欠片のカケラ


 彼は一体何を考えているんだろう…。
「アルフォンス?どうかしたか…?」
「…何でもないですよ」
 ぼくの頭の中は時折、彼の事で一杯になる。
「エドワードさん…」
「んー?」
「どうしてぼくのところへ?」
 そう聞くと、エドワードさんは苦笑した。
「迷惑か?」
「違うんだ…!ただ…」
 ぼくの理性が保ちそうにない…。
 最初に会った時から、ぼくはエドワードさんの事が気になってた。どこか冷めていて、 ぼく達とは距離を置いて、中に入ってはこない人だった。
「ただ…?」
「…何でもないです」
 エドワードさんは眼をキツクした。
「アルフォンス!?はっきり言えよ!」
「言いたくない…」
 言えば、全部終わってしまう。この、微妙な関係も、ぼくの想いも…。
「アルフォンス!」
「貴方にぼくを問い詰める権利はない…!」
「ア、アルフォンス…」
 思わず怒鳴り返したぼくを彼は驚いた顔で見ていた。
「貴方はぼくの気持ちなんて知らないくせに、離れて見ているだけのくせに…!」
「アルフォンス!」
 ぼくは湧き上がってきた暗い気持ちを抑え切れなかった。
「アル、フォンス…」
「きっと、最初で最後だから…」
「やめっ!んぅ」
 エドワードさんの体を床に押え付けたまま口付けた。
「ずっと…こうしたかったんだ…」
「ア…」
 服を剥ぎ取って素肌に手を滑らせた。
 胸の飾りに指先で摘んで爪を立てる。
「は、ん!ぁあ」
「今だけ…今だけなんだ…」
 体の上を指で辿っていくと体が跳ねた。
「エドワードさん…」
 全部終わりだと思うと少し気が楽だ。エドワードさんもそんなには痛がってない。
「びくびくしてるね…」
「あ、ぅ…」
 下肢の間に手をやって握ってやると硬くなって透明な液体が零れ落ちてくる。
「もうこんなにしてるなんて…やらしいな…」
「ひっ…!」
 滑りを掬っては後ろへと塗り込める。
「あ、嫌だ…ぁ!」
 ぎゅっと締まっていて指一本もかなりきつい。
「痛、痛い…!」
「大丈夫だから、我慢して…」
 前も後もゆっくりと擦っていく。
「うぁは…ぁ…ン」
 指を増やしながら奥まで入れては引き抜いてを繰り返す。
「あ、あ、やめ…ろよ…」
「もう引き返せない」
 まだ完全に解れきってないのは分かっていた。
「あんまり痛い思いはさせたくないけど…」
 埋め込んでいた指を引き抜いてぼく自身を宛がった。
「待、がはっ!!」
 奥まで一気に貫いた。
 彼は息をするのも痛そうで、でも、ぼくは包まれた熱に心地よさを感じていた。
「貴方の中は熱くてぼくを離さない」
「かは…ぁ、ぅあ…」
 前を擦ってやりながらゆっくりと腰を使っていく。
「ぐぁ…!アルフォ…ス…」
「エドワードさん…」
 何度も何度も奥を擦るうちに中が応えてくる。
「あ、も、助け…」
「もういいかな」
 中も外も強く擦り上げる。
「ひあ!あ、あ、あー!」
「くっ…」
 手の中のものが弾けたのに合わせてぼくも熱を奥まで放った。
 ぼくは、気を失った彼の体をしばらく抱きしめていた…。




2006/01/28 UP

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