作者:185さん >185〜187、190


「そろそろ妓楼にも飽きたな」
風漢は自分を探しに来た六太に目を遣り、ふと思いついた。
「そうだ、麒麟だ!」
この国には12の麒麟が存在し半分は牡で麒と呼ばれ、もう半分は牝で麟と呼ばれる、麒麟は普段人の姿をしていて、その美しさは比類無きものである。もちろん風漢には麒などには興味がなく、麟の名を思い出していた。
「塙麟、廉麟、宗麟、峯麟、氾麟、才麟か。王独りならば覿面の罪にもなるまい。
玄君に相談したいが、事が事なだけにする訳にもいくまい」
幸い風漢は戦国大名出身とゆう事もあり、かつて子飼いの忍びから色々教わっていた。
「少し他国を見聞してくる」
六太に言い放つと風漢はお気に入りのスウグである「たま」にのり旅立った。

「まずは隣国、巧!」


「隣国ではなかったな巧は。慶を挟んだ国であったな」風漢は独り呟いた。


「俺も麟に選ばれたかった」
呟き自家製の精力剤をのむ風漢であった翠皇宮は目前だ。
塙麟は翠皇宮から外をみつめてため息をついた。塙王は妻子もあり塙麟の体を求めるということは無かった。
「絶世の美女にその様な表情は似合わんな」
その時部屋の暗がりが動き塙麟は、はっとした。
「何者です?」
その男は「俺の名は小松三郎尚隆、称号は延王だ」といった。
「その延王が何故このような夜更けにここに?」
不信そうに問う塙麟に風漢は「巧と国交を結びたいゆえ参った。何、俺と塙台輔の個人的なものだ。我が愛を輸入して頂く。」



風漢は塙麟の唇を吸った。
「麒麟も愛されなければつまらんだろう?」
上着の留め金を外し塙麟の白い素肌が露わになった。白い肌は桃色に色付いていた。
「あっ・・」
乳首を吸われる塙麟。
抵抗する気にはなれなかった。その気持ちを察してか使令達も大人しくしていた。
風漢は上気した麒麟の秘所へと手を伸ばした。人間のそれと同じであったが、恥丘には薄く金色の毛が生え白い肉はまだ男を知らないようであった。
指を優しく挿入し左右へ動かすと身を悶える塙麟はしっとりと濡れていた。
「そ、そこはいけません。ああ・・」
風漢は止まらずに秘所を舐めた。溢れる愛液は床へと垂れた。
「塙麟、咥えてくれ」
風漢の反り立つ肉の棒を彼女は咥えた。
数分の後、「そろそろ頃合だ」肉の棒は塙麟の秘所に挿入された。
薄い膜は破れはしたものの、血は流れはしなかった。
「天帝の配慮には感謝せねばな」
風漢は苦笑した。
風漢の下で喘ぐ塙麟。体は汗ばみ、顔には歓喜の表情を浮かべている。
「え、延王様。お仕えしたかった」
ビクン、ビクンと脈うつ風漢は挿れたまま塙麟を抱きしめ唇を吸った。
「塙麟、その笑顔の方が何倍もそなたに似合う。近いうちにまた参ろう。」
服を着て「たま」にまたがる風漢を見送る塙麟。
「私もお待ちしております」
愛される喜びを知った彼女の顔は喜びに満ちていた。
翠皇宮を抜け出した風漢に声をかけるものがいた。
「尚隆、てめー独り抜け駆けすんなよ。おれだって麟には興味があんだからな!」
六太だった。
「悪いな台輔、次は誘うから怒るな。」
機嫌を直した六太は、
「賓満を貸してやる、よく濡れぬぜ。俺は漣と奏に行きたいな」
「お目が高い」と風漢は苦笑した。


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