(原作なぞなぞ大さくせんのおまけ4コマを見て思いつきました。内容は無いよう〜)
四季のうた
Gオンは、秋が好きだ。生まれ育った国の秋はとても気候がよい。
秋は思索にふけるのに向いている。時間を忘れて研究に没頭できる。
秋はいい。
冬は忘れられない季節だ。激しい吹雪の中で、Zロリに会った。
それは初めて本気をぶつけて勝負した相手。
そして、今は 離れていても同じ道を歩いていると感じる。
白い花びらのような雪が舞うときも、荒れ狂う吹雪の時も、彼を想う。
冬はいい。
次に好きなのは 春だ。Zロリに会って以来、特に好きになってきた。
春にお忍びで城を後にし、旅に出る時はいつも、
きっとどこかで、彼が日なたぼっこしている姿を見かけるだろうと、
子供のように胸がときめく。
春はいい。
しかし、夏はあまり好きになれなかった。
暑い時期には機械の調子も狂い勝ちだ。思索するにもあまり向いていない気がする。
しかし今日、Gオンは旅先でZロリを見かけた。
ぎらぎらと照りつける太陽の下、浜辺でコンガリと焼けながら昼寝していた。
どう見ても、快適な寝床とは言えない。
きっとまた知らないうちに眠りに落ちたのだろう。
こんなところで寝ていては干からびてしまう。
起こしてやろうかと近付いてみて、はっとした。
灼熱の太陽に焦がされたZロリの体は、いつもより少しだけ褐色になり、色白の同族を思わせた。
種族の違う二人だが、これでまた少し 近くなれた気がした。
……夏も…………悪くない。
おそまつさまでした(2006年8月1日)
妄想文ガオゾロ部屋のTOPに戻る