私の胸の下で、まるで少女のように怯えてる。ベッドに横たえられたその体は、緊張して面白いくらいに力が篭ってしまってる。指先までがちがちだ。 「そんなに緊張しなくていいわよ、アルクェイド。怖い事は何もないんだから」  耳元にそう囁いて、気持ちを伝えるようにキスをする。震えるその唇を解きほぐすように、舌でゆっくりと撫でまわしていった。やがて少しずつ開かれていく隙間から押し入り、彼女の歯を舌先でノックする。  開けてちょうだい。私は優しいサンタクロース。あなたに溺れる程の愛と快楽を贈りに来たのだから。  アルクェイドの頭に手を回して、その柔らかい髪の感触を楽しむ。私が奪ってしまった髪は、それでもなお失われる事のない美しさと手触りで私の指先を愛撫する。