いかにイシュヴァールの英雄と謳われ焔の錬金術師であり国軍大佐である
マスタングだとて一介の人間であるのでふつうに排泄欲というものが存在し、
当たり前にトイレだって利用する。そうしていつも通り用を足しにやってきて、
マスタングは室内が異様な臭気に包まれていることに気がついた。糞尿の
臭いはもちろん、酸っぱいような吐瀉物の臭い、さらには男性ならば特に
馴染みのある生臭い精液の。右を見ても左を見ても男ばかりの軍部に設置
されたトイレであるし、それらの臭いは当然あっても仕方のないものだが、
異常にそれが強い。それはつまり、とマスタングはつい先ほどまでここで
行われていたであろう行為をすぐさま脳裏に浮かべ、はあ、とため息をつくと
扉の外に清掃中の札を下げ、換気のスイッチを押し、厳重に鍵もかけ奥に
入っていく。区切られた個室が並ぶ、その奥まった場所。そこはおそらく
はたから見たら惨状というべきものだったに違いない。年端もいかない少年
が、そう、あの鋼の錬金術師が、完全に意識を失った状態で配管に手錠で
繋がれ、力なくぶら下がっていた。ご自慢の機械鎧も離れた場所に転がり、
衣服も適当に剥がされてそのあたりに散らばっている。白く丸かった頬は
痛々しく腫れ上がって、きっちりひとつに結ばれた髪も乱れ放題、長い前髪の
先端からはぽたぽた何らかの液体が垂れている。投げ出された手足など、
至るところが赤く変色し、やがて紫色になっていくのだろうとマスタングは
しげしげと眺める。幼い形の性器も濡れそぼり、肛門からは白い液体が絶えず
溢れていた。なにがあったなんて一目瞭然で、きっちりたがわずマスタングの
予想通りだった。せめて手錠でも外してやるか、なんて思いはしたものの鍵が
見当たらない。どうしたものか、思いながら床をぐるり見渡してみるといやな
かんじの水たまりの中にそれはあった。そういえばエドワード自身もさまざまな
汚物にまみれて触れるにはちょっと抵抗があるし、とマスタングはなんで
私が…とは思いつつも仕方なくトイレ片隅の清掃用の道具入れまで行き、
ホースをずるずる引っ張ってくると片方を蛇口につないでひねった。勢いよく
水は流れ出していく。まずはエドワードにめがけて上から下まで水をかけて
汚れを流していってから、次は床を。あらかた排水溝に流れていくと、それでも
やっぱりあんまり好んでは触れたくはないその鍵を不承不承手にして未だ目を
覚まさないエドワードに近づいた。頬を軽く叩く。鋼の、鋼の。呼んでみる。が、
目を覚まさない。よっぽど回数をこなされたのか暴力が手ひどかったのか。
とりあえずマスタングは拾った鍵で手錠を外してやる。爪先がようやっと届く
ような位置に固定されていたので、エドワードの体はどさっと音をたてて床に
転んだ。すると「ってえ…」とか細く枯れた声が聞こえて、ようやく目を覚ました
のだと気づく。「やあ、鋼の」あちこち痛そうに肩やら腰やらをひねっている
エドワードに、マスタングはいつもと変わらぬ調子で声をかけた。「ああドモ」
エドワードもまた特にまずいところを見られた、という様子もなく答える。「どう
だった?楽しんだか?」反応を見てみたくて、興味本位といえば興味本位で、
マスタングは先ほどからトイレにきたときから、なぜか苛立ってどうしようも
ない、それをやり過ごそうとして、マスタングは間を埋めた。「まあ、うん、
楽しめたよ」エドワードはあっけらかんとした態度で答える。「何人だった?」
聞けば、エドワードは至極あっさり「五人」と言った。通常なら、少佐相当の
地位を持つ鋼の錬金術師を五人がかりで暴行し犯すなど、そのうえ司令部と
いう場所で、備品である手錠まで使っていたなど、不敬罪どころではない。
軍法会議所でしかるべき審判を受けて、いいとこクビになって監獄行きで
ある。それを、エドワードがしないのはひとえにエドワード自身が誘ったからだ。
体が大きく、もちろん性器も太く長い、持久力にも自信がありそうで、嗜虐趣味
も持っていそうな、そうそう、異常な性癖を持っていればいるほどいい、それは
エドワードを満足させた。そんな下士官ばかりに声をかけて、多少の金を
握らせて、繰り広げられる悪夢のような時間。エドワードはそれを好み、
マスタングはそれを知って嫌だなあと思っていた。そのたび誰かが掃除を
しなければならなかったし、誰かがエドワードをきれいに洗ってやらなければ
ならかったし。その誰かは、いつだってマスタングだったので。エドワードは
常々不思議に思うのだ。「アンタもさあ、知らないふりすればいいのに物好き
だよねえ」確かにマスタングも何度かそういうことは考えた。掃除なんて下の
者がやればいいのだし、汚れたエドワードは自分からシャワーを浴びればいい
だけの話で。「物好きだとは、自分でも思うよ」そう答えて、マスタングは一旦
トイレを出ると黒い、マスタングが日頃使っている支給品のコートを持ってきた。
エドワードの服はすでに使い物にならないからだろうが、そのコートだって
安くないのだ。そんな、汚れた体を包むには相応しくないのに。「じゃあ、
これを着てシャワー室へ行こう」なのにマスタングは平然とそうエドワードに
言うのだ。「え、だってこれ、」戸惑うエドワードに、マスタングはあくまで平静に
構わないよと言う。そこそこは知識があると言うマスタングが機械鎧を元通りに
装着させる。「…ぐ、うぁ、ああ」と神経を直接刺激してそんな叫びがエドワード
