 ID:rVRrPd/T
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- 113 名前:101:発情期六太×天然陽子 :03/06/14 23:59 ID:rVRrPd/T
- 雁国玄英宮。そこには一匹の獣が住んでいるという・・・・・・。
「台輔、先日お渡しした書類にお目を通していただけたでしょうか?」
朱衡は珍しく自国にいる麒麟に大量の文書を渡したのは今朝の事だった。
「わりぃ、全然やってない」
何かを押し殺すような、機嫌の悪い声が部屋の隅から聞こえる。
六太は窓枠に顎をのせ、ぼんやりと夕焼けを眺めていた。
渡された文章の大半は他愛のない内容で、わざわざ台輔が処理するような内容ではない。
しかし、それにすら気付かないほど、延麒は追いつめられていた。
「なんと嘆かわしい・・・・・・・」
延麒は数日程前から発情期に入っていた。
麒麟の発情期は毎年くると言う物ではないが、それでも様々な弊害が生じる。
「まじ、ごめん。」
六太にとっての最大の弊害は外に出られなくなる事だ。
どうにもこうにも押さえきれない感情の対象を民に向けるわけにはいかない。
しかし、その事でむしろ欲望が膨らんでしまったのも事実だ。
気を紛らわすために朱衡に持ってこさせた何でも無い書類にすら頭に全く入ってこない。
「いいえ、しょうがない事ですから・・・・・」
さらに言うなら、今の玄英宮には女官が居ない。
この時期の延麒の奔放な肉欲を恐れるように、皆、休暇を取っている。
くぅ、と六太は唇を噛み、腹の底から切なげな声を出す。
「女のにおいが嗅ぎたい・・・・・・・・」
朱衡はそれを聞いて頬をヒクつかせて笑った。
「においを嗅いだらそれでは済まないのが貴方でしょう?」
しかし、六太はその問いには答えず、はたと面差しを上げ、目だけを動かしてきょろきょろと何者かを探す。
「如何なされました?台輔」
突然の反応に朱衡は嫌な予感を感じた。
「陽子のにおいがする!!」
言うなやいな六太は思いっきり飛び上がり、一目散に駆け出した。
それを見た朱衡の溜息の深さは他に類を見ないと言う。
- 114 名前:101:発情期六太×天然陽子2 :03/06/15 00:04 ID:aB076vuu
- 内殿に二人の人影が見える。
一人は玄英宮の主である尚隆、もう一人は紅の髪が美しい若い娘。
陽子は政務の相談を、と言う名目で気晴らしに来たのだった。
二人は仲良く談笑している。
それをこっそりと扉の影から見つめている二つの目があった。
六太だ。
もっと近くで陽子に近寄りたくてたまらないのだが、どうも抑えが効かなくなりそうで恐いのだ。
しかし、いつまでも隠れている事はできなかった。
翡翠に輝く瞳は瞬く間に六太を見つけた。
「六太くん!何しているの?」
陽子は優しく微笑んで手招きをする。
「おいでよ、お土産のお饅頭あるよっ」
そんなに優しくされたら・・・・・・・・・・
六太はしばし躊躇してから陽子をにらみ付けた。
「・・・・・・っ、俺はお前らと遊んでいるほど暇じゃないんだ」
くるりと踵を返すと、肩を怒らせてその場から走り去ってしまった。
陽子はきょとんとして六太が消えた方を眺めていた。
「どうしたんだろう・・・・・・・・?」
ちらりと延王の方を振り返ると、何やら微妙な笑みを浮かべている。
「なにか・・・・・・・・・・?」
いいやと尚隆は首を振った。
何かおかしい、なにか・・・・・・・・・・・・
その何かは陽子には全く見当も付かなかった。
呼べばいつだって、楽しげに駆けてくる小さな麒麟。
一体どうしてしまったのか・・・・・・。
- 115 名前:101:発情期六太×天然陽子3 :03/06/15 00:06 ID:aB076vuu
- 「よし誰も居ないな」
陽子はきょろきょろと周囲の廊下を伺っている。
昼間の六太の様子が気に掛かって、本来の客間である掌客殿を抜け出して来てしまったのだ。
目的地は無論、六太のいる仁重殿。
足音なく羽根が滑るように、陽子は駆ける。
仁重殿は広い。
だが、陽子は以前、六太の臥室に入った事があったので、大体の位置の見当は付いた。
その部屋の側までくると、一つだけ明かりを漏らす扉があった。
ここだ・・・・・・・・・・・
陽子はしばし中の様子をうかがってみた。
どうやら住人は未だ起きて何やら作業をしているようだ。
紙の擦れる音がする。
陽子は手に先ほど渡しそびれた饅頭を握りしめて部屋にそっと入った。
「六太くん。未だ起きてる?」
六太は書類の山に埋もれていた。
突然の女人の来訪に驚き慌てた為、横にあった束を袖に引っ掻け、書類を床にぶちまけてしまった。
「うわぁぁ――――っ!」
慌てた六太は即座にしゃがみ、書類を拾いはじめた。
「あっ!すまない」
陽子が側に駆け寄ろうとすると、六太は大慌てで使令を呼び陽子を制止した。
