名作といえばコレ!
やっと、やっと念願のZロリ城を手にいれた。この日をどれだけ待ったろう。
「くぅぅ〜ッッ!!ついに、ついにやったぜ。ママ…見ててくれてるよね。ママ…」
大感激していると、双子が声をかけてきた。
「せんせ、じゃなかった王さま、Bルルたちが王さまにお会いしたいって来てるだ」
「なにぃ?…あいつらどっから聞いてきたんだ??…まさかもう何か企んでるのか?!」
油断ならないという顔をしているZロリの所へ、BルルがKブルを従えてやって来た。
「Zロリ王、このたびはおめでとうございます」
「おめでとうございましゅ」
「なんだなんだ。何か売りつけようってのか?!」
「さすが王さま、聡明でらっしゃる!」
Bルルはもみ手をしながら言った。
「いつまでもお一人で感激をかみしめていたいお気持ちもわかりますが、王さま、
一刻も早くそのお姿を下々の者にお披露目なさるべきです!!」
「パレードってことか…そうだな。お祭りってのもいいなぁ」
「うわーい!!」
「お祭りお祭りぃ〜!!」
双子はZロリの足元をクルクルとまわってはしゃいだ。
Zロリの脳内にはみんなが自分をほめたたえる様子がトーキーで上映されていた。
「にひっ、にひひひ…」
しばらくぽぉ〜っと夢見るようにしていたが、はっと我に返るとBルルたちがじっと見つめていた。
「ああ、ウン!!」
頬を染めて咳払いした後、Zロリはごまかすようにつぶやいた。
「しかし…お祭りって言っても、どうしたもんかな…」
「すべて我々におまかせ下さい。すばらしいパレードにいたします」
Bルルたちは分厚いカタログを広げ、イキイキと説明を始めた。
「…そして王さま、これが王さまにお似合いのすばらしい衣裳!」
Bルルたちはそう言って大きな箱をあけた。
そしてそっと中のものを持ち上げ……って、アレ??…何も持っていない??
「何もないぞ」
と、言おうとするより一瞬早く、Bルルが言った。
「これを着こなせるお方はあなた様しかいません」
「そ、そぉ?」
「しかもこれは世界に一つしかない不思議な服なのです!!」
Bルルは鼻をふくらませて、胸をはった。
「なんと、この服は……○鹿には見えない生地でできているのです!!ほれ、下着からすべてセットですぞ」
「あ、そっ、そうなんだ。ふ〜ん」
( ばっ、ばかなっ…何もないぞ。おれさまが○鹿なはずが……)
流れる汗を気にしながらも、何くわぬ顔をよそおった。○鹿だとバレてはまずい。ゲキマズである。
「すてきな色でしょう?」
「あ、あ〜…いい色だぁ〜ハハハハ…」
ハッキリ言って自分が○鹿だということはかなりショックだが、ヘコもうとする心を笑ってごまかす。
「さあさあ、お召しになってみてください!!」
Bルルたちが目を輝かせてしきりにすすめている。
「そうだ、はやく着てみせて欲しいだ!!」
「きっとよく似合うだよ!!」
双子も鼻息荒くせかしている。
( こ、こいつら…この服が見えてるのか…??…くぅ〜…お、おれさまだけが○鹿なのか〜??)
打ちひしがれそうだ。しかしいつまでもクヨクヨしているわけにはいかない。
Zロリは服を脱ぎ捨てて、全裸になり、そのパレード衣裳を身につけた。
双子とBルル、Kブルは歓声をあげた。
「う、美しい。なんという美しさだ」
「せんっ……じゃなかった王さま!!とてもキレイだ〜」
ほめられているのにZロリはぷっとふくれている。
「どうしただ?」
「美しいとかキレイとかゆーな!」
そんなほめられ方をされると、花嫁衣裳を着たあのことを思い出す。…あの時は本当にえらい目にあった。
「ほめるんなら カッコいい、だろう?!」
「あ、そだな〜」
「王さまカッコいい!!」
「カッコいい〜」
「ふふん!…それほどでもあるぜ!!」
鼻をつんと上に向け、クルリと回ったり、カッコいいポーズをキメたり、Zロリはすっかりご機嫌だった。
「本当にすばらしい!あなたは人の前に立つために生まれてきた方です!!」
そう言われてパレードに出かけたZロリは 人の前を勃ててしまうのだった。
おそまつさまでした。
(2,006年2月25日)
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