の口から漏れ出た。しかしおかげで何時間かぶりにエドワードは自らの意志で
立ち上がり移動することができるようになった。靴も無残な状態だったので、
エドワードは素足で、マスタングのコートのみを羽織って廊下に出た。シャワー
室まで距離は遠くないが、そっちこっちが痛み一歩進むたびに立ち止まっては
壁にもたれかかるエドワードを気遣ってマスタングはゆっくり歩を進めた。だが
途中で焦れたらしく膝裏と背中に手を差し入れて抱き上げるとすたすた歩き
はじめた。通りがかった兵が何事かと見つめるがマスタングはまるでお構い
なし。ちゃっかりシャワー室にも清掃中の札をかけマスタングは中でエドワード
をそうっと痛まないように慎重に下ろした。コックをひねると、タイルに直接
へたりこんでいるエドワードの上にすこし熱いぐらいの温度のお湯が降り
注いだ。マスタングは軍服の上だけを脱いで腕まくりをし、シャツが濡れる
のも構わずエドワードの金糸のような髪と、締まった白い肌を余すところなく
丁寧に洗う。最初は石鹸のにおいに先ほどまでの名残が混ざっていたのに、
何度か洗ううちにそれは清潔な石鹸のにおいのみに変わっていった。濡れて
張りついた髪や、流れるしずくがなんとも性感を煽る。突如、「鋼の、足を
開いて」マスタングがぐいと片足を押した。エドワードは意図を察しきれず
おずおずと足を開いたが、マスタングはためらいがちなエドワードを待たずに
強引に両足を割り開いた。石鹸でぬめる指を後ろに一本、二本と突っ込む。
予期しない事態にたまらずエドワードは声をあげた。「あァ!あ、あ、ぅあ!」
マスタングの指は闇雲に突き進むわけでなく、明確な意志を持って探るように
奥へ奥へと進み、やがて掻くような仕草を見せる。中にたくさんおさめられた
他人の精液を掻き出そうというのだ。しかしそれはエドワードの敏感なところを
刺激する。「ァ、ん!…う、あぅ、あぁ!」何度も吐き出しすっかり萎えていた
エドワードの性器は見る見るうちにその硬度を取り戻していく。「たいさ、
たいさ、」うわ言のようにエドワードはマスタングを呼んだ。もういやだ、もう
やめてくれ、そんな口をついていく言葉に、もっと、もっと奥を、もっと太く長い
ものを、そうじゃなくてアンタのものを、という気持ちがまざっていく。気つけば、
エドワードは涙を流し、よだれもだらしなく口から溢れさせながら「大佐、大佐、
おねがいだから、」そう口走っていた。思わず手をとめたマスタングの股間に、
エドワードは己の手を持っていく。そこは布を押し上げるように硬く反応し、
熱を持っていた。「…タってる」それはほんのすこしの驚きと、喜びを含めて
呟かれた。「ああ、勃ってるよ」それを聞いてマスタングはまるで当然のことの
ようにそれを認める。張り詰めた性器は、エドワードに向けて欲情していた。
エドワードはそれが嬉しく、「大佐の、おねがいだから、ねえ、してよ」懇願は
明らかに熱を増していた。マスタングは手を止めたきり反応を見せなかった。
もしや、呆れられてしまったのか。エドワードは、どうしたらいいかわからない。
今やこの熱をどうにかできるのはマスタングしかいないのに。助けてほしい、
誰でもなく、大佐に。そう思っていると不意に、「…君は、私のことなど本当は
どうでもいいのだろう?」マスタングは予想もつかないことを言った。「君を満足
させたり、見ぬふりをしたり、後始末をしたり、我慢できなくなったらイカせて
やる、そんな男なら誰でもいいんだろう?」マスタングの様子はいつもと
違って、不機嫌さを前面に出していた。今まで何度もマスタングに後処理を
手伝ってもらうことがあったのに、そんな顔して、そんなことを、ぶつけるように
言われたのははじめてだった。マスタングはいつだって、共犯者のように
仕方ないなという顔でいろいろと目をつぶってくれたり手を貸してくれたりして
いたのに。「もうそんなのは我慢できない。私は、私は、」ああ、とエドワードは
悟った。マスタングが何を言おうとしているのか、その先を聞くのはなぜか
恐ろしかった。耳を塞ごうとした両手を、マスタングに強く掴まれた。それでも
正面など見れなくて、シャワーの雨のなか流れていく水の行く先を見つめる。
顔が乱暴にマスタングの胸元に押し付けられる。腕の中に、閉じ込められる。
いちばん近い位置で、エドワードはそれを聞いた。「…好きだよ、はがねの」
抱きしめられたまま、潰れそうな心臓で聞いた声はシャワー室に反響して
とても切なくて耳に痛かった。俺はヘンタイで、大勢に犯されるのが好きで、
乳首をいじられてでかいち*ぽをフェラしながらガンガン突っ込まれるのが最高
に気持ちよくて、顔にぶっかけられるのも、それこそ汚物を浴びせかけられる
のも、気持ち悪さに嘔吐してしまうのも、そういうのも全部好きで、欲張りで、
どうしようもないインランで、だから。だからそんな。エドワードは泣きたかった。
どうしてこのひとは自分を愛してしまったのだろう、どうして自分は。「俺も、俺も
アンタのこと、好きなのに…」こんなに近く、吐息まで感じられるほどに近くに
いるのに、エドワードにはマスタングが遠く手を伸ばすことすらできずにただ
泣いた。「大佐、おねがい、いれて、かきまわして、ひどくして、おねがい
だから」それが今のエドワードの精一杯で、みっともなくって情けなくて涙は
止まらなかった。



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