さてさて、ここでは中期投資のパート2です。
パートワンとどこが違うかといいますと、基本的な手法は同じことになりますが、パート2では、ヤフーファイナンスを使わず四季報を使った銘柄選定を行います。
これによって、全ての候補を拾えますし、また、チェックは週に1度で大丈夫です。
週末の日曜日にコーヒーでも飲みながら、候補銘柄がどうなったかをチェックしていれば十分なので、日中お仕事のある方にも十分可能な投資法ということが出来ます。
ではでは、さっそく!
まずは、四季報と付箋を用意しましょう。
四季報は机上版の方がお勧めですが、まぁ、好みの問題なのでどちらでも構いません。
まずは、四季報をパラパラとめくってみましょう。
一番上に、1ページに2つのチャートが付いていることが分るでしょうか。
まずは、このチャートで候補を絞っていきます。
最初だけ少し大変ですが、慣れてきてしまえば作業も早くなりますし、また、一度搾ってしまえば後は楽チンです。
まず、どのようにしぼるか。
このチャートは、過去5年分のチャートを月足でのせてあります。
そのチャートで、直近の過去1,2年のチャートで下げて続けているものをピックアップしましょう。
なだらかに下げ続けているチャートがいいですね。
また、ここでは、過去1,2年といいましたが、この期間は長ければ長いほどイイです。
長いほうが、買いエネルギーが溜まっていますので、投資精度が上がるとともに、その威力も凄いものがあります。
さて、このチャートで下げ続けているものを見つけたらすかさず付箋を貼っておきます。
四季報は1ページに2つの銘柄がありますから、後からどちらかが分るように、チャートの上に張ってしまったほうがいいでしょう。
まずは、この作業を全ての銘柄について行います。
量はかなり多い感じがしますが、やってしまえばそれほど時間はかかりません。
後々の儲けを考えれば、かなり割のいいお仕事です。
では、チャートで搾れたら、次の作業です。
もう一歩。
次は、また四季報の最初に戻って、今度はファンダメンタルズを調べていきます。
もちろん、最初の作業で付箋を貼った銘柄のみです!
このファンダメンタルズは、テキストの数値を基本にしてください。
場合によっては、それより若干悪いくらいでも大丈夫です。
ある程度幅を持たせてください。
ただし、業績が赤字などの場合にはダメです。
以上のように、まずは、チャートを見て搾る。
次に、チャートで搾った銘柄に関してだけ、ファンダメンタルズで搾る。
ファンダメンタルズでダメな銘柄には、チャートの作業で張った付箋をはがしていきましょう。
こうして残った銘柄が、中期投資の銘柄候補になります。
この候補を毎週1度、週末でいいと思いますが、ヤフーファイナンスでチェックしていきます。
証券番号を入力し、みるべき所は、1年チャート、または、2年チャートです。
このチャートで、週末の時点で、26週移動平均線(ヤフーでは緑の線)を超えてきたらこれは、絶好のチャンスと捉えましょう。
さて、ここで超えるというのは、週足の実線(ヒゲを抜いた部分)が完全に抜いていることが必要です。
つまり、週足の始値(陽線の場合)か終値(陰線の場合)が26週移動平均線とぶつかっていない事が必要です。
以上の条件を満たす銘柄が、中期投資の絶好の対象銘柄ということになります。
◎いくらで買うか。
この対象銘柄をいくらで買うかということは非常に大切です。
もちろん、一番安い値段で買うことは絶対に大切ですが、しかし、常に100%の投資は出来るものではありません。
そこである程度割り切っていくことが大切です。
私のお勧めは次の通り。
●26週移動平均線を超えた週足が陽線の場合(たいていはこちらになると思います)。
この場合には、その陽線の実線部分(ヒゲを除いた部分)の真ん中で買い注文を入れます。
もし、買えなかったとしても、その銘柄を追うのはよしましょう。
投資対象は、しばしば現れます。
全く焦ることはありません。縁がなかったくらいに受け止めておけば十分です。
●26週移動平均線を超えた週足が陰線の場合。
この場合には、陰線の終値と同値でいいです。
ただし、その次の寄り付きでその終値を切ってきた場合には、その終値を突破してくることを確認してからの買いを入れます。
つまり、その終値よりも安いからといって安易に買うことは避けましょう。
いくらで売るか。
6パーセントの目標と損切りでのTSでいきましょう。
この方法では、しばしばその後吹き上げてきますから、6パーセントを越えてからも数十パーセントの投資効果を得られることも多いです。ご期待下さい。
以上が、中期投資の手法です。
一見大変そうですが、作業は1日で完了しますし、その後は、チェック銘柄を見るだけですので、楽しく週末投資生活がおくれると思います。