瓶の魔法


夕食を済ませた後、ルークはティアを自分の部屋に呼んだ。




「ティア、その…っ、この後、俺の部屋で話さないか?」
「えぇ…いいわよ。一度部屋に戻ったら行くわ」
ティアはあっさり承諾してくれて、自分の部屋に戻って行った。そしてそれを見送った後に自分も部屋に戻ったのだが…。
「お、落ち着かない…」
これから自分が何をするのか考えたら、どうしても落ち着けなかった。座っていられなくなったルークは、立ち上がり部屋の中をうろうろしていると、ドアをノックする音が部屋に響いた。
「ルーク、いる?」
突然の事で驚いたが、深呼吸して落ち着くと、ティアに入るように促した。
「あ、あぁ。入っていいぜ」
「失礼するわね」
ティアが椅子に座ると、ルークは備え付けのカップに手を延ばした。
「ティア、何か飲む?」
「え?えぇ、頂くわ」
コーヒーにしようか紅茶にしようかルークは迷ったが、自分がコーヒーを余り好まない事に気付き、紅茶を用意した。
「そうだ。これ、ジェイドからもらったんだっけ…」
紅茶をカップに注ぐ直前に、ルークは思い出し、ポケットから小さな瓶を取り出した。夕食の後にジェイドが『今夜絶対に成功するいい物』と言って渡して来たものだ。
「飲み物か何かに混ぜるといいって言ってたけど…怪しいだろ。だけど、これを入れたら絶対にうまくいくんだし…ここは、ジェイドを信じてみるか」
そう言って瓶の蓋を開け、自分のカップの注いだ紅茶に中身を入れると、ティアの元へ戻って行った。
「お待たせ」
「随分と時間がかかったのね」
「へ?あぁ、紅茶にするかコーヒーにするか迷っててさ」
言い訳をしながら紅茶の入っているカップをティアに渡して自分も椅子に座った。そして、ティアが紅茶を一口飲んだ事を確認してから、自分も口に含んだ。どうやら、味は普通の紅茶のようだ。
「紅茶いれるの上手になったわね。とても美味しいわ」
「そ、そっか?…まぁ、初めての時に比べたらな」
褒められた事が恥ずかしくて、残りの紅茶を飲み干すと、立ち上がった。
「お、俺、おかわり持って…」
その時不意に身体に異常を感じた。熱でもあるかのように熱いし、何より自身が痛い程張り詰めている。
「う…っ」
「ルーク!?」
ルークの異常に気付いたティアが立ち上がり駆け寄る。
「ルーク、大丈夫?」
「ティア…近寄っ、るな…」
ルークの忠告は遅かった。気付いた時にはルークは自分の身体を支えていたティアを押し倒していた。
「ちょっ…ルーク!」
「ご、ごめん、ティア…もう、我慢出来ない」
言葉を発する暇さえ与えないように、深く口づける。逃げようとしていた舌を見つけ、絡ませて口腔を犯す。力の入っていたティアの腕が、だんだん弱くなっていくのがわかると、ルークはようやく唇を離した。
「はっ、ぁっ…ルー…ク」
「…ごめん」
一言呟くとティアの服に手を掛ける。震える手で、ぎこちなく全てを脱がせると、もう一度ティアに口づけた。
「ん…」
「はぁっ…ティア…好き…」
そして、昼間、ジェイドに聞いた事を記憶で辿りながら、胸へと手を伸ばした。
慣れない手つきで胸を揉みながら突起に舌を這わせる。すると、ティアからは甘い声が漏れた。
「あ…やぁっ」
愛撫を止める事なく、左手を下肢に伸ばした。秘部を軽くなぞると、指に愛液が絡み付く。それを確認したルークは、恐る恐る指を一本入れた。
「んぅ…痛…」
「ご、ごめん。平気か?」
ルークが心配になりティアに聞くと、ティアは小声で大丈夫、と答えた。それを聞いたルークは中の指を動かし始めた。最初は痛みを訴えていたティアも、慣れたようでだんだんと甘い声に変わる。
「あっ、あぁぁっ!!」
親指で突起を愛撫すると呆気なく果てた。ルークは指を引き抜き、自分の指につく愛液を舐め取ると、服を脱いだ。そして、秘部に反り立つ自身を宛がった。
「ティア…いい?」
ティアが顔を赤く染め、僅かに頷くのを見ると、ゆっくりと自身を挿れていく。
「んっ…い、たっ…」
「痛っ…ティア、少しだけ、我慢して…」
自分とティアの痛みをなるべく長引かせないように一気に沈めると、一息つく。シーツには、結合部から流れた血が染みを作っている。
「ティア、平気か?」
「…えぇ」
暫くそのままでいたが、突然、ティアがもぞもぞと動き始める。
「もう、大丈夫?」
「…平気よ」
「じゃ、じゃあ、動くよ…」
そう言ってルークは腰を打ち付ける。
「あっ、んぅ…ぁぁっ」
「ティア…っ」
慣れてきたのか、ルークの動きが速くなる。するとティアの中がひくついた。そして、ルークが最奥を突いた瞬間、
「あぁぁぁっー!!」
「っう……」
ティアは果て、ルークも白濁をティアの中に注ぎ込んだ。








「ごめんな」
呼吸が落ち着くと、急にルークは言った。
「…何が?」
「こんな、襲うような形で初めてを終わらせちゃって…」
申し訳なさそうな顔をして、ルークは謝る。それを見たティアは顔を赤くすると、後ろを向く。
「いいわ。もう過ぎてしまった事だし。それに…」
「それに?」
「こうでもしないと、ずっと進展しなかっただろうし」
「言えてるな」
ティアの意見に同意してルークは笑う。そしてそっとティアに近付く。
「ティア、好き」
「…もう」
ルークがそっと囁くと、ティアは顔を染めて、笑った。





10000Hit記念アンケートによる、ルクティアです。お、遅くなりました。甘くとか言いながら甘いのは最後だけでした。すみません。
この作品は、以前書いた『Question』とリンクしてます。ジェイドとアニスの話を聞いた後の話です。
一応フリーなので貰いたい方は貰って下さい。
では、ここまで読んで頂きありがとうございました。


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