新・お色気賞金首 2
馬に引かれたディ−ンが連れて来られたのは、何故か保安官詰所だった
本来なら賞金稼ぎの為の撃ち合いや、殺し合いも取り締まるべき立場の人物の居る所に来たゴードンの意図を探れぬまま馬から離されれば、やがて中からにやけた顔の保安官が顔を出しそれを見たディ−ンの体からはガクリと力が抜けた
「ピートかよ・・・・保安官と賞金稼ぎが手を組んだのか、最悪だな・・」
ディ−ンは、その保安官にも覚えがあった
ピートと言うその汚職塗れの男は、以前にディーンを街で偶然見つけ捕らえようとしたが様々な罠にかけ、最後には馬糞塗れで娼館の窓から逆さに吊るし笑いものにしてやったのだ
「久しぶりだな、ディーン・・お前のせいでこんな辺境の小さな街に左遷を食らったんだ
あの時の礼をたっぷりしてやる・・諦めるんだな」
ディーンはあの時は楽しかったなぁ、などどこの期に及んで余裕の態度で思い返していた
だがピートは、両手を縛られて立っているディ−ンの腹部に、怒りに任せた拳を叩き込んで来る
「・・ぐっ・・」
そして直後ゴードンにも強かに殴られれば、二人の拳から急所を外そうと身を捩っても大した効果も無く、結局ディーンは直ぐに地面に這うことになった
二人ががりで捕らえても神憑りの早撃ちと評判のディーンの腕が余程怖いのか、銃を取り上げても尚力を失うまで痛めつける
「・・っ・・お前等・・こうまでしないと・・不安か?・・相変わらず臆病者・・だな・・」
ディーンは顔を上げ、そんな二人を口の中に溜まった血を吐き出し嘲笑ってやった
「ふん・・そんな口がきけるのも今だけだ」
倒れたままのディーンは無理矢理引き上げられると、ピートの手で詰所の中に放り込まれた
そして後に続いたゴードンは、ドアを閉めて鍵をしっかりと掛けたのだ
「こうすれば、どちらも得をすると気付いたんだよ」
詰所に入ったゴードンは、我が物顔で中央の椅子に座りタバコに火を点けると、ぐったりと床に突っ伏したディーンに向って得意げに話し始める
「まず・・保安官のがお前を捕らえた事にして手柄にする
次にお前は仲間の手引きで外に出る・・そこを俺が仕留めて賞金を頂くって訳だ」
「・・サムは・・ここに来る程馬鹿じゃないっ・・」
「もちろん・・来るも何も、もう死んでるだろうよ
お前が逃走を図ったって事にするためには・・
あとはジェイクが持ってくるあの坊やの死体を待てばいい・・犯行の証拠が揃う」
「・・・そんなに・・上手くいくかよっ・・」
そうは言ってもディーンは、サムがあのゴードンに金で雇われたと思われるジェイクというゴロツキはどうにかしてくれるとは信じていたが、自分を助ける為に冷静さを失いここに乗り込んで来ないとは言い切れなかった
例えサムが助かっていたとしても、下手をすれば本当にゴードンの計画通りになってしまう可能性もある
「お前が今、派手にここで殴られてたのも街の人達が見ていただろうからな
今日保安官が、確かに賞金首のディーンを捕まえていた、という証言も揃う
もう少ししてお前を町外れに連れて行って殺せば・・無事賞金はピートと山分けだ」
「・・bitch」
床に張ったままそう呟いたディーンを、ゴードンは爪先で小突くと笑って言い返してきた
「ビッチはお前だろ?、ディーン・・俺は知ってるぞ」
「・・・・」
「ピート、コイツは早撃ちでも有名だが・・他の事でも名前を知られててな」
ゴードンが言うと、ピートはニヤニヤと笑ってディーンの腕を掴んだ
「ほぉ・・なんだ?、教えて欲しいな」
この野郎知ってるくせに、と思いながら運ばれて行くディーンは、やがて奥まった部屋につれて行かれ両手を上に上げた状態で縛られてしまった
悪趣味にも保安官詰所には取調べと言う名の拷問の為の装置が有り、天井に取り付けられた金属のフックもその一つだ
どうにか両足は床に着いていたから吊るされる肉体的苦痛からは免れていたが、二人からの舐めるような視線にこれからの何をされるのか、ディーンには分かり過ぎる程分かっていた
