パパだーいすき
「せんせ…せんせ…」
「おなかすいただ〜」
「次の町までガマンできないだ〜…せんせってば!」
「あ…なんだ?」
あたりは闇に包まれてきている。飲まず食わずでずいぶん歩いてきた。
「ああ…寝る前にメシを食わないとなあ…」
ぼんやりしたまま、わかりきっていることを機械的につぶやく。
「せんせ… ずっと何か考えてるだ」
Iシシにはわかっていた。あの赤い飛行機のことを…パパかもしれないあの人のことを考えているのだ。
いままで何度か危機を救ってくれたあの飛行機のことを考えるとき、Zロリはなんともいえない表情になる。
「せんせのパパって、どんな人だっただか?」
夕餉のあと、お茶をのみながらIシシはなにげなく切り出した。
「パパか?…パパのことは…あまり覚えてないんだ。おれさまが赤ん坊の頃、飛行機に乗って…行方不明になった」
ママのことを話すときとは違う、淋しそうな顔をする。
パパの顔は覚えていない。家に残っていた一枚の写真だけが パパの姿を知る手がかりだった。
しかし、写真のパパはパイロットの姿をしているため、その顔はゴーグルの奥に秘められている。
実を言うと、最近よくパパの夢を見る。
いや。パパの夢、というより、子供のときの夢。
パパとキャッチボールしたり、家族そろってごはんを食べたり、休日にはみんなでお出かけもする。
実際にはパパと一緒の家族の団らんは経験していないのに。
夢の終りはいつも同じだ。
「ねえパパ」
と、話しかけると、パパはこちらを向くのだが、その顔はいつも影になったり霧がかかったようになっている。
「パパ。パパの顔を見せて。…パパぼくをはっきり見て」
そう叫んでもパパの顔は影のまま。汗と涙でクシャクシャの顔ではっと目が覚めるのだ。
わかっている。パパの顔が影やボカシなのは自分の記憶にないからだ。
決してパパの顔が放送禁止なワケではない。お、おれさまに似た男前に決まっているじゃないか。
「せんせのパパかぁ…会ってみたいだ…」
「そだなぁ。せんせのママが好きになった人だからなぁ…」
双子は天国で会ったママを生涯忘れないだろう。あのキスの感触と、やさしい声を。
「オラたち、せんせと一緒でよかった」
Zロリは はっとした。
「おまえたちにも…パパやママがいたんだろう?」
「う〜ん…う〜ん…」
とたんに双子は悩みだした。そんなこと考えたこともなかったというように。
やがて……………
ボンッッ!!
豪快な音とかぐわしい香りが…。
「エヘヘヘヘ〜……む、むずかしいことを考えると…出ちまうだ…」
「何やってんだおまえらぁぁ!!」
「おらたち、せんせと一緒だからいいだ!」
「そうだ。オラたちにはせんせがいるだ!」
「お、おまえたち……」
反射的に双子を抱きしめていた。
まだ子供なのに…。Zロリと出会うまでどんな暮らしをしていたのだろう。
いや。大切なのは今。そしてこれからなんだ。…きっとママもそう言う。
少しごわつく褐色の小さな体に頬を埋めた。
双子は暖かい太陽の色と香りに包まれて、この上なく幸せだった。
(親を知らないこいつらが明るく生きているのに、おれさまは ぜいたくだな)
星を眺めながらそう考えた。ママがいつも見守ってくれている。それで充分じゃないか。
(Zロリは知らなかった。実はパパだっていつも見守っているのだ。…ついでに 某国の王子も見守っているのだ)
両脇で鳴り響く双子のいびきを聞きながら、思った。
(今日はなんだかいろいろ考えちまうな…なかなか寝付けない…ぜ………)
ぐ〜………
「寝た…だか…?」
「コチョコチョ…コチョコチョ……よし、大丈夫だ!」
双子はもそもそとZロリの体に触れた。Zロリは小さく、鼻から声を出す。
「くっ……ん〜…」
「あ〜…何度聞いてもカワイイ声だ〜!」
「せんせ…いい匂いだ〜…」
前をはだけるのももどかしく、双子はZロリの体にやさしく舌をそよがせた。
黄色い毛に隠れたピンクの芽を舌で少し強く押しつぶし、また舌先をチロチロと動かしてぷっくりと硬くなっていくのを楽しむ
「あ……んん……」
星明りの中で、Zロリの体がなめらかにうねる。うっとりとするようなその光景。
Nシシは屹立したものを口に含んで、舌で転がす。全身ににじむ汗をIシシが丁寧になめる。
「は…ぁぁ……はっ……ぁ…ぁ……」
Zロリは喘ぎながらも何かを求めるように手をのばし…うわごとのように言った。
「ま…待って……どこ行くの…?…待ってよ……ねぇ…」
(待って?!)
何かの夢を見ているのか……?そう思ったとたん、Iシシは はっとして弟を止めようとした。
「Nシシ…ダメだ!」
「ふぁ…?」
なにがダメなのかピンとこない弟の口の中で、今にもZロリは弾けようとしている。
「早く口を放すだ!」
「???」
納得できないままNシシはZロリから放れようとしたが、唇をすぼめたまま素早く抜いたため、急に強くこすってしまった。
とたんにZロリの体から白濁したものが そして口から叫びがあふれた。
「ま…って……パパ…パパ…!!………くっ!!………んぅ〜〜…!!」
「ああ……パパを呼びながら……」
「なんだか…超えてはいけない一線を超えさせちまった感じだなぁ…」
「せんせ……ご…ごめんなさいだぁ〜!!」
おそまつさまでした。
2005年10月3日
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