10.好きって言えよ




部屋には、ジェイドの声と性器への奉仕で起こる水音が響いている。先端へ舌を這わせ、両手で上下に扱きながらも、自分が知りたかった事を話すジェイドの声に耳を傾ける。
「…カーティス家は代々警察官を勤める家なんです。そこへ養子としてやって来た私も、今は警察官として仕事をしています…っう」
話を促すように、性器を吸えば話は途切れ、ジェイドが軽く呻く。自分の頭へジェイドの手が置かれた事を感じながらも一度性器から口を離せば、再びジェイドの声が部屋に響き始める。
「貴女を見つけたあの日、私は以前から奴隷の売買をしている疑いのある組織の調査という仕事が与えられて、あの場所にいたのです。本来ならば組織の逮捕が先なのですが…貴女はあの時他の男に買われようとしていた。なのでそれを防ぐ為に貴女を買いました」
先端を舌で何度か突いたり舐めたりしていると、ジェイドの手が後頭部を押さえ付けたかと思うと、口の中へ白濁が注がれる。それを全て飲み干し、さらに残りの欲を全て出すように吸い付けば、ジェイドは満足そうに微笑んだ。
それから再び机へと座らせて、先程の自慰にて十分過ぎる程に濡れている秘部へと指を二本挿入した。
「本当は施設へ預けるのが基本なんですが、私は貴女が気に入った。だから上司に頭を下げて傍に置く許可を頂いたんですよ…未だ奴隷であると思わせたのは、こうして抱く為ですがね」
「ぁ…っは、犯罪じゃ、ないですか…。そうやって、私の意思なんて無視して…」
そう反論すれば、ジェイドの指が内壁を擦るように掻き回す。それに反応してビクリと身体を震わせると、指が引き抜かれる。
そして、身体が浮いたかと思うと下からジェイドの性器が秘部へと触れる。挿れないのかと訴えるように見ると、ジェイドは自嘲を含んだような笑みを見せてから口を開いた。
「確かに警官としてはあるまじき行為だと自分でも思っています……ですが、そうまでしても手に入れたかったんですよ。貴女を」
「ふぁ…あっ……ど、して…?」
言葉と同時に挿入された性器は熱く、思わず締め付けてしまうとジェイドが僅かに呻く。中が激しく脈打っている。その原因が自分であるのかジェイドであるのかは、わからなかった。
身体を下へと押され、更に深く繋がった状態でジェイドは再び口を開いた。
「貴女を…愛してしまったから…」
思いもしなかった言葉に、声が出なかった。ただ呆然とジェイドの顔を見つめると、今まで見た事のないような優しい表情でこちらを見ている。それが妙にくすぐったく感じられて俯くと、上からジェイドの声が響く。
「アニス、貴女の両親が見つかりました」
「ほ、本当…?」
「えぇ。ですから――選びなさい。両親の元へ帰るか、このまま私の元へいるか。奴隷と主人の立場ではなく…恋人として、ね」
こいびと、と小さな声で繰り返すとジェイドの唇が額に触れる。それだけでも恥ずかしくなり顔を紅く染める。
このまま、両親の元へ帰れば、貧乏ながらも幸せな生活が出来るのだろう。
だが――何故かはわからないが、ジェイドと離れるのは嫌だった。
「嫌……なの」
「アニス…?」
「ジェイド様とは、離れたくない…」
その言葉に、ジェイドは僅かに目を見開く。そして、今までに見た事のないような笑みを浮かべて口を開いた。
「では、私といる事を選ぶんですね」
「うん…」
小さく頷くと、ジェイドは唇を自分のそれに押し当ててから腰を掴み、穿ち始める。突然の快楽の訪れに思わず声を出すと、耳元でジェイドの声が届く。
「アニス、貴女からの愛の言葉を聞いてませんよ?」
「なぁ…っ!」
言いなさいと命令されると、逆らう事を許さないと教え込まれた身体は素直に従う。激しく揺さぶられながらも両手をジェイドの首へ回し、耳元で囁いた。
「は、ぁ…ジェイド様、好き、好き…っ」
「…上出来です」
一際奥を突かれ、ジェイドによって絶頂へ導かれると、中へ欲が放たれた。
「…愛してる。絶対に離しません」
交わされた口づけに幸せを感じながらも、意識は闇へ呑まれていった。






前回のお題に引き続き、御主人様と奴隷パロです。ぶっちゃけ、ハッピーエンドにしたいという理由の為だけに続きました。
さて、これにてこのお題も終わりです。皆様ここまで読んで頂き有難うございましたー!!また機会があればこういった裏的なお題をやりたいです。


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