「ど・・・・・どうしたの?なんで・・・・・・こんな事を?」
あまりの六太の行動に陽子が狼狽していると、六太は急いで床に落ちた書類を拾い集めてまとめて窓の外の雲海に放り込んだ。
- 116 名前:101:発情期六太×天然陽子4 :03/06/15 00:07 ID:aB076vuu
- 肩で息をする六太を呆然と見つめて、陽子は改めて六太に問いかけた。
「六太くん、どうしたの?」
六太の顔に朱が昇る。
「陽子こそ、こんな時間にどうした?」
吐き捨てるように言葉を放った六太は、どかっと先ほどまで座っていた椅子に腰掛けると、くるりと陽子に背を向けた。
明らかに陽子を歓迎していない。
それでも鈍な陽子は粘った。
「昼間、お饅頭を渡しそびれたから、持って来たんだ。」
そう言うと陽子は六太の座る椅子の本来の背持たれ側、六太の正面に位置する寝台にそっと腰掛けた。
「一緒に食べよう」
陽子はにこやかに笑ってぽんぽんと布団を叩く。
こっちの来いと言う意味だ。
陽子が六太に対してこのような振る舞いをするのはいつもの事だ。
彼女は彼の事を弟のように思っているのかもしれない。
しかし、今の六太は発情期。
メスに布団の方へ来いと手招きされれば、当然、欲に煽られる。
陽子と饅頭の甘い誘惑に負け、六太はそろそろと陽子の側に寄り、寝床に腰掛けた。
- 117 名前:101:発情期六太×天然陽子5 :03/06/15 00:09 ID:aB076vuu
- 「はい、甘くておいしいよ」
陽子はにこやかに六太に饅頭を手渡す。
六太は黙って饅頭を受け取りはむはむと食らい付いた。
「ごめんね。」
陽子が六太をじっと見つめて静かに語りかけた。
六太はそれに答えるようにちらりと視線を遣る。
「私、何か六太くんが気を悪くするような事しちゃったんだよね?
私は案外、そそっかしい所があるから、他人を傷つけていないつもりで傷つけているときがあるんだ。王になって一生懸命がんばったら治るかと思っていたんだけど、やっぱりこう言うとこってなかなか抜けないな。」
饅頭を頬張った六太はうむと頷いた。現に今やっている事がそうなのだ。
あまりにもハッキリとした返答に陽子は済まなそうに肩を落とし、そっと六太の頬にふれた。
「ごめん・・・・・・・」
六太も陽子をじっと見つめる。
輝く翡翠の目にさらさらとした赤い毛並み。
頬に振れた手がしっとりと柔らかく心地よい。
褐色の健康的な肌はその胸元に女性特有の柔和な影を落として・・・・・・・!?
・・・・・・・・・・・・・陽子の乳が!見えてる・・・・・・・!
先ほど動いたせいで少し胸元がはだけてしまったらしい。
陽子自身は無頓着なのか気付いていないのか。
ちょっとだけ・・・・・・・・・
六太は陽子の腰に食い込むように指を広げて抱きしめ、ぐいと胸元に顔を埋めた。
「六太くん!」
良かった、許してくれたようだ・・・・・・
この麒麟は本当にかわいい・・・・・・・・・・
自国の麒麟と比べた陽子は、自分に素直に抱きついてくる少年をぎゅっと抱きしめ頬擦りした。
陽子自身の予想では、この後十分ほど仲良く談笑し、それぞれの部屋に戻っておやすみなさいと言う構図だった。
しかし、その時延麒はもう、そんな終わらせ方ができない所まで来てしまっていたのだった。
つづく。
- 118 名前:101 :03/06/15 00:19 ID:aB076vuu
- (;´Д`)>ハァハァ
一時はどうなるかと思いましたがなんとかあげられました。
どうやらSのブラのせいだったようです。
いっぱい誤字があると思います、目をつぶっておいて下さい・・・・。
- 119 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/15 00:37 ID:0Dx1iDzq
- >101さん
グッジョブ!!!(;´Д`)ハァハァ
陽子はこの後どうなってしまうのか…。
- 120 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/15 01:09 ID:z/XjcwYv
- >>118
SS初心者?とは思えんほど文章ウマーです。グッジョブ(・∀・)!
これから狼モード入るであろう発情麒麟に天然赤ずきん(陽子)が如何されるのか(;´Д`)ハァハァ
続き期待。
処で、タイトルに捻りがあるのいいね。
話がわかりやすいし、面白味があるなとオモタよ。
- 121 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/15 01:19 ID:42w4n9Ls
- このスレ本当最高
101さん、続き楽しみに待ってます!!
- 122 名前:101 :03/06/15 16:51 ID:aB076vuu
- 続き完成!
