tAREtARE pRESENTS
『4000Hit Request』

俺は 自分が持っている割箸の番号を もう一度見直した
 “6”
悪魔の数字か どうかは別としても
ひっくり返して“9”にできないものか 真剣に考えてしまうが どうしても“6”である・・・
ボールペンで書き足しちゃおうかな♪
とさえ思い出した時 それは横からひったくられた

「あ~! やっぱり 中野じゃんか♪♪」

悪友 高橋智基が それを周りにみせたことで
俺の隠匿作戦は実行されることなく闇へと消えた・・・

「んじゃ 相手の4番はだれだ~?」

明るく高橋は 俺のお相手を探しはじめるが
俺は俺で「王様ゲーム」をやろうと言い出した高橋を恨む以外 なにもすることはない
というか なにもしたくない
なんせ 命令が『4番と6番の熱いキッス』である 
大体 文化祭終了打ち上げの飲み会が なんでコンパになるんだ?!
というわけで 俺は完全にふてくされてしまったとしても
まったく おかしくないと俺は思う
とはいえ お相手の4番は なかなか出てこない

「・・・・・?」

不審に思ったのは俺だけではないらしい
無造作に置かれた箸を拾いあげて それが置かれてあった場所を確認すると

「・・・・高橋」
「ん? だれ? わかった?!」
「君だ」
「へ?」
「君だといったんだよ? 早くきなさいね?」

と 耳を引っ張って 俺の前まで連れてきたのは
いかなる時も冷静だと噂の皆本清和である
だからといって やさしいかどうかは 高橋に対する扱いでよくわかると思う・・・

「・・・な・・・なに?! 俺がこいつとキスするの?!」

とたんに 女の子の甲高い悲鳴のような声があがったが・・・
どう考えてもあれは喜んでる歓喜の声だ・・・
みれば カメラ片手に 詰めよる人たち・・・

(洒落にならん・・・)

まだ おたおたしている高橋を取っ捕まえると 素早くキスして すぐに離れた
証拠となる写真は とっさのことでとられなかったらしい
女の子たちの不満の声があがったが
俺はかまってられないと さっさと酒をついで飲み出した
正直 飲んでさっさと忘れるに限るのだ
高橋もとっさのことで 呆然としてはいたが
本来の明るさで場を取り持つように 次のゲームへと進め出したが・・・
王様は懲りていなかった・・・

「7番と4番 キッスね♪」

自分の番号ではないと わかったので
高見の見物としゃれこもうかと思ったところに 高橋の青ざめた顔・・・

「・・・しゃ・・しゃれになんね~!!」

高橋は青ざめたまま 声を張り上げ・・・

「私と頼のキスですか?」

おもわず 一同硬直してしまう

「・・・・・・・・・」
「いやですねえ 照れてしまいますよ♪」
「・・・・・・・・・」
「それはそうですけどねえ♪♪」

・・・ちなみにこれは会話である
無言で無表情のまま 皆本と会話(?)しているのは変人・有名人の“平野頼”。
だれもまだ声を聞いたことがないという なにかと謎の人物である。
そして・・・

「・・・・・・・・・・・」
「頼ってば かわいいですねえ♪」

・・・・この二人が恋人同士であるらしいというのは 周知の常識となりつつあるが 認めたくないのも事実である
というのも・・・どうやら 頼が“受け”であるという説があるからである・・・
ごっつい 不愛想な男のどこがかわいいのか 皆本は力説しまくってくれるのだが はっきりいって迷惑以外なにものでもない

「・・・・・・・悪い このゲーム やめよ・・・」

高橋が力なくも提案すると その場にいたほぼ全員が賛成の意を示した

「えぇ? 私でしたらいいのに・・・」

一人残念そうな皆本に 頼は珍しく苦笑するということをして見せて また周りを硬直させた・・・



To be continued...?
2001/3/12 UP.
veryvery★THANX

戻ル?

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円~!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル