作者:191さん 191-194>@二冊目
「いくら天気いいからって・・・・遊びに行くって言ってたのに・・・」
溜め息をつきながら、紅い髪の少女がつぶやく。
彼女の足元には、陽だまりの中幸せそうに寝る一匹の鼠。
─── 鼠ではなく、半獣である楽俊。
ふくれっ面のまま紅い髪の少女─陽子は楽俊の隣に座り込む。
「それにしてもほんっと気持ち良さそうに寝てるんだから・・・」
ぶつぶつ言いながら体をつついてみる。
ヒゲを少し動かすだけで、全く楽俊が起きる気配はない。
脇をくすぐっても、全然まったく寝返りすらもせずに寝ているのを見て、陽子にふと悪戯心が湧きあがってきた。
普段は本人に叱られてほとんど触れないので、ふわふわの体をまずはあちこち触りまくってみる。
首筋は毛が長く、結構さわり心地がいい。
胸の辺りは少し短く、変わったさわり心地である。
わき腹の辺りは滑らかな手触りが気持ちいいので、更にたくさんなでてしまう。
「あー、気持ちいー♪お日様の匂いしていい感じだ・・・あれ?」
腹の部分に顔をうずめていた陽子の視界に何やら変わったモノが見える。
無意識で勃ち上がってしまった楽俊の分身である。
見た目が鼠とは言え、半獣である。
そこはさすがに人と同じではあったが・・・陽子には分かりかねた。
顔をうずめたまま、片手を伸ばしてそれを掴んでみる。
「変な感触だな・・・鼠ってこんなのついてたっけ?」
まだ多少やわらかさの残るそれを掴むと、不思議そうにそれをにぎにぎしてみる。
と。 楽俊の息が一瞬荒くなったような気がした。
慌てて楽俊の顔を見ると、まだ寝てはいるようだ。
顔を見たまままた手をにぎにぎしてみる。
ハナをピクピクとさせながら、明らかに息が少し上がってきている。
(これ・・・気持ちいいのかな・・・?)
握ったり緩めたりが疲れるので今度は上下に動かしてみる。
色々している内にだんだんと太さを増し、固さも増してきた。
刺激を与えれば与えるほど反応を増すのが面白く、陽子は更に手を動かしつづける。
「うぅ・・・・ん・・・・・・・・・・・ぁれ・・・・・・・?よぅ・・・こ・・・?」
刺激のためか楽俊が目を醒ましてしまった。
目が醒めたものの今の状況がまったく理解出来ない楽俊。
寝起きにはその刺激は耐えれるものではなかった。
「え!? ちょ・ちょっと陽子!ダメ、だめだってば!おいらそんなされたら・・・あっ!っ!」
あっさりと果ててしまう楽俊。
陽子はかわす隙も無く、楽俊の出したものを顔に受けてしまう。
「ちょっと楽俊!なんでこんなのが出るの!」
「陽子・・・説明するから、ちょっと顔拭くもの今探すから待ってくれ」
──── 少し経過 ─────
もう夕暮れにもなろうかという楽俊の部屋では、楽俊がしどろもどろになりながら陽子に先ほどの説明と弁解と突っ込みをしていたのであった。