小悪魔の逆襲


最初からこの小悪魔の悪だくみに気づくべきだった。なのに、何故あの時は気付かなかったのだろうと、今更ながら後悔する。
「やっと薬が効いてきたね、大佐」
その言葉を聞いてやっと自分の身体に起こった変化は薬によるものだと理解する。迂闊だった。まさかアニスがこんな事を考えているなんて思いもしていなかった。
だが今更悔やんでもこの身体の熱はなくなる訳ではなくて。
「アニス…何を」
「たまには大佐の感じた顔、見たいなぁって思ってぇ…」
アニスは不敵な笑みを浮かべたまま、持っていた縄で腕を拘束した。いつもなら抵抗出来るのだが、薬のせいか身体に力が入らない。されるがままになるしかなかった。
至近距離で目が合う。両手で頬を包まれて、口づけをされた。口を無理矢理開かれて口腔を犯される。その程度の事でさえも感じてしまい、熱が上がる。
唇が離れて、虚ろな目をしている自分を見て、アニスが笑う。
「大佐、もう感じちゃったんだ?」
アニスに指摘されてから急に恥ずかしくなり、顔が紅潮する。反論しようと口を開くと同時に首筋に舌が這った。
それにまた感じてしまい、開いた口から出たのは反論の言葉ではなく、自分の口から出たとは信じ難いような喘ぎだった。
「あ…っ」
「大佐、可愛い声。それより熱くないですか?服はもういりませんよね?」
相変わらず笑みは崩れない。アニスが自分の服に手を掛けた。抵抗しようにも腕の自由を奪われている今、何も出来ない。
こんな自分の子供と間違えられるような少女に脱がされるという羞恥心もあるので出来るなら早く脱がして欲しい。
しかし、そんな自分の気持ちをわかっているようにアニスはわざとゆっくりと時間をかけて脱がす。
「早くしてくれ」と口に出してしまいたい程の衝動に駆られたが、自分から羞恥心があるという事を白状してしまうような真似はしたくなかった。
上半身のインナーまで脱がされて雪のように白い肌が曝け出される。目の前に現れた突起を目にして左手でそれを引っ掻いた。
「ひ…ぁっ」
「こんなにして、気持ちいいんですよねぇ?乳首感じるなんて、大佐って変態」
空いた片方の突起を舐められて、嫌でも身体が反応する。先程から張り詰めた自身が痛いほどで生理的な涙が頬を伝った。
未だ下半身は脱がされていない。窮屈に感じるスパッツを早く脱がせて欲しかった。
それが自身が窮屈で痛いからなのか、快楽が欲しいからなのかはもはやわからなかったが。とにかく何とかして欲しい。
その気持ちが無意識に腰を押し付けていた事に気付かなかった。
「自分から腰を押し付けるなんて、そんなに触って欲しかったんですかぁ?仕方ないなぁ…」
アニスの手が下へ移動した。やっと脱がせてもらえると安堵したのだが、そうではなかった。下へと移動した手は脱がす事なく、言葉通り『触るだけ』だった。
薬の効果だろうか、上下に擦られただけでもいつもの何倍も感じてしまい、先走りが染みを作るのがわかった。
きっとこの小悪魔は自分の思っている事なんてわかっている。わかっていながら自分から頼むのを待っているのだ。
こういう時は絶対に彼女から折れる事はない。自分が折れなければこの状況は変わらない。何より、もう自分自身が限界だ。
「ア…ニス…」
「ん?何ですかぁ?大佐」
「下も…んっ、脱がせて下さ…」
「仕方ないなぁ。今脱がせますからね」
今度こそスパッツに手が掛った。
先程と同じようにゆっくりとした手つきで下される。
下着が先走りで湿っているためか、外気に晒された途端に冷たく感じる。その下着を見てアニスが笑ったのがわかったが、恥ずかしいなどと思う余裕さえ今はない。
やがて下着にも手が掛かり、脱がされる。途端に自身を直接握られた。
先程まで布越しから触られていた時の比ではない快楽が身体中を巡り、自分の物だと思えない声が口から漏れる。
