Liquor


今日のジェイドは少し違っていた。
「あれ?大佐、今日はバーで飲まないんですか?」
「えぇ。今日はいいお酒がこちらにあるので」
いつもグランコクマに来るとお気に入りのバーまで酒を飲みに出掛けるというのに、今日は違うらしい。ジェイドは上機嫌でグラスを用意すると、荷物の中から酒の瓶を出し、机の上に置いた。
「大佐、ケテルブルクで買ったんですか?」
「いえ、ネフリーに頂いたのですよ。このお酒は特別な物でして」
そう言いながらジェイドは瓶の蓋を開け、グラスに中身を注いでいく。
「さて…どんな味がするのやら」
半分程注いだ時、誰かが部屋のドアを叩く。
「まったく…誰ですか」
ジェイドは溜息をつきながらドアの方へ向かう。相手はどうやらガイのようで、二人は話をしている。
「どんなお酒なんだろ…?」
ジェイドの持つ酒に興味を示したアニスは、こっそりとテーブルに向かい、グラスの匂いを嗅いでみる。その瞬間、何とも言えない独特の香りが漂い、アニスは顔をしかめる。
「うげ、何これ…。でもでもっ、大佐があんなに楽しそうにしてたんだから、美味しいに違いない!…少しくらいなら平気だよね?」
さすがにいきなり飲むのは怖いので、試しに指をグラスの中に入れ、舐めてみた。
「まず…っ、何で大佐はこんなの…飲…む…」
途端にアニスの身体に異変が起こった。




ジェイドはガイと話し終わりテーブルへ向かうと、さっきまでいなかったアニスが立っている事に気付いた。
「アニス?そんな所に立っていないで、子供はもう寝…」
全てを言い切る前に、力強く腕を引っ張られ、強引に唇を重ねられた。しばらくしてチュッと音を立て唇が離れた。
「えへへ〜大佐…寝よ?」
「…は?」
普段ならありえない発言に思わずジェイドは素っ頓狂な声をあげる。だがアニスの様子を見てから、何があったのかを察した。
「アニス、酔ってますか?」
「酔ってませんよぉ」
「…愚問でしたね」
アニスの顔は紅潮し、目もトロンとしている。明らかに酔った人だった。
「あの酒を飲みましたね…いや、この様子では舐めたと言ったほうが正しいでしょうか」
そんな事を考えている程、余裕はなかったらしい。急に世界が反転する。それがアニスに押し倒されたせいだと気付くのは上にアニスがいるのを見てからだった。
「もう我慢出来ない」
「待って下さい。せめてベッドに…」
「ダメ。ここでい…」
そう言うとアニスは自分の服を脱ぎ始める。そして全てを脱いでしまうと、今度はジェイドの軍服に手をかける。
「今日は暑いね、脱がしてあげる」
だがボタンを外そうにも、酔っているせいで巧く出来ない。ジェイドは溜息をつくと、アニスの手を退け、自分で軍服を脱ぐ。そしてアニスを抱え上げ、ベッドへ連れていくと、そっとキスをする。
「では、相手をしてあげましょうか。アニス…来なさい」
アニスは笑顔を見せるとジェイドに口づける。ジェイドが唇を開き奥へ誘導すると舌を絡める。
「ん…」
唇を離すと、二人の間に銀の糸が繋がる。それが切れたと同時にアニスはジェイドの首筋に唇を落とした。
「…アニス」
強く吸い付き、所々に痕を残す。その痕は段々移動し、胸の辺りにまで痕を残す。アニスはその数が数え切れない程ある事を確認すると、胸の突起を愛撫する。
「…うっ、は…っ」
アニスが突起を甘噛みすると、ジェイドの腰が揺れた。それを見逃さなかったアニスは、片手を下へ伸ばし、太股をそっと撫でる。
「ア…ニス…」
「…辛いの?」
ジェイドがゆっくり頷くと、アニスは胸の突起から顔を離し、下のジェイド自身にそっと触れる。
「…っ」
「また大きくなったね…」
先端に啄むようにキスをするとそこから先走りが漏れる。それをそっと舌で掬い取ると、自身を口に含んだ。
「ふっ…」
出来る限り喉奥まで咥えられ、根元は手で優しく擦られる。暫くすると、ジェイド自身限界だったのか呆気なく果ててしまい、アニスの喉奥に白濁を放った。アニスは搾るように何度も上下させてから顔を離す。
「ん…いっぱい出たね」
そして、果てたばかりの自身に触れる。すると、ジェイド自身は既に緩く勃ち始めていた。
「あ…っ」
「色っぽいね……またイっちゃいそ」
先端をくすぐられ、根元を舐めたり吸ったりされているうちに、ジェイド自身は完全に勃ち上がる。それを見たアニスは笑みを浮かべ、愛撫を強くする。
「う…っ、アニス、また…」
ジェイドが限界を訴えると、アニスは自分の髪を結わえていたリボンで、ジェイド自身の根元を縛った。
「なっ…!?」
「イっちゃダメだよ」
アニスが自身にそっと触れると、ジェイドの身体が反応した。面白がって何度もしていると、ジェイドの腰が揺れる。顔は紅潮していて、涙目になり、自身の先端からは先走りが何度も自身から流れ落ちた。
「アニス…」
「はい?」
「入れて、下さい。…もうイきたいです」
「…いいよ。あげる」
アニスは根元で縛っていたリボンを解くと、ジェイドの上に跨がった。ジェイド自身を自分の秘部に宛がわせると、腰を沈めていく。
「んあっ…」
「くっ…」
全てが入ると、アニスはジェイドの上で激しく腰を揺らす。
「あっ…あっ、ん…気持ちい…?」
「っ、えぇ…」
アニスはジェイドの耳元ヘ顔を寄せる。アニスの頬にジェイドがキスをすると、アニスは小さな声で
「ジェイド…」
と囁いた。それと同時に、ジェイド自身がアニスの中で膨張する。
「んっ、また大きくなっ…」
「アニス…もっと呼んで下さい…」
「ジェイ…ド、ジェイド…っ」
ジェイドがアニスの腰を掴み、突き上げると、アニスは身体を反らせ、何度もジェイドの名前を呼んだ。そして、
「あぁぁぁぁぁっ!」
「う…っく」
一際強く突き上げた時、アニスは果て、その締め付けでジェイドも果てた。
「ジェイド…」
「はい?」
「気持ち、よかった?」
「えぇ、とても」
その夜、アニスが眠りにつくまで、ジェイドは何度も何度も口づけた。








