Devil John 2
隣の部屋に居るサムのことも忘れ、ディーンは余りの激痛に絶叫した
そして体を2つに裂かれるような痛みに見開いていたディーンの瞳からは急速に光が失われてゆくが、悪魔はそれを許さず頬を何度も叩いては更に腰を進め、やがて流れ出す血の助けを借りて悪魔に憑かれたジョンの肉体は完全に息子であるディーンと一つに交わる
「・・ふ・・・やっぱり・・入るものだな、餓鬼の体は柔らかい」
「・・・・っ・・・」
「見ろ、ディーン・・お前の尻の穴で繋がってるだろう?
親子でのホモセックスだ・・・もしお前の母親が生きていて、こんな所を見たらなんて言うかな?」
どんな酷い侮蔑の言葉を掛けられても、今のディーンに言い返す余裕は無かった
ただ痙攣を繰り返す体で、このまま意識を失うことだけを願っていたからだ
だが悪魔はしっかりと根元まで嵌めたペニスを、緩々と引き出しにかかる
「・・ひ・・ぁっ・・っ・・」
それはディーンに内臓を絡め取られて引き摺り出されるような感覚を覚えさせ、再び侵入する動きに転換されれば、巨大な物が自らの体のどの位深くまで入り込んでいるのかをはっきりと自覚させる
「感じるだろう?・・ほら・・こんな所まで入ってる
・・・お前の体だと腹が膨らんで外からでも分かるな」
悪魔はディーンの下腹を撫でて、次に張り詰めている尻の肉も揉んだ
「・・く・・ううっ・・」
「くくく・・痛いか?
だがこれからが本番だ・・ほら、こっちもやってやる」
悪魔は激痛で萎えたディーンの可愛い性器を握りこみ、熟練した手つきで扱き始める
精通も、自慰さえ経験していないディーンにとってこの状況で受けるその愛撫は余りに残酷過ぎ、途端に激痛で強張っていた肉体は快楽に蕩けて、ヒクヒクと蠢く体内の肉襞が悪魔のシルエットをしっかりと抱きしめてしまう
「・・あっ・・ゃ・・やだ・・ぁ・・っ」
こんな状態で快楽を感じる自分に絶望したディーンの目には涙が滲み、それは悪魔を喜ばせただけでなく更に残酷な行為へと煽る
「そうだ・・射精をさせてやろう、ディーン・・・初めてだろう?
俺も嬉しいよ、お前の初めてを2つ・・・前も後ろもいっぺんに頂けるんだからな」
悪魔はそう言うとポケットから何かを取り出し、嫌々と首を弱弱しく振るディーンの前に翳して見せた
「まずは『道』を作らないといけない・・・・ほら、じっとしていろ」
卑猥な格好に縛り上げただけでは物足りず、突き刺したペニスで杭のように床に縫い止められた無防備な幼い体に、悪魔の持つ不可解な道具が近づいて行く
「・・な・・・なに・・っ・」
それは細いマドラーのような金属の棒で、後ろには小さな鈴の飾りが付いている
一見淫靡な雰囲気の無い物体だが、それが目指す場所が自らの性器だと知ったディーンはショックの余り硬直し動きの一切を止めてしいまい、呆然と見開いた目の前でジョンの指によって押し広げられた尿口にそれが潜り込む
「・・ひ・ぃ・・やっ・・いやぁぁっっ・・っ・・」
海老反り、ガクガク震える体に反して尿道に突き刺された棒は、滑らかにスルスルとその細い通路を拡張しながら深みを目指してゆく
「もう少しだ、膀胱まで挿れないとな・・・・・・・・ほら、これでいい」
やがてディーンの性器に全てが埋まり、鈴の飾りがストッパーとなって悪魔が手を離しても完全に勃起してしまったそれはフルフルと震えているだけになる
「いいか?・・私がこれを抜けば、ずっと我慢していたものが出る
そして・・同時に尻も可愛がってやるから、その瞬間は凄く気持ち良くなれるぞ」
「・・っ・・・ぁ・・ぁ・・」
