ニュースなど見ると最近はこんな少年たちがリアルにいたりしてとても怖いです。
きょうふのサッカー少年
Zロリはネットに絡まったまま、グラウンドに取り残されていた。
Iシシたちも、妖怪たちもなぜか来ない。
くもの巣に捕らえられた昆虫のようになっており、自分では脱出できない。助けを待つしかなかった。
薄暗くなってきた頃、サッカー少年たちが集まってきた。
これでやっと自由になれる。不安定な姿勢で実につらかったのだ。Zロリはホっとした。
だが次の瞬間、少年たちのセリフに耳を疑った。
「大人の体ってどうなってるのかな」
「見てみようぜ〜」
リーダー格の少年が無遠慮にユニフォームをまくりあげた。
なすすべもなく視線にさらされるのが恥ずかしくてたまらず、
Zロリは頬を染めて少年たちに訴えた。
「ふ、ふざけてないで早くおろしてくれ!!」
「ふざけてませんよ。保健体育のお勉強です。大人は協力してください」
いくつもの手が体のあちこちをなでまわす。く、くすぐったい…………
「うっ…くぅぅ……ふ、ははは…ひゃははははは……」
別に笑いたいわけじゃないのだが笑ってしまう。涙がにじんでくる。
「筋肉あまりついてないじゃん。……細いなあ〜〜〜」
「キーパーの体の方が大人みたいだよね」
「ところでさあ、男の乳首ってなんで付いてるんだと思う?」
「そうだよな、オッパイも出ないのに必要ないよな」
「いきなり何言い出すんだお前ら…こっ、こら!!もむな!!もむなって言うの…に……」
「なんか硬くなってきたよホラ」
「どれどれ」
何人もが交代でピンクの突起をつまんで転がす。執拗に押したり、揉んだりが繰り返される。
「やめろ!…やッ………!!あ……んんッ…」
「気持ちいいみたいな声出してるよ」
「男の乳首って、気持ちよくなるためにあるってこと?」
「気持ちよくなって、どうするのかな…?」
「おまえ、なんにも知らないんだな〜〜〜〜〜」
「大人っていえば、……下も見てみようか」
「下はやめろ!!やめろってば!!」
「ほらっ」
「うわあ○○○○○○○○!!」
「ホントだ○○○○○○○○!!」
「俺たちのとちがう○○○○○○」
またいくつもの手がのびてきて遠慮なく触りまくる。
「なんだかさっきより大きくなってない?!」
「え?おまえ知らないのかよ?さわると大きくなるんだぜ。もっとこすってみ?!」
「バ…バカ!!やめろって言って………うっ」
「またまた〜〜〜ここも気持ちイイくせに〜。体は正直だよね。ホラホラ…」
「う!!……うあっ…………く…っ……」
「おお、すっげ〜〜〜勃った!!」
「や…やめろっ…て…………うぅ…」
身動きできないまま弄られる屈辱と羞恥で気が遠くなってくる。だが今は目を伏せることしかできない。
「赤くなってんの!!かわいいな〜コイツ」
一人が何気なく発した言葉がサッカー少年たちの中の野獣を目覚めさせた。
少年たちはヒソヒソと何か話していたがいきなりジャンケンを始めた。
「やったね、おれ1番!!」
「あ〜〜〜、チクショー11番だよ!俺のときまで持たないかな」
「若いし何回でもイケるんじゃない?」
何の話かわからず、少年たちの行動を不安げにみつめていると、彼らはZロリの前に並んだ。
「じゃ、一人50回ずつくらいでどうよ?」
先頭がそう言いZロリのもう十分に上を向いたものを握り締めた。そして上下に乱暴に擦りはじめた。
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…………49,50と」
擦られるたびにZロリの食いしばった歯の間から、苦しげな喘ぎ声がもれる。
少年はその声を楽しむように、ますます乱暴に手を動かした。
「交代な」
「1,2,3,4,5,6,7,………」
「何人目で最初にイクか賭けようか」
Zロリがどんな気持ちなのか、思いやることなどない。彼らにとってはただのゲームなのだ。
なぜ来ないんだ…IシシやNシシは?妖怪学校のみんなは?