朝日の光が眩しくてアニスは目を覚ました。途端に頭痛がアニスを襲う。
「痛いー!」
「おや、アニス、起きたのですか?」
ジェイドはアニスの傍へ寄ると、水の入ったグラスと薬を差し出した。
「二日酔いの薬です。多分なっているなぁと思いまして」
アニスはジェイドから薬を受け取ると、それを飲んだ。そしてジェイドはアニスをベッドに押し倒す。
「ちょっ…大佐?」
「アニス…あの酒を飲みましたね?」
「いや、ちょっと舐めてみただけ…」
あからさまに溜息をつく。
「あの酒はここ数年前まで法律で禁じられていたケテルブルクの密造酒です。度数は信じられない程高いんです。舐めただけで助かりました。アニスが飲んでいたら死んでいたかもしれなかったんですよ」
それを聞いて、アニスの顔が青くなる。
「何で早く言わなかったんですか!?」
「言おうとしましたよ。ですがガイが来てしまって説明出来なかったんです。説明する前に不用意に手を出した貴女が悪いんですよ」
「……ごめんなさい」
落ち込み、謝るアニスにジェイドは笑みを浮かべると、額にそっと口づける。
「それにしても昨日はとても可愛かったですよ?私のモノを丁寧に舐めて…「言わなくていいですっ!」
顔が真っ赤なアニスを見て、ジェイドは肩を竦める。そして踵を返した。
「では、朝ご飯を作るので、もう少し寝てなさい」
それだけを言うとジェイドは部屋を出た。
「あの時の発言だけは言わないでおきましょうかね」
昨日の夜『ジェイド』と呼んだ事を思い出し、そっと笑うと、ジェイドは部屋を離れた。





4000Hitキリリクのアニジェイ!
アニスにジェイドと呼ばせました…。
期待に応えられていると嬉しいです;;
余談ですが、アニスが飲んだお酒はアイルランドのジャガ芋から作った芋焼酎のつもりです。ただアイルランドは寒いからケテルブルクに置き換えただけです。このお酒、度数は90度らしいです。強すぎます。
では、ここまで読んで下さった楓様、他の方々もありがとうございました!


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