Automatism 23
自分から手荒に服を毟った

ボタンが弾けて幾つも飛んだがディーンは構わずべッドの下にそれを蹴落とし、サムにしがみ付く

激しく求めて欲しい

そうされないと、疑り深い自分は安心出来ない

この家からも逃げ出そうなどと考えない位に、愛で雁字搦めにしていて欲しい

ずっと













「・・っ・・サム・・」

「ご・・ごめん・・ディーン・・・」

だが揮発した引火性の液体に火が点いたように、瞬時で燃え上がった2人は気付けば少しの愛撫も与え合うこと無く達していた

抱き合って互いの性器が擦れ合っただけ

余りの速さに、サムは照れ臭そうに笑った

「ずっと・・我慢してたから・・病院でも包帯姿のディーンにムラムラしちゃって・・」

「・・馬鹿・・・」

今度はちゃんと愛し合おうでも言うかのように、サムはディーンの首筋に顔を埋めて来る

そしてそこにある、大きな傷痕を味わうように舐めた

「・っ・・ん・・・」

「・・この傷、残っちゃったね・・」

「女・・じゃないんだ・・・・そんなこと・・いい」

敏感な生まれたての皮膚を撫でられて、ディーンは再びそれだけで自分の分身が上を向くのを感じ恥ずかしくなって身を捩った

まるでセックスを覚えたてのディーンエイジャーみたいで

「・・ぁ・・あっ・・」

だがサムがそれを擦り上げ、排出を即すように同時に乳首を甘噛みするだけで、ディーンは再び達してしまう

大きく飛び散った白濁が、胸まで届く

「・・・サム・・なんか・・俺、変だ・・・・」

こんなに感じたことなんか無かった

もっと激しく抱かれたこともあったのに

媚薬を塗られて、自分では肉体をコントロール出来なくされたこともあった

でも、今の方が体が熱くて、ふわふわと空を飛んでいるみたいだ

「・・初めてだからだよ・・ディーン・・」

「?・・初めて・・って?・・・・っ、サム・・それはっ」

過去も知っている筈のサムからの不思議な問いかけにぼんやりしていれば、隙をつかれ達したばかりの性器を口に含まれ、もう体液ですっかり濡れたそれをサムは躊躇いもせずに味わうその視覚からの刺激だけで、ディーンは大きく喘ぐ

「っ・・あっ・・ぁ・・んっ・・・」

「僕も初めてだから・・・上手くいくか不安だけど」

見れば再びサムのものも滾っていて、やがてディーンは潤滑剤のボトルを手にして準備をする慣れない様子のサムの動きを追う

そして、ああそうかと、サムの言葉の意味に思い当たった

確かに自分は初めてだ

本当に愛した人間と肌を重ねるのは

こんなに愛した人とは



そしてきっとこれからは

こんなことをする相手は、サムひとり






「・・来てくれ・・サム・・・早くっ・・」





痛くないかなど、聞かないで欲しい

いっそ一生消えない傷を

この喉元に付けたような傷痕をもっと付けてくれてもいい





「っ・・・ディーン・・・狭い・・よ・」

「・・・・くっ・・ぅ・・・うんっ・・」




抱え上げられた足が震える

もうすぐ、自分がサムになって

サムが自分になる










2人を隔てていた全てが無くなる














白い世界








ディーンはサムは一つになった瞬間、あの時真っ白な世界で見た光が、再び自分を包むのを感じた














































「・・ン・・・・・・ディ・・・・」











「・・・・?・・」







「・・ディーンっ・・」





「・・・サム・・・?」

心地よく眠っていたのにと、カグガク揺さぶるサムの手を鬱陶しく感じてディーンは掴む

「・・どうしたんだよ・・そんな・・」

「大丈夫か心配でっ・・気を失ったままだから」



「・・・・・・・」


ああ

夢じゃなかった




ディーンは部屋を見回し、確かに自分がグルグル巻きにされて運び込まれた場所だと確認する

それに自分の体もベタベタで、互いの精液で白く染まって酷い有様だ

だが確か自分は、直ぐ意識を失った筈

「・・・・・・・・・サム・・・もしかして・・お前」

「・・だ・・・・だって・・ディーン、直ぐ・・その・・・・」


慌てていて余裕が無かったサムがコンドームを忘れたお陰で体の中には信じられない程大量の液体が溢れて、少しでも気を緩めればシーツどころかマットレスまで汚しそうだ

どうやら我慢の限界だったサムは、ディーンが気を失った後も一人行為を続けてしまったらしい

「・・・・・・・」

確かに、さっきは油断した

幸せ過ぎて信じられなくて、もちろん今もそうなのだけれど

でも、本当に初体験のサムに負けるなんてと、持ち前の負けず嫌いを刺激されたディーンは纏わり付くシーツを蹴ってベッドを降りる


「・ぇ・・ディーン・・っ」


予想通り怒ったのかと不安そうにするサムに、わざと仏頂面を作って廊下の先を指して聞く

「もちろんこの家・・・綺麗な浴室付きだよな?」

一転、そうじゃなかったら容赦しないと強気のディーンの表情に、もちろんです、とサムはビクビクしコクコク頷く





その様子が健気な大型犬のように見えて、ディーンは微笑んで告げた

幸せ、というものが本当に自分を、今、自分達を包んでいるのを実感しながら








「コンドーム、5ダース有るんだろ?
 今度は用意して待ってろよ・・・シャワーを浴びたら、第2ラウンド開始だ」







end

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