ラストまで一気にいきます。
もうしばしおつきあい下さい。
- 123 名前:101:発情期六太×天然陽子6 :03/06/15 16:53 ID:aB076vuu
- 陽子が俺を抱きしめてくれている・・・・・・・・
頭に胸に、背中に、そのぬくもりは伝わってくる。
でも・・・・・・欲しいのはソコじゃない。
六太は全身の力を込めて陽子を布団の上へと押しつけ、その反動で少し開いた足の間に滑り込む。
「きゃっ!?」
突然、内股に施された刺激に陽子は声を上げた。
六太ははだけた寝間着の襟をぐいと開き、その膨らみを見つめる。
「・・・・・こっちの饅頭の方がうまそう・・・・・・・」
えっ?と陽子が聞き返す前に六太は女の乳房に貪りついた。
「ひゃあん、ああっ!」
熱くねっとりとした刺激に翻弄され、陽子は抵抗する事をすっかり忘れてしまって声を上げる。
それに気付いた六太は素早く、さらに愛撫をしはじめる。
乳首を口に含み舌で転がし、自身を陽子の割れ目に擦り付ける。
服の上からではあったが、次第にそれは硬く膨らんでいく事が陽子にはハッキリと分かった。
「ああああっ、 いやっ、あん 」
六太が舌で刺激すると律儀に反応を示し、もがいて六太の頭をつかむ。
どうやらようやく抵抗する事を思い出したようだ。
だが、その程度では全く効果がないばかりか、煽情を買うだけだ。
陽子から立ち上るメスの芳香に六太はふとその端正な面差しを上げ陽子を見つめる。
その口元にふと、えも知れぬ笑いが浮かぶ。
それはどこから見ても発情した獣の顔であった。
「ろ・・・六太くん、もう・・・・・やめっ・・・・」
これら始まるであろう事に怯え、震える声で陽子は哀願をする。
そう言ってもがく陽子に六太の笑みは消え去り、感情の無い目で陽子を見据える。
・・・・・・俺は何度も警告した。
こうなったのは・・・・・・・・・・・・・お前の落ち度だ
- 124 名前:101:発情期六太×天然陽子7 :03/06/15 16:58 ID:aB076vuu
- 陽子の寝間着をかろうじてその身に引き止めていた帯を力任せに引き裂き、六太は全てが露となったメスを見つめる。
「やだやだあっ」
陽子は体を揺さぶって六太の拘束を解こうとするが、がっしりと腰を固定され、それは叶わなかった。
六太は陽子がはげしく抵抗するのを尻目にその秘部に顔を寄せる。
「・・いや・・・・・見ないでぇ・・・・・・」
桃色の花からは、しとけなく透明の蜜があふれだしている。
だが、未だ十分とは言えない。
六太は片手で陽子を押さえつけ、もう一方を陽子の秘部に差し込み、その蜜の滴る肉壁をかき回しはじめた。
「ひいいいっ やっ あっ・・・・・あああああああん!!」
体の中で最も敏感な場所を蹂躙され、陽子はひときわ大きな嬌声をあげる。
体を仰け反らせ、びくんびくんと痙攣すると、解けるようにぐったりと褥に崩れ落ちた。
それを見た六太は、つと陽子の内から指を引き抜いた。
その手はぐっしょりと濡れそぼっている。
大人しくなった陽子から押さえつけていた手を離し、自分の服を脱ぎはじめた。
- 125 名前:101:発情期六太×天然陽子8 :03/06/15 16:59 ID:aB076vuu
- 陽子はその少年自身を見止めて愕然とした。
自分が想像していた物とは全然違う。
生々しく先端から白い液を滴らせる肉の固まりがそこに付いていた。
「や、 あ・・・・・・・・・」
抵抗しようと動くと、先ほどの残り火が疼き陽子の抵抗を押しとどめる。
六太は何も言わずに陽子に覆いかぶさり、その胎内に侵入を始めた。
陽子に破瓜の傷みが襲いかかる。
全身を包み込むほどの強烈な傷みに陽子は声なき声を上げ、六太の背中に爪を突き立てる。
しかし、六太はそんな事にはいっこうに構わずに、己の欲望を満たすためだけにぐいぐいと陽子を犯し続ける。
「ひゃあん、あん、 ああうっ」
陽子はぽろぽろと涙をこぼしながら、六太の動きに合わせて嬌声を放つ。
六太の侵入を阻むように陽子の胎内は断続的に六太を絞めつけてくる。
その不規則な周期は次第に短くなってゆき、それに合わせるかのように六太の動きも速く激しくなってゆく。
「・・・・・・・・・・・うっ」
六太の体が戦慄き大量の欲望を陽子の中に吐き出した。
終わった・・・・・・・・・・・・・?
だが、混濁とした陽子の頭に浮かんで来た言葉は、息をつく間もなく掻き消された。
器用に陽子の体をくるりと反転させ、再び突き入れてくる。
六太が精を放つ度、陽子の傷みは快楽に変わる。
陽子の意識は次第に虚海のように黒く深い闇の中に溶け込んでいった。
- 126 名前: