タイトル未定
TVには出なくなったがいたずら王を目指す旅は続く。
2月といっても今日は寒さも和らいでおり、気持ちよく街道をゆくZロリたちであった。
のんびり歩いているといきなりクラクションの音がした。
反射的に道の端によけたZロリたちの横を大型トラックが抜き去って行……と思ったら、止まった。
運転席の人影に見覚えがある。
「Zロリ!荷台にあがれ」
声の主ははっきりわかったが、いきなりの命令口調にZロリはへそを曲げた。
「なんッッだとGオン!いきなりおれさまに命令口調か!話したかったらそっちが…!」
そう言いかけるZロリを、トラックからにゅうっと出てきたアーム(手袋つき)がつかんで、ポイと荷台にあげた。
Zロリはそこで 一瞬自分の目を疑った。夢か?これは夢なのか?!夢ならさめないで欲しい!!
荷台はチョコレートでいっぱいだった。パラダーイスであった。
「勝手に食べるんじゃないッッ!!」
…と、Gオンが止めた時 すでに板チョコ3枚平らげていた。
「んもんもんまえ…こんなにあるんだからケチケチすんっむんもんも…」
「もぐもぐしながらしゃべるんじゃない!…いいかZロリ!私と勝負するんだ!」
「しょうぶぅ?」
「キミと私のどちらが ここにあるチョコをたくさん食べられるか、勝負だ!」
勝負と聞いて燃え上がる男心に細かいことはどうでもいい。
二人でひたすらチョコレートを食べ続けた。んもう人生チョコレートだ。(イヌ科だけど)
Gオンはチョコを食べながらも時折ちらりとZロリの様子をうかがっていた。
そして夢中でチョコを食べ続けるその顔を見て目を細めた。
「うわーすごいだ!!わーいわーい!!」
「オラ、オラこんなの初めてだぁ!!いっただきまぁ〜!!」
いつの間にか、双子も荷台にあがりこんでいた。すごい勢いでチョコがなくなっていく。
今日のこのチョコはただのチョコではない。Zロリといる至福の時間をもたらす大切なものだ。
このペースで双子に食べられてはかなわない。
「キミたち…もうそのくらいにしたらどうだい?」
Gオンの言葉に、双子はキラリと目を光らせた
「オラたちもいっしょに食べた方がカムフラージュになっていいと思うだ」
「うっ…」
「それとも…バレンタインだってバレたいんだか?!」
………………さむっっ!
おそまつさまでした。(2007年2月15日)
妄想文ガオゾロ部屋のTOPに戻る