地獄の面影
待ってたぞ








地獄へと堕ちたディーンを迎えたのは、無数の黒い影

今まで自らの手で地獄へと送り返した、悪魔達だった

























「っ・・ぅっぁ・・ぁぁっ・・誰かっ・・・」

情けないとか、見っとも無いなんてプライドは、ものの3分と保たれなかった

ブツリと嫌な音に肩が焼けるように痛むのを見れば、そこには肉に突き刺さる太い鋼鉄のフック

そして悲鳴を上げる暇も無く、両方の手足の骨に鎖の付いた棒を貫通され、吊し上げられた

ブツブツと筋肉の裂ける音、ゴリゴリと骨がぶつかる音


痛い

痛い

痛い


本来なら気を失って終わりの拷問も、地獄では無限に続く

これならよく解る

地獄へ堕ちた者が、人としての心を失うという事が



耐えられないのだ

人としてでは











「・・あっ・・あああっ・・」

やがて脇腹にもフックが刺さり、四方八方から引かれた

きっとこのまま八つ裂きにされて肉体がバラバラになってもそれぞれの肉に意識は留まり、永遠の責め苦に苦しみ続ける

ギリギリと引かれてゆく鎖に傷口が大きく裂け、もう失ったはずの肉体から流れ落ちる暖かな血液を鮮明に感じた

「っ・・・助けてくれっ・・・サムっ・・・サミーっ!・・っ」

ゴボゴボと吐き出した血が、口の中に溢れる

もうサムの名前さえ呼べなくなるなら、頼むからこのまま死なせてくれと有り得ない事さえ懇願してしまう












「血の味・・・お前はこれから永遠に、それしか味わえない」



「っ・・・」

目を開ければ周りには、無数の悪魔達が集まってきていた

「いや・・そうでもないぜ、他の物も飲ませてやる」

「そうだ・・・このまま八つ裂きじゃ、惜しい」

「この時をみんな待ってたんだ・・」

悪魔達は口々に言い、ディーンを吊るした鎖を緩めた

「じゃ・・・バラバラの肉塊にして遊ぶのは、後のお楽しみに取って置くか」

「ああ、今はまだ人間らしく・・・な」

「っ・・・・・・・何・・・をっ・・」

小さな石がゴロゴロと転がる地面に下ろされたディーンは、そのまま鎖を体に巻かれ両腕を背後に拘束された

そして黒い影だったものははっきりと形作り、ディーンの前に立ち塞がる

みな手足が欠け背骨が曲がり、腐った肉が垂れ下がり蛆の沸いた醜悪な姿で、とても五体満足な者など居ない

「言っただろ、血だけじゃなく・・他の物も味あわせてやれるって」

「・・ぐっ」

顎を掴まれ強引に口を開けさせられれば、喉奥深くまでそんな悪魔の肉棒が刺し込まれる

息も出来ない

だが、どんなに息が出来なくても、死ねない

ただ苦しく、発作的に締め付ける喉の粘膜で相手を悦ばせるだけ

「・・そうだよ・・・上手いじゃないか、ディーン」

「そうゆう商売でもしてたんじゃないのか?、ハンターじゃなくてよぉ」

やがて悪魔は人間手は考えられない程の量の体液を、ディーンの胃の中にドボドボと注ぎ込んだ

「っ・・・・ぅっ?・・ぐぅぅっ!」

不思議とそれは、吐き出そうとしてもまるで一瞬で体の中に吸収されたように無くなってしまう

「どうしてか解らないか?、ディーン
 答えは・・・・ここは地獄、そしてお前は獲物
 つまり、俺たちの意思でどうにでも出来るんだよ」

「・・っ・・く・・」

ディーンは自分の肉体の変化に恐怖した

有り得ないが、確かにその訴える感覚は確かなものだ

「欲しくなっただろ?、もっと俺達のが飲みたくなった・・・そうだろ?」

「へっへっ・・・俺達がそう考えさえすれば、ここではお前はそうなる
 もっともっといろんな物を欲しがる体にしてやるよ・・時間は無限に有るんだからな」

「・・ぁ・・ぁっ・・嫌・・だっ!・・」

ほら来いよと、ディーンは軽々と悪魔の一人に抱え上げられ、その服を全て剥された

日に焼けていない真っ白な尻がむき出しになれば無数の悪魔が身を乗り出し、その多くの目に晒された状態でディーンは大きく足を開かれ、串刺しにされる

悲痛な絶叫は同時に喉に挿入された他の悪魔の性器に塞がれ、肛門が裂けて流した血も側に居た悪魔が美味しそうにペロペロと舐め取る

「ずるいよなぁ・・お前だけ中に挿いるなんてよぉ」

「・・ふふ・・だったらお前達も来ればいい」

激痛に気を失うことも許されないディーンが薄く目を開けば、周囲の悪魔はその体を瞬時に変化させたところだった

「・・ぅ・・嘘・・だ・・・そんなっ・・」

「嘘じゃない・・ここではどんな姿でだって、お前の相手をしてやれるぞ
 中で膨らんで、お前の腹を破って外に出る芸当だっ出来る・・・試してみるか?」

「・・ゃ・・・嫌だ・・・・・・嫌だぁぁぁーー!!!」




叫ぶのと同時に黒く長い無数の触手に姿を変えた悪魔達の欲望が、既に皺を伸ばし切り限界を訴えるディーンの秘口に潜り込んだ


ズボズボ


ズチュズチュ


グチュグチュ


「あ゛っ・・あ゛あ゛あああ・・っ」

「可哀相に・・・痛いか?
 だがお願いすれば、俺達は痛くなくしてやれる・・どうだ?、ディーン」

もはや出産の時ほど拡張されたディーンの後口には、何十という触手が我先にと頭を突っ込み、蠢いている

激痛のパルスが限界を超えて脳に流れ込み、悲鳴さえ上げられない

「お願い、と言ってみろ・・全て快感に変えてやる
 但しこれを知れば、苦痛しかない地獄の苦しみは2倍になるがな
 つまり・・四六時中俺達に頭を下げて交わっていなければ居られない体になるってことだ」

「・・ぃ・・や・・っ・・」

「言えよ、ほら・・・ほら、もっと奥まで行っちまうぜ」

「っ・・ひ・・ぃっ!」

ズルズルと、全ての触手がさらに奥へ奥へと侵入し、外から見てもディーンの腹部はボコボコと動いた

まだ人としての意識を失わないディーンの肉は柔らかく、悪魔達の触手は容赦なく肉襞を抉り、屠り続ける

「可愛い乳首だ」

そういった次の瞬間にはブチリと音を立ててその肉は毟られ、背後から突き上げる悪魔の口に消えた

「美味い・・・だが安心しろ、また生える・・そして当然こっちも・・・・」

悪魔はディーンの痛みに縮こまった性器に、肩から外したフックを突き刺しその鎖をグイグイと引かれた

「さあ・・お願いしろ、ディーン・・・いいのか?、このままで」

「・・・っ・・・む・・」

「?・・・なんだと?」


涎と涙でグチャグチャになったディーンの顔を引き寄せ、悪魔は聞いた

「・・サム・・・・サミー・・・っ・・」

「・・・・・・」

そしてまだディーンが微かな声で弟の名前を呼び続けていると知ると、その顔に残忍な笑みを浮べて言った










「そうか・・それがお前の望みか、ディーン
 それなら変えてやろう、この地獄でお前を痛めつける者全ての姿を・・・サムに、な」




end

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