表情からそれを読んだのか、一人が答えた。
「大人はみんな打ち上げさ。酒飲んで食って大騒ぎだったよ。きっと寝てる。待ってもムダだよ」
「そんな顔するなよ。おれたちが相手してやってるじゃんか。…はい交代」
「1,2,3,4、…………」
透明な液が滲み出し、淫らな水音がしてきた。これで何人目に触れられているのか、もうわからなくなってきた。
彼らに触れられるのはいやでたまらないのに体は勝手に反応し、息が荒くなってくる。
今まで感じたことがなかった頭の奥の方まで痺れるような感覚。
宙に浮いた不安定な姿勢が興奮を増しているのだろうか。
何とかしなければ…という考えさえも繰り返し襲ってくる昂りに押し流されていく…
少年の一人が言い出した。
「ちょ………俺ヤバイわ。こいつの顔見てるだけで………で、出そう」
「もうかよ。ここに出しちゃえば」
「あの、じつは俺も、もう…ハァ…ハァ……ううッ!!」
若すぎて我慢できない少年たちが次々とZロリのなめらかな毛皮を欲望の体液で汚していく。
一人だけではできないことも、集団になればできるようになることがある。
集団でいることが、人を大胆にする。そして時にはいくらでも残酷にする。
Zロリは少年たちの手で弄られ続け、何度も何度も限界を超えた。
悲鳴をあげてうねる体を見ても、
激しく震える指がネットを固く握り締め、血で濡らすのを見ても、
少年たちは誰も「やめよう」と言わなかった。
意識を取り戻させたのは、引き裂かれるような痛みだった。生臭いような鉄サビの臭いが鼻をつく。
背中に芝生を感じた。やっと地面に降ろされたらしいが…
目を開くと、ぼんやりとだが覆いかぶさっているものが見えた。
少年のギラギラした目と荒い息に、自分の身に起こっていることに気が付いた。
はげしくかぶりを振り、抵抗しようとしたがすでに体を貫かれていた。
やがて満足した少年が体を離したすきに逃れようとしたがすばやく取り押さえられた。
いつもなら簡単に捕まったりしないのに…ひどく疲れていた上、不安定な姿勢でいたため体が思うように動かない。
「やめてくれ!!もう……っ……」
「アンタヤバイよ。ヤバすぎるんだよ。わかんねえかな」
「思春期の俺たちには刺激が強すぎるよな」
「?……お、おまえら…何言ってんだ??」
数人の蹴りが全身に降り注いだ。声を上げそうになったが、一人が笑いながら言った。
「大声出すと人が来ちゃうよ。どう?こんな姿、見られたいの?」
「こいつ腕細いなぁぁぁ…折れそうだなぁぁ…折っちゃおうかなぁ………」
「じゃあ、次俺な」
次の少年がそう言うと、Zロリの腰をつかむと、慣らしもせずに自分の欲望をがむしゃらに挿入した。
抉られるような苦痛に小さく喘ぐ声に加虐性を刺激され、ますます興奮して動きが乱暴になる。
「ハァッ…………ハァ……やっぱコイツ……たまんねえ……!!」
「次、俺だ!!俺!!変われよ早く!!」
「うわ…なんだコレ?!……気持ちいい……ああッ!!!」
少年たちは次々と欲望を遂げていった。
体の芯がひどく疼いた。痛みが全てだった。もう何も考えたくなかった。
遠くから近付いてくる雷鳴を聞きながら、また意識が薄れていくのを感じていた。
少年たちは快感の絶頂にありながら、同時に罰を受けていた。
Zロリは全く意識していないのだが、彼の体は特別なのだ。
この先、少年たちが誰と、どういう方法で交わっても、今以上の満足を得られることはないだろう。
虜になったのは、獲物を捕らえたつもりになっている自分たちの方なのに気付かずに…少年たちは堕ちて行く。
雷鳴は雨を連れてきた。
グラウンドに独り虚ろな目をして寝転がるZロリの体に雨が降り注いでいた。
全てを浄化しようとしているかのように、雨は降り続けた。
激しくても暖かくZロリを包むその雨は……空からいつも見守っているママの…涙なのかもしれない。
おそまつさまでした。(初出:2004年7月24日)
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