「・・いままで感じたことも無いくらいにな
だが、それはもう少しお預けだ、ディーン・・ここも充分に開発してからのご褒美に、だ」
その強烈な感覚を覚えこませるように悪魔は細い棒の先端の鈴を指で弾き、そして次に執拗に出し入れし始めた
鈴が鳴る度に恐ろしい程の悦楽が背中を駆け抜け、体内できつく悪魔を締め付けるディーンは嬌声を押し殺せなくなる
「・・あっ・・あっ・・ああっっ・・っ」
「・・・いい声だな
普通はこんな事はもっと後から覚えるものだが・・淫乱な息子には早いということは無いだろう
お前の最初を・・最高の最初、にしてやるぞ、ディーン・・」
悪魔は嬉しそうに笑って、尿道を嬲りながら片手をディーンの胸にも伸ばして来た
そこに存在する小さな突起はまだ誰の支配も受けず無垢な色をしていたが、悪魔が摘み上げ先端を爪で弄ると途端に赤みを増してまるでこうされるのに慣れた子供のものに変わった
「ここも性感帯にしてやろう・・・感じる場所がいっぱい有った方が楽しいだろう?
尻を掘りながら弄れば、直ぐに感覚が変わる・・・次に乳首を触られたら、尻が疼くようにもなるぞ」
やがて悪魔自身も快楽を追う為か、さっきまでディーンに挿入していたローターと尿道の棒を繋いで振動させると、空いた手でしっかりと目の前の獲物の腰を掴み律動を開始した
幼い体に対して、無謀にもまるで手馴れた娼婦を相手にするように腰を大きくグラインドさせ、円を描いて掻き混ぜる
「・・ぁ・・っ・・あっ・・ひ・・ぅ」
ディーンは初めての強過ぎる快楽に声も途切れ途切れになり、まだ知らない何かをブルブルと機械で振動させられている性器から排泄したくて堪らなくなる
「・・も・・っ・・許し・・っ・・おねが・・っ」
「もう、か?、我慢しろ・・セックスってのは我慢したほうが悦くなる」
悪魔は脚をM字に開いて縛られているディーンの体を軽々と持ち上げ、胡坐をかいた自分のペニスの上に宛がいザクザクと下から突き刺しながら言った
その激しすぎる行為に、もう声も出せずハァハァと涎と共に荒い息を漏らすだけになってしまったディーンに、その気持ちを逆撫でするように悪魔は命じて来る
「ディーン・・真っ直ぐ俺を見て、『Dad、イかせて、お願い』と言え」
「・・・っ・・」
縋るよう胸元に顔を埋めてしまったディーンはその時ジョンの体臭に包まれていたが、これが父親の体だとは思いたくなかった
思いたくなかったから薄れ行く意識の中、目を閉じて脳裏に必死に違う男の顔を思い描いていた
もしこれが父親の留守中に押し入った暴漢の仕業なら、耐えられるかもしれない
ただ犬に噛まれたように痛い思いをしただけだとそう思い込んでいれば、悪魔を父親の体から追い出した後でも今まで通り、顔を合わせて暮らしてゆける
なのに、悪魔はディーンに自分を父親と呼べと言う
「・・・Dad・・・」
だがそれに従わなくては、この無限地獄から逃れる術は無い
「なんだ、ディーン・・・可愛い俺の息子」
顔を上げた途端に顎を掴まれ、真っ直ぐに父親の目で見つめられながらディーンは、命じられた言葉を掠れた喉から搾り出した
「・・い・・・いかせ・・て・・お願い・・だから・っ・・」
「いい子だ」
「・・あっ・・っ」
ディーンは直後に背中を床に強く打ちつけられ、脚を頭の上にまで引き上げられると体を二つに折られると上から悪魔に圧し掛かられた
そして、知った
まだこの行為には、先があった事を
メリメリとこれまでとは違う角度で巨大な肉塊がめり込み、ゾッと全身に鳥肌が立つのが分かった