「お色気なんて通り名が付いている位、こいつは男好きの淫乱だ、ピート
俺達二人など余裕でお相手してくれる・・・たっぷり楽しませてもらえるぞ」
「なるほどな」
ゴードンの言葉に、ほら来た、とディーンは思った
「・・ああ、そうだな・・お前らの細くて短いナニじゃ、余裕を通り越して物足りないさ」
ディーンはそう言って彼等を挑発して、直後怒りに燃えた目をしたピートが鞭を手にしたのが見えると、内心あ〜あ、と溜息を付いた
よせばいいのに何時も自分はこうやって、要らぬ言葉で敵を煽ってしまい痛い目に遭う
「・・そうか
じゃ、ナニの前にこれを食らってみろ、ディーン・・きっと嬉しくて泣き喚くぞ」
今回も、拷問して自供させる必要も無いのに鞭打たれるのかと、ディーンは諦めて天を仰いだ
「・・っ・・ぅ・・・あっ・・」
やがてヒュン、と空気を切る音と共にピートが鞭を振り下ろし、ディーンの剥き出しにされた背中の肌を打った
直ぐにそのラインは赤く染まり、一瞬の後血が滲み出る
「どうだ、以前打たれたものとは違うだろう?」
「・・っ・・くっ・・」
今ピートが手にしていたのは人間への懲罰用の物ではなく、馬に使う乗馬鞭だった
それを渾身の力で振り下ろせば、容易くディーンの白い肌は破れ壮絶な痕が付く
「・・っ・・・んっあっ・・」
ディーンは苦痛の声を聞かせた彼等を悦ばせるのはいやだと唇を噛み締めたが、一つ又一つと赤い線が刻まれる度どうしても小さな悲鳴が漏れてしまう
背中全体が燃えるような痛みで覆われ、滴り落ちた血でシーンズが赤く染まってゆく
「・・畜生・・この・・・・・サド野郎・・っ・・」
「ふふ・・そう言っても嬉しいんじゃないのか?、ディーン・・お前はマゾだろ?」
誰がマゾだ、と言い返したかったが荒い呼吸の中再び打たれれば、何も言えずにガクリと両足から力が抜けた
「ピート・・それぐらいにしないと後のお楽しみが駄目になるぞ
・・・評判の・・こっちの使い心地を試さないとな・・」
ゴードンはピートをいったん制止し、ディーンの血染めのジーンズに手を掛けた
だが一気に膝下まで引き下ろし全て脱がせようと前に回った所で、ディーンは隙を突いてゴードンの顎を蹴り上げてやった
無駄な抵抗だと分かっていても、大人しくされるがままなのは耐えられなかったからだ
「・・っ・・ディーン・・」
だが地を這うような低い声で名前を呼ばれたんと思うと、口から垂れた血を拭ったゴードンはピートから鞭を取り上げた
「・・どうやら本物のマゾらしいな・・もっと鞭を望むとは」
「・・っ・・・ぁああっっ!」
ゴードンの手が目茶苦茶に鞭を振り下ろせば、晒されたディーンの尻や胸にも更に無数の無残な傷が刻まれた
そして鞭を手にしたまま、怒りが治まらない様子のゴードンはピートに言った
「先を譲ろう、ピート・・俺はもう少しコイツに罰を与えてやる」
「・・そうか?、じゃ・・頂くぜ」
まさかとディーンが後ろを振り返る間も無く、ピートは背後から双球の間に指を入れて場所を確かめるような仕草をしただけで、細い腰を掴むと慣らしもせず侵入を開始した
「・・ゃ・・やめろっ・・まだ・・」
「ほぉ・・淫乱にしてはキツイ入り口だぞ、ゴードン」
グイグイと力づくでピートは挿入を図るが、痛みと立ったままという体勢の不自然さにディーンの体は強張ってそれを拒絶している
「任せろ、ピート・・こうすればいい」
するとゴードンは天井のフックにから伸びるもう一つの縄を取り、ディーンの右足の膝の部分に幾重にも巻きつけてしまった
自然と左足一本で立ち、背後のピートに向けて大きく秘所を開いて見せる格好に、ディーンの顔色も変わる
「・っ・・・無理・・だっ・・こんな・・っ」
「いいぞ、ピート・・思い切り突いてやれ」
そしてピートは言われるまま、容赦の無い侵入を始めたのだ
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