Q,損切りが上手くできないのですが、何かヒントはありますか?漠然とした質問で申し訳ないです。
A、(ブログから)
完全な銘柄などはありません。
どんなすごいプロでも思惑は外れる時があります。
そのときには、その株にこだわらない、そんな心構えが大切です。
ですから、損切りってすごい大切です。
もし、これを読まれている方の中で上手く儲けられていない方がいらっしゃいましたら、
確実に損切りができていません。
なぜなら。。。
理論的には(厳密に言うと間違いですが)、あるときに買い注文をいれ、その後その株価が上がる確実は、下がる確率と同じ、50%だからです。
ということはですよ!
買った後に思惑通り上がらなければすぐに損切りする。
これができれば、半分は上がるわけですから、上がるところだけいただけるということになりますね。
分りますか?
300円で買ったときに、買った後すぐに上がらなければ同額か、1円下で損切り!
同じことを2回繰り返せば、確率的にはどちらかが上がってきますね。
これを繰り返せば論理的には稼げるということになります。
このように「損切りができるか」が非常に大切だということは、感覚的にご理解いただけると思います。
私が大学生のころ、ある尊敬する投資家がいました。
私は普通の学生で、特に付き合うメリットなどないのに、私が事務所を訪れると丁寧にお迎えしてくださって、丁寧にお話をしてくださる方でした。
投資の話というよりも、人間としてその人が好きだったのでしばしば通っていました。
ところで、その方が、いつも口をすっぱくして言っていたこと。
「投資では、目標を持ちなさい。ビジョンを持ちなさい。」
ということでした。
はっきり言ってしまえば、最初は完全に勘違いしていました。
「来月までに100万を300万にする」とか、、
「5ヵ月後に、ポルシェを買うぞ」とか・・・
そういうことを言っているのだと思っていました。
ですから私はいつもお会いするたびに「ビジョン」を語るのですが、
その方は、「う〜〜ん・・・まぁ、がんばってね。」と変な顔をするのです。
しかし、いろいろと雑談をしたり、投資の話を聞かせていただいたり、
実際に「今度この株を買おうと思います」という話をするたびに出る話から、
つまり、「この投資の目標は?」という質問から、どうやら「目標」というのは、
ここの投資の達成目標のことを言っているのだと気づきました。
また、「ビジョン」とは、例えば買った株の株価がどのようなチャートを描くか、
ということだということにも気づきました。
それから私は、どんな小さな投資でも、1分で終わるようなデイトレードでも
「ビジョン」を頭で描くようになりました。
この時です。この時から私の投資法がガラッと変わりました。
格段に損切りが上手くなりました。
目標を設定することである概念が生まれます。
この概念は、投資に限らず、目標がないところには存在しません。
そうです。
目標を設定することで「失敗」という概念が生まれます。
では、失敗が生まれることで、それが「損切り」とどのように関わってくるでしょうか。
投資では、頭に描いたビジョン、目標と実際が違ってくれば、それは失敗です。
たとえ、多少儲かったとしても失敗です。
すぐに暴騰すると考え買いを入れたのにもかかわらず、実際は2,3円しか上がらない。
これは、失敗です。儲かっているけど、失敗です。
しかし、これは許される小さい失敗です。
投資ではこのときすかさず「損切り」を入れる必要があります。
というのは、失敗しているということは、すでに頭のビジョンと実際がずれているわけで、
この先どうなるかなんて予想ができないはずです。
すでに予想と違っているわけですからね。
「まだ上がる、まだ上がる」という考えは非常に危険です。
株の格言「まだはもうなり、もうはまだなり」です。
投資家は、「失敗」=「損切り」という考えを持っていなければいけません。
つまり何が言いたいのかといいますと、こういうことです。
目標を設定することで、損切りのタイミングが非常に明確になる。
分りますか?
目標とずれる=失敗=損切りのタイミング
これを機械的にやりましょう。
これをすることで、時には大きな利益を逃すことになるかもしれません。
いや、今後投資を続けていけば、必ずそういうことはあります。
しかし、それは同時に、大きな損失を防げているということも意味します。
つまり大きな失敗を防げるのです。
大きな失敗さえ防げていれば、必ず相場の世界では成功者になっていきます
ということは、小さな失敗(目標とずれる)は成功の一部分でさえあるのです。
ですから、小さな失敗をし損切りをした場合には、それは成功の一部ですから喜びましょう。そうすることで、着実に資産は増えていきます。
投資ではどんな時でも「目標」を頭においておきましょう。
そして、その目標と実際が合っているか、それともずれているかだけを常に確認していきます。
そうすることで、貴方はその状況で目標達成に最善の手段をとることができるはずです。
1円でも損をしない。そんな極めて厳しい態度がデイトレには必要です。