「あぁぁぁっ!」
「もうヌルヌル…もうイきそうだったりします?」
「ぁ…っ、あ…」
首を縦に振る事で何とか肯定の意を示す。このままイかせてもらえるのかと思いきや、アニスはリボンで根元を縛ってしまう。
「なぁ…っ!?」
「まだイったりしちゃダメですよぅ。大佐はまだこっちもあるんですから」
そう言って、アニスは指先に何かを塗りつけ、そのまま自身を通り越して後孔へと触れた。
「アニス…まさか」
「そのまさか、ですよ?大佐変態だしぃ、大丈夫ですよ」
多分、と付け加えながら、ゆるゆると撫でていただけの指が入り込んだ。未だ受け入れた事のない場所に異物が入る感覚に思わず顔を顰める。
すると、アニスが心配そうに顔を覗き込んだ。どうやら、痛がらせたのかと心配したらしい。
「もしかして痛いですか?」
「痛くは、ありませんが…」
受け答えしている間にも指は中を探る。その違和感にまたも顔を顰めた。自身に触れられていた時のような快楽もない。
同性愛者というのは一体何が気持ちよくてこんな事をしているんだ…と考えていた時、アニスの指がある一点を掠めた。
その瞬間、先程まではなかった快楽が一気に襲った。
「あっ…」
「ん、ここですか?」
それはアニスにもわかっていたようで、先程掠めた場所をしつこく責め立てる。その度に指をきつく締めつけるのがわかった。
「あ、やぁっ…」
「やっぱり大佐ってば変態…結構慣れたし、あたし限界だし、もういいかな?」
するりと指が後孔から抜けた。その代わりにいつも使っていたローターを押し込まれる。
そして、アニスは服を脱ぐと根元を縛っていたリボンを外して自身を中へと入れた。慣らされていなかった筈の秘部は自身をすんなりと受け入れる。
「大佐、いくよ…?」
合図と同時にローターのスイッチが入る。更にアニスの秘部が自身を締め付ける快楽と、後孔を責められる快楽におかしくなりそうな程だった。
「あ、はぁ…っ、うっ」
「ん、や、ぁ…っ」
粘着質な音と二人の声、そして機械音だけが部屋の中に響く。ついに我慢が出来なくなり、自分の腰を動かすと一心不乱に穿ち始めた。
「あ、大佐ぁ…激し…」
「っ、すみません、もう、無理です…っ!」
ドクン、と自身が脈打ち、アニスの中に白濁を放つ。その後アニスも絶頂に昇り、自身を再び締め付けた。








「…あの、大佐、もしかして怒ってます?」
「怒ってなどいませんよ?ですが散々な仕打ちを受けましたし、私はそれに耐えました。ですから…褒美が欲しいところですねぇ」
眼鏡の奥の瞳が妖しく光った。背筋に悪寒が走ったアニスは逃げようとしたが、先程から身体に絡んでいた腕が外れる事はない。
ジェイドは前の行為で自分の腕を縛っていた縄を持つとアニスの腕を拘束した。
「や、大佐、待って…」
「待つ訳がないでしょう。先程の仕打ちに対する褒美は十分に頂きますからね?」
やはり、小悪魔がいくら仕返しをしても悪魔には勝てないようで。先程までの小悪魔の笑い声はもはや、悲鳴へと変わっていた。





アンケートリクアニジェイです。
非常に申し訳ないのですが…結果に書き忘れてた作品です。後々気付いて付け足しておきましたが。
今回は大佐にとことん受けに回ってもらいました。喘ぐおっさんを書くのは非常に楽しかっ(げふんげふん
でも小悪魔なアニスを書くのは楽しかったです。アニス総攻めとかありかなとか思わず考えてしまいました…!!
では、ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。
もしよろしければ感想など頂ければ嬉しいです。


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