ぜったいぜつめい2
森の恵み。キノコが豊富にある。なんてうれしいんだ。こんなにうれしい森はひさしぶりだ。
Zロリは笠をぬぎ、それにいっぱいキノコを摘んだ。
まだまだたくさんはえているのだが、今夜はこのくらいにしておこう。
3人の腹が満たされるだけ摘めばいい。
「おまえたち、これ見ろよ!すごいだろ」
Zロリはそう言って双子の方を振り返った…が、双子の姿はどこにもなかった。
拍子抜けして、しばらくその場にたたずんでいたが……異様に静かすぎる。
「おぉい!おまえたちー」
呼びかけても、自分の声ばかりが森に響き、静寂の中に吸い込まれるように消えるだけ。
キノコ狩りに夢中になっている間、双子に何が起こったというのだろう?
「Iシシ!…Nシシー!!」
Zロリの叫び声をまたそのまま吸い込んで、森は不気味に静まり返っている。
(ばかな。…さっきまで一緒にいたのに…。こんな短い時間に気配まで消えちまうなんて…)
何かに襲われたのか?
おれさまがついていながら……
しかし今は自分を責めるより、双子を助ける方法を考えるべきだ。
その"何か"が まだこのあたりに潜んでいて、いつ自分を襲ってくるかもしれないのに
双子の無事を祈ることでZロリの頭はいっぱいだった。
胸が早鐘のように鳴る。Zロリは油断なくあたりを見回した。
(ママ…!)
笠を持った両手に、知らず知らずに力が入る。
(ママ……ぼくをみ…見て…て…うぅ…く、くぅ…」
…心は緊張でいっぱいなのだが……なぜだか足がムズムズしてくる
(なんだ?!う…っくくく…く、くすぐった…)
思わず足元に視線を落としたZロリは、そのまま固まってしまった。
おびただしいキノコの大群が、両足にからまっているのだ。
足をすくわれて倒れたZロリの懐にも、まるで生きているように蠢くキノコが入り込み、
体中をなでまわし、敏感な部分に触れる。
「あ…っ…」
思わずもらした声が、しんとした森に大きく響いた。
Zロリは頬を紅らめたが、まわりにはただ、もの言わぬキノコがいるだけだった。
キノコはZロリの周囲に次から次へと生えてきては、上下を問わず着物の隙間から入り込み、
音も立てずに体じゅうを這い回り、口や鼻さえふさがれてしまう。
いくら抵抗しても、キノコの力はすさまじく、身動きすらできない。
何度も声をあげそうになったが、また森にこだまするのかと思うとたまらなく恥ずかしかった。
必死で声を飲み込んだ。
森は静まりかえっている。何も音はしない。…Zロリの荒々しい息づかい以外には。
頬と同じ紅色のかわいらしい突起が、なめらかな黄色の胸にぷくんと浮かび上がり、全身が汗ばんでくる。
着物の裾から侵入した数本がZロリの中心を何度もこすり上げ、濡れた音をあたりに響かせた。
静寂の中、異様に大きく聞こえるその音に、Zロリは理性をかき乱され、何もわからなくなってしまった。
体を深く貫かれ、着物がぐしょぐしょに濡れ、…やがて訪れた浮遊感と共に、耳の先まで痙攣した。
(ママ…!!)
(ママ……許して…)
何か…何か大切なことを成し遂げることができなかった…そんな気がして目が濡れてきた。
それでもまだ息もつかせぬほど執拗に続くキノコの動きに、
Zロリは悩ましい声をあげて体をくねらせるのを 押さえることができなくなった。
「なんとか命はとり止めましたが、…かなり毒がまわっていたので、おそらく幻覚症状が出ているのでしょう。
もうしばらくすると治まると思うのですが…大変申し訳ないことをしました」
「いや〜…そんなにあやまらなくてもだいじょうぶだぁ」
「ところで、Mシューはどこへ行っただか?」
Nシシの質問に、Sノウは頬を染めてうつむいた。
Zロリがお子様が見てはいけない姿になってしまったので、Mシューを奥へ連れて行ったのだ。
「Zロリさんに…後遺症が残らなければいいのですが…」
夫妻は心配そうだったが、双子は確信していた。
せんせは大丈夫だ。……それに……
このDVDも高く売れる。
おそまつさまでした。(2007年3月23日)