4.此処がイイんだろ?
深く、深く繋がる結合部は冷める事なく、更に熱くなったようにさえ思えた。
ここまで深く繋がっていても私は満たされず、アニスの足を担ぐと腰を送った。
「ぁ、や…奥、もうやだぁっ…」
「まだ足りませんよ…?アニス」
シーツをぎゅうと掴み、快楽に耐えるアニスの手をそっと握る。そのまま触れるだけの口づけを送れば、刺激される場所が変わったせいか中が少しだけ締まる。
それに対して少しばかり余裕が無くなる自分は自嘲の笑みを浮かべ、再び腰を送り始める。
「あ…っ、た、いさ…奥、やだって言った…のにぃ…っあ!」
「嫌…?アニスは此処が良いのでしょう?」
嫌だ、なんて口先だけ。本当は彼女は奥が好きな事くらい何度も抱いているのだからわかる。
一番弱い場所を擦れば、中は比べ物にならない程締め付けて。もう絶頂へ向かっているのだと私は理解した。
腰の動きを早めれば、彼女の喘ぎも比例した様に大きくなって。
「や、もう…っ、あぁぁぁっ!!!」
「…っく」
彼女の絶頂と同時に私も白濁を吐き出した。
「…大佐、今日普段にも増して意地悪でしたよぅ」
「そうですか?私は普段から意地の悪いと言われる様な事はしていませんが」
「だってあんなに嫌だって言ったのに止めてくれなかったじゃないですかぁ!」
「『嫌よ嫌よも好きの内』ですよ、アニス」
額に口づけて笑顔を見せると、彼女は諦めたように溜息を吐く。そして静かに擦り寄って、そっと目を閉じた。
END
いや、完成していたのに更新を忘れていました。
嫌だと言っても容赦無く攻める大佐だといいな、なんて思います。今回お題に沿うと言うより『此処が良いのでしょう?』と言わせる事を重視してました。