期間限定


 ドルチェットは暗い部屋の片隅で丸くなり体を震わせていた。
「は…ん…」
 その息遣いは荒く、苦しそうだ。
「おい…」
 突然の声にドルチェットはびくっと体を強張らせた。
「大丈夫か?」
「グリ…ド、さん…」
 声の主はここを束ねるグリードだった。
「んー…?」
 グリードはしゃがみ込んでドルチェットの額に手をやる。
「さ、触ら…」
 ドルチェットが身を捩ろうとするがそんな事は意にも介さない。
 別に額は熱くない。ヤバいモンでもやったのかと考えを巡らしていたグリードだったが、 何かを思い出したようにポンと手を打った。
「あーもうそんな時期か」
 そのまま検分するように眺めやる。
 ドルチェットは居堪れなくなり、重い体を起こした。
「まあ無理するな」
 え? と思った時には組み敷かれていた。
「いや、あの」
「早く言えばいいのによ」
 グリードの手はいきなりドルチェットを捕らえていた。
「ちょ、は、グリ」
「俺とおまえの仲だろーが。まあ、遠慮するな」
 押し戻そうとするドルチェットの手をあっさりと押えると首筋に舌を這わせた。
「第一、誰も気にしやしねぇよ」
 言いつつ服で隠れるかどうか際どい所に赤い印をつける。
 仰け反る体を押さえつけて服を脱がしていく。
「駄、目で」
「このままの方が辛いだろーが」
 胸に直接触れながらグリードは苦笑う。
「いや、あ、の…っン」
 こっちに集中しろと言わんばかりに唇を合わせられ、 深く貪られると頭の芯が痺れたようにぼんやりとしてくる。
「もう堅くなってんじゃねえか」
 服の上から強く擦られる。抵抗しようにもできるような状況ではないし、 何よりグリードの方が強い。
「そうそう、大人しくしとけ」
 言いつつドルチェットのズボンを下着ごと引き摺り下ろす。
 直接触れられただけで先からトロリと溢れ出す。グリードはそれを広げるように擦る。
「ぁ、…!」
 もどかしそうに首を振る。
「まあ、一回出させてやるよ」
 掌で全体を擦り上げられる。緩やかに確実に追い上げられて…。
「い、あっく…!」
 ドルチェットはグリードの腕に爪を立てた。蟠っていた熱が表へと飛び出す。
 それは白くグリードの手を汚した。
「っはぁ、はぁ…」
 口を開けたまま肩で息をするドルチェットを数秒間 眺めていたグリードだったがくるりと体を反転させた。
「え…?」
 グリードは濡れた自分の指をドルチェットの後ろへと差しこんだ。
「ああっ!」
 急な異物にドルチェットは腰を引こうとしたがそれは許されなかった。
「おいおい、まだ終わってないぞ」
 押しこんだ指を中でくの字に曲げて内壁を刺激する。
「あ、ひぁ!」
 甲高い声を上げて仰け反った。
「良い反応するなあ…」
 指は二本に増やされ中で開かれた。指を伝った唾液が中を濡らしていく。
「あ、あン…ぁ」
「そろそろか」
 グリードは指を抜くと己をその口に宛がった。
「力抜いてろよ」
「! っかハッ…!」
 ぐいっと一息に奥まで突き入れられドルチェットは言葉を失った。
 痛みと快感とどちらが勝っているとも言えず…。
 ゆっくりと腰が前後に振られ反応した場所をその堅い物が通ると体が痙攣するように震えた。
「あ、ひぁ、や」
 奥に触れる度、ぐちゅと卑猥な音を立てる。それがドルチェットの耳を汚し羞恥に身悶えた。
「ちょ、もっ」
「んー? もう無理か?」
 爆発寸前の前を握られてまた擦られる。
「グリー、ドさぁんっ…!」
 グリードの指が先端を引っ掻いた時、ドルチェットは溜まらずその精を散した。
「しょうがねえなあ…くっ…!」
 微かに笑ってドルチェットの中へと注ぎ込んだ。

「ドルチェット? 大丈夫か…?」
 かけられた声にドルチェットはベッドの上で目を覚ました。
「んぁ……? …ロア…」
「具合でも悪かったのか?」
 問われて己の体を見たが特に変わったところはなかった。
「…いや。そんなことはない」
「そうか。ああ、グリードさんが呼んでる…」
 体が一瞬ぴくりと震えた。
「どうかしたのか?」
 あれは夢か…?
「何でもない。すぐ行く」
 答えてベッドを下りようとした時、腰の辺りがずきりと痛んだ。
「……夢じゃないのか! …ど、どうやって顔合わせたらいいんだ…」
「ドルチェット?」
 変に慌てている姿をロアが不思議そうな顔で見ていた。




2005/09/29 UP

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