だが明確にディーンの意識が有ったのは悪魔の手が尿道に伸び、棒を一気に引き抜いて白い液体が自分の顔に降り注ぐまでだった
そして生まれて初めての射精の瞬間にも悪魔は激しい腰の動きを止めてはくれず、気を失い締まりを無くしたディーンの性器からは精液に続いて黄色の液体が噴出する
「・・ふ・・ふふふ・・・この歳でお漏らしか?、ディーン」
悪魔は目の前の体を存分に屠りながら先端からチョロチョロと液体を流す性器を持ち上げ、ディーンのしどけなく開いた形の良い唇目掛けてそれを飲ませる
「・・っ・・ぅ・・くっ」
やがて無意識にも喉に流れ込む液体に咽て苦しそうな表情をしたディーンに衝動を煽られたのか、悪魔はクライマックスを目指して夢中になった悪魔は、一瞬だけだが周囲への警戒を途切れさせた
それが、命取りだった
「この悪魔め、ディーンから離れろっ!!」
次の瞬間、サムが居る筈の部屋のドアが凄い勢いで開かれ、咄嗟にディーンと交わったままの悪魔は動きが効かず首だけを後ろに回せば、何者かの手で大量の聖水が振り掛けられたのだ
「・っ・・ぐわっぁぁぁぁぁっ・」
そこには、隣の部屋からの兄の悲鳴に異変を感じたサムからの電話を受けたボビーが、聖水の入ったボトルを持ち悠然と立っていた
悪魔を払うと父親から言い包められたサムだったが、やはり扉越しに聞こえてくる大好きな兄の悲痛な声に不安が募り、置いてあったジョンの携帯電話でこっそりボビーに相談したのだ
幼くても賢いサムの話をよく聞けば、ポピー位のベテランハンターなら今ウインチェスター家に何が起こっているのか直ぐに察しが付く
「ジョンから出てゆけ・・さもないと聖水の風呂に漬けてやるぞっっ!!」
ボビーはディーンの上に覆いかぶさっていたジョンの肉体を力づくで引き剥がすと、予めサムに言って水を満たしておいたバスルームに聖水で悶え苦しむ悪魔を引き摺って行く
そして激しい抵抗を続ける悪魔も、目の前で十字架をボビーがバスタブの中に投げ入れその水全てを聖水に変える呪文を唱え終わるのを聞けば、その体を抱え上げられるのと同時にジョンの口から黒い煙となって逃げ出した
水飛沫と共にジョンの体がバスタブの中に落ちる頃には、その黒い煙は換気扇を通り外に出て、気配は瞬く間に消え失せたのだ
「・・・サミー・・は・・?」
意識を取り戻したディーンは、ベッドに横たわる自分の目の前にボビーが居る理由を聞く前に弟の無事を尋ねた
「・・大丈夫だ、結界に守られて眠ってる」
「・・・・あの・・悪魔は・・?」
「俺がジョンから追い出した・・もう居ない」
「・・・・・・・」
ディーンはすっかり清められた自分の体に、ボビーが今夜この家で何が起こったのかを全て知っているのだと思った
悪魔に操られていたとはいえ、実の父親に犯された
それも、ただの強姦ではない
このことは永遠に父親にもサムにも、秘密にしなければならない
家族の絆の為に
僅か8歳でも、それだけはディーンにも分かった
「・・ディーン」
「・・ボビー」
二人は同時に名前を呼び合い同時に視線で全てを語ると、やがてボビーはディーンに頷いてくれた
「・・・・・約束する・・安心しろ」
全てを語らなくても、ディーンはボビーの優しい心使いが分かってホッと息を付き、布団を掛け直してくれるボビーの温もりに安堵して目を閉じた
「・・・ディーン、サムはお前を信じていた・・父親の言葉よりもだ
何が有ってもお前が自分を嫌う筈は無いって、電話で言ってたよ・・・すごいな」
そしてボビーのその嬉しい言葉を聞きながら、ディーンは吸い込まれるように深い眠りに落ちていった
end